ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ イタリア盤 SOME GIRLS いろいろ②!!

前回に引き続きイタリア盤の『SOME GIRLS』です。今回はピンクが一番上にあるジャケットです。この配色もイタリア盤だけにしかありません。上からピンク→緑→黄色→青となっています。タイトルは赤で、中のインナーがオリジナルのDie-cutカヴァーです。

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裏ジャケやインナー、歌詞カードは前回と全く同じなのでここでは省略します。私の持っているピンクトップの中のレコードは赤いカラー盤が入っていました。ラベルは黒盤と全く同じです。マトリクスも黒盤と同じでCUN 39108 A 61016-A- 18-5-78 Ⅰ/CUN 39108 B 61016-B- 18-5-78 Ⅰです。両面共CUN 39108 A/Bの部分は手書きでそれ以外は機械打ちです。78年5月18日の日付が入っています。

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レコード全体です。78年頃って各国からいろんなアーティストのカラー盤が出ていますが、カラー盤が流行ったんでしょうか?ストーンズも「Miss You」の12インチなど各国でカラー盤が出ていますね!なお、イタリア盤はカラー盤と黒盤の規格番号が同じですが、フランス盤はジャケット(カラー盤は規格番号の部分が空白)とレコードの規格番号が黒盤とカラー盤ではそれぞれ違っています。

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イタリアではこの他に他の国にもある緑トップと青トップがあります。パステル・カラーのものは見た事がありませんが、もしあったとしたらイタリア盤だけでジャケット色違いが6種類になってしまいますね!

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また、最初のインナーで勝手に写真を用いられたルシル・ボールラクエル・ウェルチが肖像権で裁判を起こしたため、イタリアでも各国同様セカンド・プレスのインナーからは修正されてしまいます。

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裏側です。

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表側の右上に規格番号がありますが064-61616の部分が枠で囲まれていないのがファースト・プレス、枠で囲まれているのがセカンド・プレスです。ラベルとマトリクスは4種類とも全部同じです。

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いや~しかしイタリアだけの独自の配色が2種類もあるとは驚きですね!ピンクの方は80年代に通販店の文字だけのリストでカラー盤と書いてあったので買ったらピンクトップでしたが、当時はカラー盤の方が重要でジャケットの色までは気にしていませんでしたね~。黄色トップの方はマニアの方に教えて頂くまで存在すら知らず入手したのはつい10年位前です。私は地方に住んでいるのでレコードを買うのはどうしても通販になってしまいますが、80~90年代の文字だけの通販リストと比べると今ではネットで写真を見ながら買えるのでホントに便利な時代になりましたね!

ローリング・ストーンズ イタリア盤 SOME GIRLS いろいろ①!!

ローリング・ストーンズのイタリア盤『SOME GIRLS』です。これは数年前に日本最大のストーンズ掲示板Hot Stuffさんで話題になったのでご存知の方も多いかと思いますが、イタリアだけの色の配置があります。4色カラーのジャケットでは緑か青が一番上になりますが、このイタリア盤では黄色が一番上にあり非常に珍しいです。配給元はEMIイタリアで1978年6月9日に発売され、規格番号は3C 064-61016です。オリジナルのDie-cutカヴァーです。

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裏ジャケです。こちらは他国盤と同じです。

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右上に規格番号があります。イタリアのEMI盤は3Cで始まっています。

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左下にMade in Italyがあります。イタリア盤でよく見られるS.p.A.というのはSocieta' Per Azioniの略で株式会社のことを表します。なのでこれはEMIイタリア株式会社というクレジットだと思います。

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インナーです。初回のインナーでルシル・ボールラクエル・ウェルチから訴えられ変更される前のものです。

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インナーの裏側です。

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裏側右上に規格番号があります。

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インナーの他に英語圏以外の国で付けられた歌詞カードも付いています。

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裏側にはB面収録の歌詞が載っています。

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歌詞カード裏側の右下に規格番号があります。

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ラベルです。ストーンズ・レコーズの黄色いラベルです。左側に規格番号があります。面表示はSide Oneで曲目の上にあり、タイトルとグループ名は曲目の間にあります。リムの最後にMADE IN ITALYがあります。キースのクレジットはRichardsとなっています。マトリクスはCUN 39108 A  61016-A-  18-5-78 Ⅰ/CUN 39108 B  61016-B-  18-5-78 Ⅰです。両面共CUN 39108 A/Bの部分は手書きでそれ以外は機械打ちです。18-5-78というのは1978年5月18日の事だと思います。

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B面のラベルです。

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この黄色トップのジャケットはイタリア盤だけです。日本盤を例にとってみると上から緑→黄色→青→ピンクなので色のローテーションはあっていますが何故黄色が一番上になったのか謎ですね!ただ単に印刷の時に順番を間違えたのか分かりませんが、緑トップと青トップはUK、USAなど多くの国にありますが黄色トップは珍しいと思います。イタリアではこの他にも他国にはないピンクトップもあるので次回紹介します。 

ローリング・ストーンズ ブラジル盤 SOME GIRLS 色違いジャケット!!

ローリング・ストーンズのブラジル盤『SOME GIRLS』です。よく知られているようにこのアルバムのジャケットにはいろいろな色違いが存在しています。基本的にはUK盤やUSA盤のような4種類の色違いのヴァリエーションがありますが、他国ではイタリア盤の最上段が黄色や、ピンクのものもあります。このブラジル盤はなんと上から黄色→黄色→オフホワイト→ピンクという独自の配色で珍しいです!ブラジルでは78年に発売され、規格番号は31C 066 61016です。

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裏ジャケです。こちらも他国と違います。青が抜けてしまった分黄色が目立ち大分印象が違います。

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右上の規格番号の部分です。規格番号の31C 064 61016があります。EMI時代は国によってCの前の数字が違いますが、ブラジルは31となっています。

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インナー表側です。これは他国と同じデザインです。

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インナー裏側です。こちらも他国と同じデザインです。

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裏側の右上に規格番号があります。うっすらとイギリス盤のCUN 39108を消した跡が見えます。

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このアルバムは英語圏以外では歌詞カードが付いていました。ブラジル盤でも付けられています。

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歌詞カード裏側にEMIのロゴとブラジル盤の規格番号があります。

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ラベルです。ストーンズ・レコーズのイエロー・ラベルです。左側にESTEREOと規格番号、面表示Aが、右側にベロマークがあります。『SOME GIRLS』の時に使われていた半分色が反転しているグループ名とその両側にタイトルがあります。マトリクスは機械打ちで61016A/61016Bです。

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B面のラベルです。

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ブラジルのオリジナル盤では他にタイトルが青でパステルカラーのジャケットがあるそうですが未確認です。ブラジルでは配給元がCBSに変わってから再発されています。CD時代に移りつつあった90年に過去のタイトルがまとめて再発され、規格番号は231.035です。この時はDie-cutカヴァーではなく、普通のジャケットになってしまいました。インナーも歌詞カードもなくレコードはビニールの袋に入っています。

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この再発盤『SOME GIRLS』の面白いところが表裏同じデザインのスリックが付けられています。これってなんか意味があるのでしょうか?

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スリックの裏側と裏ジャケです。再発盤では配色が他国同様となっています。

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裏ジャケの右上に規格番号があります。

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オリジナルのEMIではブラジルのクレジットはありませんでしたが、CBS盤ではちゃんとクレジットされています。

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ラベルです。専用のグループ名の上下反転もなくなりシンプルなデザインです。こちらではキースの作者クレジットがRichardsとなっています。マトリクスは手書きでCL 231.035 △Ⅱ AL-40449 (P)1990 2-1-3/231.035 BⅡ BL-40449 (P)1989 判読不明 Cです。何故かA面が(P)1990でB面が1989となっています。

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B面のラベルです。

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オリジナル盤の黄色が2段続いているジャケットはブラジル独自のものだと思います。同じ色が2段あるという事は配色を間違えたんでしょうか?ふつうは緑、黄色、青、ピンクの4色ですが、ここへパステルカラーのジャケットに使われていたオフホワイトが入っているのも面白いですね。裏ジャケも独自の色合いでこのブラジル盤は珍しいと思います。再発盤に付けられたジャケットと同じデザインのスリックも何のためにあるのか謎です。色のヴァリエーションを考えると当時日本では色違いが発売されなかったのが不思議ですね!こういうことを一番やりそうなのが日本なんですが(笑)。ストーンズ・レーベルになってからはあまり各国での違いがなくなってしまいましたが『SOME GIRLS』はそれぞれの国で独自のものがあったりするので面白いです。