ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「It's Only Rock'n Roll / Through The Lonely Nights」です。1974年7月に発売され、規格番号は45-1108です。ピクチャースリーヴはスペイン独自のデザインで「Till The Next Good Bye」のプロモーションビデオの写真が使われています。この写真はカッコいいですよね!ピクチャースリーヴは表裏エンボス加工になっています。なお、この「It's Only Rock'n Roll」のシングルはフランスでも共通のデザインですが、スペイン盤だけ何故か「Through The Lonely Nights」のNightsがNightとミスっています。ピクチャースリーヴの裏側やラベルはNightsと正確です。THEとROLLING STONESの間も不自然に開いています。

右上に規格番号があります。スペイン盤の番号の45-1108の下にUKや他のヨーロッパ盤の番号RS 19114が書かれています。

左上にベロマークがあります。

ちなみに同じデザインのフランス盤はちゃんとNIGHTSとなっています。上がスペイン盤、下がフランス盤です。

ピクチャースリーヴの裏側です。曲目などのクレジットの下にスペインで発売されたストーンズのレコードが載っています。『GOATS HEAD SOUP』は白黒にすると恐ろしい雰囲気になりますね(笑)。

曲目の部分です。英語のタイトルの下にスペイン語で書かれています。「It's Only Rock'n Roll」は何故か「It's Only A Rock'n Roll」となっています。その下に作者、プロデューサー・クレジットがあります。曲目の下にロックの写真を多く撮った英国のフォトグラファーのマイケル・プットランドと、スペインでの販売元のHISPAVOXのクレジットがあります。

下部中央にストーンズ・レコードの登録票所とスペインでの配給元のHispavoxの住所が書かれています。

レコード取り出し口に折りたたんで収納出来るようにレコードの補充票が付いています。グループ名とタイトルが印刷されています。スペイン盤では以前紹介した「Angie」で切り取られた跡があり、他に「Ain't Too Proud To Beg」と「Fool To Cry」にこの補充票が付いているのを確認しています。

ラベルです。毎回書いていますがここでも『スティッキー』の焼印のグループ名が使われています。左側に規格番号、面表記、回転数があります。面表記はCARA Aです。右側に法廷納本の番号とESTEREOがあります。曲目は英語表記でその下にスペイン語のタイトルが書かれています。ラベルでも「It's Only Rock'n Roll」は「It's Only A Rock'n Roll」となっています。一番下にストーンズ・レコードの登録票があります。マトリクスは機械打ちで45-1108-S-A-1/45-1108-S-B-2です。

B面のラベルです。

ここからはプロモ盤です。専用のピクチャースリーヴが付けられています。規格番号もCP 237とプロモ専用の番号となっています。タイトルはスペイン語で書かれており英語表記はありません。

右上にプロ専用の規格番号CP 237とレギュラー盤の番号45-1108があります。

左上にスペイン語でプロモを表す表記があります。

プロモ盤の裏側です。こちらも曲目と各クレジットだけのシンプルなデザインです。上下フリップバック仕様となっています。

右上にベロマークと規格番号があります。

曲目の部分です。こちらは曲名は英語で書かれています。その下にスペイン語で書かれています。曲ごとにプロデューサー・クレジットと著作権表示があります。レギュラー盤同様ここでも「It's Only Rock'n Roll」は「It's Only A Rock'n Roll」となっています。

下部中央にスペインでの配給元のHISPAVOXの住所が書かれています。

ラベルです。グループ名は『スティッキー』の焼印のグループ名が使われています。左側に規格番号と回転数があります。右側にプロモ表記と法廷納本の番号があります。曲名は赤で書かれていて、ここでも「It's Only Rock'n Roll」は「It's Only A Rock'n Roll」となっています。英語表記の下にスペイン語で書かれています。一番下にストーンズ・レコードの登録票があります。マトリクスは機械打ちで45-1108-S-A-1/45-1108-S-B-1です。レギュラー盤はB面の枝番が2でしたがプロモ盤は両面1となっています。

B面のラベルです。

スペイン盤の特徴は何と言っても「It's Only A Rock'n Roll」とタイトルが間違っている事です。これはレギュラー、プロモ盤両方で間違えています。またピクチャースリーヴがフランスと共通のデザインにも拘わらず「Though The Lonly Nights」がNightとなっていたり、スペイン盤は他のシングルも含めミスが目立ちますね。まあ、スペインは英語圏ではないのでこういったミスは仕方がないと思います。B面の「Though The Lonly Nights」は長い間CD化もされずシングルでしか聴くことが出来ない貴重な曲でした。今思い出しましたが、70年代の一時期このギターソロはジミー・ペイジだとか言われていたことがありましたね!実際弾いているのはミック・テイラーですが短くも華麗なソロを決めていて、ストーンズのバラードの中でも名曲だと思います。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 STONE AGE いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのドイツ盤『STONE AGE』です。1971年4月に発売され、規格番号はSLK 16702-Pです。内容はUK盤と同じです。このドイツ盤は生産された時期によってジャケットやラベルが変わっていくので順に紹介しようと思います。最初はオリジナル盤です。ジャケットはUK盤と同じデザインで、細部も全く同じなので表側だけ見るとUK盤なのかドイツ盤なのか判断出来ません。表裏コーティングされています。

右上のデッカのロゴの部分です。後で紹介するラベルと照らし合わせるため番号を振っておきます。上から①オリジナル盤で表裏コーティングされています。真ん中が②76年3月に発売されたNOVA盤でコーティングはありません。下が③80年に再発されたデッカ盤でコーティングはありません。③のデッカ盤は枠とDECCAの文字の部分がシルヴァ―になっています。ロゴもオリジナル盤と比べると一回り小さいです。②と③は新しく版下を起こしたのか石の部分が消されることなく新たにロゴを印刷しているのが丁寧な仕事です!!

裏ジャケです。基本的なデザインはUK盤と同じです。

曲目の部分です。

右上の部分です。上から①オリジナル盤で規格番号SLK 16702-PとSTEREOがあります。真ん中が②NOVA盤でSLK 16702と新たな番号6.21432の両方が書かれています。下が③80年代の再発盤で6.21432のみです。③は表側のデッカのロゴ同様中の文字はシルヴァ―となっています。 

左下のデッカのロゴの部分です。上から①オリジナル盤、②NOVA盤、③80年代の再発盤です。

①オリジナル盤です。デッカのロゴの下にMade in Germanyとドイツの配給元のTELDEC(Telefunken-Decca)の住所が書かれています。こちらの住所の方はWestern Germanyとなっています。

②NOVA盤です。NOVAのロゴとMade in Germanyと配給元のTELDECの住所が書かれています。最後にⓅ1971があります。

③80年代の再発盤です。この部分の文字もシルヴァ―です。こちらはデッカのロゴが無く、Made in GermanyとTELDECの住所が書かれています。

ラベルです。最初はプロモ盤白ラベルです。上部にデッカのロゴがあります。その下にドイツ語でプロモを表すクレジットがあります。左側にroyal sound StereoとGEMA、マトがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はSeite 1 /Seite 2です。曲目は中央揃いです。一番下に回転数を表す逆三角形の33があります。マトリクスは機械打ちでZAL-10432-P Ⅰ/ZAL-10433-P Ⅰです。両面にManufactuerd in Germanyの刻印があります。ジャケットは①です。 

B面のラベルです。

オリジナル盤のラベルです。上部にデッカのロゴがあります。左側にroyal sound StereoとGEMA、マトがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はSeite 1 /Seite 2です。曲目は中央揃いです。一番下に回転数を表す逆三角形の33があります。マトリクスは機械打ちでZAL-10432-P Ⅰ/ZAL-10433-P Ⅰです。両面にManufactuerd in Germanyの刻印があります。ジャケットは①です。

B面のラベルです。

上のラベルからRoyal Sound Stereoのロゴがなくなったセカンド・ラベルです。左側にGEMAとマト、右側にSTEREO、規格番号、面表記があります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでZAL-10432-P Ⅰ/ZAL-10433-P Ⅰです。両面にManufactuerd in Germanyの刻印があります。ジャケットはオリジナル盤同様①です。

B面のラベルです。

76年3月の発売されたNOVA盤のラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMA、面表記、デッカのロゴがあります。右側にSTEREO、規格番号、マトがあります。曲目は左揃いです。一番下にAN ORIGINAL DECCA RECORDINGとあります。マトリクスは機械打ちで6.21432-01-1/1//6.21432-01-2です。A面にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。両面にManufactuerd in Germanyの刻印があり、オリジナル盤のマトをXXXXXXXXと消してあります。ジャケットは②です。

B面のラベルです。

80年に再発されたラベルです。上部にデッカのロゴがあります。左側にGEMA、マト、P1971があります。右側に規格番号、面表記、STEREOがあります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちで6.21432-01-1/6.21432-01-2です。Manufactuerd in Germanyの刻印はありません。オリジナル盤のマトをXXXXXXXXと消してあります。ジャケットは③です。

B面のラベルです。

80年の再発盤にはこの時同時に発売されたストーンズのレコードが載っている専用のインナーが付けられています。

インナーの裏側です。

元はUK編集盤ですが、こうして改めて聴くと初期のストーンズのカヴァー曲って素晴らしいですよね!オリジナルも新鮮な感じがします。このドイツ盤は「Look What You've Done」「Paint It Black」「My Girl」の3曲はUK盤同様リアル・ステレオで収録されています。UK盤はすっきりした音でしたが、ドイツ盤は音がこもっていてエコーがかかったようになっているので音はあまり良くありません。ドイツではストーンズがデッカを離れた後にイギリスで発売された編集盤は全て発売されていました。また、ドイツ独自の編集盤もものすごく多いですよね!この辺は日本の状況とよく似ていると思います。

ローリング・ストーンズ フランス・シングル盤 STAR STAR いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス・シングル盤「Star Star / Doo Doo Doo Doo Doo」です。フランス独自のカップリングで1973年12月に発売され、規格番号はRS 19 108です。「Star Satr」のシングルは珍しく各国でA面だった「Doo Doo…」はここではB面となっています。このRS 19 108という番号もこのシングルのみに振り分けられた番号となっています。ピクチャー・スリーヴはフォトグラファーのMichael Putlandが撮った73年ツアーのライヴ写真が使われていて表裏エンボス加工になっています。ピクチャー・スリーヴの下地の色とライヴの照明の色が合っていて、そこに白文字のタイトルが入っている何だかカッコいいデザインです。グループ名が白青となっているのも爽やかな感じでいいですね!

右側のグループ名とタイトルの間に規格番号があります。

右下にベロマークがあります。この頃のヨーロッパ諸国のシングル盤はこのベロマークが黒一色というのが多いですね。

ピクチャー・スリーヴの裏側です。上に『GOATS HEAD SOUP』のジャケットが載っています。レコードは左側から取り出すようになっています。この裏側は2種類あります。こちらは中央に当時ラジオで放送されていた"ROLLING STONES STORY"の記述がある方です。

"ROLLING STONES STORY"のクレジットの部分です。最後の行は「毎週火曜日午後9時30分、金曜日11時」と放送日が書かれています。上にフォトグラファーのMichael Putlandのクレジットがあります。

ラジオ放送が終わってしまったのかこちらは"ROLLING STONES STORY"の記述が無い方のスリーヴです。こちらはセカンド・スリーヴであまり見かけません。

2つのピクチャー・スリーヴを並べてみると違いがよく分かります。クレジットが無い方は空間が多くなってしまいなんとなく不自然なデザインとなっています。

右上に規格番号RS 19 108と価格コードがあります。

右下に印刷所のGraphicolorのクレジットがあります。

下部中央にベロマークとWEAのロゴ、フランスでの配給元のPhlipacchi Musicのクレジットがあります。

ラベルです。ピクチャースリーヴには初期型と後期型がありましたが、ラベルは2種類あり、両方のピクチャースリーヴに入っているのを確認したのでどちらかが初期型という事はなさそうです。こちらはマトがシンプルな方のラベルです。上部にThe Rolling Stnesと書かれています。左側に回転数、プロデューサー・クレジット、Ⓟ1973、フランスの著作権管理団体SACEMのロゴ、面表記があります。右側にベロマーク、規格番号、マト、STEREOがあります。ラベルの一番下にストーンズ・レコードの登録票があります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは手書きでRS 19108 A/RS 19108 Bです。

B面のラベルです。

こちらはベロマークが上部のThe Rolling Stonesのすぐ横にあるラベルです。ベロマークも上のラベルでは赤一色でしたがこちらはベロの中央や唇との境に黒いラインが入っています。左右の表記は上のラベルとほぼ同じですが、右側のマトの部分に7Y Part 75.839と新たなマトが追加されています。上のラベルでは一番下にあったストーンズ・レコードの登録票は曲名の上に移動しています。リムにMADE IN FRANCEがあります。なお、この「Star Star」のシングルには他のフランスのシングル盤にあった緑色のラベルは存在しません。マトリクスは機械打ちでM3 29 70 17 1  RS 19108 A1  7Y PART  75839 1/M3 29 70 18 1  RS 19108 B1  7Y PART 75840 1です。上のラベルにあった途中のRS 19108 の部分だけ手書きとなっており、その前後に機械打ちで追加された形になっています。

B面のラベルです。

「Satr Star」と「Doo Doo Doo~」のカップリングはフランスの他にポルトガルにもありますが珍しいですよね!「Star Star」はチャック・ベリー調のストーンズらしいロックンロールで、こういう曲はキースの独断場でイントロのフレーズや、ギターソロなど完璧な感じがします。ミックのノリノリの歌い方もいいですね。また、こういう3コードの単調の曲ではビルの上下に動くベースが独特なグルーヴを作り出しているのも見逃せません。アルバムの中では他の曲とは雰囲気が違い何となく場違いのような曲ですが、こうしてシングルで1曲だけ聞くと「あぁ、ストーンズってこういう曲を演奏するのが上手いなぁ!」と感心させられてしまいます。

ローリング・ストーンズ フランス盤 ANGIE いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのフランス盤「Angie / Silver Train」です。1973年8月に発売され、規格番号はRS 19105です。73年のヨーロッパ・ツアーのポスターで使われたデザインのピクチャースリーヴが付けられています。このフランス盤はピクチャースリーヴ2種、ラベル違いが6種類も存在しているので順を追って紹介したいと思います。最初はピクチャースリーヴからです。こちらは初回のピクチャースリーヴでタイトルとグループ名が無いタイプです。すぐに次のスリーヴに変わったのかこちらのスリーヴはあまり見かけません。

セカンド・スリ―ヴです。こちらは上部にタイトルとグループ名が追加されています。

裏ジャケです。こちらは初回、セカンド共に同じデザインです。黒地に白文字だけのデザインで曲目の他に73年のヨーロッパ・ツアーの日程が書かれています。上部レコード取り出し口に切り込みがあります。

右上に規格番号があります。Jというのはおそらくプライスコードだと思います。

曲目の下に73年ツアーの日程が載ってますが、キースの麻薬事件のためフランスで公演が出来なかったので、ここにはベルギーのアントウェルペンとブルッセルの日程が載っています。当時フランス公演がなかったのでフランスから多数の人がベルギーまで観に行ったようですね。特にブルッセルはオフィシャルで出た『BRUXELLES AFFAIR』の日なのでタイムマシーンがあったら観に行きたいコンサートの一つですよね!一番下にWEAとフランスの配給元のFilipacchi Musicのクレジットがあります。

右下にGraphicolorとありますがこれはフランスのボルドーにある印刷所のことです。

ラベルです。全部で6種類のラベルが存在します。どれが初回盤という事ははっきりしないのでラベルの色別に分けて挙げていこうと思います。最初は黄色のラベルからです。こちらはグループ名が『STICKY FINGERS』の焼印のデザインになっているものです。スペイン盤ではこのロゴがずっと使われていましたが、フランスではこの時代にこのロゴはおかしいのでおそらくこれは印刷時にミスった?のかあまり見かけないラベルです。左側に規格番号、Ⓟ1973、回転数、面表記、マトがあります。右側にベロマークとフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴ、プロデューサー・クレジット、STEREOがあります。曲名の下に作者とストーンズ・レコードの登録票があります。リムの最後にMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは手書きで19105 A X/19105 B Xです。

B面のラベルです。

上部のグループ名がThe Rolling Stonesとなっているラベルです。上のラベルとは各クレジットの配置が全く違います。上部にThe Rolling Stonesがあります。左側に回転数、プロデューサー・クレジット、Ⓟ1973、SACEMのロゴ、面表記があります。右側に規格番号、マト、STEREOがあります。曲名の部分とリムは同じです。マトリクスは手書きで19105 A/19105 Bです。ABの後のXがないのでこれが最初のマトかも知れません。

B面のラベルです。

上のラベルと各クレジットの配置は同じですが、上部のThe Rolling Stonesの位置が左へ寄り、ベロマークがそのすぐ横にあります。また、このシングルは全部ベロマークは赤一色だけですが、このラベルのベロマークはベロの淵が黒くなっています。マトリクスは手書きで19105 A X/19105 B Xです。

B面のラベルです。

上部のグループ名が上のラベルとは違う書体でTHE ROLLING STONESと全て大文字になっているラベルです。各クレジットの配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きで19105 A X/19105 B Xです。このラベルのものだけグループ名とタイトルがない初回のピクチャースリーヴに入っていました。

B面のラベルです。

ここからは緑色のラベルです。こちらの方が後期型だと思いますがいつ頃黄色から緑色に変わったのかは不明です。上部にROLLING STONESとあります。左側にベロマーク、プロデューサー・クレジット、SACEMのロゴ、MADE IN FRANCEがあります。右側に回転数、面表記、規格番号、マト、Ⓟ1973があります。曲目の下に再びThe Rolling Stonesとグループ名が書かれています。最初は下部のグループ名がThe Rolling Stonesとなっているラベルです。マトリクスは手書きでROL 19105 A  CIDIS/ROL 19105 B  CIDISです。CIDISの部分のみ機械打ちで手書きの部分と向きが逆になっています。

B面のラベルです。

上のラベルと各クレジットの配置は同じですが、一番下のグループ名が上とは違う書体でTHE ROLLING STONESとすべて大文字になっています。マトリクスは手書きでROL 19105 A  CIDIS A/ROL 19105 B  CIDISです。CIDISの部分のみ機械打ちで手書きの部分と向きが逆になっています。A面のCIDISの後に手書きでAが追加されています。

B面のラベルです。

このシングルはラベル違いが6種類もあるというのが驚きですよね!偶然かも知れませんがグループ名がThe Rolling Stonesとなっているものは黄色、緑色共にベルギーの方から買いました。そしてTHE ROLLING STONESとなっているものは黄色、緑色共にフランスの方から買いました。これは私の勝手な想像ですが、ベルギーでは元々「Angie」のシングルは発売されていなかったため、フランスから輸入して発売していたのでラベルのグループ名をフランス、ベルギーで分けていたなんてことはありませんよね!eBayの出品物を見ていてもこの方式は当てはまるような気がしますが、これは確実な情報ではありません。また、ベルギーでは「Fool To Cry」を自国でプレスして発売していますが、『スティッキー』の焼印のグループ名が使われています。このフランス盤の焼印のラベルもベルギーと関係あるのか?と思ってしまいます。ピクチャー・スリーヴにベルギーの日程が書かれているのも謎ですしね!これはまた何か分かりましたら追記します。

ここからは1982年にEMIから発売された再発盤シングルです。DANCE FOE EVERという企画もので発売されたシングルで規格番号は2C006-64734です。ピクチャースリーヴはDANCE FOR EVERの枠の中にオリジナルのシングル盤があるデザインとなっています。

左下にこのシリーズの通し番号VOL.7があります。

ピクチャー・スリーヴの裏側です。

右上に規格番号の2C006-64734があります。

右下にフランスの配給元のパテ・マルコーニとEMIのロゴがあります。Reedition 1982というのは1982年に再発行という意味です。

左下に印刷所のOFFSET FRANCEとmade in Franceがあります。

ラベルです。フランスのEMIで79年から84年まで使われていたシルヴァーのラベルです。上部にTHE ROLLING STONESがあります。左側にⓅ1973とReedition 1982、ベロマーク、規格番号があります。右側にSTEREO、SACEMのロゴ、マトがあります。左下に規格番号、右下にパテ・マルコーニとEMIのロゴがあります。曲名の下のアルバムの規格番号もEMIからの再発盤の番号になっています。マトリクスは機械打ちで64 734 A 21  M3 338 435 1/64 734 B 21  M3 338 436 1です。

B面のラベルです。

この再発盤のシングルは当時近所にあった輸入レコード屋さんで新品で買いました。最初見た時は何のシングルか?と何だか分かりませんでした。当時は各国盤のシングルのピクチャー・スリーヴのデザインなど全く知らず、このヌードのものがフランス盤のピクチャースリーヴとも知りませんでした。とにかく珍しいものを見つけたと思い買いましたが、オリジナルのピクチャー・スリーヴのデザインを知ったのはそれから6年も後の事で当時はホントに情報が無かったですよね!このDANCE FOR EVERというシリーズではストーンズの他にアニマルズの「朝日のあたる家」、ジョージ・ハリソンの「My Sweet Lord」ハーマンズ・ハーミッツ、ビーチ・ボーイズのシングルが発売されていました。ここまで長くなってしまいましたが、オリジナルの「Angie」だけで6種類もラベル違いがあり不思議なシングルですよね!

ローリング・ストーンズ カナダ盤 STICKY FINGERS いろいろ!!

ローリング・ストーンズのカナダ盤『STICKY FINGERS』です。1971年5月に発売され、規格番号はCOC 59100です。カナダではレコードはカナダでプレスされていましたが、ジャケットは最初USA盤のジャケットにカナダで作られたステッカーが貼られて売られていました。カナダ製のジャケットが作られた時期ははっきりしませんが中古で出回っているカナダ盤のほとんどがアメリカ製のジャケットを使っているので相当長い間カナダ国内ではジャケットが作られなかったのではと思います。アメリカ製のジャケットは以前紹介したのでここでは純粋なカナダ製のジャケットを中心に進めていきます。グループ名とタイトルの位置はベルトのところにありUSA盤と同じです。

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写真では違いがよく分かりませんが上のカナダ盤のジャケットはUSA盤と比べると明るいオレンジ色となっています。

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ジッパーです。角が丸みを帯びた形になっています。

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USA盤は横からレコードを取り出すようになっていましたが、カナダ盤のジャケットはUK盤のように上からレコードを取り出すようになっています。タイトル文字はアメリカ仕様、ジャケットの作りはイギリス仕様と、なかなか面白いジャケットです。

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裏ジャケです。話が前後しますがこちらは最初にカナダで発売されたアメリカ製のジャケットです。アメリカ製のジャケットに右下にカナダで作られた曲目が書かれたステッカーが貼られています。

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ステッカーの部分です。背を巻き込むように貼られています。曲目は「Brown Sugar」が「Brownsugar」と間隔なしで書かれていて、「Moonlight Mile」が「Moon Light Mile」と間隔を開けて書かれています。その下に小さくCOC 59100があります。曲目の下にWEA MUSIC OF CANADA LTD.とあります。

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こちらは純粋なカナダ製のジャケットです。左下のベロマークとクレジットはUSA盤と同じですが、右下にクレジットが追加されています。背も厚くなっています。

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右下のクレジットの部分です。MANUFACTUED AND DISTRIBUTED BY WARNER BROS. RECORDS OF CANADA LTD.とあります。

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背上部はUSA盤と同じ書体でタイトル、グループ名が書かれていますが、下部にPrinted in Canadaとあります。他国と比べると背の幅が結構広くなっています。

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他国ではインナーとして付いていましたが、カナダではインナーではなく二つ折りのポスター形式になっています。また、表面がエンボス加工となっています。これはカナダ独自の形式です!裏側は何も印刷されていません。また、最初のアメリカ製のジャケットにステッカーを貼った方にはUSA盤のインナーが入っていました。

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ベロマーク側の右下にエンジニアやカヴァーデザインなどのクレジットがあります。また、拡大するとエンボス加工がよくわかると思います。

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ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークと規格番号があります。右側に面表記とSTEREOがあります。面表記はSIDE ONEです。曲目は中央揃いでタイトル、タイム表記、作者クレジットの順に書かれています。その下にプロデューサー・クレジットとマトがあります。マトリクスは手書きでST-RS-712189-1A-2HDZK/COC-59100 B-1Aです。何故かA面とB面のマトが全く違います。このレコードはアメリカ製のジャケットに入っていました。 

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B面のラベルです。

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上のラベルとは文字のフォントが全く違います。上部のグループ名、タイトルが細い文字となっています。左側の規格番号の下にカナダ盤によく見られるQの文字があります。これはプレス工場コードでトロントにあるQuality Records Limitedの事です。曲目のクレジットはタイトル、タイム表記、作者の順にクレジットされています。リムは上と同じです。こちらもアメリカ製のジャケットに入っていました。マトリクスは手書きでCOC-59100-A/COC-59100-Bです。

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B面のラベルです。

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こちらはカナダ製のジャケットに入っていたラベルです。上のラベルとの違いはグループ名が大きくなり、曲目とリムの文字のフォントが細くなっています。曲目はタイトル、タイム表記、作者の順にクレジットされており、上の2枚とは順番が違います。リムのクレジットも違います。マトリクスは手書きでCOC-59100-S1/COC-59100-S2です。両面にROLLING STONES RECORDSがあります。こうしてみるとラベルにあるマトのST-RS-712189というのが最初のラベルのA面にしか使われていないことが分かります。おそらく一番最初のラベルでは最初期はB面のマトにST-RS-712190が使われていたのでは?と思います。

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B面のラベルです。

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79年に規格番号がCOC 39105に変わりました。この番号のレコードはジャケットはUSA盤のCOC 39105のジャケットを流用して、中のレコードだけカナダ盤となっています。過渡期にはアメリカ盤のCOC 39105のジャケットにカナダ盤のCOC 59100のレコードが入っていたりするので要注意です。これがホントにやっかいで外側からはUSA盤なので中のレコードを確認しなければカナダ盤と分かりません。また、今まで見た中ではジャケットはCOC 39105で中のレコードがCOC 59100のものがものすごく多いのでCOC 39105のレコードはホントにレアなのかも知れませんね。あくまで今まで見たジャケットとレコードの組み合わせから考えたものですので参考までに。これはカナダ盤のCOC 39105のラベルです。文字の配置は上の2番目のラベルと同じで規格番号の部分だけCOC 39105と変わっています。プレス工場コードはQでトロントにあるQuality Records Limitedの事です。マトリクスは手書きでCOC-59100-A/COC-59100-Bです。このマトも2番目のラベルと同じです。ジャケットはUSA盤のものをそのまま使っているのでここでは省略します。

B面のラベルです。

カナダ盤の『STICKY FINGERS』はUSA盤と全く同じ音圧で、音質も良く結構いい音が聞けます。純粋なカナダ盤のジャケットは先にも書きましたがUK盤のように上からレコード取り出すようになっており、タイトル文字はUSA盤と同じという独特なものです。今のところ文字はUSA、レコード取り出し口はUKという組み合わせはカナダ盤だけしか確認していません。また、インナーもカナダでは両面を縦に繋げたポスター形式というのも独自のものですね。最初にアメリカ製のジャケットにステッカーを貼って発売していたので、自国でジャケットを作るようになったらジャケットもインナーも独自のものを作ってやるといった感じなんでしょうか?ストーンズ・レコードになってからはジャケ、付属品は世界共通のものが多くなりますが、このカナダ盤は結構面白いアイテムだと思います。