ローリング・ストーンズの『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』USA盤です。今回はモノラルを紹介します。USA盤では最後のモノラル盤となりました。1967年12月9日(11月25日説もあり)に発売され、規格番号はNP-2です。ジャケットは見開きで表側にUK盤同様3Dの写真が貼られています。写真の周りの雲のような部分がUK盤よりも濃い色で背も厚いです。このサイケ調のジャケットはストーンズの数多いアルバムの中でもジャケット・ベスト3に入りますよね~。初期盤はどのバンドのレコードか分かるようにかシールドの上からThe ROLLING STONESとグループ名が印刷されたステッカーが貼られていました。また、ステレオでは後期盤に3Dではないジャケットがありますが、モノラルは早く生産を終えたのか3D以外のジャケットは見た事がありません。
このアルバムにはプロモ・ステッカーが貼られているジャケットもあります。中のレコードは通常盤が入っています。上がプロモ・ステッカー、下が初期盤のシールドの上から貼られていたグループ名のステッカーです。
裏ジャケです。UK盤と同じデザインで、中央に曲目、下部にLONDONのロゴ、右下にMONO NP-2があります。
LONDONのロゴの部分です。ロゴの下にロンドン・レコードの住所とPRINTED IN U.S.A.があります。
右下のMONO NP-2の部分です。ステレオ盤はこの部分がSTEREO NPS-2となっています。
見開きの内側です。サイケデリックなデザインです!左側の迷路はブライアンの考案だそうです。
これは貼られる前の3Dのステッカーです。
ステッカーの裏側にはPAT No.とPRINTED IN U.S.A.があります。
USA盤も赤白の専用インナーが付けられています。このインナー、ホントに内容と合っているような気がします!
ラベルです。マルーンのモノラル用のラベルです。面表記はfront side/back sideです。このラベルだけ曲名の前に1,2,と曲順が振られています。Made in U.S.A.はありません。マトリクスは手書きでARL-8126-1A/ARL-8127-1Aです。なお、マトリクスはこれ以降全部手書きです。
写真では薄い色になってしまいましたが、実際は濃いマルーンです。このタイトルには珍しく面表記がSIDE 1/SIDE 2となっています。下部にMade in U.S.A.があります。タイトルやグループ名の文字の大きさが小さいです。マトリクスはARL-8126-1B/ARL-8127-1Bです。
濃いマルーンです。文字が大きく、リムがありません。Made in U.S.A.もありません。マトリクスはARL-8126-1C/ARL-8127-1Cです。B面のマトは最初の部分が8129と間違えて、その部分を線で消しその下に新たに8127と書き直してあります。
マルーンのラベルです。他のラベルと違い、左側にside 1とあります。このラベルは面表記がside 1/side2となっています。全体に文字が小さく、Made in U.S.A.がありません。マトリクスはARL-8126-1D/ARL-8127-1Dです。
マルーンのラベルです。曲目が左揃いになっており、リムはありません。マトリクス表示の末尾にBWがあります。BWはプレス工場コードでニュー・ジャージー州のBestway Products,Inc.のことです。マトリクスはARL-8126-BW/ARL-8127-BWでこれだけ他のレコードと違う特殊なものになっています。
ここから赤いラベルです。タイトルが横に長いです。マトリクスはARL-8126-1E △11289/ARL-8127-1E △11289-Xです。
赤ラベルです。曲目が左側になっています。溝が中央にあります。マトリクスはARL-8126-1F/ARL-8127-1Fです。
赤ラベルです。このラベルだけfront sideが上にあり、NP-2が下にあります。上と同様溝が中央にあります。文字は幅が狭く中央に寄っています。マトリクスはARL-8126-1G/ARL-8127-1Gです。
面表記のFront Side/Back Sideは『サタニック』特有のものですが、中にはSIDE 1/2もありどういった加減で割り振られていたのかよく分かりません。このアルバムはよくビートルズの『サージェント・ペパーズ』と比較されますが、似ているのはトータルアルバムという事だけで内容は全く違いサイケ、アシッドロックをここまで徹底的にやっちゃったよっていう感じですよね!ジャケットといい、このモノラルの赤いラベルのレコードが回っているのを見ると幻想の中に引きずり込まれそうな気がします。アンドリューの手を離れストーンズ自身でプロデュースした67年の傑作だと思います。次回はステレオを紹介します。