ローリング・ストーンズのポルトガルEP盤『PAINT IT BLACK+3』です。1966年春に発売され、規格番号はPEP 1168です。収録曲は「Paint It Black」「Don't Bother Me」「Long Long While」「Think」の4曲です。ジャケットはポルトガル独自のデザインで『AFTERMATH』の裏ジャケで使われていた写真が使われています。その写真の枠の外に黒いペンキで塗ったようなところにグループ名とタイトルが書かれているなかなか凝ったデザインとなっています。
右上にデッカのロゴがあります。6角形のロゴが使われていますが、これまでのポルトガル盤のEPを見てみるとポルトガル独自のデザインのジャケットにはこのロゴが使われ、各国盤と同じジャケットには長方形のデッカのロゴが使われているという共通点があります。
右下のタイトルの部分です。「PAINT IT, BLACK」とコンマが入っています。
裏ジャケです。上部に曲目、下部にディスコグラフィが載っています。上下フリップバック仕様になっています。
右上にデッカのロゴと規格番号があります。ポルトガル盤のEPでは久しぶりに表裏共に6角形のロゴが使われています。(ここ数タイトルは長方形のデッカのロゴでした)
曲目の部分です。ポルトガル盤のEPでは初めて全曲Jagger-Richardのオリジナルで構成されています。
右下に印刷所のクレジットがあります。
ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)とデッカのロゴがあります。左側にマトが、右側に回転数と規格番号があります。タイトルはここでも「Paint It, Black」とコンマが付いています。 マトリクスは手書きでDEP510-1/DEP 511-1です。
B面のラベルです。
この「Paint It Black」に関してはビルによるとスタジオで全員で演奏している時に出来上がった曲なので"Jagger-Richards"ではなく"Nanker Fhelge"名義にするべきだ、と主張していましたね。アイディアを出しても何でもジャガー・リチャードになってしまうのが嫌だったビルらしい発言ですが、この曲はブライアンのシタールといい、ブンブン唸っているようなビルのベースも聴きごたえがあります。その他「Don't Bother Me」「Think」の2曲はアルバム『AFTERMATH』に収録されています。「Long Long While」はシングル「Paint It Black」のB面に収録されていたスローなブルース調の曲です。ここに収録されている4曲を聴いているとカヴァーからオリジナルへと自信をつけて来たストーンズの成長が窺えます。