あけましておめでとうございます。昨年は多数の方にアクセスして頂きましてありがとうございました。今年もレアなレコードを紹介したいと思いますのでよろしくお願い致します。これまではUK盤が終わってからUSA盤へ行こうかと思っていましたが、UK盤がいつ終わるか分からなくなってきたのでこれからはUSA盤も取り上げようと思います。USロンドン盤のラベルはとんでもない位ヴァリエーションがあるので相当時間がかかりそうです!昨年取り上げた「Stoned」の回収から数週間後の1964年3月6日にようやくアメリカでのデビュー盤「Not Fade Away/I Wanna Be Your Man」(規格番号45-LON-9647)がリリースされました。A面は当時のイギリスでの最新シングル、B面はイギリスでの2枚目のシングルA面で「Stoned」に続き再度取り上げられました。初回盤はファースト・アルバムと同じ写真が使われたピクチャー・スリーヴが付いています。スリーヴの番号は45-9647となっています。
裏側も同じデザインです。
プロモ盤です。ブラック/ホワイト・ラベルです。左下にPROMOTIONAL COPYがあります。マトリクスは手書きでDR 32719-1D/DR 31954 1Cです。B面のマトは「Stoned」の時に使われた番号を流用しています。
白ラベルのプロモです。このタイプは今のところ「Stoned」とこれでしか確認していません。マトリクスは手書きでDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。
初期ロンドンのレコード袋です。このレコード袋は1965年初頭まで使われていたようです。
ここからレギュラー盤です。パープル/ホワイト・ラベルです。どのラベルが初版かは不明なのでマトリクスの若い順に行きます。マトリクスは手書きでDR 32719-1A/DR-31954- 1H A1です。
上のラベルと文字の配置は同じですが字体が太く、マトリクス表記の下にMade in U.S.A.が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR 32719-1B/DR-31954-1aです。他に-1G/-1aのものも確認しています。
規格番号の45 LON 9657が縦書きになったタイぴです。マトリクスは手書きでDR 32719-1D/DR 31954 1Cとブラック/ホワイトのプロモと同じです。プロモと同じなのでこれが最初かも知れません。
上のラベルと似ていますが、グループ名の下にProduction:Andrew Loog Oldham表記が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR-32719-1D/DR-31954-1Jです。
タイトルのNOT FADE AWAYが2行に渡って表記されています。規格番号は横一列です。マトリクスは白ラベルのプロモと同じ手書きでDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。
上のラベルのグループ名の下にProduction:Andrew Loog Oldham表記が加わったタイプです。マトリクスも上と同じDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。
1965年から登場したブルー・スワルと呼ばれているラベルです。マトリクスも上と同じDR 32719-1E △51659/DR 31954 1E △-51259です。
上のラベルのLONDONロゴの下にDistributed By London Records, Inc.の表記が加わったタイプです。マトリクスは手書きでDR-32719/DR-31954と枝番無し、そのあとに反転していて判読不明の数字があります。
規格番号が45-LON-9657から5N-9657と変わったタイプです。 マトリクスは手書きでDR-32719-1/DR-31954X1です。
70年代の終わりに登場したサンセット・ラベルです。マトリクスは上と同じDR-32719-1/DR-31954X1です。
上と同じサンセットラベルです。Made in U.S.Aがラベル下部に移動しています。左側にあったマトリクスが右側の規格番号の下へ移動しています。その他に文字の大きさなども全く違います。マトリクスは手書きで5N-9657-A/5N-9657-B-DR-31954です。このマトは次の白いラベルと同じなのでサンセット・ラベルでもこちらが後期型だと思います。
80年代に登場したホワイト・ロンドンと呼ばれる白いラベルです。マトリクスは上と同じく手書きで5N-9657-A/5N-9657-B-DR-31954です。
「Not Fade Away」はプロモ2枚、レギュラー12枚発見しましたがこの他にも存在するかもしれません。パープル/ホワイトからブルー・スワルに、ブルー・スワルからサンセット・ラベルに切り替わる時に同じマトリクスで繋がるのでこの順番でいいかと思います。また、同じラベルでも枝番違いが存在するかもしれません。この2ヶ月後には最初のアルバムがリリースされこの曲は1曲目に収録されました。アメリカでの出発点とも言える曲でリリースからちょうど30年後のヴードゥー・ラウンジ・ツアーでこの曲でコンサートが始まった時にはビルが抜け新しいストーンズの再出発を感じました。オリジナルはバディ・ホリーでストーンズにしては珍しい白人アーティストのカヴァーでしたがストーンズが演ると何となく黒人っぽいのが面白いですね!