ローリング・ストーンズのアメリカでの13枚目のシングル「Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow?/Who's Driving Your Plane」です。1966年9月23日に発売され、規格番号は45-903です。ストーンズの曲のタイトルでは一番長いタイトルですよね~!ジャケットはUK盤『BIG HITS』と同じ魚眼レンズで撮った写真が使われています。この写真、当時の危険なストーンズの雰囲気が出ていますよね!それまでのUSA盤シングルは裏面も同じデザインでしたが、このシングルでは裏面に女装したメンバーの写真が使われています。この写真を表側にすれば面白かったのにと思います。
裏ジャケです。この時の映像もありますが、ブライアンの煙草を持ったポーズとビルの足の組み方はかなりキマッテますが他の3人はちょっと…(笑)。
ラベルです。最初はオレンジスワルのプロモです。規格番号は45 LON 903で、その下にエンジニアのデイヴ・ハッセンジャーのクレジットがあります。左下にPROMOTIONAL COPYがあります。マトリクスは手書きでDR 38957-1C/DR 38958-1Aです。なお、マトリクスはこれ以降プロモ、レギュラー盤共に全部手書きです。
なお、このシングルはこれ以降80年代まで全部のラベルでB面のタイトルを「Who's Driving My Plane」とミスっています。
規格番号は45-903です。左側にPROMOTIONAL COPY、右側にNOT FOR SALEがあります。Made in U.S.A.が規格番号の上に移動しています。LONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスはDR 38957-1J △63490/DR 38958-1K △63490-Xです。
ここからブルースワルのレギュラー盤です。規格番号は45 LON 903です。左側のマトリクス表示の前にBWがあります。マトリクスは最初のプロモと同じDR 38957-1C/DR 38958-1Aです。
上のラベルと同じですが、左側のマトリクス表示の前のBWがありません。このタイプが一番多いと思います。マトリクスはDR 38957-1E/DR 38958-1Eです。この他に -1F/-1E、-1H/-1Hなどを確認しました。
規格番号は45-903です。その上にMade in U.S.A.があります。LONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスはDR 38957-1M △63490/DR 38958-1M △63490-Xです。
全体に大きな文字が使われています。規格番号は45-903で、時間表示がその下へ移動しています。プロデューサー・クレジットは右下へ移動しています。マトリクスはDR 38957-1P/DR 38958-1Rです。
全体に文字が小さいです。このラベルにはMade in U.S.A.がありません。マトリクスはDR 38957-BW2/DR 38958-BW2です。
規格番号は45-LON-903で間にハイフンが入り文字が小さくなっています。また、エンジニアのクレジットも右下へ移動し、タイトル、グループ名のフォントが違います。マトリクスはDR 38957-1H/DR 38958-1Gです。マトリクスは次の5Nで始まるラベルと同じなのでここへ入れました。
75年からの規格番号が5N 903と替わったラベルです。文字の配置は上のラベルと全く同じです。マトリクスはDR 38957-1F/DR 38958-1Gとアルファベットが戻っています。
78年からのサンセット・ラベルです。エンジニアのクレジットの位置や文字のフォントが上2枚と同じです。マトリクスは上の5Nのものと同じマトリクスはDR 38957-1F/DR 38958-1Gです。
同じサンセット・ラベルです。左側にあったマトリクス表示が規格番号の下へ移動し、エンジニアとプロデューサー・クレジットがその下にあります。エンジニアの文字がEng.と省略されています。また、Made in U.S.A.がありません。マトリクスは5N-903-A/5N-903-Bと今までと全く違ったものになっています。
86年からの白ラベルです。マトリクスは上と同じ5N-903-A/5N-903-Bです。
アメリカではタイトルにMotherと付いたシングルが2曲続きましたね。この曲の大きな特徴は初めてブラスを大々的にフューチャーしたことだと思います。スチュの叩きつけるようなピアノも印象的です。途中でブレイクしてミックとバックの音が掛け合いになる箇所がカッコいいです。主旋律を無視したキースのコーラスも面白いですね。B面の「Who's Driving Your Plane?」はギターとピアノが一丸となって曲を進めていくブルース調のナンバーです。ミックと思われるブルース・ハープが聞けます。この2曲はイギリスでも同じカップリングで発売されました。最初にストーンズの曲で一番長いタイトルだと書きましたが『FORTY LICKS』では「Have You Seen Your Mother Baby?」と何故か短縮されています。そういえば、日本でも60年代からずっと「マザー・イン・ザ・シャドウ」なんていうタイトルですね。この曲はブートでリアル・ステレオ・ヴァージョンが聞けるので日の目を見る機会があればいいですね!