ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ カナダ・クラブ・エディション THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST!!

ローリング・ストーンズのカナダでのクラブ・エディション盤『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』です。昨年『サタニック』のDiff.カヴァーの時にジャケットの写真だけ載せましたが、今回はジャケットの細かい部分やラベルを紹介します。このレコードはCanadian Book Clubというところから1967年12月(69年説もあり)に通販で発売されました。規格番号はレギュラー盤と同じでNPS-2です。カナダでは唯一のクラブ・エディション盤でステレオしか存在しません。ジャケットはメンバーの部分が普通よりも大きく3Dの画像を2Dで印刷した特殊なものになっています。2Dなので写真は動きません!また、通常のカナダ盤は見開きですがこちらはシングル・ジャケットとなっています。

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右上にPLAYABLE ON MONO EQUIPMENT. FOR BEST RESULTS USE STEREO NEEDLEとモノでも再生可能、ステレオ針だと最高の結果を出せると書かれています。ステッカーにように見えますがジャケットに直接印刷されています。

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裏ジャケです。USA盤と似ていますが、LONDONのロゴの下の住所などのクレジットが全て消されています。またアメリカやカナダ盤は背も含め全面にサイケ調の模様が入っていますが、こちらは背や裏ジャケの元は白くその上に裏ジャケを印刷した紙が貼ってあります。

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USA盤と同じく右下にstereo NPS-2があります。拡大するとダンボ-ルに表側のジャケットの隅の白い部分が巻かれてその上に裏ジャケが張り付けられているのがわかります。

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背の上部に規格番号NPS-2とTHE ROLLING STONESと書かれています。

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背の中央にタイトルが書かれています。

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タイトルの下にLONDON RECORDSのクレジットがあります。

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その下にLITHO IN CANADAのクレジットと四角く囲まれたPというマークがあります。Pの下にも文字がありますが小さすぎてなんて書いてあるのか読めません。

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ラベルです。濃いマルーンのラベルです。カナダのモノラル盤がこの色ですが、こちらはクラブ・エディション専用のステレオのラベルになります。LONDON ffrrのロゴの下にMADE IN CANADAがあります。左側にNPS 2とSTEREO、右側にSide 1と(ZAL 8126)があります。作者やプロデューサーなどのクレジットやリムがなくシンプルなデザインです。マトリクスは手書きでNPS-2-A-4/NPS-4 SIDE-2-4です。レギュラー盤のZAL 8126/7はどこにもなくクラブ・エディション独自のマトになっています。

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B面のラベルです。なお、サタニックについている紅白の専用の内袋は元々なく、レコードは白い袋に入っています。

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このレコードは何といっても3D風に印刷された写真を使ったジャケットが珍品の部類に入りますよね!また、当時通販で安く売るためコストを抑えてシングル・ジャケットになってしまったのかは分かりません。このレコードは自分で買った時に一度見ただけなので、おそらくあまり売れなかったのかと思います。先日、『サタニック』の50周年記念盤が出ましたが、改めて聞くと当時のサイケデリックな空気を感じられる面白いアルバムですよね!通常のカナダ盤はUSA盤と同じ規格番号モノラル、ステレオが発売されていますが、次回は『サタニック』のカナダ盤でラベルの変遷などを紹介します。

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑪20 SUPER HITS BY THE ROLLING STONES!!

ドイツ・クラブ・エディションの『20 SUPER HITS BY THE ROLLING STONES』です。このレコードに関してはスイス向けのクラブ・エディションという説と、ドイツ国内で発売されたという説がありますが、ドイツ国内では同じアルバムがレギュラー盤で発売されているので、そちらと一緒にジャケットの違いなどをまとめて紹介したいと思います。規格番号はクラブ・エディション盤は34 243 6、レギュラー盤は初版が6.23502 AO、セカンド・プレスが6.23502 APです。発売はクラブ・エディション盤は1979年1月、レギュラー盤は1978年8月とレギュラー盤の方が5か月ほど早く発売されていますが資料によっては両方共78年8月に発売されたという記述もあります。クラブ・エディション盤はEuropaischer Phnoklubというところから発売されました。また、クラブ・エディション盤としては珍しくカセット・テープ(規格番号:68 598 2)も発売されています。ジャケットのデザインは両方とも同じでクラブ・エディション盤はDECCAのロゴの下にClub Editionの文字が入っています。

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DECCAのロゴの下の部分です。Club Editionのクレジットがあります。レギュラー盤の方は何も書かれていません。

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表側左下の部分です。クラブ・エディション盤の方はP1978のクレジットがあります。これを見るとクラブ・エディション盤も78年8月に同時発売された説の方が正しいような気がします。

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裏ジャケです。表側と同じデザインですが、メンバーの写真の両側に曲目が書かれています。

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裏側左上の部分です。クラブ・エディション盤はDecca Club Editionと書かれています。レギュラー盤の方は何も書かれていません。

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裏側右上の部分です。上からクラブ・エディション盤STEREO 34 243 6、中がレギュラー初回盤の6.23502 AO、下がセカンド・プレスの6.23502 APです。クラブ・エディション盤とレギュラー盤のセカンド・プレスの方は番号の下にカセットテープの番号が書かれています。

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裏側下部中央です。上からクラブ・エディション盤、レギュラー初回盤、セカンド・プレスです。この部分のクレジットはそれぞれ全く違います!

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下部右下の部分です。上の写真でセカンド・プレスでLC 0171のクレジットが中央にありましたが、レギュラー初回盤では右下にクレジットされています。

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曲目の部分です。こちらはA面です。20曲も詰め込んだので片面に10曲ずつ収録されています。「Dandelion」で始まるというちょっと変わった選曲です。このアルバムはSTEREOのクレジットがありますが、A面でリアル・ステレオは「Dandelion」「Something Happend To Me Yesterday」「My Girl」「Child Of The Moon」で「Bye Bye Johnny」はモノラル、あとは疑似ステです。

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B面の曲目です。こちらもマニア向けの曲が並んでいます。B面でリアル・ステレオは「Mothers Little Helper」だけで、「poison Ivy」と「Money」はモノラル、あとは疑似ステです。「The Under Assistant~」はエンディングでカットがあるヴァージョン、「Poison Ivy」はUK盤EPのヴァージョンです。

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また、このアルバムにはアメリカ向けの輸出仕様もあり、表側のDECCAのロゴの部分にTELEFUNKENのステッカーが貼られ、メンバーの写真の右側にDIRECT IMPORT FACTORY SEALEDとMADE IN GERMANYと書かれたステッカーが貼られています。

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ラベルです。こちらはクラブ・エディション盤の方です。左側にClub Editionのクレジットがあります。マトリクスは6.23502-01-1/6.23502-01-2です。両面共Munufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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レギュラー盤のラベルです。初回盤とセカンド・プレス共に同じデザインです。他のアルバムではジャケットは変わらずにラベルが変化するパターンが多いですが、このアルバムはジャケットの方が変わって中のレコードは同じままです。Club Editionの文字が消え、左側の下にP1978があります。規格番号も6.23502と変わっています。マトリクスはレコード・クラブ盤と同じで6.23502-01-1/6.23502-01-2です。両面共Munufactured in Germanyの刻印があります。アメリカ向けの輸出仕様のレコードもこちらのラベルです。

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B面のラベルです。

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ドイツ国内で同じレコードが出ていたとは考えずらいので、クラブ・エディション盤はスイス向けという説の方が正しいのかも知れませんね。これは保留にしておきますがもしわかりましたら追記します。このアルバムは何といっても選曲が面白いですね!普段あまり聞けない曲を選んだのか分かりませんが、自分でベスト盤を作ったら絶対にこの選曲にはしないでしょうね(笑)。20曲も入っているのに短い曲ばかりなのであっという間に聞き終えてしまいます。ドイツ・デッカの編集盤は日本と同じでとんでもなく種類が多く面白いものも多いので、クラブ・エディション盤が終わったらだんだんと紹介したいと思います。

ローリング・ストーンズ USA盤DECEMBER'S CHILDREN ステレオいろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『DECEMBER'S CHILDREN』ステレオです。モノラルと同じ1965年12月4日に発売され、規格番号はPS 451です。ステレオといってもリアル・ステレオは「Look What You've Done」だけで他の曲は疑似ステです。初期盤にはシュリンクの上からステッカーが貼られていました。モノラルと同じステッカーで2種類ありますが、両方共モノラルの時に写真を載せましたのでここでは省略します。

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左上にPS 451とSTEREOがあります。このアルバムは全部ELECTRONICALLY RE-PROCESSEDのクレジットがあり『ファースト』から『OUT OF OUR HEADS』まであったSTEREOのみのジャケットはこのレコードにはありません。

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右上にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケです。モノラル同様「Gotta Get Away」の作者クレジットがKeith Richard, Mick Jaggerとキースが先になっています。レコードのラベルも全部キースが先になっています。

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右下にPRINTED IN U.S.A.とPS451があります。

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左下にPS 451とalso available in Mono, LL 3451のクレジットがあります。

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裏ジャケの下部中央です。『ファースト』から『OUT OF OUR HEADS』にあったPLAY THIS RECORD ONLY ON STEREOPHONIC EQUIPMENTがなくなり、全てELECTRONICALLY RE-PROCESSED FOR STEREO FROM A PERFORMANCE ORIGINALLY RECORD MONAURALLYとモノラルを電気処理でステレオ化したというクレジットになっています。よってジャケットは86年に100% Virgin Vinylのシリーズが発売されるまで変化はありません。

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ラベルです。マトリクスの枝番が前後してしまいますが、オープン・ロンドンからいきます。モノラルもこのタイプの枝番は-3でしたが、こちらも-3です。オープン・ロンドンでSide 1が2行に渡ってクレジットされています。規格番号の文字が大きく、曲名が左揃いになっています。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-3/ZAL 7032-3です。おそらくこれが初版のラベルだと思いますので-1が存在するかもしれません。

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上のラベルと全く同じ文字の配置ですが、LONDONのロゴがオープンではなくボックス・ロンドンになっています。マトリクスは同じく機械打ちでZAL 7031-3/ZAL 7032-3です。 

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ここからはマトの番号の若い順に行きます。右側にPS 451、Side 1があります。タイトルの下に(and everybodey's)のクレジットはありません。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-1/ZAL 7032-1です。

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上のラベルと同じ配置ですが、タイトルの下に(and everybodey's)のクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-1  N/ZAL 7032-1  Nと番号の後にNが追加されています。

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上のラベルと同じですが、左側に疑似ステの長い文が印刷されています。タイトルの下に(and everybodey's)のクレジットがあります。マトリクスは同じで機械打ちでZAL 7031-1  N/ZAL 7032-1  Nと番号の後にNが追加されています。

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右側の面表示がSide 1からSIDE 1と全部大文字になっています。タイトルの下に(and everybodey's)のクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-2/ZAL 7032-2です。

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濃いブルーのラベルです。タイトルやグループ名の文字が大きくなり、面表示がside 1と全部小文字になっています。このラベルから後は全部タイトルの下の(and everybodey's)のクレジットが無くなってしまいます。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-4  △8579/ZAL 7032-4  △8579-Xです。△以降は手書きです。

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上と文字と配置が全く一緒ですが、ラベルの色がやや薄めのブルーです。マトリクスも同じでZAL 7031-4  △8579/ZAL 7032-4  △8579-Xです。△以降は手書きです。

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面表示はSide 1です。今までのラベルとは文字のフォントが違います。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-4  W   △8579/ZAL 7032-4    W △8579-Xと△の前にWが追加されています。Wと△以降は手書きです。

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上のラベルと文字、配置は同じですが、リムがありません。マトリクスも同じでZAL 7031-4  W   △8579/ZAL 7032-4    W △8579-Xです。Wと△以降は手書きです。

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左側にside 1とZAL 7031 PHが、右側にPS 451があります。PHはプレス工場コードでインディアナ州のPRC Recording Corp.の事です。マトリクスは手書きで、ZAL 7031-6  1-1/ZAL 7032-6-1-です。

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左側にPS 451とMade in U.S.A.が、右側にZAL 7031 ALとSIDE ONEがあります。ALはプレス工場コードでペンシルバニア州のAllentown Record Co.の事です。マトリクスは手書きでZAL 7031-7-AL  12-6-71/ZAL 7032-8  12-14-71と日付があります。

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左側にPS 451が、右側にSIDE ONEがあります。曲目が左揃いになっています。マトリクスは手書きでT1  ZAL 7031-9/T2  ZAL 7032-9です。

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左側にPS 451が、右側にSIDE ONEがあります。曲目が左揃いになってラベル全体に横長にクレジットされています。全体に文字が細いです。マトリクスは手書きでZAL 7031 TR SR 981 (PR)/ZAL 7032 TR SR 981 (PR)です。

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右側にPS 451とSide 1があります。9番目のラベルと似ていますが、タイトルとグループ名が小さくなり、ラベル下部のMade in U.S.A.の下になにか記号のようなものが追加されています。マトリクスは手書きでPS 451  ZAL-7031-A-1  TR 7-84/PS 541  ZAL 7032-B-1  TR 7-84です。

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左側にPS 451が、右側にSIDE ONEとMADE IN U.S.A.があります。マトリクスは手書きでA-  PS 451-A ZAL 7031  PA 3-86/A-  ZAL-7032  PS-451-B  PA 3-86です。両面共PA 3-86の前に機械打ちでMASTERED BY TRUTONEの刻印があります。3-86が日付だとすると100% VIRGIN VINYLになる前の最後の方のプレスだという事になりますね!

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左側にSTEREO、SIDE 1、26が、右側にPS 541と(ZAL 7031-A)があります。他のUSA盤から考えてこれが最終プレスだと思います。マトリクスは手書きでPS 451 A 1-1-1  ZAL 7031-4  PRCW  △8579/PS 451 B 1-1-1  ZAL 7032-4  PRCW  △8579-Xです。何故かA面のZAL 7031-4の部分だけ機械打ちです。

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こうやって並べてみるとタイトルの下の(and everybodey's)のクレジットが途中から無くなった事がわかります!ABKCOからの100% VIRGIN VINYLのシリーズもこのクレジットがありませんでしたがどうしてなくなってしまったのかは不明です。この時点でイギリスではアルバム3枚、アメリカではアルバム5枚とアメリカの方が断然多くなっています。この後、アメリカの編集盤はライヴの『GOT LIVE~』を除くと『FLOWERS』だけになってしまうので「Sad Day」「Long Long While」「Who's Driving Your Plane」などやアルバム未収録のシングルA面などでもう1枚位アルバムを水増ししたら面白かったのでは、なんて考えてしまいます。ビートルズのキャピトル盤もそうですが売れる時にレコードを乱発して稼いでしまおうというのが見え見えですね(笑)。『DECEMBER'S CHILDREN』もそういう時代のアメリカ独自の編集盤ですが、いい曲が並んでいて、ジャケットも含めて初期のお気に入りのレコードです。