ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ・シングル盤 STAR STAR いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ・シングル盤「Star Star / Doo Doo Doo Doo Doo」です。1973年12月10日に発売され、規格番号はRS 19108です。これと同じカップリングは以前紹介したフランスでも発売されていましたね!ピクチャースリーヴはドイツ独自のデザインで、73年ツアーの写真が使われています。このピクチャースリーヴは2種類存在するので順を追って紹介しようと思います。最初は初回盤のピクチャースリーヴです。グループ名の下にAB面のタイトルが書かれています。「Star Star」は黄色い文字、「Doo Doo Doo…」は白い文字となっています。レコードの取り出し口は上で、表裏エンボス加工になっています。

セカンド・スリーヴです。こちらは「Star Star」の文字が大きくなり、B面の「Doo Doo Doo…」がスリーブの下に移動しています。こちらの方が「Star Star」のタイトルが大きいので目立ちますよね。「Doo Doo Doo…」はこちらは青い文字になっています。こちらもレコード取り出し口は上で、表裏エンボス加工となっています。

2種類のスリーヴを並べてみると違いがよく分かると思います。左がファースト、右がセカンド・スリーヴです。セカンド・スリーヴはミックの頭の上にタイトルがかからないのでスッキリした印象です。ビルだけ大きく写っていますが、その構図に上手くグループ名やタイトル文字を配置しましたね。

右上に規格番号とベロマークがあります。

裏側です。こちらはファースト・スリーヴです。上部にグループ名があり、その下に曲名が書かれています。下にそれまで発売されたアルバムが載っています。

セカンド・スリーヴです。構図は同じですが、表側同様「Star Star」の文字が大きくなっています。「Doo Doo Doo…」の文字の色も違います。

ファースト・スリーヴの曲目の部分です。

セカンド・スリーヴの曲目の部分です。

2種類のスリーヴを並べてみました。左がファースト・スリーヴ、右がセカンド・スリーヴです。「Star Star」の文字の大きさやが「Doo Doo Doo…」の文字の色が違うのが分かると思います。

右上に規格番号とベロマークがあります。

下部に配給元のWEAのクレジットがあります。

右下にMade in Germanyがあります。

こちらはプロモ用のシートです。グループ名、規格番号、発売日、タイトルなどが書かれています。裏側は何も印刷されていません。中には白ラベルのプロモ盤が入っています。

規格番号などのクレジットの部分です。いろいろな資料では発売日が73年12月10日となっていますが、ここでは74年1月11日となっています。正式なプロモなのでこちらのクレジットの方が正しいような気もしますが、一般的な発売日と異なっているのでまた何か分かりましたら追記するという事でここでは保留にしておきます。

ディスコグラフィの部分です。

下部左側にWEAのクレジットがあります。

上のクレジットの続きにドイツのWEAの住所が書かれています。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にグループ名があり、その左下と右下にプロモを表す表記があります。左側にベロマークとパブリッシャーがあります。右側にSTEREO、ドイツの著作権協会のGEMAのロゴ、規格番号、マト、タイム表記があります。曲目の下に作者とプロデューサー・クレジットがあります。マトリクスは手書きでWEA 19108 A/WEA 19108 Bです。A面の19108 Aの部分は最初間違えたのか二重線で消してあり、離れた場所に書かれています。何故かB面にだけManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

レギュラー盤のラベルです。ドイツでのこれ以前のローリング・ストーンズ・レコードのシングルは文字や配置の違いなど同じタイトルでも数種類のラベル違いがありましたが「Star Star」はこのラベルしかありません。上部にグループ名があります。左側にベロマークとパブリッシャーがあります。右側にSTEREO、ドイツの著作権協会のGEMAのロゴ、規格番号、マト、タイム表記があります。曲目の下に作者とプロデューサー・クレジットがあります。マトリクスは手書きでWEA 19108 A/WEA 19108 Bです。A面の19108 Aの部分は最初間違えたのか二重線で消してあり、離れた場所に書かれています。これはプロモ盤と同じマトです。プロモ盤同様こちらもB面にだけManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

他国では「Doo Doo Doo Doo Doo」がA面でB面は「Dancing With Mr. D」が収録されていましたが、ドイツではロックン・ロール調でヒットすると判断したのか「Star Star」をA面に持ってきましたね。これは以前紹介したフランス盤も同じカップリングでしたね!ローリング・ストーンズ・レコードになってから「Miss You」以降のシングル盤はピクチャー・スリーヴが一部を除いて各国共通のデザインになってしまいましたが、この頃はまだそれぞれの国で独自のピクチャー・スリーヴなので楽しめますね。アルバムでは他の曲の中では浮いていた「Star Star」ですが、こうしてシングルで単独で聴くとストーンズらしいノリの良いロックン・ロールだったんだな、とあらためて気づかされるような気がします。ブログの運営会社から1年前のブログ、2年前のブログ、と連絡が届くのですが、ドイツ盤のシングルは去年の9月に「Angie」を紹介したまま止まっていましたね。発売順に紹介していましたがなんと1年も経ってしまうとは。次回から「It' Only Rock'n Roll」「Ain't Too Proud To Beg」「Fool To Cry」の3枚を連続で行こうと思っています。

ローリング・ストーンズ フランス・カラー盤&レギュラー盤 SOME GIRLS!!

ローリング・ストーンズのフランス盤『SOME GIRLS』です。フランス盤は普通の黒盤とカラー盤があるので今回は両方同時に紹介しようと思います。78年以降のフランスでのストーンズ・レコードの販売元はRATHE MARCONI-EMIです。1978年に発売され、規格番号は黒盤が2C 068-61016、カラー盤がDC-2です。共にくり抜きジャケットが使われ、規格番号の部分だけ異なっています。黒盤、カラー盤共にジャケットの色違いが存在します。

カラー盤はジャケットにフランス語で「スペシャル・カラー・ディスク」と書かれた丸いステッカーが貼られています。まわりには「黒いレコードと同等の品質」と書かれています。後期型になるとステッカーが貼られていないものも存在します。簡易的な小さなステッカーのものも見た事があります。

他国同様フランス盤にも4種類のカラー・ヴァリエーションがあります。

左上の規格番号の部分です。上が黒盤で2C 068 61016、下がカラー盤でDC 2となっています。通常盤とカラー盤で番号が違うというのもこのフランス盤『SOME GIRLS』の特徴です。

裏ジャケです。

右上の部分です。プライスコードと規格番号があります。上が黒盤、下がカラー盤です。黒盤とカラー盤では値段が違ったと思います。

右下の部分です。ここでは印刷所とMade in Franceのクレジットがありますが、上が黒盤のジャケットで印刷所はOFFSET FRANCEでPrinted in France表記、下がカラー盤のジャケットで印刷所はIDNでMADE IN FRANCE表記となっています。

下部中央です。販売元のパテ・マルコーニとEMIのロゴとパブリッシャーがあります。

インナーです。

インナーの裏側です。

女優の顔がカットされた方のインナーです。

裏側です。

右上の部分です。上がオリジナル盤の女優の写真が載っている方で、下が女優の顔がカットされた方のインナーでそれぞれ文字のフォントが違います。カラー盤を何枚か確認しましたがインナーは通常盤と共通だったようでDC-2と書かれたインナーは存在しないようです。

右下の部分です。上が女優の顔が載っているオリジナルのインナーでIDNとMADE IN FRANCEのクレジットがあります。下は女優の顔がカットされた方のインナーでIDNのクレジットは別のところにありますが、ここでは何故かイギリスの印刷所のG&Lがあります。UK盤の版下が残っていたのか不明です。ジャケットはOFFSET FRANCE製のものがありましたが、インナーは両方共IDNとなっています。OFFSET FRANCEはジャケットだけ専用に印刷していたのかも知れません。

左下の部分です。女優の顔がカットされた方のインナーはこの部分にIDNとMADEIN FRANCEがあります。

ヨーロッパの英語圏以外の国に付けられていた歌詞カードがフランス盤にも付けられています。

歌詞カードの裏側です。

裏側の右下に規格番号の2C 068 61016があります。この部分でフランス盤に付いていた歌詞カードと判断出来ます。

ラベルです。最初はレギュラーの黒盤です。上部にグループ名とタイトルがありますが、このRolling stonesという文字は『LOVE YOU LIVE』と同じフォントが使われています。左側にベロマーク、回転数、STEREO、マト、パブリッシャーがあります。右側に規格番号とフランスの著作権協会のSACEMのロゴがあります。曲目は中央揃いで、タイトル、作者、出版社の順にクレジットされています。一番下にプロデューサーとMADE IN FRANCEとパテ・マルコーニのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでM6 323 121 1  61016 A 2/M6 323 122 1  61016 B 1です。他にはB面の末尾がB 2のものを確認しました。両面に手書きでUK盤のマトのCUN 39108 A/CUN 39108 Bがあります。

B面のラベルです。

カラー盤です。

カラー盤のA面のラベルです。文字の配置は黒盤の規格番号の部分がDC-2に変わっただけです。しかし、この頃のフランス盤のラベルにあるベロマークは黒い部分がなんだか適当な感じで偽物のベロマークのような感じになっていて面白いです。マトリクスは機械打ちでM6 323 0 73 1  61016 A 1/M6 323 074 1  61016 B 1です。黒盤同様両面に手書きでUK盤のマトのCUN 39108 A/CUN 39108 Bがあります。

B面のラベルです。

この当時はカラー盤は音が悪いという噂がありましたが、それを払拭するような「黒いレコードと同等の品質」と書かれたステッカーが貼られているのが面白いですね。実際に聴いてみるとこのアルバム特有のメリハリのある音は健在で音の差は無いと思います。このアルバムのカラー盤は後年発売された限定盤を除くと前回紹介したオランダ盤とこのフランス盤だけで当時としては珍しかったと思います。この当時は他のアーティストのレコードもカラー盤でいろいろ出ていましたね。フランスでは特にカラー盤に力を入れていたようで「Miss You」の12インチにもいろいろなカラー盤が存在します。もう8年も前のブログになってしまいますが、何種類も色違いが存在するフランス盤12インチの「Miss You」を紹介していますのでよろしかったらどうぞ↓

ローリング・ストーンズ MISS YOUフランス盤12インチ謎の色違いカラー盤!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)

 

ローリング・ストーンズ オランダ盤 SOME GIRLS カラー盤&レギュラー盤!!

ローリング・ストーンズのオランダ盤『SOME GIRLS』です。このオランダ盤にはオレンジ色のカラー盤と黒盤があるので合わせて紹介しようと思います。1978年に発売され、規格番号は5C 062-61016です。カラー盤、黒盤共に同じ規格番号が使われています。オランダ盤のジャケットは各国盤同様穴あきとなっており、色は上から緑→黄色→青→ピンクのものだけしか確認出来ていません。

カラー盤のジャケットの右上に貼られていたステッカーです。£となっているのでおそらくイギリス国内に輸出された際に貼られたステッカーだと考えられますが、eBay等でこのカラー盤を見つけるとアメリカからの出品でも何故かこのステッカーが貼られています。カラー盤だと通常盤よりも£1高かったと思われます。 

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインです。

右下に規格番号とベロマークがあります。

下部中央に配給元のEMIレコードとHollandのクレジットがあります。

インナーです。各国盤と同じデザインですが、オランダ盤では修正後の女優の顔がカットされたインナーは見た事がありません。

インナーの反対側です。

右上に規格番号があります。

このオランダ盤にも英語圏以外のヨーロッパ盤同様歌詞カードが付けられています。

歌詞カードのB面側です。

右下に規格番号があります。この部分でオランダの盤の歌詞カードだと判別出来ます。

ラベルです。上部に面表記と最初の2曲のタイトルが書かれています。その右下にベロマークがあります。左側に規格番号、マト、STEREOがあります。中央のラインの中にグループ名とその両側にタイトルが書かれています。これはこのタイトルの各国盤と同じです。その下に残りの3曲の曲目と、作者クレジット、パブリッシャーがあります。マトリクスは機械打ちで61016-A-0  CUN 39108 A/61016-B-0  CUN 39108 Bです。両面共CUN 39108の部分だけ手書きで、STERLINGの刻印があります。 

B面のラベルです。

カラー盤です。オレンジ色のカラー盤となっています。

カラー盤のラベルです。文字の配置はレギュラー盤と全く同じです。マトリクスは手書きでCUN 39108 4A  CUN 39108 A-4U  062 61016-A2/CUN 39108 5B  CUN 39108 B-5U  062 61016-B2です。両面共中間のCUN 39108 A-4UとCUN 39108 B-5Uだけ機械打ちです。 

B面のラベルです。

このオランダ盤は黒盤とカラー盤は同じ音質で聴くことが出来ます。最初にも書きましたがオランダ盤の『SOME GIRLS』のジャケットは日本盤同様色は上から緑→黄色→青→ピンクのものだけしか確認出来ていません。この緑から始まる色合いだけの国も多いのでこれが元になる色合いなのかも知れませんね。そして、女優の顔がカットされた修正後のインナーが見られないのも日本と同じです。また、このオランダ盤はカラー盤とレギュラー盤が同じ規格番号というのも珍しいです。オランダでのカラー盤は以前紹介したデッカ時代の7タイトルと前回紹介した『BLACK AND BLUE』がありますが、他国よりも早い時期にカラー盤を取り入れていたのが分かります。この当時は「Miss You」の12インチ・シングルなど各国でもカラー盤が発売されましたが、最近のレコード・ストア・ディで乱発されているカラー盤とは違って、この当時のカラー盤はなんとなくプレミア感があっていいですよね。