ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ オランダ盤 THE ROLLING STONES 3③オリジナル盤いろいろ!! 

前回、前々回に引き続きローリング・ストーンズのオランダ盤『No.3』です。前回まで再発盤を2種類紹介しましたが、今回はオリジナル盤の『No.3』です。1965年2月に発売され、規格番号はLK 4661、モノラルです。ジャケットのデザインや規格番号はUK盤の『No.2』と同じです。ジャケット表側はコーティングされています。

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UK盤同様左上にMONO LK 4661があります。

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裏ジャケです。基本的にはUK盤と同じですがタイトルの部分がUK盤ではNO.2となっていた箇所がTHE ROLLING STONES NO.3となっています。フリップバック仕様でUK盤にあったDECCAのロゴの下のクレジットがありません。

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タイトルの部分です。NO.3となっているのでここで見分けがつきます。

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右上にMONO LK 4661があります。また、このオランダ盤もBlind manになっており、修正されたものは今まで見た事がありません。

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DECCAのロゴの部分です。UK盤にはあったロゴの下のクレジットの部分が空白になっています。

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なお、話が前後しますが、オランダの初版はUK盤のジャケットが使われていたようです。UK盤のジャケットなので裏ジャケのタイトル表記はNO.2となっており、当時買った人はジャケットはNO.2なのにレコードはNO.3になっているのでビックリしたでしょうね(笑)。でもまあ当時はそこまで見る人はいなかったかもしれませんが~。私が持っているレコードはblind manが修正された後のジャケットです。余談ですがオランダではファーストも最初はUK製のジャケットを使って中のレコードだけオランダ・プレスだったらしいです。

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インナーです。ドイツ語、英語、おそらくフランス語とオランダ語の文で書かれています。英語の部分を読むとレコードの取り扱い方や針の針圧や取り換えの時期についての記述があります。DECCA等のクレジットはどこにもありませんが、おそらくこれがオリジナル・インナーだと思います。

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ラベルです。オランダでは64年までは枠がないラベルが使われていましたが、65年のこのアルバムから中央に枠がありその中にMONOや規格番号がクレジットされているタイプに代わっています。タイトル表記はTHE ROLLING STONES- Nr.3となっています。マトリクスは機械打ちでXARL 6619 1L 1 670 111/XARL 6620 2L 1 670 1です。こちらはジャケットがNO.3の中に入っていた青い色が鮮やかな方です。初期のオランダ盤のラベルから考えるとこちらの色の方がオリジナルだと思うので先に挙げましたが、そう考えると当時のオランダではUK製のNO.2のジャケットとオランダ製のNO.3のジャケットが並行して発売されていたのかも知れませんね。

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B面のラベルです。A面にあった著作権などのマークの一つが欠落しています。

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おそらく後期盤の色が濃い方ですがジャケットはUK盤のNO.2の方に入っていました。写真では薄い色になってしまいましたが実物はもっと濃い青です。マトリクスはXARL 6619 1L 1 670 112/XARL 6620 2L 1 670 111と各面一番最後の部分が違っています。111→112、1→111と変化しているのでこちらの方がマトが進んでいるので後期型と判断しました。

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B面のラベルです。

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最初NO.2のジャケットの方は元の持ち主の人かレコード店で状態のいいもの同士を合体させてしまったのかもと疑っていましたが、資料でこの組み合わせもありとあったので納得しましたが当時の人はジャケットとラベルのクレジットが違うので不思議に思ったでしょうね。私も最初にNO.2のジャケットで入手したので「アレ?UK盤のジャケットじゃん!」と完全に騙されたと思いました(笑)。今まで見た感じではNO.2の方が多く、意外とNO.3のジャケットの方が少ないような気がします。何らかの理由でジャケットの生産が間に合わなくて急遽イギリスからジャケットだけ輸入したんでしょうか。音はイギリス盤同様、ギターのカッティングやベースなど硬質ではっきりした迫力のある音が聞けます。順番が前後しましたが、この後は前回まで紹介した2種類の再発盤となります。オランダ盤はファーストも最初はUK盤のデザインで発売され、再発のたびにジャケットが独自のデザインへと変わっていって面白いのでまたの機会に紹介したいと思います。

ローリング・ストーンズ オランダ盤 THE ROLLING STONES 3②再発サイケ・ジャケ!! 

前回に続きローリング・ストーンズのオランダ盤『No.3』です。前回紹介した再発盤から3年後の1970年にサイケデリックなデザインで再々発されました。この時はステレオのみで、規格番号もEHY 349 101と変更されています。メンバーの写真は前回と同じですが、全身のショットのものが使われています。写真の周りは色とりどりなデザインでサイケ調な感じに仕上がっています。当時は日本でもGSのシングル盤などこんなデザインのものが多かったですよね!ジャケット表面は光沢のある加工となっています。

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右上のタイトルの部分です。

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左上のDECCAのロゴの部分です。

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裏ジャケです。レコードのカタログは全てストーンズのレコードになっています。『BEGGAR'S BANQUET』のジャケットが通常と違うものになっていますが、ただ文字が上にずれているだけです。右下に前年(69年)に出たオランダ独自のジャケットのファーストが載っています。

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右上の部分です。DECCAのロゴと規格番号があります。規格番号の下に(also playable on mono)があります。

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左上のタイトル部分です。グループ名や下の波のような図柄など白黒ですが表側と同じデザインです。

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ラベルです。灰色がかった青いラベルです。前回の再発は規格番号がジャケットとラベルで数字とアルファベットが入れ替わっていましたが今回はジャケット、ラベル共に同じです。前回のラベルではNo.3となっていたタイトルもジャケットと同じ3だけになっています。マトリクスは機械打ちでAA 846 010 1Y 3 670 114/AA 846 010 2Y 2 670 113です。

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B面のラベルです。

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このレコードは疑似ステで音がこもっていてモノラルのような迫力はありませんが何といってもサイケ調のジャケットがいいですね~。前回の再発と同じ写真を使っているのに周りの装飾でこんなにもイメージが違ってしまうとは驚きです!次回は65年に発売された『No.3』のオリジナル盤を紹介します。

ローリング・ストーンズ オランダ盤+ベルギー盤 THE ROLLING STONES 3いろいろ①!! 

ローリング・ストーンズのオランダ盤LP『THE ROLLING STONES No.3』です。オリジナル盤は1965年2月に発売され、規格番号はLK 4661です。内容はUK盤の『No.2』と同じですがオランダでは2枚目のアルバムに『GREATEST HITS』という編集盤があるので『No.3』として発売されました。このアルバムは2回再発され、オリジナルではUK盤の『No.2』と同じジャケットだったのが再発のたびに独自のジャケットに変わっていきます。ここでは順番が入れ替わってしまいますが再発①→再発②→オリジナル盤の順で紹介したいと思います。

最初は67年7月に発売された再発①です。規格番号はモノラル646 010 XBL、ステレオ846 010 XBYです。ステレオといっても疑似ステです。ジャケットは66年頃のメンバーの写真を使ったオランダ独自のジャケットです。最初はモノラルからいきます。また、このジャケットだけベルギー製のレコードも存在します。ジャケットはオランダ製の同じものを使い、レコードのラベルだけベルギー製のレコードとなっています。こちらはラベルの時に紹介します。

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裏ジャケです。タイトルと曲目があり、右側にDECCA在籍のアーティストのレコードが紹介されています。ストーンズのオランダ盤のファーストも載っています。モノラルのクレジットはどこにもありません。

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右上にDECCAのロゴと規格番号の646 010 XBLがあります。このアルバムはFAVORIETEN PARADEというシリーズで発売されたようです。

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右下にPrinted in Hollandがあります。

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ラベルです。最初はベルギー製のレコードのラベルです。ベルギーで65年から67年に使われていたモノラルのラベルです。オランダでもこのタイプのラベルは65年末まで使われていましたがラベルのデザインが微妙に違い、マトも違います。このアルバムでのオランダ製のこのラベルはありません。規格番号はジャケットでは646 010 XBLとなっていましたがこちらはXBLが先になっています。ジャケットではタイトルがTHE ROLLING STONES-3となっていましたが、ラベルではNo.3となっています。左側の規格番号の下に小さく面表記のSIDE 1があります。マトリクスは機械打ちでXARL6-6619/1//XARL6-6620/3です。マトの途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。

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B面のラベルです。

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こちらはオランダ盤のラベルです。65年から70年まで使われていた灰色がかった青のラベルです。規格番号や回転数、面表示を四角で囲ったPHILIPS系のラベルでよくみられるデザインです。規格番号とMONO、MADE IN HOLLANDと面表示の1があり、その下に曲目があります。こちらもタイトルがNo.3となっています。また、規格番号も上のラベル同様ジャケットでは646 010 XBLとなっていた規格番号がXBLの方が先になっています。マトリクスは機械打ちでXZAL 6619 1L 2 670 1/XZAL 6620 2L  670 114です。

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B面のラベルです。

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ここからはステレオ盤(疑似ステ)です。ジャケットはモノラルと同じデザインでメンバーの写真の右上にステレオのクレジットがあります。ベルギー盤はステレオはありません。

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モノラルとステレオのジャケットを並べてみました。左側がモノラル、右側がステレオです。モノラルの方は何のクレジットもありません。両方とも右上にFAVORIETEN PARADEとDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。モノラル盤とはレイアウトが変わり中心に曲目、下にDACCAのレコードのカタログがあります。また、タイトルの3が無く、グループ名だけとなっています。レコードのカタログも全てXBY規格のステレオ盤となっています。

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右上の規格番号の部分です。STEREO 846 010 XBYと(also playable on mono)とDECCAのロゴがあります。モノラルでは規格番号とDECCAのロゴの間に挟まれていたFAVORIETEN PARADEのロゴが下へ移動しています。

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モノラル同様右下にPrinted in Hollandのクレジットがあります。

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左下にSTEREO ALSO PLAYABLE ON MONOのクレジットがあります。

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ラベルです。モノラル同様灰色がかった青ラベルです。DECCAのロゴの下にSTEREOとあります。タイトルの部分は3がなくTHE ROLLING STONESしかありません。モノラル同様ジャケットでは規格番号が846 010 XBYとなっていましたがラベルではXBYが先になっています。規格番号の下にMADE IN HOLLANDがあります。マトリクスは機械打ちでAA 846 010 1Y 1 P1968 670/AA 846 010 2Y 1 P1968 670です。

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B面のラベルです。

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このアルバムは何といってもジャケットの写真がカッコいいですよね~。ヒゲをはやしたチャーリーや、ブライアンのもみあげ、やせこけたキースといい雰囲気ありますよね!オランダでは『GREATEST HITS』の71年のリイシュー盤にもこの写真が使われていますね。内容はUK盤の『No.2』ですが『No.3』というのが面白いです。モノラルはUK盤の『No.2』同様迫力ある硬い音が楽しめますが、ステレオは音圧が低くヴォーカルやギターの音がこもった感じになっています。考えてみたら『No.2』の疑似ステって世界的にも珍しいですよね!次回は3のサイケ・ジャケを紹介します。