ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤 NO STONE UNTURNED いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUK盤『NO STONE UNTURNED』です。1973年10月5日に発売され、規格番号はSKL 5173です。同年4月にイギリスやヨーロッパ各国、日本でシングル発売された「Sad Day」を始め、シングルのB面曲や当時のイギリスで未発売だった曲を中心に編集されたアルバムです。ジャケットはシングル「Jumpin' Jack Flash」で使われていた写真を使っており、表側だけコーティングされています。DECCAのロゴはなく、タイトルだけのシンプルなデザインです。

f:id:jukeboy:20190124092051j:plain

左上のタイトルの部分です。

f:id:jukeboy:20190124092131j:plain

裏ジャケです。このアルバムは後年まで細部のクレジットの変化はありません。

f:id:jukeboy:20190124092156j:plain

裏ジャケ上部に曲目があります。こちらはA面の曲目です。疑似ステの曲には米印のマークが付いています。「The Singer Not The Song」はここではステレオという事になっていますが、疑似ステです。

f:id:jukeboy:20190124092357j:plain

B面の曲目です。右上に規格番号のSKL 5173があります。他のUK盤はこの規格番号のところにSTEREOのクレジットがありますが、疑似ステの曲が多いせいかこのアルバムにはありません。

f:id:jukeboy:20190124092637j:plain

右下にステレオの曲と疑似ステの曲の判別するマークの説明があります。

f:id:jukeboy:20190124093035j:plain

左下にDECCAのロゴと住所、印刷所のクレジットがあります。このアルバムの印刷所は全てRobert Staceです。Made in Englandがジャケットの隅に縦書きでクレジットされています。

f:id:jukeboy:20190124093325j:plain

ラベルです。ボックスト・デッカの青ラベルで、このレコードはラベルのヴァリエーションはありません。マトリクスは逆さ文字ではなくなっています。規格番号の下に疑似ステの表示があります。マトリクスは機械打ちでXEAL-12555-P-1W/XEAL-12556-P-1Wです。この他にB面のマトが-2Wのものを確認しました。

f:id:jukeboy:20190124165328j:plain

80年代に入ってからのラベルです。ラベルの色は薄い青となっています。曲名、作者、出版社のクレジットが1曲1行となっています。マトリクスは機械打ちでXEAL-12555.P-2W/XEAL-12556.P-2Wです。上のラベルでは数字とPの間はハイフンでしたがこちらはドットとなっています。過去2作同様こちらも80年代特有の長いマトがあるのかは確認出来ませんでした。

f:id:jukeboy:20190606150111j:plain

このアルバムは主にイギリスでアルバム未収録の曲が収録さてれおり「Poison Ivy」と「Money」はファーストEPからです。「Child Of The Monn」はアメリカで68年のプロモ・シングルではリアル・ステレオがありましたがレギュラー盤では72年の『MORE HOT ROCKS』に初めて収録されました。イギリスではこのレコードで初めてリアル・ステレオで収録されています。「Sad Day」はアメリカで「19th Norvous Breakdown」のB面に収録されていましたがその他の国では未発売で先にも書きましたが当時各国でシングル発売されましたね。「Congratutions」はUSA盤の「12X5」に収録されていましたがイギリスでは初登場です。この曲に関してはイギリス以外の国では既に発売されていたので本国で発売されていなかったなんて意外ですね!そして問題なのが「2120 South Michigan Avenue」でここではショート・ヴァージョンのリアル・ステレオが収録されています。後に全曲リアル・ステレオで登場するEP「5X5」の中で最初にステレオで登場しました。現在ではロング・ヴァージョンのステレオが聞けますね!残りの3曲はイギリスでシングルB面に収録されていてアルバムには初めて収録されました。今では珍しくない音源ばかりですが、こうやって見ると当時のイギリスでは未発売だったり結構マニア向けの画期的なアルバムだったという事が分かります。デッカはストーンズが離れてからたったの2年の間に5枚もの編集アルバムを作りましたがこれで一旦休止し、この後は75年の未発表曲を集めた『METAMORFORSIS』へと続きます。

ローリング・ストーンズ UK盤 ROCK'N ROLLING STONES いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUK盤『ROCK'N ROLLING STONES』です。1972年10月13日に発売され、規格番号はSKL 5149です。ストーンズがデッカを離れてからの編集盤もこれで4作目で、ここでは「Talkin ' About You」がイギリス初登場となりました。残りはアルバムで聞ける曲ばかりですが、リアル・ステレオになった曲も含まれています。ロックン・ロールとローリング・ストーンズをかけたタイトル通りロックン・ロール調の曲が多く収録されています。ジャケットはミックの周りにバイクの写真をコラージュしたものです。初期型は表側だけコーティングされています。

f:id:jukeboy:20190127212955j:plain

右下にDECCAのロゴがあります。

f:id:jukeboy:20190127213121j:plain

裏ジャケです。デビューした頃のストーンズの写真が使われています。写真と曲目がフレームで囲まれていて、そのフレームが石の壁(?)に掛けてあるというデザインになっています。

f:id:jukeboy:20190127213144j:plain

右上に規格番号のSKL 5149があります。その横に縦書きでSTEREOのクレジットがあり、その後にモノラルをステレオ化したという説明書きがあります。

f:id:jukeboy:20190127213541j:plain

右下にコーティングの会社と印刷所のクレジットがあります。印刷所は後期まで全てUpton Printing Groupです。後期型のジャケットはコーティングが無くなったのにも関わらずこのコーティングの会社のクレジットが残されており訂正されませんでした。

f:id:jukeboy:20190127213841j:plain

左下にDECCAのロゴと住所が、その横に縦書きでMade in Englandがあります。

f:id:jukeboy:20190127214105j:plain

A面の曲目です。「Talkin' About You」のタイトルが「Talkin' About You Baby」となっています。これはジャケットだけではなくラベルでもそうクレジットされています。2曲目と4曲目に疑似ステのマークが付いていませんがステレオではなく疑似ステです。「Down The Road Apiece」は疑似ステのマークが付いていますがリアル・ステレオです。

f:id:jukeboy:20190128125924j:plain

B面の曲目です。「Everybody Needs Somebody To Love」はUK盤『No.2』のヴァージョンで、ここではリアル・ステレオで収録されています。3曲目は疑似ステのマークが付いていませんが疑似ステです。最後の2曲は『GET YER YA-YA'S OUT』からのライヴ・ヴァージョンでテンポを落とした貫禄の演奏が聞けます。デビューからたったの6年でここまで進歩したストーンズってすごいですね!

f:id:jukeboy:20190128125846j:plain

一部の盤には12ページのストーンズのレコードのカタログが付けられました。『LET IT BLEED』と『STONEAGE』に付けられていたものとほぼ同じ内容ですが、表紙が違います。

f:id:jukeboy:20190127214414j:plain

内容はメンバーの写真とレコードの紹介です。

f:id:jukeboy:20190127214455j:plain

裏表紙です。ブライアンが在籍した最後の頃の写真ですがみんなで手をつないで微笑ましい写真ですね!

f:id:jukeboy:20190127214558j:plain

ラベルです。このアルバムはあまりラベルのヴァリエーションがありません。オリジナルのボックスト・デッカのラベルです。ラベルの中央ffrrの帯の下に裏ジャケにあったモノラルをステレオ化した説明書きがあります。ここでも「Talkin' About You」のタイトルが「Talkin' About You Baby」となっています。マトリクスは機械打ちでEAL-11691.P-1L/EAL-11692.P-1Lです。

f:id:jukeboy:20190127214650j:plain

80年代のラベルです。薄い青になり、文字のフォントが変更されています。マトリクスは機械打ちでEAL-11691.P-1L/EAL-11692.P-1Lと上と同じです。前作の『MILESTONES』同様80年代特有の長いマトがあるのかは不明です。

f:id:jukeboy:20190127214958j:plain

先にも書きましたがこのレコードは当時イギリスで未発売だった「Talkin' About You」が初収録されたことが目玉だったんでしょうね。この曲は疑似ステですがUSA盤の『DECEMBERS CHILDREN』のステレオ盤よりはっきりしたいい音で、一瞬リアル・ステレオか、と間違うほど高音と低音が分かれています。「Down The Road Apiace」のリアル・ステレオはこのレコードで初収録です。「Everybody Needs Somebody To Love」はUK盤『No.2』のヴァージョンで、この曲もリアル・ステレオで初登場となりました。こうして考えてみるとDECCAの編集盤シリーズもただの寄せ集めと思いきやモノラルがリアル・ステレオになっていたりして結構聞き所がありますね!ストーンズチャック・ベリーのカヴァーはどの曲も演奏が素晴らしく、若いエネルギッシュなストーンズを聞けるいいアルバムです。

ローリング・ストーンズ UK盤 MILESTONES いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUKデッカ編集盤『MILESTONES』です。1972年3月11日に発売され、規格番号はSKL 5098です。内容はシングル曲や「Yesterday's Papers」「Stray Cat Blues」などのアルバム曲などで構成されています。アルバム初収録は「I Wanna Be Your Man」だけです。ジャケットは71年のミックのステージ写真を使い、左上にタイトルのmilestonesがあるだけでDECCAのロゴもないシンプルなデザインです。初期型は表側だけコーティングされていますが、後期型にはコーティングはありません。ジャケットの印刷所は全てRobert Staceで後期型までクレジット等のマイナー・チェンジはありませんでした。

f:id:jukeboy:20190110092229j:plain

裏ジャケです。他の4人の写真と、曲目などのクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20190110092537j:plain

A面の曲目です。タイトルの前に米印があるのは疑似ステで、無い曲はリアル・ステレオです。

f:id:jukeboy:20190110092857j:plain

B面の曲目です。「Time Is On My Side」はギター・イントロ・ヴァージョンです。

f:id:jukeboy:20190110092925j:plain

右上にSTEREOとSKL 5098があります。STEREOとありますが、殆どの曲が疑似ステです。

f:id:jukeboy:20190110093305j:plain

右下にフロントカヴァーのフォトグラファーD.Tarleと印刷所のRbert Staceのクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20190110093430j:plain

左下にDECCAのロゴと住所があります。

f:id:jukeboy:20190110093550j:plain

インナーです。70年代のステレオ用のインナーが使われています。

f:id:jukeboy:20190110093822j:plain

ラベルです。ステレオ用のボックスト・デッカのラベルです。疑似ステの曲が多いせいかラベルの中央に四角い枠で囲まれた疑似ステの表示があります。マトリクスは機械打ちでXZAL-10776.P-1W/XZAL-10777.P-1Wです。

f:id:jukeboy:20190110154213j:plain

上のラベルの右側にあったGEMAが左側へ移動して、NCBの囲いがありません。また中央の疑似ステ表示の枠が無くなっています。下部の著作権表記が2行に渡ってクレジットされています。マトリクスは上と同じでXZAL-10776.P-1W/XZAL-10777.P-1Wです。

f:id:jukeboy:20190110154728j:plain

中央の疑似ステ表示が2行から3行に変わっています。枠はありません。GEMA、NCBなどのクレジットが左側の回転数の下へ移動しています。マトリクスは上と同じでXZAL-19776.P-1W/XZAL-19777.P-1Wです。

f:id:jukeboy:20190110155102j:plain

おそらく80年代のプレスです。文字の配置は2番目のラベルと同じですが薄い青のラベルです。インナーは80年代のImportant Noticeの袋が使われています。マトリクスも変わらずXZAL-19776.P-1W/XZAL-19777.P-1Wです。このマトで最後まで行ってしまったのか、あるいはもっと後期の80年代特有の長いマトがあるのかは現時点では不明です。

f:id:jukeboy:20190110155614j:plain

このアルバムに収録されている曲は疑似ステがタイトルに米印の6曲、リアル・ステレオ6曲です。「Time Is On My Side」のギター・イントロ・ヴァージョンはこのアルバムで初めてリアル・ステレオが登場したと思います。この曲はこの頃にプレスされたUK盤『BIG HITS』の再発盤でもリアル・ステレオに差し替えられていますね。「She's A Rainbow」は冒頭にストリート・ノイズが入っています。疑似ステの曲はUK盤としては音圧が低く音もあまり良くないので、オリジナル通りモノラルで収録して欲しかったです。同じコンピレーションアルバムでも先の2枚と比べるとイギリス初登場の曲がなくアルバム曲の「Out Of Time」や「Yesterdey's Paper」などどういった基準で選曲されたのか不思議ですよね。また、以前も書きましたがノルウェー盤はミックへのライトが赤ではなく緑色のライトを浴びてるようにミックの髪が緑色となっているので珍しいです!