ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ベルギー盤にもAサンプラー・プロモがあった!!

ローリング・ストーンズのUKデッカのAサンプラー・プロモは有名ですが、ベルギーにも似たようなデザインのプロモがあります。ベルギーのレギュラー盤は青いラベルですが、プロモ盤は白いラベルになっています。今のところ「We Love You/Dandelion」と「Honky Tonk Wemen/You Can't Always Get~」の2枚を発見しましたが、おそらく全シングルにこのプロモ盤は存在しているかと思います。まずは「Dandelion」です。レギュラー盤ではB面でしたが何故かプロモはA面になっています。右側に規格番号の26.132、左側にMade By Belgiumがあります。マトリクスはXDR 41129/1//XDR 41128/1です。枝番へのハイフンがスラッシュになってるので//がAB面の境です。

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B面のラベルです。規格番号の下のマトリクスの表示やレコードの刻印から見るとこちらがA面のはずなので、もしかしたらAという表示をミスって「Dndelion」側に印刷してしまったのかも知れませんね!

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レギュラー盤のラベルです。プロモはカーヴド・デッカでしたが、レギュラー盤はボックスト・デッカになっています。マトリクスはプロモと同じです。 

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ピクチャー・スリーヴです。ベルギーも他国同様独自のデザインで面白いです。順番から判断して「We Love You」がA面だと思うので、やっぱりプロモのAの文字を入れる盤面を間違えていると思います。

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「Honky Tonk Wemen」です。同じく右側に規格番号のF 12.952、左側にMade By Belgiumがあります。マトリクスはXDR 44283/1//XDR 45284/1です。//がAB面の境です。

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B面のラベルです。

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レギュラー盤のラベルです。こちらもプロモはカーヴド・デッカでしたが、レギュラー盤はボックスト・デッカになっています。マトリクスはXDR 44283/4//XDR 45284/5です。//がAB面の境です。 

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上のラベルの後期プレスです。文字のフォントが違い、Original Recording and Licensed by The Decca Record Company Limitedの文字が追加されています。リムの文字も大きくなっています。マトリクスは手書きでXDR-45283-3/XDR-45284-3です。 

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ピクチャー・スリーヴです。こちらもベルギー独自のデザインです。よく見るとビルの写真が2枚あり、キースがいません。

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ベルギー盤のプロモはこの2枚を買った時に見ただけです。ベルギーは小さな国ですのでラジオ局などもそんなに多くないせいかもしれませんね。ドイツでも白ラベルのプロモがありますがあまり見かけることがないので、ヨーロッパ諸国のプロモは元々プレス枚数が少ないのかも知れません。また、ほとんどの国のプロモはラベルの色が白や別の色に変っただけなのに、ベルギーはレギュラー盤とも全く違うデザインでなんだか特別な感じがしますね。ベルギー盤独自のデザインのピクチャー・スリーヴはまたの機会に紹介します!

ローリング・ストーンズ USA盤シングルNOT FADE AWAYいろいろ!!

あけましておめでとうございます。昨年は多数の方にアクセスして頂きましてありがとうございました。今年もレアなレコードを紹介したいと思いますのでよろしくお願い致します。これまではUK盤が終わってからUSA盤へ行こうかと思っていましたが、UK盤がいつ終わるか分からなくなってきたのでこれからはUSA盤も取り上げようと思います。USロンドン盤のラベルはとんでもない位ヴァリエーションがあるので相当時間がかかりそうです!昨年取り上げた「Stoned」の回収から数週間後の1964年3月6日にようやくアメリカでのデビュー盤「Not Fade Away/I Wanna Be Your Man」(規格番号45-LON-9647)がリリースされました。A面は当時のイギリスでの最新シングル、B面はイギリスでの2枚目のシングルA面で「Stoned」に続き再度取り上げられました。初回盤はファースト・アルバムと同じ写真が使われたピクチャー・スリーヴが付いています。スリーヴの番号は45-9647となっています。

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裏側も同じデザインです。

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プロモ盤です。ブラック/ホワイト・ラベルです。左下にPROMOTIONAL COPYがあります。マトリクスは手書きでDR 32719-1D/DR 31954 1Cです。B面のマトは「Stoned」の時に使われた番号を流用しています。

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白ラベルのプロモです。このタイプは今のところ「Stoned」とこれでしか確認していません。マトリクスは手書きでDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。

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初期ロンドンのレコード袋です。このレコード袋は1965年初頭まで使われていたようです。

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ここからレギュラー盤です。パープル/ホワイト・ラベルです。どのラベルが初版かは不明なのでマトリクスの若い順に行きます。マトリクスは手書きでDR 32719-1A/DR-31954- 1H A1です。

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上のラベルと文字の配置は同じですが字体が太く、マトリクス表記の下にMade in U.S.A.が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR 32719-1B/DR-31954-1aです。他に-1G/-1aのものも確認しています。

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規格番号の45 LON 9657が縦書きになったタイぴです。マトリクスは手書きでDR 32719-1D/DR 31954 1Cとブラック/ホワイトのプロモと同じです。プロモと同じなのでこれが最初かも知れません。

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上のラベルと似ていますが、グループ名の下にProduction:Andrew Loog Oldham表記が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR-32719-1D/DR-31954-1Jです。

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タイトルのNOT FADE AWAYが2行に渡って表記されています。規格番号は横一列です。マトリクスは白ラベルのプロモと同じ手書きでDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。

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上のラベルのグループ名の下にProduction:Andrew Loog Oldham表記が加わったタイプです。マトリクスも上と同じDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。

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1965年から登場したブルー・スワルと呼ばれているラベルです。マトリクスも上と同じDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。

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上のラベルのLONDONロゴの下にDistributed By London Records, Inc.の表記が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR-32719/DR-31954と枝番無し、そのあとに反転していて判読不明の数字があります。

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規格番号が45-LON-9657から5N-9657と変わったタイプです。 マトリクスは手書きでDR-32719-1/DR-31954X1です。

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70年代の終わりに登場したサンセット・ラベルです。マトリクスは上と同じDR-32719-1/DR-31954X1です。

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上と同じサンセットラベルです。Made in U.S.Aがラベル下部に移動しています。左側にあったマトリクスが右側の規格番号の下へ移動しています。その他に文字の大きさなども全く違います。マトリクスは手書きで5N-9657-A/5N-9657-B-DR-31954です。このマトは次の白いラベルと同じなのでサンセット・ラベルでもこちらが後期型だと思います。

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80年代に登場したホワイト・ロンドンと呼ばれる白いラベルです。マトリクスは上と同じく手書きで5N-9657-A/5N-9657-B-DR-31954です。

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「Not Fade Away」はプロモ2枚、レギュラー12枚発見しましたがこの他にも存在するかもしれません。パープル/ホワイトからブルー・スワルに、ブルー・スワルからサンセット・ラベルに切り替わる時に同じマトリクスで繋がるのでこの順番でいいかと思います。また、同じラベルでも枝番違いが存在するかもしれません。この2ヶ月後には最初のアルバムがリリースされこの曲は1曲目に収録されました。アメリカでの出発点とも言える曲でリリースからちょうど30年後のヴードゥー・ラウンジ・ツアーでこの曲でコンサートが始まった時にはビルが抜け新しいストーンズの再出発を感じました。オリジナルはバディ・ホリーストーンズにしては珍しい白人アーティストのカヴァーでしたがストーンズが演ると何となく黒人っぽいのが面白いですね!

ローリング・ストーンズ 11年ぶりの新作BLUE & LONESOMEアナログ盤!!

早いもので2016年も残すところあと1日になりました。今年の締めくくりはやっぱりこれでしょう。2016年12月2日にリリースされたローリング・ストーンズの新作『BLUE & LONESOME』です。レコードは2枚組で発売されました。ブルースのカヴァー・アルバムという事で最初はビックリしましたが選曲も良く、シンプルなバンド編成で演奏もいきいきしていて聞けば聞くほど味が出ていいアルバムだと思います。LPのジャケットはCDと同じデザインです。色合いがなんともいい感じですね!規格番号は571 494-1です。

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裏ジャケです。こちらもシンプルでベロと曲名だけです。

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曲目の部分です。各面に3曲ずつ収録されています。

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裏ジャケ下部のクレジットの部分です。MADE IN FRANCEのクレジットがありますが、他国盤はあるのか今のところこれしか確認できていません。規格番号571 494-1とバーコード00602557149449があります。最後にユニバーサルのオランダの住所が書かれています。

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見開きの内側です。メンバーの演奏写真が全面に使われていて、CDと同じ写真ですがやっぱりアナログ盤のジャケットで見ると迫力が違います。

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インナーは2枚組の表裏にそれぞれメンバーの写真が使われて豪華な仕様です。こちらはレコード1枚目のインナーです。曲目と左下に572 012-3とジャケットとは違う番号があります。 

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その反対側です。こちら側はクレジットがありません。

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レコード2枚目のインナーです。曲目とこちらも左下に572 012-4とジャケットと違う番号があります。

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その反対側です。メンバーやアルバム収録曲のクレジットがあります。

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レコードのラベルです。グループ名、タイトル、盤面、曲目だけのシンプルなデザインです。マトリクスは手書きで1枚目が5720123 A 5714944-A/5720123 B 5714944-B、2枚目が5720124 A 5714944-C/5720124 B 5714944-Dです。最初の番号と2番目の番号はそれぞれ離れて書かれています。全部の面にMPOと書かれています。

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 私は80年代にブルースにはまっていた時期があってP-VINEから出ていた50年代のシカゴ・ブルースの復刻版LPを買ったり、堺市の某専門店から輸入盤を通販で買ったりしていました。今回のストーンズのカヴァーではリトル・ウォルターの「Just Your Fool」などの名曲再発見がありました!収録時間が40分強なので片面6曲ずつの1枚ものにして裏側は50~60年代のレコードのように解説だけにするとブルースのアルバムっぽくなったのでは、という気もしないではないですがこのアルバムはアナログ盤で楽しむのがいいですね~。何といってもミックのハープと歌が楽しめます。また演奏も勢いがあり本当にこういう音楽が好きなんだなぁと感じさせられて聞いてて心地よいです。11年ぶりという事ですが、その間アーカイヴものやデラックス・エディション、ライヴなどいろいろ出ていたのでそんなに長い間アルバムが出なかったという感じがしないですね。このアルバムを聞いて今までブルースを知らなかった人がリトル・ウォルターやハウリン・ウルフなどの本物のブルースを聞いてもれえれば嬉しいです。