ローリング・ストーンズの「Surprise, Surprise」が収録されているUSAオムニバス・アルバム『ENGLAND'S GREATEST HITMAKERS』です。1965年6月に発売され、規格番号はモノラルがLL 3430、ステレオがPS 430です。発売時期をストーンズのアルバムで見ると『NOW』(65年2月)と『OUT OF OUR HEADS』(65年7月)の間になります。「Surprise, Surprise」は『NOW』に収録されていましたね。イギリスでもこれと同じ内容で1965年5月に『14 GREAT ARTISTS』(DECCA LK 4695)というタイトルで発売されています。ジャケットは収録されているアーティストの写真がちりばめられています。こちらは"PROMOTION COPY NOT FOR SALE"のステッカーが貼られたモノラル盤のジャケットです。
ステレオ盤のジャケットです。モノラルではジャケットの下部にあった規格番号とLONDONのロゴが上部にあります。
左上の部分です。上がステレオ、下がモノラルです。ステレオはこの部分にSTEREOとPS 430があります。モノラルは何も書かれていません。
右上の部分です。上がステレオ、下がモノラルでステレオはこの部分にLONDONのロゴがあります。
左下の部分です。上がモノラル、下がステレオです。モノラルはこの部分にMONO、LL 3430があります。ステレオは何も書かれていません。
右下の部分です。上がモノラルで下がステレオです。モノラルはこの部分にLONDONのロゴがあります。
裏ジャケです。
曲目の部分です。ここではアーティスト名のABC順になっていて実際の収録曲はこの順番ではありません。なんでこういう仕様にしたのか分かりませんが、ジャケットを見ながら聴くと収録曲が違っていて実に紛らわしいです。これはUK盤も同じ仕様です。
上の続きです。
右上の部分です。上がモノラルでLL 3430と書かれています。
右下の部分です。モノラル、ステレオ共にこの部分にPRINTED IN U.S.A.があります。下がステレオで規格番号のPS 430があります。
左下の部分です。下がステレオでPS 430があります。モノラルは何も書かれていません。
下部中央です。下がステレオで"PLAY THIS RECORD ONLY ON STEREOPHONIC EQUIPMENT"のクレジットがあります。このクレジットは60年代初期のロンドン盤によく見られますね。
このレコードはMADE IN ENGLANDの白ラベルが存在します。この白ラベルはストーンズのファーストの『ENGLAND'S NEWEST HITMAKERS』でもありましたが『12X5』以降は何故か作られませんでしたね。MADE IN ENGLANDのレコードはプロモ、レギュラー盤共にこのインナーに入っています。
インナーの反対側です。
ラベルです。最初はMADE IN ENGLAND製のプロモ白ラベルです。上部にLONDON ffrrのロゴがあります。左側にNOT FOR SALEと回転数が、右側に面表記、逆さ文字のマトリクス、規格番号があります。規格番号はプロモ独自のものでLL. 3430-DJとなっています。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでARL-6785-3K/ARL-6786-2Kです。
B面のラベルです。
MADE IN ENGLANDのレギュラー盤のラベルです。上部にLONDON ffrrのロゴがあります。左側に回転数が、右側に面表記、逆さ文字のマトリクス、規格番号があります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでARL-6785-3K/ARL-6786-1Kです。B面の枝番が1Kとプロモよりも若くなっています。
ここから純粋なUSAプレスのレコードです。オープン・ロンドンのマルーンのラベルです。写真では明るくなってしまいましたが実際はもっと濃い色です。LONDONのロゴの下にLONG PLAYINGがあります。右側に規格番号と面表記があります。曲目は中央揃いで、ラベルの下に行くほどタイトル、作者が2行に渡って書かれています。一番下にマトとMade in U.S.A.があります。マトリクスは手書きでARL-6785-1C/ARL-6786-1Aです。
マルーンのオープン・ロンドンですが、上のラベルよりも明るい感じです。また、文字のフォントが違います。文字の配置は上のラベルとほぼ同じですが、面表記が上のラベルではSide 1となっていましたが、こちらはside 1と全部小文字になっています。上のラベルでは2行に渡って書かれていた5曲目がここでは1行になっています。一番下のマトにカッコがないなどの違いがあります。マトリクスは手書きでARL-6785-1D △8119/ARL-6786-1B △8119 Xです。
ボックス・ロンドンの赤ラベルです。ラベルの色とロンドンのロゴがボックス以外は上のラベルと文字の配置は同じです。マトリクスは手書きでARL-6785-1D △8119/ARL-6786-1B △8119 Xです。これは上のラベルと同じです。
ここからはステレオです。ステレオとなっていますが、実際は疑似ステです。オープン・ロンドンの青ラベルです。中央にSTEREOPHONICのラインがあります。右側に規格番号のPS 430と面表記があります。曲目は中央揃いになっています。一番下にマトとMade in U.S,A.があります。マトリクスは機械打ちでZAL 6785-R1 △8113/ZAL 6786-1 △8119 Xです。△以降は手書きとなっています。
ボックス・ロンドンです。写真では分かりずらいですが上のラベルよりも暗い青です。LONDONのロゴの下のLONG PLAYINGがないせいかSTEREOPHONICのラインは上のラベルよりも太いです。右側に規格番号と面表記があります。上のラベルではside 1と小文字でしたが、こちらはSide 1とさいしょだけ大文字になっています。曲目は中央揃いですが、下に行くほど2行に渡って書かれています。一番下のマトはカッコで括られています。その下にMade in U.S.A.があります。マトリクスは機械打ちでZAL 6785-R/ZAL 6786です。
こういうオムニバス盤は60年代初頭によく作られ時々聴きたくなりますが、ストーンズの曲と同時期にどんな曲が流行っていたのか分かるのがいいですね。このアルバムの中では特にゾンビーズやゼンの曲がいいです。ルルの特徴のある歌い方もいいですよね!ストーンズの「Surprise, Surprise」はこのアルバムの前に『NOW』に入っていましたが、ちょうどルルもカヴァーしてましたね。