ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルMOTHER'S LITTLE HELPERいろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでの12枚目のシングル「Mother's Little Helper/Lady Jane」です。1966年7月2日発売され、規格番号は45-902です。アルバム『AFTERMATH』と同時発売されています。(アルバムは6月20日発売説もあります。)ジャケットはアルバムと同じ写真が使われ、両A面を意識したのか当時のUSA盤シングルとしては珍しくB面の「Lady Jane」もジャケットに表記されています。

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裏ジャケです。表側と同じデザインで、上部レコード取り出し口がカットされています。

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裏ジャケ右下にPRINTED IN U.S.A.があります。このクレジットは意外と「Satisfaction」以来です。

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ラベルです。最初はオレンジ・スワルのプロモです。規格番号の表記が45 LON 902となっています。左下にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 37895-1F/DR 37897-1Dです。A面とB面の番号が順番でなく1つ飛んでいるのが特徴です。なお、マトリクスはこれ以降全て手書きです。

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規格番号は45-902、その上にMade in U.S.A.があります。左下にPROMOTIONAL、右下にNOT FOR SALEがあります。またLONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.があります。マトリクスはDR 37895-1J  △62137/DR 37897-1H  △62133です。

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ここからブルー・スワルのレギュラー盤です。最初のプロモと同じデザインです。マトリクスはプロモよりも若くDR 37895-1C/DR 37897-1Bです。また、これと同じデザインで-1F/-1Dも確認しています。

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上のラベルと配置は同じですが文字のフォントが全く違います。また、Made in U.S.A.のクレジットがありません。マトリクスはDR 37895-1K/DR 37897-1Lです。

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規格番号の表記は45-902です。その上にMade in U.S.A.があります。全体に文字が大きくなっています。マトリクスはDR 37895-1J △62132/DR 37897-1J △62133です。

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規格番号は45-902です。その上にMade in U.S.A.があり、LONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.があり文字の配置は2番目のプロモと同じです。マトリクスは上と同じDR 37895-1J  △62132/DR 37897-1J  △62133でB面がプロモより枝番のアルファベットが進んでいます。

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規格番号の表記は45-902です。左側のマトリクスの表記の後にBWがあります。これはプレス工場コードでニュー・ジャージーのBestway Products,Inc.のことです。マトが他のラベルと違うのでここに入れましたが、LONDONのロゴの下にDistributed By~のクレジットがないので上のラベルよりもこちらの方が先かもしれません。Made in U.S.A.のクレジットはありません。マトリクスはDR 37895-BW1/DR 37897-BW2です。その他に-BW2/-BW1と末尾の数字が逆になっているものも確認しました。

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75年からの規格番号の表記が5N-902となったラベルです。こちらもMade in U.S.A.のクレジットがありません。マトリクスはDR 37895-1F/DR 37897-1Dと一番最初のラベルにあったマトが使われています。

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78年からのサンセット・ラベルです。おそらく文字のフォントや配置の違いのものもあると思いますがこれしか発見していません。マトリクスはDR 37895-1F/DR 37897-1Fです。

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80年代の白ラベルです。マトリクスは5N-902-A/5N-902-Bです。このラベルからA面だけリアル・ステレオに変わりB面は何故かモノラルのままです。

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このシングルはメチャクチャ音圧が高くギターやベースがすごく硬い音で聞こえます。ビルボードでは8位まで上がっています。B面の「Lady Jane」も24位まで上がるヒットでこりゃ両A面といってもいいかもしれませんね。イギリスではシングル・カットされずUK仕様の『AFTERMATH』の1曲目に収録されています。私は今までアコギはキースで、シタールはブライアンだと思っていましたが、最近の資料を見るとアコギはブライアンで、シタールのような音はキースが12弦ギターで出しているとありますがどうなんでしょうね。ベースのフレーズも素晴らしく私の好きな曲です!この曲のライヴや映像はありませんが、ブートで聞ける66年ホノルルのライヴではミックの歌い方がパンクで演奏も凄まじいです。60年代中期のストーンズの名曲ですね!

ローリング・ストーンズ USA盤シングルPAINT IT, BLACKいろいろ!!

あけましておめでとうございます。昨年はたくさんの方にアクセスして頂きましてありがとうございました。今年もストーンズのレコードを1枚でも多く紹介出来たらと思っています。USA盤もやっと66年まで行きましたが今年中にはストーンズ・レーベルに行けたらと思っておりますので気長にお付き合い願います。

ロ-リング・ストーンズアメリカでの11枚目のシングル「Paint It, Black/Stupid Girl」です。1966年5月6日に発売され、規格番号は45-901です。今までの規格番号と違いこのシングルからストーンズ専用の900番台の番号が付けられました。それまでのストーンズサウンドと違いブライアンがシタールを弾いて東洋的でサイケデリックな感じになっています。AB面共この後の7月に発売されるUSA盤の『AFTERMATH』に収録されています。初期盤にはピクチャースリーヴが付けられ、未発売アルバム『COULD YOU WALK ON THE WATER?』用のフォト・セッションで撮られた写真が使われています。下にLONDONのロゴと規格番号の45-901があります。なおアメリカでは表記が「Paint It, Black」となっています。

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裏ジャケです。上部にレコード取り出し用の切り込みがある以外は表側と同じデザインです。

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ラベルです。最初はプロモ用のオレンジ・スワルです。規格番号の表示が45 LON 901となっています。左側にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1C/DR 38033-1Dです。この他に-1E/-1Fのものを確認しました。

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規格番号の表示が45-901となっています。上のラベルでグループ名の下にあったMade in U.S.A.とエンジニアのクレジットが規格番号の上と下へ移動しています。左側にPROMOTIONAL COPY、右側にNOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1L  △61543/DR 38033-1L  △61543-Xです。

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ここからレギュラー盤のブルー・スワルのラベルです。これは最初のプロモと文字の配置が同じです。マトリクスは手書きでDR 38032-1E/DR 38033-1EとB面の末尾のアルファベットがプロモのFより若くなってEです。

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規格番号の表記が45 LON 901から45-901に変わっています。規格番号の上にMade in U.S.A.があります。マトリクスは手書きでDR 38032-1M  △61543/DR 38033-1J  △61543-Xです。

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規格番号が45-901です。上のラベルと文字の配置は同じですが文字のフォントが違います。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1K  △61543/DR 38033-1K  △61543-Xです。

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規格番号は45-901です。規格番号の上にMade in U.S.A.が、下にエンジニアのクレジットがあります。プロデューサー・クレジットは左側へ移動しています。LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR 38032-1L  △61543/DR 38033-1L  △61543-Xと2番目のプロモと同じです。

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今までと文字のフォントが違い、細い字体になっています。規格番号の下にMade in U.S.A.があります。LONDONのロゴの下のDistributed by London Records, Inc.のクレジットはありません。マトリクスは手書きでDR 38032-1N/DR 38033-1Nです。

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規格番号の文字のフォントが違います。Made in U.S.A.が無く、左側のマトリクスの後ろにBWのクレジットがあります。BWはプレス工場コードでニュー・ジャージーのBestway Products,Inc.です。マトリクスは手書きでDR 38032-BW-4/DR 38033-BW-3と今までのマトとは末尾が別のものになっています。

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78年からのカラード・サンセット・ラベルです。Time 3:19が右側にあります。タイトル文字が大きいです。マトリクスは手書きでDR 38032-1R/DR 38033-1Rです。なお、初めからここまではAB面共モノラルです。

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こちらもサンセット・ラベルですがTime 3:19が左側へ移動しています。タイトル文字が小さいです。マトリクスは手書きで5N-901-A/5N-901-Bです。このラベルからマスターが変わりAB面共リアル・ステレオが収録されています。

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86年からの白ラベルです。右側にSTEREO表記があります。上と同じでAB面共ステレオが収録されています。マトリクスは手書きで5N-901-A/5N-901-Bです。

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エド・サリバン・ショーでこの曲を演奏する姿が見れますがブライアンは座ってシタールを弾いていてカッコいいですね!エンディングのビルの上下するベースも雰囲気を出していて素晴らしいです。このUSA盤シングルは70年代後半まではモノラルで高音と低音が一体となった迫力のある音が楽しめます。イギリスではこの時点で『AFTERMATH』が発売されていたのでB面は「Long Long While」でしたが、アメリカ盤の『AFTERMATH』は7月に発売されたので「Stupid Girl」は先行発売として登場しましたが、この曲はイアン・スチュワートのオルガンが印象的なロック・ナンバーです。「Paint It Black」は89年ツアーで復活してからステージでの重要なレパートリーですがタイムマシーンで60年代に行ってブライアンのシタール演奏を生で見てみたいですね!

ローリング・ストーンズ フィンランド盤 BEST OF THE ROLLING STONES !!

ローリング・ストーンズフィンランド盤の編集アルバム『BEST OF THE ROLLING STONES』です。フィンランドでは80年以前はイギリスからレコードを輸入しており、80年以降は先日紹介したノルウェー・プレスのデッカ・シリーズを輸入して発売していたのでこれはフィンランド唯一のアルバムになります。1980年に発売され、規格番号はRSTV 1です。ジャケットの写真は「Jumpin' Jack Flash」のシングルに使われていた写真が使われています。なお、シングル盤は60年代にフィンランド・プレスのレコードが存在しています。

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裏ジャケです。デッカ時代の選曲なのに78年頃のグループの写真が使われているので何となく違和感を感じますね(笑)。

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表側のキースの横にTUTTU TV:STAと書かれていますが、色々調べましたがTUTTUテレビ局なのか通販の会社なのかよく分かりません。

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解説は全部現地語で書かれています。裏ジャケ右下のDECCAのロゴの部分です。規格番号RSTV 1とカセットの番号RSMC 1が書かれています。

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A面の曲目です。「As Tears Go By」を除いてヨーロッパでA面で発売された曲です。

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B面の曲目です。「Lady Jane」を除いてヨーロッパでA面で発売された曲です。「Lady Jane」は『BIG HITS』にも収録されているのでヨーロッパでは人気が高いのかも知れませんね。

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A面のラベルです。青のボックスト・デッカで、左側にノルウェースカンジナビア全体の著作権協会ncbと面表示Side 1、その下にMade in Finlandとあります。左側に規格番号RSTV 1とSTEREO/MONOのクレジットがあります。マトリクスは手書きでRSTV-1A/RSTV-1Bです。両面共離れたところに手書きでCRとあります。

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B面のラベルです。

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フィンランドではシングル盤は自国でプレスしていたのにアルバムは輸入していたのが不思議ですが、ノルウェーでも同様なので当時のスカンジナビア周辺ではアルバムは輸入というのが一般的だったのではないかと思います。いやしかしこのアルバムは何といっても裏ジャケが面白いですね!そういえば70年代に乱発された日本のキング盤のベストでもよく70年代の写真が使われていましたね。また、フィンランド唯一のアルバムという事でも貴重なアルバムだと思います。