ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤 別カヴァー12X5の謎??

ローリング・ストーンズのUSA盤『12X5』にはファーストの写真を使った別カヴァーが存在します。USA初回盤のジャケットと言われていますが、本当にアメリカ国内で発売されていたのか謎なので取り上げてみたいと思います。このジャケットはモノラルとステレオの両方存在し、中のレコードはUKプレスのものです。特にステレオのUKプレスのLONDON盤はこれでしかない貴重なものです。ステレオのジャケットです。左上に規格番号のPS 472とSTEREO、右上にLONDONのロゴがあります。他のUS盤と違い俗にいうペラ・ジャケです。

f:id:jukeboy:20170201220820j:plain

裏ジャケです。デザインはUSA盤の『12X5』と同じです。上下とも中央が丸く凹んだフリップバックになっています。

f:id:jukeboy:20170201220930j:plain

モノラル盤のジャケットです。左上に規格番号のLL 3472とMONO、右上にLONDONのロゴがあります。

f:id:jukeboy:20170201221206j:plain

モノラルの裏ジャケです。こちらもデザインはUSA盤の『12X5』と同じです。ステレオと同じく上下とも中央が丸く凹んだフリップバックになっています。

f:id:jukeboy:20170201221300j:plain

ジャケット表側左上の部分です。規格番号とSTEREO、MONOの表示があります。

f:id:jukeboy:20170201221535j:plain

 裏ジャケ左下の部分です。それぞれの規格番号とalso available in ~のクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20170205203358j:plain

裏ジャケ右下の部分です。それぞれの規格番号があります。下部の両脇に規格番号があるのは他のUSA盤と同じですが、国名のクレジットがありません。両方共規格番号の近くにCPL 1917と不明の番号があります。後で詳しく触れますがこの不明の番号とフリップバックの形を見てこのジャケットではアメリカ国内で発売されていなかったのでは?と疑問を持ちました。

f:id:jukeboy:20170205203504j:plain

ステレオ盤の裏ジャケ下部中央にはUSA盤の初期のステレオ盤にあったPLAY THE RECORD ONLY ON STEREOPHONIC EQUIPMENTの文字があります。フリップバックが凹んでいるデザインもわかると思います。

f:id:jukeboy:20170205204118j:plain

曲目の部分です。USA盤の『12X5』同様「Congratulations」のスペルをミスってます。

f:id:jukeboy:20170205204250j:plain

インナーです。ロンドンのffrrのものが使われています。

f:id:jukeboy:20170205204440j:plain

反対側です。

f:id:jukeboy:20170205204506j:plain

モノラルのラベルです。上部にMADE IN ENGLANDと書かれたUK輸出仕様です。マトリクスは機械打ちでARL-6493-2A/ARL-6494-2Aです。

f:id:jukeboy:20170205204824j:plain

ステレオのラベルです。このUK輸出仕様は通常のジャケットの『12X5』では見た事がありません。上部にMADE IN ENGLAND、LONDON ffrrのロゴがあります。マトリクスは機械打ちでZAL-6493-2L/ZAL-6494-3Lです。その他に-3L/-3Lのものも確認しました。

f:id:jukeboy:20170205205259j:plain

ここで、オーストラリアでの『12X5』を見てみるとオーストラリアの初版ではモノラル、ステレオ共にこのジャケットが使われています。オーストラリア盤のジャケットです。左上の規格番号の部分はオーストラリア独自のLKA 7591(モノラル)、SKLA-7591(ステレオ)で、ロゴはDECCAになっています。中のレコードは通常のオーストラリア・プレスのものです。

f:id:jukeboy:20170205205654j:plain

オーストラリアのセカンド・ジャケです。こちらは通常の『12X5』と同じです。レーベルはDECCAです。

f:id:jukeboy:20170205210233j:plain

オーストラリア盤の裏ジャケです。中央が丸く凹んだフリップバックの形が上のUK輸出仕様のものと全く同じです。国名は書かれていません。これから考えるとこのジャケットはオーストラリアでは印刷されてものではなくどこかの国から輸入したのかも知れません。

f:id:jukeboy:20170205210358j:plain

通常のジャケの方は全体に青くなっていて、こちらにはオーストラリアの表示があります。初期のオーストラリアではシールを貼ってモノラル、ステレオを区別していたので通常のジャケットの方は規格番号が両方クレジットされています。

f:id:jukeboy:20170205210454j:plain

表側左上の規格番号の部分です。オーストラリア独自のSKLAとLKAの規格です。

f:id:jukeboy:20170205211016j:plain

裏ジャケ右下の部分です。規格番号とUK輸出仕様にあった謎のCPL 1917の記号があります。

f:id:jukeboy:20170205211143j:plain

以上から考えてまとめてみるとこのUK輸出使用のジャケットは

①イギリスでジャケットが作られたとしたらフリップバックの形が違い、MADE IN ENGLANDや印刷所のクレジットが無く、コーティングもありません。イギリスでジャケットが作られた日本向けのものはロゴがLONDONになっただけでENGLANDや印刷所のクレジットがありました。

②A式と呼ばれているUSA盤のジャケットとも作りや紙質が全く違います。

③裏ジャケにCPL 1917というオーストラリアの初回盤と同じ謎の記号があります。これはオーストラリア製、あるいはオーストラリアの初回盤がもし自国で印刷しなかったとしたらその近隣諸国で印刷された可能性が高いと思います。

④この15年位で数回eBayで見かけましたが、大体はオーストラリアか東南アジア方面(シンガポール、マレーシアやインドネシア)から出品されていてアメリカ本土からの出品はありません。

⑤資料本STONES WORLDWIDEではこのレコードをシンガポール盤としています。その他香港盤としている資料もあります。

以上から考えてこのジャケットのものはアメリカ国内では発売されていなかったのでは?と考えられます。これは私の全くの仮説ですので真偽のほどはわかりませんが、イギリス領だったマレーシアとシンガポールは63年に「マレーシア連邦」として英国からの独立し、その後65年にはシンガポールがマレーシアから分裂して独立、その頃にイギリスからレコードを輸入して現地でジャケットを作ったのではないでしょうか?確かに60年代のシンガポールではDECCAとLONDONが混在していてジャケットはシンガポール独自のDECCA、中のレコードはUSA盤LONDONの『BIG HITS』なんていう珍盤もあります。シンガポールでの純粋なプレスはシングル「Jumpin' Jack Flash」からですのでこれ以前のレコードは輸入していたと考えられます。香港という資料もありましたが香港では64年の「Not Fade Away」から独自にプレスしていて、レーベルもDECCAですのでこれは間違いだと思います。このUK輸出仕様はアメリカ国内ではなくおそらくシンガポール、またはマレーシア周辺の国々で発売されていたのかと思いますがご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願います。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルTELL ME いろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでのシングル第2弾「Tell Me/I Just Wanna Make Love To You 」(規格番号:45-9682)です。64年6月13日に1stからのシングル・カットという形で発売されました。このシングルでは中間部のギター・ソロをカットした2分35秒のエディット・ヴァージョンが聞けます。初回盤に付けられたピクチャー・スリーヴです。メンバー5人の写真と表側にファンクラブの案内があります。

f:id:jukeboy:20170213195922j:plain

裏側も同じデザインですが、ファンクラブの案内がありません。なお、最近このピクチャー・スリーヴの偽物が出回っていますが、本物でもややぼやけているメンバーの写真がもっとぼやけていてレコードの取り出し口がある方にファンクラブの案内があります。バックの色が不自然に白く紙質も硬いのですぐに見分けがつくと思います。

f:id:jukeboy:20170213200530j:plain

最初はオレンジ・スワルのプロモ盤です。全体に文字が小さく規格番号が2行になっています。マトリクスはDR-32989-1A/DR 32991-1Aです。マトリクスはこれ以降全て手書きです。また、B面のハイDRの後にハイフンがありませんが、ハイフンの有り無しはそのまま表示しています。

f:id:jukeboy:20170213201016j:plain

規格番号が3行に渡って表示されています。マトリクスはDR-32989-1F/DR-32991-1Fです。PROMOTIONAL COPYではなくDISC JOCKEYと書かれてた珍しいタイプです。

f:id:jukeboy:20170213201223j:plain

規格番号が45-LON 9682と横一列になっています。マトリクスは45-DR-32989-1G △53062/45-DR 32991-1G △-53063です。

f:id:jukeboy:20170213201550j:plain

プロモ盤は上のオレンジ・スワルの3枚を確認しましたが、時代から考えて「The Last Time」まではパープル/ブラックのプロモが存在しているのではないかと思いますが、全く見たことがありません。これは15年くらい前にマニアの方とこの話題になった時にも同じことをおっしゃっていました。ご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡願います。

ここからはレギュラー盤です。パープル/ホワイト・ラベルです。マトリクスの順番に行きます。規格番号が2行になっています。マトリクスはDR-32989-1A/DR 32991-1Aで一番最初のプロモと同じです。B面のDRの後のハイフンが無い所も一緒です。

f:id:jukeboy:20170213202032j:plain

規格番号が横一列になっています。マトリクスはDR-32989-1C/DR 32991-1Aです。

f:id:jukeboy:20170213202205j:plain

上のラベルからグループ名の下のProduction:Andrew Loog Oldhamのクレジットが無くなったラベルです。マトリクスはDR 32989-1D/DR 32991-1Cです。

f:id:jukeboy:20170213202416j:plain

規格番号が3行になったラベルです。マトリクスはDR-32989-1F/DR-32991-1Fです。

f:id:jukeboy:20170213202549j:plain

65年の途中からのブルー・スワルです。Made in U.S.A.が規格番号の下にあります。マトリクスはパープル/ホワイト・ラベルの最後と同じDR-32989-1F/DR-32991-1Fです。

f:id:jukeboy:20170213202859j:plain

上のラベルと違いMade in U.S.A.が規格番号の上にあります。ロンドンのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.のクレジットがあります。ラベルの下にあったProduction:Andrew Loog Oldhamのクレジットが規格番号の下へ移動しています。マトリクスは3番目のプロモと同じ45-DR-32989-1G △53062/45-DR 32991-1G △-53063です。

f:id:jukeboy:20170213203116j:plain

規格番号が5N-9682と変わったラベルです。この5Nから始まる規格番号は75年から78年まで生産されていたようです。マトリクスはDR 32989-1/DR 32991-1です。

f:id:jukeboy:20170213203422j:plain

78年9月に発売されたサンセット・ラベルです。マトリクスは5N-9682のブルー・スワルと同じDR 32989-1/DR 32991-1です。

f:id:jukeboy:20170213204057j:plain

上と同じサンセット・ラベルですがタイトルが横一列になっています。全体に文字が小さいです。タイム表記が2:35となっていますがアルバム・ヴァージョンが収録されています。以前「She's A Rainbow」のサンセット・ラベルでも触れましたがこのサンセット・ラベルは2種類ずつ出ていてそれぞれ内容が違うタイトルがあるので要注意です!マトリクスは5N-9682-A/5N-9682-Bです。

f:id:jukeboy:20170213204716j:plain

86年からのホワイト・ロンドン・ラベルです。こちらもタイム表記が2:35となっていますがアルバム・ヴァージョンが収録されています。マトリクスは上と同じ5N-9682-A/5N-9682-Bです。

f:id:jukeboy:20170213205114j:plain

上と同じホワイト・ロンドンですが、文字が全体に横に広がっています。左側に小さく49とあります。こちらもタイム表記が2:35となっていますがアルバム・ヴァージョンが収録されています。マトリクスは5N 9682 A  TR SA 886 SP 1-1/5N 9682 B  TR SA 886 SP 1-1です。TRは丸で囲まれています。左側に数字のあるホワイト・ロンドンは他のタイトルにもありますが何の意味かは不明です。

f:id:jukeboy:20170213205603j:plain

イギリスではシングルカットされませんでしたが、Jagger/Richard作品が初めてシングルになった記念すべき曲ですね。このエディット・ヴァージョンは現在CDでも聞くことが出来ます。同じUSA盤のアルバムでも『ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERS』には通常のヴァージョン、『BIG HITS』にはエディット・ヴァージョンが収録されているので要注意です。日本でもシングルカットされ、グループ・サウンズのおかげで人気が高かった曲です。また、このエディット・ヴァージョンは最初の日本盤シングル(HIT-388)でも聞けます。アコギはキース、引きずるようなエレキはブライアン、間奏はキースではないでしょうか?ミックの声に被さるダミ声のコーラスはブライアンだと思います。アルバム・ヴァージョンはアメリカと日本ではきれいにフェイドアウトするヴァージョンでしたがイギリスではフェイドアウトしないでぶつ切りで終わります。最初期のJagger/Richardの作品の中でもアレンジも良く、優しく美しいメロディーで好きな曲です。

ローリング・ストーンズ UK盤BEGGARS BANQUETいろいろ!!

ローリング・ストーンズのイギリスでの7枚目のアルバム『BEGGARS BANQUET』です。1968年12月6日にモノラルLK 4955、ステレオSKL 4955として発売されました。プロデュースはジミー・ミラーでこのアルバムからストーンズの黄金期が始まったとする方も多いと思います。68年7月にはレコーディングが終わっていましたが例のトイレの落書きのジャケットをデッカ側が拒否、結局は5か月遅れて案内状を模したカヴァーで発売されました。84年にはトイレのジャケットで再発され、現在ではそちらの方がレギュラーとなっています。アメリカではこのアルバムからモノラルがなくなりましたが、イギリスではモノラル、ステレオの両方発売されました。ジャケットです。薄いクリーム色でアルファベットの飾り文字でグループ名、タイトルが書かれています。周りには金色のふちがあります。左下に「R.S.V.P.」(フランス語で'Reponse s'il vous plait, ご返事願います)の文字があります。

f:id:jukeboy:20170207203944j:plain

裏ジャケです。こちらもアルファベットの飾り文字で曲目やクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20170207204651j:plain

裏ジャケ左下に©1968 The Decca Record Company Limited, Londonのクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20170209093206j:plain

裏ジャケ下部にDECCAのロゴ、規格番号があります。上がモノラル、下がステレオです。

f:id:jukeboy:20170207204548j:plain

印刷所はモノラル、ステレオ共にGarrod and Lofthouse International Limitedです。ステレオの後期はRobert Staceに変っています。上がGarrod and Lofthouse International Limited、下がRobert Staceです。

f:id:jukeboy:20170207205137j:plain

また、Garrod and Lofthouse International Limited製のジャケットの一部に印刷所の後にPatent Pendingとクレジットされているものがあります。これは特許出願中という事で通常こういうジャケットは出回らないのですが何故か世に出てしまったものだと思います。これはビートルズの『SGTペパーズ』でもありますね。また、patent pendingの方が背が薄いです。見開きの内側は通常のジャケットと同じです。

f:id:jukeboy:20170207205815j:plain

Patent Pendingが印刷されているモノラルのジャケットです。

Patent Pendingが印刷されているステレオのジャケットです。

通常のジャケットとPatent Pendingのジャケットの背を比べてみるとPatent Pendingの方が見開きにもかかわらず背が薄いです。上がPatent Pendiのジャケット、下が通常のジャケットで背の厚さがこんなにも違います。

また、クリーム色のジャケットですが後期へ行くほど白くなっています。

f:id:jukeboy:20170207210010j:plain

見開きの内側です。

f:id:jukeboy:20170207210051j:plain

モノラル盤のラベルです。-4A/-2Aのものが多いですが、これより若いものを見たことがないのでこれが最初かどうか不明です。ラベルの順番はタックスコードの有り無しで並べてみました。マトリクスはXARL-8476-4A/XARL-8477-2Aです。モノラル盤はB面の「Prodigal Son」のクレジットが全部Jagger/Richardとなっています。

f:id:jukeboy:20170207211304j:plain

上のラベルと文字の配置は同じですが、文字のフォントが違います。カッコの形も違います。マトリクスは同じくXARL-8476-4A/XARL-8477-2Aです。

f:id:jukeboy:20170207211534j:plain

1曲目と2曲目が1行にクレジットされています。作曲クレジットと、プロデューサー・クレジットがそれぞれ2行に渡ってクレジットされています。規格番号の上にタックスコードのJ/Tがあるので69年に入ってからのプレスだと思います。マトリクスは同じくXARL-8476-4A/XARL-8477-2Aです。他に-4A/-3Aを確認しています。

f:id:jukeboy:20170207211942j:plain

今までラベルの右側にあったSide 1が左側へ移動しています。ラベルの下部にタックスコードJ/Tがあります。マトリクスはXARL-8476-4A/XARL-8477-2Aです。他に-6A/-2Aを確認しています。

f:id:jukeboy:20180810122253j:plain

ここからステレオです。ブルーのオープン・デッカです。マトリクスはXZAL-8476-1K/XZAL-8477-1Kです。ジャケットにpatent pendingクレジットがあります。

f:id:jukeboy:20170208202330j:plain

マトリクスはXZAL-8476-2K/XZAL-8477-2Kですが、Side 1が上と同じ右側にあり、タックスコードがないのでここにあげました。ジャケットにpatent pendingクレジットがあります。曲目の文字は上のラベルより小さいです。

f:id:jukeboy:20170208204812j:plain

上のラベルと違いSide 1がラベルの左側に移動したラベルです。マトリクスの逆さ文字の箇所にカッコはありません。このラベルからタックスコードJ/Tのクレジットがあります。マトリクスはXZAL-8476-1K/XZAL-8477-1Kです。 

f:id:jukeboy:20170209093308j:plain

上のラベルと配置は同じですが、文字が少し大きくなっています。SPEED 33-1のクレジットがなくなり、カッコの形も違います。マトリクスはXZAL-8476-2K/XZAL-8477-1Kです。

f:id:jukeboy:20170208203659j:plain

このラベルだけ1曲目と2曲目が一列になっています。文字が小さくなり、J/Tが規格番号の上に移動しています。作者クレジットとプロデューサー・クレジットがそれぞれ2行に渡って書かれています。マトリクスはXZAL-8476-2K/XZAL-8477-4Kです。ここまで3枚はJ/Tのクレジットがあるので69年~73年のプレスだと思います。

f:id:jukeboy:20170208204108j:plain

資料によると『ベガバン』は74年以降にボックスト・デッカに変ったようですが、J/Tが73年まで使われていたのでこの説はあっていると思います。B面の「Prodigal Son」のクレジットが(Rev. Robert Wilkins)とここで初めて訂正されています。ジャケットはJagger/Richardのままです。また、ジャケットの印刷所はこれ以降全部Robert Staceです。マトリクスはXZAL-8476-4K/XZAL-8477-1Kです。

f:id:jukeboy:20170208210601j:plain

Side 1が右側へ移動しています。/によるカッコがあります。こちらも「Prodigal Son」のクレジットが(Rev. Robert Wilkins)、ジャケットは全曲Jagger/Richardです。マトリクスはXZAL-8476-4K/XZAL-8477-3Kです。

f:id:jukeboy:20170208211027j:plain

ラベルのデザインから80年代のラベルだと思います。マトリクスの逆さ文字がなくなり、色も濃いブルーです。「Prodigal Son」のクレジットが(Rev. Robert Wilkins)、ジャケットは全曲Jagger/Richardです。内袋はImportant Noticeのもので1/81の表記があります。マトリクスはXZAL-8476-3K/XZAL-8477-3Kです。 

f:id:jukeboy:20170209093519j:plain

最初にも書きましたが84年にトイレのジャケットで再発されました。今ではこちらの方が馴染みがありますがジャケットを載せておきます。DECCAではなくabkcoになってしまったのが惜しいです。

f:id:jukeboy:20170208211951j:plain

裏ジャケです。見開きの内側は文字のジャケットと同じデザインです。

f:id:jukeboy:20170208212101j:plain

前作までのサイケ調が全くなくなり、アコースティック調の曲が大半を占めています。ストーンズのアルバムの中でも人気があるアルバムですね!「Sympathy For The Devil」では製作過程の映像が見れます。「No Expectations」ではブライアンの素晴らしいスライド・ギターが聞けます。「Salt Of The Earth」の感動的な展開や各曲の流れが自然でいいですね~。ブライアンはここからだんだん外れて行ってしまいますがストーンズとしては現在に繋がる出発点となった傑作だと思います。