ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルPAINT IT, BLACKいろいろ!!

あけましておめでとうございます。昨年はたくさんの方にアクセスして頂きましてありがとうございました。今年もストーンズのレコードを1枚でも多く紹介出来たらと思っています。USA盤もやっと66年まで行きましたが今年中にはストーンズ・レーベルに行けたらと思っておりますので気長にお付き合い願います。

ロ-リング・ストーンズアメリカでの11枚目のシングル「Paint It, Black/Stupid Girl」です。1966年5月6日に発売され、規格番号は45-901です。今までの規格番号と違いこのシングルからストーンズ専用の900番台の番号が付けられました。それまでのストーンズサウンドと違いブライアンがシタールを弾いて東洋的でサイケデリックな感じになっています。AB面共この後の7月に発売されるUSA盤の『AFTERMATH』に収録されています。初期盤にはピクチャースリーヴが付けられ、未発売アルバム『COULD YOU WALK ON THE WATER?』用のフォト・セッションで撮られた写真が使われています。下にLONDONのロゴと規格番号の45-901があります。なおアメリカでは表記が「Paint It, Black」となっています。

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裏ジャケです。上部にレコード取り出し用の切り込みがある以外は表側と同じデザインです。

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ラベルです。最初はプロモ用のオレンジ・スワルです。規格番号の表示が45 LON 901となっています。左側にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1C/DR 38033-1Dです。この他に-1E/-1Fのものを確認しました。

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規格番号の表示が45-901となっています。上のラベルでグループ名の下にあったMade in U.S.A.とエンジニアのクレジットが規格番号の上と下へ移動しています。左側にPROMOTIONAL COPY、右側にNOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1L  △61543/DR 38033-1L  △61543-Xです。

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ここからレギュラー盤のブルー・スワルのラベルです。これは最初のプロモと文字の配置が同じです。マトリクスは手書きでDR 38032-1E/DR 38033-1EとB面の末尾のアルファベットがプロモのFより若くなってEです。

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規格番号の表記が45 LON 901から45-901に変わっています。規格番号の上にMade in U.S.A.があります。マトリクスは手書きでDR 38032-1M  △61543/DR 38033-1J  △61543-Xです。

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規格番号が45-901です。上のラベルと文字の配置は同じですが文字のフォントが違います。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1K  △61543/DR 38033-1K  △61543-Xです。

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規格番号は45-901です。規格番号の上にMade in U.S.A.が、下にエンジニアのクレジットがあります。プロデューサー・クレジットは左側へ移動しています。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1L  △61543/DR 38033-1L  △61543-Xと2番目のプロモと同じです。

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今までと文字のフォントが違い、細い字体になっています。規格番号の下にMade in U.S.A.があります。LONDONのロゴの下のDistributed by London Records, Inc.のクレジットはありません。マトリクスは手書きでDR 38032-1N/DR 38033-1Nです。

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規格番号の文字のフォントが違います。Made in U.S.A.が無く、左側のマトリクスの後ろにBWのクレジットがあります。BWはプレス工場コードでニュー・ジャージーのBestway Products,Inc.です。マトリクスは手書きでDR 38032-BW-4/DR 38033-BW-3と今までのマトとは末尾が別のものになっています。

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78年からのカラード・サンセット・ラベルです。Time 3:19が右側にあります。タイトル文字が大きいです。マトリクスは手書きでDR 38032-1R/DR 38033-1Rです。なお、初めからここまではAB面共モノラルです。

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こちらもサンセット・ラベルですがTime 3:19が左側へ移動しています。タイトル文字が小さいです。マトリクスは手書きで5N-901-A/5N-901-Bです。このラベルからマスターが変わりAB面共リアル・ステレオが収録されています。

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86年からの白ラベルです。右側にSTEREO表記があります。上と同じでAB面共ステレオが収録されています。マトリクスは手書きで5N-901-A/5N-901-Bです。

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エド・サリバン・ショーでこの曲を演奏する姿が見れますがブライアンは座ってシタールを弾いていてカッコいいですね!エンディングのビルの上下するベースも雰囲気を出していて素晴らしいです。このUSA盤シングルは70年代後半まではモノラルで高音と低音が一体となった迫力のある音が楽しめます。イギリスではこの時点で『AFTERMATH』が発売されていたのでB面は「Long Long While」でしたが、アメリカ盤の『AFTERMATH』は7月に発売されたので「Stupid Girl」は先行発売として登場しましたが、この曲はイアン・スチュワートのオルガンが印象的なロック・ナンバーです。「Paint It Black」は89年ツアーで復活してからステージでの重要なレパートリーですがタイムマシーンで60年代に行ってブライアンのシタール演奏を生で見てみたいですね!

ローリング・ストーンズ フィンランド盤 BEST OF THE ROLLING STONES !!

ローリング・ストーンズフィンランド盤の編集アルバム『BEST OF THE ROLLING STONES』です。フィンランドでは80年以前はイギリスからレコードを輸入しており、80年以降は先日紹介したノルウェー・プレスのデッカ・シリーズを輸入して発売していたのでこれはフィンランド唯一のアルバムになります。1980年に発売され、規格番号はRSTV 1です。ジャケットの写真は「Jumpin' Jack Flash」のシングルに使われていた写真が使われています。なお、シングル盤は60年代にフィンランド・プレスのレコードが存在しています。

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裏ジャケです。デッカ時代の選曲なのに78年頃のグループの写真が使われているので何となく違和感を感じますね(笑)。

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表側のキースの横にTUTTU TV:STAと書かれていますが、色々調べましたがTUTTUテレビ局なのか通販の会社なのかよく分かりません。

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解説は全部現地語で書かれています。裏ジャケ右下のDECCAのロゴの部分です。規格番号RSTV 1とカセットの番号RSMC 1が書かれています。

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A面の曲目です。「As Tears Go By」を除いてヨーロッパでA面で発売された曲です。

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B面の曲目です。「Lady Jane」を除いてヨーロッパでA面で発売された曲です。「Lady Jane」は『BIG HITS』にも収録されているのでヨーロッパでは人気が高いのかも知れませんね。

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A面のラベルです。青のボックスト・デッカで、左側にノルウェースカンジナビア全体の著作権協会ncbと面表示Side 1、その下にMade in Finlandとあります。左側に規格番号RSTV 1とSTEREO/MONOのクレジットがあります。マトリクスは手書きでRSTV-1A/RSTV-1Bです。両面共離れたところに手書きでCRとあります。

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B面のラベルです。

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フィンランドではシングル盤は自国でプレスしていたのにアルバムは輸入していたのが不思議ですが、ノルウェーでも同様なので当時のスカンジナビア周辺ではアルバムは輸入というのが一般的だったのではないかと思います。いやしかしこのアルバムは何といっても裏ジャケが面白いですね!そういえば70年代に乱発された日本のキング盤のベストでもよく70年代の写真が使われていましたね。また、フィンランド唯一のアルバムという事でも貴重なアルバムだと思います。

ローリング・ストーンズ ノルウェー・デッカ盤!!

ローリング・ストーンズノルウェー・デッカ盤です。ノルウェーでは60年代にシングル盤はノルウェー・プレスのレコードがありますが、アルバムはイギリスから輸入して発売していました。純粋なノルウェー・プレスのアルバムは81年にまとめて発売されています。この時に発売されたタイトルは下記になります。

LK 4605    THE ROLLING STONES

LK 4661    THE ROLLING STONES No.2

SKL 4733  OUT OF OUR HEADS (UK version)

SKL 4786  AFTERMATH (UK version)

SKL 4852  BETWEEN THE BUTTONS (UK version)

SKL 4888  FLOWERS

TXL 103    THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST

SKL 4955  BEGGAR'S BANQUET

SKL 5025  LET IT BLEED

SKL 5065  GET YER YA-YA'S OUT

SKL 5084  STONE AGE

SKL 5101  GIMME SHELTER

SKL 5098  MILESTONES

SKL 5149  ROCK'N ROLLING STONES

SKL 5173  NO STONE UNTURNED

SKL 5212  METAMORPHOSIS (UK version)

以上の15タイトルが1981年に発売されました。規格番号やジャケットの仕様は全てUK盤と同じです。UK輸出仕様にあった『FLOWERS』が加えられているのが特徴です。この『FLOWERS』とジャケットの色が緑色の『MILESTONES』、そしてUK盤と比べるためにファーストの3枚を取り上げました。最初は『THE ROLLING STONES』です。ジャケットはUK盤とほぼ同じなので最初にラベルからいきます。このシリーズのラベルは全部こんな感じです。ボックスト・デッカで、生産国のクレジットは一切ありません。面表示は数字の1だけです。「Mona」がUK盤同様「I Need You Baby」となっています。ラベル左側にノルウェー、又はスカンジナビア全体の著作権の管理団体を表すncbの記号があります。

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ジャケットです。コーティングはされていませんがUK盤と全く同じです。

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裏ジャケです。こちらもUK盤と同じです。これと『No.2』はUK盤同様モノラルしか発売されていません。他のタイトルはモノラルは発売されずステレオだけです。

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このシリーズは全部裏ジャケの右上に4という数字がありますが、これは何を指しているのか分かりません。シリーズ物で他のアーティストには他の数字が使われていてストーンズは4だったんでしょうか?

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裏ジャケ右下にノルウェーの首都オスロの文字が。TEAM-TRYKKというのはどうやらオスロでレコードやCDを企画、制作している会社らしいがよくわかりません。レコードにはノルウェーのクレジットが無かったのでここでノルウェー盤と判断できます。

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イギリス国内では発売されず輸出仕様だけだった『FLOWERS』です。こちらもジャケットはコーティングされていませんがUK輸出仕様と全く同じです。

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裏ジャケです。こちらもUK輸出仕様と同じです。

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右上にやはり4の数字があります。

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裏ジャケ右下に同じくTEAM-TRYKK, OSLOのクレジットがあります。

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ラベルです。おそらくこのレコードが発売されるまでノルウェー国内ではUK輸出仕様の『FLOWERS』が発売されていたと思います。

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あと、このシリーズでUK盤と違うのが『MILESTONES』です。UK盤の方はミックの髪が赤いライトを浴びているようになっていますが、こちらは緑色のライトを浴びているように髪が緑色になっています。裏ジャケには他のアルバム同様4の数字とTEAM-TRYKK, OSLOのクレジットがあります。

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UK盤と並べてみました。左がUK盤、右がノルウェー盤です。光の加減で分かりづらいですが髪以外でも衣装やバックの微妙な色違いが分かるかと思います。裏ジャケの色合いはUK盤と同じです。

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ラベルです。こちらもこのシリーズのデザインです。

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この他のタイトルもジャケットはUK盤に準じて見開きのものは見開きで作られ裏ジャケに4の数字とTEAM-TRYKK, OSLOのクレジットがあります。またラベルのデザインも上の3枚と全て同じです。MADE IN ~というクレジットが無いので最初はどこの国のレコードか分かりませんでしたが、裏ジャケのOSLOの文字とラベルのncbという記号からノルウェー盤と判断しました。発売日は81年と書きましたが資料によっては70年代後半から段階的に数タイトルずつ発売されたとしているものもあります。今回は先日紹介したUK輸出仕様の『FLOWERS』繋がりでノルウェーの再発盤LPを紹介しましたがノルウェー独自のシングル盤はジャケットのデザインが珍しいのでまたの機会に紹介します。