ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス盤ピクチャー・レコード!!

ローリング・ストーンズのフランス盤ピクチャー・レコードです。規格番号は30 010で1979年に発売されました。おそらくストーンズ初のピクチャー・レコードだと思います。私は80年代にレコード店で初めてこのレコードを見た時にブートレグかと思いました。ジャケットは表側に何も書いてなく丸くくり抜きになって中のレコードが見えるようになっています。タイトルがありませんが、裏ジャケにあるTHE ROLLING STONESがタイトルなのかよくわかりません。

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裏ジャケです。グループ名と曲目だけのシンプルなデザインです。シングル曲のほかに「Under My Thumb」とチャック・ベリーのカヴァーが2曲入っています。

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裏ジャケ右上に規格番号30 010とDECCAのロゴがあります。この当時に発売されたフランス盤にはこの場所にGP~とありますが、アルバムによって数字が違うので何の番号かただいま調査中です。

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下部にオリジナルの音源はイギリスのデッカというようなことが書かれています。

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下部中央にDISTRIBUE PAR SOFRASON A DIVISION OF THE INTERNATIONAL PELGRMS GROUPと書かれています。SOFRASONというグループ(会社?)によって頒布されたのか作られたのか、おそらくそんな意味だと思います。

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右下にロゴがありますが何のロゴなのか不明です。

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ピクチャーレコードのA面です。良く見えるように下に白い紙を敷いています。「Get Off Of My Cloud」と「Satisfaction」は疑似ステです。「Little Queenie」は『GET YER YA-YA'S OUT』からです。マトリクスは手書きで30010A JSI/30010B JSIです。

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こちらはB面です。「The Last Time」と「Carol」が疑似ステ、「Sympathy For The Devil」が『GET YER YA-YA'S OUT』からのライヴ・ヴァージョンです!

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レコードのふちに曲目や作者、発売年のクレジットがあります。これはMade in Franceの部分です。

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フランスの著作権管理団体のSACEMのマークがあります。

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このアルバムはベストのようで「Carol」などのチャック・ベリーのカヴァーが2曲も入っていて選曲が面白いですね!「Under My Thumb」もフランスでは人気があったのかも知れません。ピクチャーレコードですが音は結構鋭くいい音です。が、何といってもターンテーブルストーンズのメンバーが回っているのがいいですよね~!デッカ時代のフランス独自の編集盤はこれと5枚組ボックス位なので、周りのドイツやオランダ、スペインなどと比べると編集盤の数が極端に少ないですね。後はドイツと同内容の『AROUND AND ARIUND』やオーストラリア盤と同内容の『COLLECTARS ONLY』などがあります。そしてジャケットはオランダ製、レコードはフランス製の『GREATEST HITS』や、その逆でジャケットはフランス製、レコードはベルギー製のファーストの再発盤など他国との共用のレコードが異常に多いですが、当時のオイル・ショックなども関係しているんでしょうか?これらはまた順々に紹介したいと思います。 

ローリング・ストーンズ UK盤 BROWN SUGAR いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUK盤「Brown Sugar」です。B面は「Bicth」と「Let It Rock」で、3曲入りシングルとして1971年4月16日に発売されました。規格番号はRS 19100です。ローリング・ストーンズ・レーベルの第一弾シングルで、説明不要の名曲ですよね!3曲共モノラルで「Brown Sugar」は「イェ~」ではなく「オーライ!」で終わっています。B面2曲目にはアルバム未収録の「Let It Rock」が収録されています。初回盤には専用のピクチャー・スリーヴが付けられました。『STICY FINGERS』のジャケットを持っていますが、ミックとビルが上半身裸、チャーリーが靴下をビルがジーンズをはいていてメンバーの格好がバラバラなのがストーンズらしいですね。ミックとキースは下にちゃんと履いているのか?テイラーのジャケットはどうやって留まっているのか気になりますね(笑)。5人それぞれ単独の全身写真があるので、それを上手く並べたようです!

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裏ジャケです。

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裏ジャケ右上にベロマークがあります。

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レコード取り出し口の真ん中に規格番号があります。

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裏ジャケ下部に曲のクレジットがあります。Kinney Record Groupによって配給された事が書かれています。

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ラベルです。ストーンズ・レーベル専用の黄色いラベルです。右側にベロのロゴ、規格番号とマトリクスのクレジットがあります。面表示やMade in UKなどのクレジットはありません。こちらはセンターホールの穴が小さいソリッド・センターのタイプになります。マトリクスは機械打ちでRS 19100 A1/RS 19100 B1と、手書きでROLLING STONES RECORDSとあります。これは下の全部の盤が同じです。

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上と同じレベルですが、プッシュ・アウト・センターになります。こちらのプッシュ・アウト・センターの方が後と言われています。マトリクスは同じRS 19100 A1/RS 19100 B1です。

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ラベルの左側にA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるタイプのソリッド・センターです。マトリクスも同じRS 19100 A1/RS 19100 B1です。後で触れますがA2/B1の謎のマトもあります。

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上と同じA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるラベルのプッシュ・アウト・センターです。こちらもマトリクスはRS 19100 A1/RS 19100 B1です。

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B面は2曲収録されているので2曲並んでクレジットされています。「Bitch」はアルバム『STICY FINGERS』から、「Let It Rock」は1971年3月13日リーズでのライヴとクレジットされています。プッシュ・アウト・センターや、A PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがないラベルもこの部分は全く同じです。

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72年頃になるとストーンズ・レーベル専用のカンパニー・スリーヴが作られます。UK盤のものは柔らかい紙で作られていて上部のレコード取り出し口が波打っています。US盤の方は硬い紙で作られています。

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また、このシングルは通常はモノラルですが、一部にステレオが収録されているものがあります。マスターを間違えてしまったのかアルバム同様「イェ~」で終わります。マトリクスはRS 19100 A2/RS 19100 B1とA面だけA2に変わっています。B面は変わらずモノラルです。このマトはあまり見かけません。ラベルはA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるソリッド・センターのものです。

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『STCKY FINGERS』の初回マトはA3/B3で、そのラベルにはA PROMOTONE N.V.RECORDのクレジットがないのでそれを参考にしてラベルを並べてみましたが、このシングルはマトが全部A1/B1なのでどのラベルが最初なのかはっきりしていません。ただ、ソリッド・センターが最初でその後にプッシュ・アウト・センターとしている資料が多いです。ステレオ収録のマトA2の方にA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるのでもしかしたらクレジットがない方が最初だと思いますがこれはあくまでも私の予想です。このシングルから1週間後の4月23日にアルバム『STICKY FINGERS』が発売され、「Brown Sugar」「Bicth」の2曲がステレオで収録されました。「Let It Rock」はスペイン盤にだけステレオで収録されましたね。ストーンズ・レーベル第一弾としてふさわしいシングルだと思います!

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑩BIG HITS VOLUME 3!!

ローリング・ストーンズのドイツ・クラブ・エディション『BIG HITS VOLUME 3』です。『VOLUME 1』は『BIG HITS』、『VOLUME 2』は『THROUGH THE PAST DARKLY』とベスト盤だったのに対して、『VOLUME 3』は何故か『LET IT BLEED』と同じ内容です。規格番号は66 230 4で、1977年10月に発売されました。発売元はCLUB-SONDERAUFLAGEです。ジャケットは前回と同じデザインで、枠の色が違っています。

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右上にVOLUME 3があります。

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右下にDECCAのロゴと、Club-Sonderauflage、S R Internationalのクレジットがあります。

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裏ジャケです。前回まであった写真がなくなりグループ名と曲目だけのシンプルなデザインです。『LET IT BLEED』の文字はどこにもありません。

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裏ジャケの右上の部分です。規格番号66 230 4とStereoがあります。

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裏ジャケ中央下部にDECCAのロゴと、Club-Sonderauflage、S R Internationalのクレジットがあります。

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ラベルです。ドイツ・デッカの赤ラベルです。左側にSonderauflageとGEMA、マトリクス表示があります。ドイツではオリジナルの『LET IT BLEED』が1970年1月に発売されたためP1970となっています。右側に規格番号の66 230 4と面表示、STEREOがあります。タイトルの表記は『BIG HITS VOL.Ⅲ』となっています。マトリクスはXZAL-9363  6.21417-00-1//6.21417-00-2/1です。A面の6,21417-00-1だけ手書きであとは機械打ちです。A面のXZAL-9363はドイツの『LET IT BLEED』のオリジナル盤のマトと同じです。B面にもこのマトが残っていますが、XXXXXXXと消してあります。A面はおそらく後で気付いて手書きでマトを付け足したと思います。また、その他にA面のマトがXZAL-9363の部分をXXXXXXXと消して、機械打ちで6.21417-00-1/1の盤も確認しました。B面のマトは同じです。XZALの部分が消されて、末尾に1が追加されているのでこちらの方が後期プレスだと思います。ラベルのデザインは同じで全部Munufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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このレコードはプレス時期が短かったのでラベルの種類はおそらくこれだけだと思います。内容は『LET IT BLEED』ですがジャケットにも、ラベルにもクレジットがないのが面白いですね!名曲揃いで現在でもライヴで演奏している曲ばかりなので重要なレコードですが、オリジナル・アルバムをBIG HITSと言い切るとはチョット意外な感じがしました。一連の『BIG HITS』関連のクラブ・エディション盤はこれで最後になります。この後もまだ何枚か発売されますがドイツのクラブ・エディションの数の多さには驚かされますね!