ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ アルゼンチン盤 SOME GIRLS いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのアルゼンチン盤『SOME GIRLS』です。アルゼンチンでは1978年に発売され、規格番号は6899です。タイトルもスペイン語表記で『Algunas Chicas』となっています。配給元はEMI-ODEONです。ジャケットは南米盤によく見られるビニールでレコード取り出し口に折り込んでジャケット全体を包んだ形になっています。ダイカットのように見えますがインナーにあったメンバーや女優の顔が直接印刷されています。女優の顔がカットされた修正ジャケットは存在しません。また、ジャケットの色も上から青→白→ピンク→黄色のものしか確認できていません。メンバーの顔の下のクレジットも一部スペイン語に変更されています。

タイトルの部分です。スペイン語表記で『Algunas Chicas』となっています。別ジャケではありませんが『SOME GIRLS』で他国と違うのは珍しいですよね!

右上の部分です。通常がここに『SOME GIRLS』と書かれていますがこの部分も『Algunas Chicas』となっています。その下に規格番号6899とEMIのロゴがあります。

メンバーの顔の下のクレジットがスペイン語になっている部分です。

こちらもスペイン語です。

裏ジャケです。基本的には各国盤と同じデザインですが、「Imagination」と「Respectable」以外の曲名がスペイン語表記になっています。

右上に規格番号6899とEMIのロゴがあります。

曲目の部分です。「Miss You」が「TE EXTRANO」に、担当楽器もスペイン語表記になっています。

左下にベロマークがあります。うっすらとUSA盤のCOC 39108という番号が残っています。

裏ジャケ下部中央のクレジットの部分です。"Industria Argentina"というのはアルゼンチン製という意味で、その下にアルゼンチンでの配給元のEMI-ODEONのクレジットがあります。

インナーです。こちらは各国盤と同じデザインですが、他国のような硬い紙ではなく薄いペラペラした紙です。

インナーの反対側です。各国盤ではこちらはカラーになっていましたが、アルゼンチン盤はジャケットのくり抜きが無いせいか白黒で中央に曲目が書かれている独自のものとなっています。

右上に規格番号があります。

インナー中央の曲目の部分です。タイトルがスペイン語表記、続いて英語表記となっています。「Miss You」は「I Miss You」となっています。面表記はFAZ A / FAZ Bです。一番下にプロデューサー・クレジットとローリング・ストーンズ・レコーズの登録商標があります。

ラベルです。ストーンズ・レコードのイエロー・ラベルです。上部に現地語のタイトルとグループ名、プロデューサー・クレジット、登録票所があります。左側にアルゼンチンの音楽協会のSADAIC-BEAMのクレジットがあります。右側にベロマークとマトがあります。曲目はスペイン語→英語表記となっています。インナー同様「Miss You」の英語表記は「I Miss You」となっています。これはアルゼンチンのシングル盤でもこの表記でしたね!一番下に規格番号の6899があります。リムにIndustria Argentinaがあります。マトリクスは手書きでCUN 39108 A/CUN 39108 Bです。

B面のラベルです。

ここからはコロンビアに移籍してからの再発盤です。86年から89年にかけて過去のタイトルが再発されましたが、『SOME GIRLS』は86年に再発され、規格番号は120-988に変わります。ジャケットはくり抜きではなく元の広告のデザインに変わっています。タイトルの部分もスペイン語ではなく『SOME GIRLS』となっています。こちらのジャケットはビニールで覆われてなく普通のジャケットです。

右上にコロンビアのロゴと規格番号の120-988があります。

裏ジャケです。デザインは各国盤と同じですが白黒となっています。曲目はスペイン語表記です。

EMI盤は「Imagination」と「Respectable」は英語表記のままでしたが、コロンビア盤は「Imagination」もスペイン語となっています。また、ベロマークの上にUSA盤のCOC 39108がEMI盤は薄く書かれていたのに対しコロンビア盤ははっきりと書かれています。

右上にコロンビアのロゴと規格番号120-988があります。

下部中央にプロデューサー、レコーディングスタジオ、ストーンズ・レコードの登録票所などのクレジットがあります。最後に"INDUSTRIA ARGENTINA"と"DISCO ES CULTURA!"(レコードは文化だ)と書かれています。

再発盤は専用のインナーは元々付けられていません。レコードは普通のビニール袋に入っています。ラベルです。CBSのレギュラーのラベルです。上部にCBSのロゴとDISCOS CBS、英語表記のタイトル、グループ名があります。左側に面表記、ESTEREO、回転数があります。面表記はLADO 1 / LADO 2です。右側に規格番号、アルゼンチンの音楽協会のSADAIC-BEAM、マトがあります。曲目はスペイン語→英語表記になっています。EMI盤では「I Miss You」だった英語表記はここでは「Miss you」と修正されています。一番下にプロデューサー・クレジットと著作権表示があります。リムにIndustria Argentinaがあります。マトリクスは機械打ちでAL 40449/BL 40449です。

B面のラベルです。

アルゼンチン盤は音がいいですが、高音が少しシャリシャリしておりチャーリーのスネアの音がシンバルに近い音になってしまっています。UK盤の方が各楽器の音がきれいです。そしてこのアルゼンチン盤の特徴は何と言ってもタイトルがスペイン語になっている事です。それだけでもだいぶ雰囲気が違うものですね。ビニールで覆われたジャケというのは60年代の南米盤に多く見られましたが、70年代後半になってもこの仕様だったというのも珍しいです。ジャケットは元は美容室の広告だったらしいですが、それをくり抜いてメンバーや女優の顔を化粧で塗りたくって覗いているというデザインが最高ですよね!ストーンズはこういう奇抜で面白いジャケットが多かったですが、最近の一連のアーカイヴ物のジャケットはやっつけ仕事的で少し物足りないような気がします。