ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ニュージーランド盤 THE UNSTOPPABLE STONES② 再発盤!!

前回に引き続きニュージーランド盤の『THE UNSTOPPABLE STONES』です。ニュージーランドでのデッカの販売元は70年代中期までEMIでしたが、それ以降はポリグラムに変わります。今回はポリグラムに変わってからの再発盤を紹介します。1978年(76年説もあり)に発売され規格番号はオリジナル盤と同じLKM 6004です。ジャケットは表裏共68年頃のメンバーの写真が使われ、新しいデザインとなっています。オリジナル盤同様タイトルやグループ名はありません。また、オリジナル盤にあったコーティングはありません。

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DECCAのロゴの部分です。

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裏ジャケです。表と同じメンバーが寝転んでいる写真が使われています。その他、ライナーや曲目の部分はオリジナル盤と同じです。また、フリップバック仕様ではなくなっています。

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右上に規格番号のLKM 6004があります。この時期のニュージーランド盤特有のPRICE CODEの表記があります。

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左下にDECCAのロゴとMarketed in Australia by Polygram Records under Exclusive lincenceとあります。このアルバムはオーストラリアでも販売されていたんでしょうか?ポリグラム・プレスのオーストラリア盤やニュージーランド盤に見られる表記ですが、このアルバムに関しては右上のプライス・コードの表記やラベルからニュージーランド盤と判断しました。2つの資料でもニュージーランド盤となっています。以前紹介した編集盤『STONES』のように両国で販売されてのかもしれません。

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ライナーはblind man表記です。どうやらこの部分は最後まで修正されなかったようです。

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A面の曲目です。

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B面の曲目です。

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ラベルです。ボックスト・デッカの青ラベルです。右側に面表記と回転数があります。その上に小さくLKM 6004があります。一番下の著作権表記は1963/69 The Decca Record Co., Ltd.となっています。ニュージーランドの文字は何処にもありませんがこの時期のニュージーランド盤は他のタイトルも全てクレジットがありません。マトリクスは手書きでLKM 6004 A/LKM 6004 Bでオリジナル盤と同じです。

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B面のラベルです。

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他の国、例えばドイツなどでも編集盤が後年再発されることがありましたがジャケットは基本的に同じなので、このニュージーランド盤のように写真を丸ごと変更してしまうなんて珍しいですよね。 このレコードは最初に発売されたのが65年でおそらく一度は廃盤となっていたと思います。78年に配給元がポリグラムに変わりカタログに加えられたのはこの時点でもニュージーランドでは『No.2』は発売されず、他のアルバムと重複しない内容からだと思います。このアルバムでしか聞けない曲もあり配給元が変わったにも関わらず発売されたという事は当時は結構重宝されていたアルバムだと思います。

ローリング・ストーンズ ニュージーランド盤 THE UNSTOPPABLE STONES① オリジナル盤!!

ローリング・ストーンズニュージーランドの独自の編集盤『THE UNSTOPPABLE STONES』です。ニュージーランドでの3枚目のアルバムで、1965年に発売され規格番号はLKM 6004です。このアルバムの前は『12X5』で、後のアルバムはUSA仕様の『OUT OF OUR HEADS』で、このアルバムはUK盤の『OUT OF OUR HEADS』を基にシングル曲などをプラスした内容となっています。前後のアルバムと曲が重複しないので結構便利なアルバムです。このアルバムは78年に再発盤が発売されており、そちらはジャケットが全く違うので2回に分けて紹介します。今回はオリジナルの方を取り上げます。ジャケットはUK盤EPの『5X5』と同じ写真が使われています。UK盤よりもバックの青が鮮やかで、メンバーは少し影がある感じになっています。右下にDECCAのロゴがあるだけで、タイトルやグループ名は書かれていません。ジャケットはUK盤のような紙質で、表側だけコーティングされています。モノラルのみの発売です。

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右下のDECCAのロゴの部分です。

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裏ジャケです。フリップバック仕様となっています。写真とライナーはUK盤の『No.2』と同じです。

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右上に規格番号のLKM 6004があります。

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ライナーはblind manが使われていますが、後に修正されたものがあるかどうかは未確認です。

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左下に著作権に関する注意書きとおそらくニュージーランドの印刷所と思われるHis Master's Voice (N.Z.) Ltd.があります。

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上の左側にDECCAのロゴと折り返しの部分にLITHOED IN NEW ZEALANDとあります。

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A面の曲目です。UK盤『No.2』からUSA盤『12X5』と『NOW』に収録されている2曲を外し、シングルのみの発売だった「Little Red Rooster」と「Not Fade Away」が収録されています。「Everybody Needs Somebody To Love」はUK盤『No.2』のヴァージョンです。

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B面の曲目です。こちらも同様に2曲を外して、「Come On」と「I Wanna Be Your Man」が収録されています。ニュージーランドでは『NOW』が発売されなかったので他のアルバムとダブることなくシングル曲を追加し、ナイスな選曲です。

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ラベルです。オープン・デッカの赤ラベルです。左側に面表記が、右側に規格番号のLKM.6004があります。中央の穴の上にMADEIN NEW ZEALANDがあります。曲目は中央揃いです。マトリクスは手書きでLKM 6004 A/LKM 6004 Bです。

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B面のラベルです。

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全曲モノラルで収録されています。このアルバムはニュージーランド独自の選曲はともかくジャケットの写真が美しいのが特徴です。最初にも書きましたがUK盤EPの『5X5』よりもバックの色が鮮やかな青で、暗い写真が多い初期のアルバムの中でもこのアルバムの美しさが目立ちます。何気なく立っている5人もストーンズらしくだれてていいですよね!このアルバムは1978年にジャケットの表裏を変えて再発します。次回はその再発盤を紹介します。

ローリング・ストーンズ USA盤 GREATEST HITS!!

ローリング・ストーンズのUSA盤2枚組編集盤『GREATEST HITS』です。1977年8月30日(11月説もあり)に発売され、規格番号はDVL 2 0268です。各国で『30 GREATEST HITS』として発売されているアブコ独自の編集盤で、アメリカでは通販のみで販売されたようです。また、USA盤は「Child Of The Moon」がカットされ、29曲しか収録されていません。そのためかタイトルに30がなくただ単に『GREATEST HITS』になっています。デッカ時代のベストに、ここでも『HOT ROCKS』同様「brown Sugar」と「Wild Horses」が収録されています。ジャケットは見開きではなくシングル・ジャケに2枚のレコードが収納されているという簡易的な作りです。ジャケットのデザインは他国と同じ写真が使われており、写真以外はグループ名とタイトルだけで各国盤と比べるとシンプルな感じです。

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右下にABCKOのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらも表側と同じデザインです。

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表側では右下にあったABCKOのロゴが左上にあります。

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左下にRCAのロゴと規格番号があります。アメリカでの販売元はLONDONではなくこのRCAですが、日本でもこのレコードはビクターから発売されていましたね!

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裏ジャケ下部中央にABCKOのクレジットがあります。

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右下にPrinted in U.S.A.があります。

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ラベルです。アブコの青ラベルです。上部にABCKOのロゴがあります。面表示はSide 1-Record 1とクレジットされています。右側に規格番号とStereoがあります。ラベルを見るとこのアルバムの正式なタイトルはThe Rolling Stones' Greatest Hitsのようです。そういえばジャケットのグループ名の最後に'が付いていますね!下部にManufactured by RCA Records Inc.のクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでDVL 2-0268A-1/DVL 2-0268B-1/DVL 2-0268C-1/DVL 2-0268D-2です。

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B面のラベルです。

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C面のラベルです。面表示はSide 1-Record 2となっています。

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D面のラベルです。本来なら2曲目に「Child Of The Moon」が収録されていますが、USA盤はカットされています。

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内容はシングル曲+一部アルバム曲で構成されていますが「Good Times, Bad Times」が入っているのが面白いですね。「Tell Me」は間奏がカットされたシングル・ヴァージョンです。「Time Is On My Side」はギター・イントロで必ずしもシングル・テイクが収録されているわけではありません。この時点でモノラルの曲はモノラルで、ステレオの曲はステレオで収録されています。例外なのが「Mother's Little Helper」と「We Love You」でモノラルで収録されています。「We Love You」はシングルのように「Dandelion」の最後に入っていたピアノのイントロが付いています。また、変わり種が「You Can't Always Get~」でコーラスが無いシングル・ヴァージョンですが、フェイドアウトが早いです。このタイミングで終わるのはこのアルバムでしか聞けません。先にも書きましたが、USA盤では「Child Of The Moon」がカットされていますが何故カットされたのかは不明です。このレコードのシンガポール盤もUSA盤同様29曲しか収録されていなくて、タイトルも『29 Greatest Hits』となっています。USA盤とは違い「Let's Spend The Night Tigether」がカットされています。韓国盤はもっとひどくて26曲しか入っていなくてタイトルも『26 Greatst Hits』となっています。それぞれの国の事情があると思いますが面白いですよね!

 

今回でUSA盤のロンドン/アブコの全てのシングル、アルバムの紹介が終わりました。最初のシングル「Stoned」を取り上げたのが2016年7月26日ですので約4年もかかってしまいました。この次からはいよいよストーンズ・レコードを紹介します。アメリカでのストーンズ・レコードは初期のシングルのラベルのヴァリエーションがものすごく多いのでまたの機会に紹介します。