ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ポルトガルEP盤③ THE LAST TIME+3!!

ローリング・ストーンズポルトガル盤EP『The Last Time+3』です。1965年春頃に発売され、規格番号はPEP 1092です。収録曲は「The Last Time」「Play With Fire」「Time Is On My Side」「Congratulations」の4曲です。ジャケットは後ろに建物が見えるので道路の脇なのか石の上に立っているメンバーの写真が使われています。ブライアンだけ座っていて一人だけカッコつけているような感じですね。ブライアンの上の空間にタイトルが書かれています。

右上にデッカのロゴがあります。

タイトルの「THE LAST TIME」の部分です。その下にポルトガル語で「2週間で50万枚のレコードが売れました!」と書かれています。65年というと完全にストーンズの人気が不動になった時期ですね。

裏ジャケです。上部にグループ名と曲目があります。その下に過去に出たEPの「It's All Over Now+3」と「Little Red Rooster+3」が載っています。上下フリップバック仕様になっています。

右上にデッカのロゴがあります。過去2作のEPは裏ジャケは白いロゴになっていましたが、このEPは表も裏も黒いロゴになっています。その下に規格番号のPEP 1092があります。

曲目の部分です。「The Last Time」の下に表側と同じポルトガル語のキャッチコピーが載っています。the ROLLING STONESとTHE LAST TIMEの文字が表側と逆の色になっているのも凝ってますね。

右下に印刷所のMONUMENTALのロゴがあります。

ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)とデッカのロゴがあります。左側にこのEPのシリーズのSUPER 45とマトが、右側に回転数と規格番号があります。曲目の部分はタイトル、作者の順に書かれています。一番下にグループ名があります。マトリクスは手書きでDEP-358-1/DEP-359-1です。

B面のラベルです。

音はモノラルで迫力があります。このEPはイギリスとアメリカで6枚目のシングル「The Last Time」のAB面と、アメリカでの4枚目のシングル「Timei Is On My Side」のAB面のカップリングという構成になっています。ストーンズのシングルがカヴァーからオリジナルに変わっていく過渡期のEPですね。「Time Is On My Side」はアメリカのシングル同様オルガン・イントロ・ヴァージョンが収録されています。この2枚のシングルは私は大好きで、ヒットした2曲はもちろん「Congratulations」も12弦ギターのソロが美しく初期の隠れた名曲だと思います。

ローリング・ストーンズ ポルトガルEP盤② LITTLE RED ROOSTER+3!!

ローリング・ストーンズポルトガルEP盤『LITTLE RED ROOSTER+3』です。1964年の終わりに発売され、規格番号はPEP 1087です。収録曲は「Little Red Rooster」「Off The Hook」「Route 66」「Good Times Bad Times」の4曲です。ジャケットはデビュー当時の5人の写真が使われています。グループ名はTHEだけ大文字で後は小文字表記となっています。

上部のミックとビルの間にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。上下フリップバック仕様となっています。

右上にデッカのロゴがあります。表側は黒いロゴになっていましたが、こちらは白いロゴになっています。その下に規格番号のPEP 1087があります。

曲目の部分です。当時の最新シングルだった「Little Red Rooster」「Off The Hook」をメインに作られていることが分かります。

下部に前回紹介した「It's All Over Now」のEPが載っています。

右下に印刷所のMONUMENTALのロゴがあります。

ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)と書かれています。その下にデッカのロゴがあります。ロゴの下にMARCA REGISTADA(商標)とあります。左側にマトが、右側にこのEPのシリーズを表すSUPER 45と規格番号があります。曲目は作者クレジットがあるだけです。その下にグループ名があります。プロデューサーなどのクレジットはありません。マトリクスは手書きでDEP-348-1/DEP-349-1です。

B面のラベルです。

音はUK盤と同等のいい音が聴けます。このEPはポルトガル独自の選曲で、「Little Red Rooster」と「Off The Hook」はイギリスでの5枚目のシングルのAB面、「Route 66」は『ファースト』から、「Good Times Bad Times」はイギリスで「Not Fade Away」のB面曲として初めて登場した曲です。前回の「Carol」同様、「Route 66」はシングルではなく穴埋め的な存在ですが、これはまだストーンズ自体のレパートリーが少ない時期だったので仕方が無いと思います。しかし何といってもこのジャケットのまだ少年っぽいストーンズの初々しい写真がいいですよね!こういうポーズをとってくれとカメラマンに言われたと思いますが、ブライアンとチャーリーが同じ格好をして座っていて、後ろの3人もミックとビルが同じポーズで、キースは別の向きで同じようにフェンスに手をかけていてその後のストーンズの自由なポーズの写真と比べるとまだまだアイドル的なイメージがあったと思います。

ローリング・ストーンズ ポルトガルEP盤① IT'S ALL OVER NOW+3!!

このブログでは初めてポルトガル盤を取り上げます。ローリング・ストーンズポルトガル盤のEPはあまり市場に出回らなく、見つけても状態が悪いのが目立ちます。今回から何回かに分けて60年代にポルトガルのデッカから発売された4曲入りEP盤を発売順に紹介します。最初は『It's All Over Now+3』です。1964年秋頃発売され、規格番号はPEP 1081です。収録曲は「It's All Over Now」「Carol」「Tell Me」「Can I Get A Witness」の4曲です。ジャケットはファーストの裏ジャケで使われていた初期のメンバーの写真と下部に大きくTHE ROLLING STONESとあります。紙質は光沢のあるしっかりとした造りになっています。

右上にデッカのロゴと曲目があります。

裏ジャケです。大きくグループ名があり、曲目と解説だけのシンプルなデザインです。上下フリップバック仕様になっています。

左上にデッカのロゴがあります。表側は白抜きのロゴでしたがこちらは黒いロゴになっています。

曲目の部分です。表側同様「Can I Get A Witness」の"CAN"がここでは"CANT"となっています。

左下に規格番号と"CAPA DE HELDER PEREIRA"とジャケットをデザインしたヘルダー・ペレイラという人のクレジットがあります。

右下に印刷所の「monumental」のロゴがあります。このロゴはポルトガル盤によく見られます。

ラベルです。上部にデッカのロゴとその上に"FABRICADO EM PORTUGAL"とあります。これはポルトガル製という意味です。デッカのロゴの下に"MARCA REGISTADA"とありますがこれは登録商標の事です。左側にマトがあります。右側にこのEPのシリーズの名前と思われるSUPER 45と規格番号があります。下部に曲目とグループ名があります。マトリクスは手書きでDEP-336-1-A/DEP-337-1です。

B面のラベルです。

こちらは明るい青のラベルです。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでDEP-336-2-A/DEP-337-1-A-Bです。マトが上のラベルよりも末尾が進んでいるのでこちらを後に挙げましたが、どちらのラベルが最初なのか資料にもなく不明です。これは何か分かりましたら追記します。

B面のラベルです。

「Tell Me」はフェイドアウトせずに最後まで行っていきなり終わるヴァージョンが収録されています。これはポルトガル盤の『ファースト』でも同様のヴァージョンが収録されています。この頃のヨーロッパでは国によってきれいにフェイドアウトするヴァージョンが収録されていることもあるので、おそらくポルトガルではUK盤のマスターが送られて来てそのまま使っていると思います。そのせいかこのEP盤も音がいいです。ポルトガルでは60年代は2曲入りのシングル盤は発売されず、こういった4曲入りのEP盤が主流でした。これは以前紹介したフランスでも同じことが言えますね!また、ジャケットも『ファースト』の裏ジャケで使われていたメンバーの写真が使われており、まだストーンズの写真が入って来なかったことが窺えます。60年代のシングルやEPってそれぞれの国によって独自のピクチャー・スリーヴがあって面白いですよね。