ローリング・ストーンズの日本シングル盤「ギミー・シェルター / むなしき愛」です。1971年11月に発売され、規格番号はTOP-1659Sです。71年に映画『ギミー・シェルター』が公開されたのでそのサウンドトラックとして発売されたシングルです。ジャケットは映画の広告で使われていた写真をちりばめているものです。ヘルスエンジェルスが観客を棒で叩いている写真は有名ですが中学生の頃見た時は怖かったのを思い出します。しかし、このジャケットのデザインはカッコいいですね!色合いもいいです。当時の値段は400円です。
右上にSTEREO、ロンドンのロゴ、回転数、規格番号のTOP-1659Sがあります。
中央に映画のタイトルとなった「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」と書かれています。
左上にA面の「ギミー・シェルター」が書かれています。
中央右寄りにB面の「むなしき愛」があります。
左下に当時の値段の¥400があります。
右下に縦書きでGIMME SHELTERと書かれています。
裏側です。キャロル・キングやカーペンターズのレコードが載っているのでなんとなく新しい時代が来たことを感じますね。
右下に規格番号とキングレコードのロゴがあります。
下部中央に販売元のキングレコードのクレジットがあります。
左下に回転数とパブリッシャーⓅ'71・11があります。
見開きの内側です。立川直樹さんの解説と歌詞が載っています。この時はやはりオルタモントの悲劇のショックが大きかったせいか解説のほとんどをこの事件の事について触れています。「ギミー・シェルター」の歌詞は何故か最初のワン・コーラスしか載っていません。
曲目の部分です。上に20世紀フォックス映画「ギミー・シェルター」主題歌とあります。「ギミー・シェルター」は映画のエンディングで、「むなしき愛」はMSGのライヴのシーンでイメージ的に使われていましたね。
見開き右ページ下部に晶文社から発売されたストーンズ本の紹介が載っています。たしか74年頃にこの本を買った記憶がありますが既に手放してしまったのでどういった内容か忘れてしまいました。
レコード袋は69年から72年まで使われていたキングレコードの専用のものです。
ラベルです。上部にロンドンのロゴがあります。左側にMADE IN JAPANとSTEREOがあります。右側に回転数、規格番号、タイム表記、パブリッシャーがあります。曲目には20世紀フォックス映画「ギミー・シェルター」主題歌と書かれています。下にプロデューサー・クレジットとマトがあります。マトリクスは機械打ちでSDST 511-6/SDST 512-1です。両面にJISマークがあります。A面のマトが進んでいますがこれは私のレコードのマトですのでもっと若い数字があると思います。
B面のラベルです。
プロモ盤のラベルです。上部にSTEREOがあります。左側に見本品、右側に非売品、規格番号、タイム表記、パブリッシャーがあります。曲目の部分はレギュラー盤と同じです。マトリクスは機械打ちでSDST 511-1/SDST 512-1です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
私がストーンズを聴き始めたのは72年以降で、この映画の公開が終わってしまった後だったので文献でしか映画の内容は知りませんでしたが、オルタモントの悲劇についてはどの本でもおどろおどろしく書かれていて、ミックが悪魔の化身のように書かれている文もあったので恐ろしい映画なのかなと思っていました。家庭用のビデオが普及し始めた83年頃、輸入盤のVHSビデオを買い初めて観ました。当時は動くストーンズが珍しく、また演奏シーンの他にフリーコンサートがオルタモントに決まるまでのシーンが長くかなりかったるい思いをしながら観ていたのを覚えています。文献で読んだ予備知識があったせいかオルタモントのシーンは演奏は途中で止めてしまうし、ミックは何だかビビッてるし、キースは演奏を静かにしないと止めるぞ、と観客に向かって怒鳴るなどかなり危ないコンサートだったんだなと感じました。エンディングの観客が散っていくシーンで「ギミー・シェルター」が流れていますが、当時オルタモントに観にいった人たちはどんな感想を持ったのか聞いてみたい気がします。