ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤DECEMBER'S CHILDREN モノラルいろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでの5枚目のアルバム『DECEMBER'S CHILDREN』モノラルです。1965年12月5日に発売され、規格番号はLL-3451です。収録曲はUK盤『OUT OF OUR HEADS』から4曲、USA盤シングル「Get Off Of My Cloud」と「As Tears Go By」のAB面、イギリスでは70年代まで未発売だった「Look What You've Done」と「Blue Turns To Grey」が収録されています。そして各面の最後にライヴが収録されているといういかにもアメリカ編集盤といった感じです。ジャケットはUK盤『OUT OF OUR HEADS』と同じですが、こちらの方が写真のトリミングが大きくなっています。

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裏ジャケです。5人の写真がちりばめられています。写真が暗くいかにも危ない奴らといった感じです。その下に曲目、右側にアンドリューの文があります。

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初期盤には当時の最新シングル「Get Off Of My Cloud」が収録されているというステッカーがシュリンクの上から貼られていました。

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こちらは「As Tears Go By」がシングル・カットされてからのステッカーです。この2種類のステッカーはモノラル・ステレオ共通です。

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ジャケット表側左下にMONO LL 3451とあります。

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右下にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケ右上に規格番号LL 3451とalso available in Stereo, PS 451とあります。

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右下にPRINTED IN U.S.A.があります。

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曲目の部分です。何故か「Gotta Get Away」の作者クレジットだけKeith Richard, Mick Jaggerとキースが先になっています。これはモノラル、ステレオ共にジャケットやレコードのラベルでも全部このクレジットになっています。

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右下に楽器や録音場所、プロデュースなどのクレジットがあります。

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ラベルです。これはUK盤のテスト・プレスです。手書きでマトと規格番号LL 3451が書かれています。このタイトルからMEDE IN ENGLANDのラベルが無くなりますが、テスト・プレスが存在しているという事はもしかしたらMADE IN ENGLANDのレコードが作られる予定だったのか、あるいは少数プレスされたのかも知れません!マトリクスは機械打ちでARL-7031-1A/ARL-7032-1Aです。

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B面のラベルです。このテスト・プレス盤はラウド・カット盤といってもいいほど音圧が高く迫力のある音が聞けます。特に「She Said Yeah」のイントロのギターが爆音で飛び出してきてビックリします。「As Tears Go By」でもアコギの音が一音一音はっきり聞こえます。USA盤のモノラルはこれと比べるとややおとなしく、楽器の音も一旦カセットに落としたような感じです。それでもUSA盤のモノラルはガレージ・サウンドのような迫力のある音が聞けますが、もしこのレコードのMADE IN ENGLAND盤が出ていたらもっと素晴らしいサウンドだったと思います。

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A面のマトリクスの部分です。

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このテスト・プレス盤はジャケットが付けられています。『BIG HITS』の最後のページと同じデザインで裏側は空白のシングル・ジャケです。

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テスト・プレス盤が入っていたジャケットの裏側です。周りに黒い囲いがあり中は空白です。手書きでタイトルと曲目が書かれています。

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ここからレギュラー盤です。マトリクスの順番が前後しますがマルーン→赤の順番で取り上げます。マルーンのラベルです。このタイトルからオープン・ロンドンはなくなり、ボックス・ロンドンだけになります。Side 1が2行に渡ってクレジットされているのが特徴です。マトリクスは手書きでARL-7031-3/ARL-7032-3です。これ以降マトは全部手書きです。

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ここから赤ラベルです。面表示はSide 1とSだけ大文字です。タイトルの後の(And Everybody's)があります。マトリクスはARL-7031-6  N/ARL-7032-1  Nです。Nだけ離れたところにあり機械打ちです。

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上のラベルと同じ配置ですがタイトルの下の(and everybodey's)がありません。マトリクスも同じでARL-7031-1  N/ARL-7032-1  Nです。Nだけ離れたところにあり機械打ちです。

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上のラベルと同じ文字の配置ですが、面表示がSIDE 1と大文字です。タイトルの後の(And Everybody's)はありません。マトリクスはARL-7031-2/ARL-7032-2です。

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上のラベルと同じ配置ですですが、タイトルの後の(And Everybody's)があります。マトリクスはARL-7031-9/ARL-7032-2です。

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タイトル、曲名などが大きな文字でクレジットされています。面表示はside 1と小文字です。タイトルの後の(And Everybody's)はありません。マトリクスはARL-7031-4 △8580/ARL-7032-X △8580-Xです。

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B面の曲目の部分です。全部のラベルの「Got Get Away」の作者が写真のように"Keith Richard, Mick Jagger"とキースが先にクレジットされています。

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『DECEMBER'S CHILDREN』は1982年まで日本盤は発売されず(66年頃にメ直盤で発売された情報もあり)、この中の数曲は日本では聞けなかったので私は75年頃にこのアメリカ盤(ステレオの方)を買いました。当時は近くに輸入盤を売っている店が無く日本盤だけ買っていたので初めて買った輸入盤がこれだったと思います。UK盤の『OUT OF OUR HEADS』の存在も全く知らず、このアルバムはジャケットも気に入ってましたね~。日本では発売されていないアルバムだなんて言って何度も聞いた思い出のアルバムです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルAS TEARS GO BYいろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでの9枚目のシングル「As Tears Go By/Gotta Get Away」です。規格番号は45-9808で65年12月18日に発売されました。アルバム『DECMBER'S CHILDREN』が12月4日発売なので2曲共アルバムからのシングル・カットという形で発売されました。ピクチャー・スリーヴはアルバムと同じ写真が使われています。上にタイトルとグループ名、左下に規格番号45-9808とLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケも同じデザインで、上部にレコード取り出し口の切り込みがあります。黒いジャケットなので切り込みがよくわかると思います。

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ラベルです。最初はオレンジ・スワルのプロモです。左側にPROMOTIONAL COPYがあります。曲名の下に「From the LP DECEMBER'S CHILDREN LL 3451/PS 451」とあります。これはこれ以降のラベル全てに書かれています。マトリクスは手書きでDR 36987-1B/DR 36668-1Cです。このシングルのマトは何故かA面が36987、B面が36668と続き番号ではありません。

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左側にPromotional Copy、右側にNot For Saleがあります。Made in U.S.A.が規格番号の上に、プロデューサー・クレジットが規格番号の下へ移動しています。マトリクスは手書きでDR 36987-1K △59774/DR 36668-1K △59775です。

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ここからレギュラー盤です。65年にだけ作られたホワイト・ロンドンのラベルです。マトの末尾がRですが、こちらが初版だと思うので最初に挙げました。このラベルはおそらくもっと若い番号があると思います。マトリクスはDR 36987-1R/ DR 36668-1Rです。これ以降全て手書きです。

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上のLONDONのロゴが黒くなっただけで他の配置は全く同じラベルです。マトリクスはDR 36987-1F/ DR 36668-1Gです。

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Made in U.S.A.が規格番号の上に、プロデューサー・クレジットが規格番号の下にあります。マトリクスはDR 36987-1J △59774/DR 36668-1K △59775です。

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上のラベルと配置は同じですが、LONDONのロゴの下にDistrbuted By London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスも同じでDR 36987-1J △59774/DR 36668-1K △59775です。

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規格番号の文字のフォントが違います。プロデューサー・クレジットやアレンジのクレジットが全て大文字になっています。左側のマトリクスのクレジットの後にBWというニュー・ジャージー州のBestway Products,Inc.のプレス工場の記号が入った珍しいラベルです。マトリクスもDR 36987 BW/ DR 36668 BWと独自のものです。

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75年からの規格番号が5N-9808と変わったラベルです。マトリクスはDR 36987-X-1/ DR 36668-X1です。

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78年からのカラード・サンセット・ラベルです。マトリクスは上と同じでDR 36987-X-1/ DR 36668-X1です。

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86年からの白ラベルです。マトリクスは5N-9808-A/5N-9808-Bです。

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この曲はミックのヴォーカルとキースのアコギだけで後はストリングスの演奏が美しいバラードです。エド・サリバン・ショーで二人並んで演奏する映像も観れますね。イギリスでは「19th Nervous Breakdown」のB面扱いでしたが、B面にしておくのはもったいない名曲ですよね! 

ローリング・ストーンズ USA盤シングルGET OFF OF MY CLOUDいろいろ!!

ローリング・ストーンズアメリカでの8枚目のシングル「Get Off Of My Cloud/I'm Free」です。1965年9月25日に発売され、規格番号は45-9792です。イギリスでは1ヶ月遅れの10月に「The Singer Not The Song」をB面に収録して発売されました。「Satisfaction」に続きビルボードで1位を記録した強力なナンバーです。初期盤にはピクチャー・スリーヴが付けられました。65年頃の危なそうな5人の写真が使われています。右下に規格番号の45-9792とLONDONのロゴが、左下に全部小文字でprodused by andrew loog oldhamのクレジットがあります。

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裏側です。表と全く同じデザインで上部のレコード取り出し口に切り込みがあります。

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レコード取り出し口の切り込みの形が角が丸いものと直角のものの2種類あります。印刷所の違いか、年代によってなのかは不明です。

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ラベルです。オレンジスワルのプロモです。右下にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。マトリクスは手書きでDR-36651-1B/DR-36652-1B DR-36651-1Bです。B面のマトは間違えたのかB面のマトの横にA面のマトが並んで書かれています。線で修正した跡はありません。

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ここからレギュラー盤です。文字の配置やフォントがプロモと同じです。マトリクスは手書きでDR 36651-1A/DR 36652-1Aです。これ以降全て手書きです。また、これと同じラベルでDR 36651-1J/DR 36652-1Jのものも確認しました。

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規格番号の上にMade in U.S.A.があります。規格番号の45とLONの間にハイフンがあります。その下にプロデューサーとエンジニアのクレジットがあります。マトリクスはDR 36551-1E △58799/DR 36652-1E △58799-Xです。

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上のラベルと文字の配置は同じですが45-LONのハイフンがなく、45 LONとなっています。文字のフォントも違います。マトリクスは上と同じでDR 36551-1E △58799/DR 36652-1E △58799-Xです。

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上のラベルと同じですが、LONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.があります。マトリクスはこちらも同じでDR 36551-1E △58799/DR 36652-1E △58799-Xです。

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75年頃からの右側の規格番号が5N-9792に変ったラベルです。マトリクスは同じくDR 36551-1E △58799/DR 36652-1E △58799-Xです。

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規格番号は5N 9792ですが上のラベルと違い、Made in U.S.A.が左側へ移動して、プロデューサーとエンジニアのクレジットがラベルの下部に移動しています。マトリクスはDR 36651-X-1/DR 36652 X-1です。

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78年からのカラード・サンセット・ラベルです。マトリクスは5N-9792-DR 36651-1A/5N-9792-DR 36652-1Bです。

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ラード・サンセット・ラベルですが上のラベルより規格番号の文字が小さくMade in U.S.A.が左側から下へ、プロデューサーとエンジニアのクレジットが下から右側へ移動しています。マトリクスは5N-9792-A/5N-9792-Bです。

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80年代に発売された白いラベルです。文字の配置が上と同じです。マトリクスも同じく5N-9792-A/5N-9792-Bです。

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白いラベルですが上とは文字の配置が違います。右側の5N-9792の下にあったプロデューサー・クレジットが3行になり、下にあったエンジニアのクレジットがその下へ移動しています。全体に文字も太くなっています。マトリクスは5N-9792-A  DR-36651  SABC  1-1/5N-9792-B  DR-36652  SABC  1-1です。SABCというのは文字が読みにくくおそらくそう書かれているとは思いますが正確ではありません。その他両面に機械打ちでMASTERD BY TRUTONEと、手書きでPA 6.86と書かれています。6.86は86年6月という意味かも知れません。おそらくこれが最終プレスだと思います。

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レギュラーのマトの末尾がAからEの間があいているのでこの他にもラベルがあると思いますが現在発見できたのはこれだけです。また、プロモも他のシングルは2種類以上あるので他にもあると思います。この曲は何といってもチャーリーのドラムスが勢いがありますね!キースのコードのカッティングとブライアンのメロディーを奏でるギターの絡みもいいです。その演奏をバックに歌うミックの早口のヴォーカルも最高です!キースはこの曲のアンドリューのプロデュースが気に入らなかったそうですが、どこが気に入らなかったのかは不明です。B面の「I'm Free」は途中でリズムが怪しくなる個所がありますがそのまま発売してしまうあたりがストーンズらしいですね!両面共快進撃を続ける時期の名曲だと思います。