ローリング・ストーンズのウルグアイ盤『LOS ROLLING STONES』です。1964年に発売され、規格番号はジャケットとレコードが違う番号で、ジャケットはLLM-17264、レコードはLL-3375です。ウルグアイではモノラルのみの発売です。レーベルはロンドンで、レコードのラベルに書かれたLL-3375はUSA盤の『ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS』と同じ番号ですが、内容はUK盤と同じというややこしい仕様となっています。ジャケットはUSA盤と同じ作り(A式)で写真のように大きく『LOS ROLLING STONES』と書かれています。
右上にロンドンのロゴと規格番号LLM-17264があります。
裏ジャケです。曲目や解説等全てウルグアイの公用語のスペイン語で書かれています。
左上に規格番号があります。
右上にも同じく規格番号があります。
曲目です。面表記はFaz A、曲名はスペイン語の次に英語表記があります。
B面の曲目です。「Can I Get A Witness」が「Can't I Get Witness」となっています。ラベルでは「Can't I Get A Witness」となっています。
右下にメンバーの担当楽器が書かれています。
ラベルです。初回盤のラベルです。ウルグアイで64年から65年にかけて使われていたモノラル用のラベルで、この『ファースト』はすぐに次のラベルに変わってしまったので初回盤は数が少ないです。上部にffrrの耳のロゴとロンドンのロゴがあります。その下にLONG PLAYINGと中央の線の間に"full frequency range recording"とあります。左側にウルグアイの著作権協会のAGADUが、右側にマトがあります。曲目は中央揃いでスペイン語→英語の順に書かれています。一番下にジャケットと違う規格番号のLL 3375があります。リムにFABRICADO EN EL URUGUAY(ウルグアイ製)とあります。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-1A/XARL-6272-4Aです。
B面のラベルです。「Can I Get A Witness」が「Can't I Get A Witness」となっています。
セカンド・ラベルです。65年から68年頃まで使われていたモノラル用のラベルです。上のラベルと比べるとシンプルなデザインとなっています。上部にロンドンのロゴとLONG PLAYINGがあります。左上のクレジットは上のラベルの外周のリムと同じです。右上のクレジットは上のラベルの内周と同じでFABRICADO EN EL URUGUAY(ウルグアイ製)の文字があります。左側に面表記とウルグアイの著作権協会AGADUがあります。右側に規格番号と逆さ文字のマトがあります。ラベルの規格番号はここでもLL 3375となっています。曲目は中央揃いで、スペイン語→英語の順に書かれています。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-1A/XARL-6272-4Aです。これは上のラベルと同じです。
B面のラベルです。上のラベル同様「Can I Get A Witness」が「Can't I Get A Witness」となっています。
このウルグアイ盤の音はタンバリンや「Tell Me」のアコギの音など高音がきれいで意外といい音です。「Tell Me」はUK盤同様フェイドアウトしないで突然終わるヴァージョンです。また、「Can I Get A Witness」のミスクレジットはスペイン盤でも同様の間違いをしておりなんだかスペイン語繋がりで同じ間違いとは偶然ですよね。ジャケットとレコードの規格番号が違うというのも珍しいです。そして最初にも書きましたがこのLL 3375というのはUSA盤の『ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS』の番号ですが、内容はUK盤というのも面白いです。『ファースト』の別カヴァーはあまりないですが、このウルグアイ盤は『LOS ROLLING STONES』となっているのも珍しいですよね。