ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 香港盤 THE BEST OF ROLLING STONES!!

ローリング・ストーンズの香港編集盤『THE BEST OF ROLLING STONES』です。1982年に発売され、規格番号はDEC 3です。ジャケットは中央にタイトルがありその周りをブライアン期の5人の写真が散りばめられています。これらの写真はアルバムや各国のEPなどに使われていたお馴染み写真ばかりですね!ジャケットは表裏艶のある造りとなっています。また、このアルバムはマレーシアやシンガポールにも輸出され販売されていたようです。

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右上に規格番号のDEC 3とDECCAのロゴがあります。この80年代の下が赤のデザインのロゴは個人的には何だか安っぽくてあまり好きではないんですが…。

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裏ジャケです。表側と同じ書体のタイトルと曲目があります。

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A面の曲目です。シングル曲に混ざって「Under The Boardwalk」が収録されているのがなんだか面白いですよね!

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B面の曲目です。こちらもヒット曲に混ざって「My Girl」や「Poison Ivy」などのレア曲が収録されています。

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裏ジャケ右下にⓅ1982 Polygram Recored Ltd., Hong Kong.のクレジットがあります。

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ラベルです。ボックスト・デッカのやや灰色っぽい青のラベルです。左側に回転数と面表記があります。面表記は縦書きでSide 1となっています。右側に規格番号のDEC-3があります。曲名は1曲1行となっています。キースのクレジットはRichardです。マトリクスは機械打ちでDEC 3A  1Y1  830  04  241/DEC 3B  2Y2  830  04  241です。

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B面のラベルです。

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先にも書きましたがこのアルバムはヒット曲に混ざってレアな曲が収録されているのが特徴です。この時点でステレオがある曲はステレオで、モノラルのみの曲はモノラル、あるいは疑似ステで収録されています。「Poison Ivy」はオムニバス盤の『SATURDAY CLUB』に収録されていた方のヴァージョンで、ここではまるでディレィをかけたような疑似ステで収録されており、ものすごく響いている変わった処理がされています。そして「Out Of Time」は『METAMORFOSIS』のヴァージョンが収録されています。前回紹介したオーストラリアの編集盤もこちらのヴァージョンが使われていましたが、シングルカットされたせいかこの当時は『AFTERMATH』のヴァージョンよりもこちらの方が馴染みがあったんでしょうか?この2曲だけで普通のベスト盤にはない変わった雰囲気になっています。ジャケットの写真といい、選曲といいベスト盤として結構楽しめるアルバムです。

ローリング・ストーンズ オーストラリア/ニュージーランド編集盤 STONES !!

ローリング・ストーンズの編集盤『STONES』です。このアルバムはオーストラリアとニュージーランドで発売され、ジャケットの作りや付録のポスター等ほぼ同じ作りなので両国のレコードをまとめて紹介します。規格番号はオーストラリア盤はSCA. 005、ニュージーランド盤はSKL-6102で、両国とも1976年7月に発売されています。ジャケットはミックのアップの写真で上部に大きくSTONESとタイトルがあるだけのシンプルなデザインです。白黒写真でミックの唇だけピンクに着色されています。ジャケットは艶のないペラペラな柔らかい紙質です。

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ニュージーランド盤も同じジャケットですが、一部の盤にはステッカーが貼ってあります。

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ステッカーには18 HIT TRACKS by the ORIGINAL ROLLING STONESと書かれています。

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裏ジャケです。オーケストラ、ニュージーランド共に同じデザインです。タイトル文字は表と違いSTONESのOの中心の丸が表のミックの着色した唇を模っています。この当時のステージの後ろからライトを当てるストーンズのステージ写真が使われています。

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裏ジャケ右上に規格番号が書かれています。上がオーストラリア盤、下がニュージーランド盤です。

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裏ジャケ下部の部分です。上がオーストラリア盤、下がニュージーランド盤です。オーストラリア盤はDECCAのロゴが上にあり、その下にオーストラリアでの配給元のEMIのクレジットがあります。ニュージーランド盤はそれぞれ両側にDECCAのロゴとEMIのロゴがあり、MARKETED BY EMI (NEW ZEALAND) LTD.のクレジットと住所があります。

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両国ともにポスターが付属しています。表側は同じデザインですが裏側のディスコグラフィーがそれぞれ違っています。こちらは表側です。LP2枚分の大きさでジャケットと同じデザインが使われています。ミックの唇は着色されていません。

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ポスターの左下にOther Albums Available From DECCAとあります。このクレジットはオーストラリア、ニュージーランド共通です。

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オーストラリア盤のポスターの裏側です。1stから76年までオーストラリア・デッカから発売されたアルバムが全部載っています。下に2枚のEPも載っています。

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ニュージーランド盤のポスターの裏側です。オーストラリア盤のポスターと比べるとレコードの数が少ないです。ニュージーランドでは初期のアルバムもリリースされていますが何故かここでは省略されています。

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ラベルです。オーストラリア盤は赤のボックスト・デッカのラベルです。面表記が左側と右側の両方にあるのが特徴です。左側に回転数、右側に規格番号のSCA-005があります。下部内側のリムにMADE IN AUSTRALIA~があります。珍しく「Down The Road Apiece」の前に(That Place)とサブタイトルが付けられています。マトリクスは機械打ちでSCA 005 A-3/SCA 005 B-4です。

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B面のラベルです。

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ニュージーランド盤のラベルです。青のボックスト・デッカのラベルです。左側に面表記の数字が大きく書かれています。右側に規格番号のSKL 6102があります。内側のリムにMANUFACTURED BY EMI (NEW ZEALAND) LIMITED~とあります。オーストラリア盤同様こちらも「Down The Road Apiece」の前に(That Place)とサブタイトルが付けられています。マトリクスは手書きでSCA 005A/SCA 005Bです。

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B面のラベルです。

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最初にこのレコードを見た時はジャケットにタイトルのSTONESしかなく、ミックのどアップ写真に唇だけを着色したあまりにも安っぽいデザインなので一瞬ブートレグかと思いました。収録された曲も64年から69年までのヒット曲やレアな曲で統一性のない選曲でまあ逆に言えば新鮮な感じもします(笑)。オーストラリア盤よりもニュージーランド盤の方が音圧が高いです。また、「Let's Spend The Night Together」や「Ruby Tuesday」などのリアル・ステレオの曲は極端に音が小さくなります。「Tell Me」は疑似ステでものすごくエコーが効いていて、まるでお風呂の中で演奏しているようです。「Poison Ivy」はUKのファーストEPのヴァージョン、「Fortune Teller」は歓声無しで当時はUKオムニバス盤でしか聞けなかった珍しかったヴァージョンです。「Little Queenie」は『GET YER YA-YA'S OUT』からのライヴです。そしてなんといっても変わり種は編集盤としては珍しく「Heart Of Stone」と「Out Of Time」はアルバム『METAMORFOSIS』からのヴァージョンが収録されています。メタモは前年発売されていますが何でこのヴァージョンを、と考えてしまいますね!ただの寄せ集めのようなアルバムですが聞いてみると意外なヴァージョンが使われていてなかなか面白いアルバムです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 BIG HITS いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本盤『BIG HITS』です。1966年(昭和41年)12月10日に発売され、規格番号はSLC 166です。ジャケットと収録曲はUK仕様となっています。初期型はいわゆるぺらジャケで、中にブックレットが付けられています。ジャケットの表裏は艶のある造りとなっています。初期盤は紺色の帯が付けられていました。当時の値段は2000円です。前作は1800円だったのでこのアルバムから73年頃まで長い間2000円時代が続きましたね!

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後期型は赤い帯が付けられています。他のタイトルから考えて69年頃にはこの赤い帯に変わったと考えられます。またジャケットもそれまでのぺらジャケから硬いジャケットとなっています。赤帯の見開きの内側はブックレットが無く、後で挙げますが歌詞のみとなっています。

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赤帯は値段表記が2000円と73年頃から値上がりのため2300円と変更となっているものの2種類があります。2300円盤は見開きではなくなり普通のシングル・ジャケとなっています。

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右上にLONDONのロゴと規格番号があります。

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裏ジャケです。こちらはUK盤の裏側と同じデザインとなっています。ただ、タイトル、グループ名の下にあった曲目は日本盤にはありません。

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左上に日本語でザ・ローリング・ストーンズ/ビッグ・ヒッツ(ハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス)と書かれています。

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右下に規格番号のSLC 166があります。上は初期型で規格番号の下に¥2,000と値段が書かれていますが、2300円になってからこの部分は空欄となっています。USA盤はここにLONDONのロゴがありましたがその枠をそのまま使っています。そして左上の日本語のタイトルと枠の形を合わせているのが特徴です。

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見開きの内側最初のページです。ここで使われてる写真は他国と全く同じです。

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日本盤はそれぞれメンバーの名前が書かれています。これはミック・ジャガーの部分ですが、他のメンバーも全て同じようにそれぞれの名前がクレジットされています。

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2番目のページです。

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3番目のページです。

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最後のページです。

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最終ページの左上にSTEREOがあります。

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右上に規格番号と値段があります。

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右下に©1967があります。日本盤の発売日は66年12月というのが定説ですが、ここを見るともしかしたら67年に入ってから発売された可能性もあります。

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下部中央に発売元のキングレコードのクレジットがあります。

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歌詞カードです。表側は上部に曲目があります。

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歌詞カードの裏側です。

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赤帯になってからの見開きの内側です。ナント!上と同じ歌詞カードが両面に印刷されており、オリジナル盤にあった中のとじ込みの写真はありません。日本盤では写真集が付いていたのは意外とこのSLC 166の初期型だけで、76年のGP規格以降は93年の最終プレスまで最初と最後のページの写真のみになり、とじ込みの写真はなくなってしまいました。

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ラベルです。最初はプロモ用の白ラベルです。上部にLONDONのロゴとSTEREOがあります。左側に面表記の上に見本盤とあり、右側の規格番号の上に非売品とあります。マトリクスは機械打ちでSDLBT 308-1/SDLBT 309-1です。両面にJISマークがあります。

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B面のラベルです。

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プロモ盤はキング・レコードのプロモ専用のスリーヴに入っています。

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ここからレギュラー盤です。上部にLONDONのロゴとffssのマークがあります。中央にFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDとかかれたラインがあります。このタイプのラベルはこの『BIG HITS』から使われています。66年7月に発売された『AFTERMATH』は黒ラベルだったのでこの中央にラインがある青ラベルは66年の後半に登場したと思います。曲目の前のカウントはBand 1、Band 2となっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 308-14/SDLBT 308-B-Cです。これは私の持っているレコードのマトなので、プロモが1/1というのを考えるともっと若い番号があると思います。また、赤帯の最初の頃もこのラベルでマトリクスはSDLBT 308-B-5/SDLBT 309-B-5です。2枚共プロモにあったJISマークが線で消されています。

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B面のラベルです。

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こちらは2300円のジャケットに入っていたラベルで、回転数が左側から右側の規格番号の上に移動してます。その他の文字の配置は上のラベルと全く同じです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 308 B-5/SDLBT 309 B-5です。上と同じくJISマークが線で消されています。

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B面のラベルです。

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UK盤のステレオと比べると音圧が低く線が細い演奏に聞こえます。ジャケットのブックレットが付いているのも初期型のみなのも特徴です。そういえばUK盤も後期型は中のブックレットがポスター仕様になっていたりしましたね。日本ではこのSLC規格から始まってGP、LAX、GXD、L20P、L18P、そして93年の最終プレスのPODJ規格までずっとUK仕様で発売されています。CD時代になってからは一時期USA仕様のみとなったりしていますがやはり日本人にとってこのUK仕様の曲目がしっくりくるような気がしますね!