ローリング・ストーンズの日本シングル盤「悪魔を憐れむ歌 / 放蕩むすこ」です。キング・レコードからは映画『ギミー・シェルター』のサントラ・シングルの第2弾として1972年(昭和47年)2月に発売され、規格番号はTOP-1696 Sです。2曲とも『BEGGARS BANQUET』に収録されていた曲でアルバムと同じヴァージョンが収録されています。「悪魔を憐れむ歌」のほうはオルタモントでの演奏シーンがありましたね。また日本ではこれと同じカップリングでこれより2年前の69年2月にシングルが発売されています。(TOP-1357 S)前回のシングルは『BEGGARS BANQUET』の内ジャケの写真が使われていましたが、今回はサントラとして出されたので映画のステージ写真が使われています。左下の写真はメンバーを後方から捉えた有名な写真とは違ったショットとなっています。当時の値段は400円です。
タイトルの部分です。20世紀フォックス映画ギミー・シェルター主題歌と書かれています。
右上にSTEREO、ロンドンのロゴ、回転数、規格番号があります。
下部にB面の「放蕩むすこ」のタイトルが書かれています。当時は直訳とはいえ「放蕩むすこ」ってなんていうタイトルだ!と思いましたね(笑)。
左下に当時の値段400円があります。
ジャケットは見開きではなく1枚の紙になっています。こちらは裏側です。タイトルと短い解説文、歌詞となっています。解説は映画での「悪魔を憐れむ歌」について書かれていますが誰が書いたのか不明です。
タイトルの部分です。ここでも映画のサントラを強調しています。なお、「放蕩むすこ」のほうは2000年代に入ってから映画のボーナストラックでマディソン・スクエア・ガーデンのライヴ映像が観れるようになりました。ミックとキースが並んで座り、キースのギターに合わせてミックが歌うシーンは感動しましたね!
左下に回転数とパブリッシャーのⓅ'72・2があります。
下部中央に発売元のキングレコードのクレジットがあります。
下部右側に規格番号とキングレコードのロゴがあります。
レコード袋は69年から72年まで使われていたキングレコードの専用のものです。
ラベルです。上部にロンドンのロゴがあります。左側にMADE IN JAPANとSTEREOがあります。右側に回転数、規格番号、タイム表記、パブリッシャーがあります。曲目に20世紀フォックス映画「ギミー・シェルター」主題歌と書かれています。下にプロデューサー・クレジットとマトがあります。マトリクスは機械打ちでSDST 543-2/SDST 544-2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
このシングルはジャケットが見開きではなく通常は裏側にある広告や長い解説文などがないことから、映画の公開に合わせて急遽企画、発売されたのではと思います。先にも書きましたが日本ではこの2年前に同じカップリングで発売されていますが、「悪魔を憐れむ歌」はオルタモントのシーンで映画で使われていたので再発するのにちょうど良かったのかも知れません。「悪魔を憐れむ歌」は69年、75年ツアーで演奏され、その後89年ツアー以降は継続してステージで演奏されているストーンズの代表曲です。75年ツアーではクラプトンやサンタナが客演してましたね。それぞれの時代に名演を残していますが私は69年ツアーのキースとテイラーの2台のギターがいい感じで絡み合う演奏がベストだと思います。