ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

キース・リチャーズ ドイツ盤 LIVE AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM !! 

キース・リチャーズのソロ第2段は88年12月15日のハリウッド・パラディアムでのライヴ盤でコンサートから3年後の1991年12月10日(LPは92年2月説もあり)に発売されました。タイトルもズバリ『LIVE AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM DECEMBER 15TH 1988』です!当時はTシャツが付いたCD+VHSのボックスが出ましたが、LPもひっそりとリリースされていました。LPの存在を知ったのは発売から相当後で90年代の中頃だったと思います。ドイツでプレスされ、ヨーロッパ各国で発売されたようです。規格番号は212439(VUSLP 45)です。ジャケットはエクスペンシヴ・ワイノースのロゴのデザインとなっています。表裏共にコーティングされているような艶のあるジャケットです。なお、LPはCDより1曲少なく「Rockawhile」が収録されていません。

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右上にシリアルナンバーがあります。5000枚限定プレスで私のは2646です。

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下部にタイトルがあります。

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裏ジャケです。キースとワイノースのメンバーのステージ写真が使われています。

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左上の曲目の部分です。こちらはA面の曲目です。

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B面の曲目です。

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右下に規格番号VUSLP 45とバーコード、ヴァージンのロゴがあります。規格番号の下に212439とありますが、ラベルやインナーにはこちらの番号が書かれています。

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中央よりやや下に参加メンバーのクレジットがあります。

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インナーです。キースのカッコいい写真が使われています。

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インナーの反対側です。こちらはライナーと各曲のクレジットがあります。

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右上に212439があります。

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右下にヴァージンのロゴとVUSLP 45があります。

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ラベルです。『TALK IS CHEAP』のドイツ盤はA面が緑、B面がオレンジのラベルでしたが、このレコードはUK盤などに使われていたラベルのデザインです。タイトルと曲目がラベルの上半分に集中しており下部にVirginのロゴがあります。右側に212439とあります。面表記はSIDE ONEです。マトリクスは機械打ちで202 DM 212439 A-1 C/202 DM 212439 B-1 Cです。

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B面のラベルです。

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レコードはCDで聞くよりも派手な音が抑えられてマイルドな感じで、低音から高音までの音のバランスがいいような気がします。私はこのレコードを90年代中頃に某店のリストで知りました。アナログも出ていたのか?まさかレーザー・ディスクと間違えているんじゃないか(笑)なんて半信半疑で買ってみましたが、届いたらホントにレコードでビックリした記憶があります。5000枚限定で数が少ないせいもあるんでしょうが、当時はホントに情報がなかったですよね!当時はキースがソロ・ツアーに出たなんて信じられませんでしたが、このライヴ盤は演奏も良く、キースが気の合った仲間とステージを楽しんでいる感じが記録された好盤だと思います。次回はイタリア盤を紹介します。

ローリングストーンズ 500枚限定だったイタリア盤 No.2 !!

ローリング・ストーンズのイタリア盤『No.2』です。1965年1月に発売され(65年夏頃の説もあり)、規格番号はLKI 4706です。イタリア盤の規格番号はLKの後にIが付いているのが特徴です。内容はUK盤の『No.2』と同じです。イタリアではファースト・アルバムはナント!1975年まで発売されず、このアルバムがイタリアでの最初のアルバムになります。当時のイタリアの人は『No.2』があるなら『No.1』はどうした?と不思議に思ったでしょうね(笑)。そしてストーンズのアルバムは売れないと思ったのか分かりませんが、当初プレス数は500枚だけだったらしいです。(200~300枚説もあり)よってこのアルバムはドイツの『BEAT BEAT BEAT』よりも見かけません!私も過去30年間で2回見ただけです。ジャケットはUK盤と同じ写真が使われています。厚紙でしっかりとした作りになっており、表面だけ艶のあるジャケットです。

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左上にMONOとLKI 4706があります。表側から見た時にこの部分がLKIなのでイタリア盤と判断で出来ますね。

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右下にDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらはイタリア独自のデザインになります。THE ROLLING STONES No.2の部分だけ赤です。この部分が赤のものがファースト・プレスで、セカンド・プレスはこの部分が黒に変わります。

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右上にMono LKI 4706があります。

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右下にフォトグラファーのデビット・ベイリーのクレジットがあります。

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左下にDECCAのロゴとこのアルバムを録音したシカゴ、ハリウッド、ロンドンの各スタジオのクレジットがあります。

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曲目の下にイタリア語でジャック・ニッチェとイアン・スチュワートの参加している曲名と楽器のクレジットがあります。

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イタリアのオリジナル・インナーです。これは最初期に使われていたもので殆ど残っていません。 

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文字の部分です。TAKE GOOD CARE OF YOUR RECORDSと書かれています。

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ラベルです。65年から69年まで使われていたワインレッドのモノラル用のラベルです。右側にLKI 4706とその上にマトの逆さ文字があります。面表記はFacolata 1/Facolata 2です。ラベルにはタイトルのNo.2がありません。厚くしっかりとしたレコードです。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-2A/XARL-6620-2Aです。 

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B面のラベルです。

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1975年にはデッカの過去のカタログがまとめて発売され、『No.2』も同時に再発されました。それまでイタリアで未発売だった『ファースト』と『サタニック』の2枚はこの時イタリアで初登場となっています。また、『OUT OF OUR HEADS』から『BETWEEN THE BUTTONS』までのステレオもこの時に初登場です。再発盤の『No.2』はUK盤と同じく四方に白い枠があり、左上に規格番号があります。

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左上の規格番号の部分です。LKIとなっているのでイタリア盤と分かります。

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裏ジャケです。オリジナルはイタリア独自のデザインしたが再発盤はUK盤と同じデザインになってしまいました。

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ラベルです。70年代に使われていたボックスト・デッカのモノラル用の赤ラベルです。こちらにもタイトルNo.2がありません。面表記はSide 1/Side 2です。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-1A/XARL-6620-1Aです。

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B面のラベルです。

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60年代に発売されたイタリア盤は『FLOWERS』までモノラルだけで発売され、『BEGGARS BANQUET』でモノラルとステレオの両方が発売され、その次の『スルパス』以降はステレオだけという変則的な発売となっています。ジャケットは厚紙で、レコード盤も厚くしっかりとした造りになっています。UKモノラル盤同様音圧が高く硬くキレのある音です。『No.2』のオリジナル盤の方は500枚だけのプレスとは当時のイタリアではアルバムはあまり需要がなかったんでしょうか?そういえばシングルは今でも中古で良く出回っていますが、初期のアルバムはあまり見かけませんね。一番面白いのは最初にも書きましたがN0.2が出ているのにNo.1がなかったことです。当時のイタリアの人の混乱が窺えるような気がします。まあ、日本でも当時は『DECEMBER'S CHILDREN』が発売されなかったりしたのでその国の事情があると思いますがファーストが発売されなかったなんて面白いですよね!

ローリング・ストーンズ USA盤 LET IT BLEED いろいろ!!

ローリング・ストーンズの『LET IT BLEED』USA盤です。いや~、発売から50年も経つんですね!1969年12月5日に発売され、規格番号はNPS-4です。このUSA盤はラベルのバリエーションが多く、ジャケットや、ライナーにも微妙な違いがあります。初期盤にはポスターとファンクラブの案内状が付属しており、また、シールドの上から貼られていたステッカーも2種と、いろいろなバリエーションがあるので順に紹介していこうと思います。ジャケットは各国盤と同じデザインです。

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シールドの上から貼られていたステッカーです。こちらはポスター封入のもので、UK盤に貼られていたステッカーと同じデザインですが、最後にUSA盤の番号のNPS-4が書かれています。UK盤はジャケットに直接貼られていましたが、こちらはシールドに貼られていたせいかあまり残っていません。

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こちらはヒット曲の「You Can't Always Get What You Want」が収録されている旨が書かれているステッカーです。NPS-4の他に2PS 606/7と『HOT ROCKS』の番号も書かれているので72年1月以降に使われていたものだと思います。

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ジャケット右上にLONDONのロゴとSTEREO、NPS-4があります。

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裏ジャケです。他国と比べるとクレジットが下の方に少しあるだけでLONDONのロゴもなくシンプルな感じがします。

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裏ジャケ右下にPrinted in U.S.A.があります。

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裏ジャケ左下にロンドン・レコードの住所がありますが、その下にLiner:NPS-4があるものと無いものがあります。これはただ単にジャケットに貼る裏ジャケの紙の裁断が上にずれてしまっただけかも知れません。

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インナーです。各国盤と同じ曲ごとのメンバーの担当楽器のクレジットがあります。

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反対側です。こちらは何も印刷されていません。

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インナー左下に規格番号NPS-4のクレジットがありますが、その右側にPRINTED IN U.S.A.があるものと無いものがあります。これはどちらかが初期型という事はなく時期が同じと思われるラベルでも違いがみられるのでおそらく印刷所の違いかも知れません。

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UK盤では最初にクレジットがありその後消されたThe London Bach ChoirのクレジットはUSA盤では最後まで消されませんでした。また、写真の右下にあるジャック・ニッチェのスペルがNitzcheとなっていますが、正確にはNitzscheと途中にsが入ります。これは75年の『METAMORHOSIS』の裏ジャケでも同じように間違っていましたね!

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初期盤に付属していたファンクラブの案内状です。69年のハイドパークでのミック・テイラーのお披露目の時の写真が使われています。

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ポスターです。こちらも各国盤と同じデザインですが右下にLONDONのロゴがあるのでUSA盤と分かります。

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左下に小さくNPS-4と円の中にPRINTED IN U.S.A.とあります。

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右下にLONDONのロゴとポスターをデザインしたVictor Kahnのクレジットがあります。

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ラベルです。このアルバムのマトの枝番はほぼ全部が-2/-2なので、ここでは文字の配置が似たラベルやマトの日付などを頼りに順に紹介しようと思いますが、どれがオリジナルという事はありません。マトリクスは全て手書きです。左側にNPS-4、Made in U.S.A.が、右側にSIDE 1とXZAL 9363があります。マトリクスはXZAL-9363-2  11-11-69  Shelley/XZAL-9364-2  11-69  Shelleyです。Shelleyというのはプレス工場コードはSHでニューヨークのShelley Products, Ltd.の事です。『HOT ROCKS』の回収盤でも有名な工場ですよね!これと同じラベルでA面にShelleyの刻印が無く、B面がZAL 9364  12-11-69  AUDIOと次の日の日付が入っているものも確認しました。こちらの方はB面のZAL 9364の部分だけ機械打ちです。

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上のラベルと似ていますが、右側がXZAL 9363、SIDE ONEとなっています。タイトル曲名の文字なども小さくなっています。上とこのラベルをよく見かけるような気がします。マトリクスはXZAL-9363-2  11-11-69  AUDIO  11-13-69/XZAL-9364-2  11-11-69  AUDIOです。A面にShelleyを線で消した跡があります。その他にA面は同じでB面のマトがZAL 9364  12-11-69も確認しました。ZAL 9364の部分だけ機械打ちです。

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右側にNPS-4、SIDE ONEがあります。タイトルとグループ名が横一列になっています。曲目は左揃いでリムがありません。下部のマトの最後にBWがあります。これはプレス工場コードでニュー・ジャージー州のBestway Products,Inc.の事です。マトリクスはXZAL-9363-2  11-11-69/XZAL-9364  11-11-69です。最初からこのラベルまでが日付が入っています。

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右側にNPS 4、XZAL 9363、SIDE 1があり、規格番号と面表記の間にマトリクスがあるのが特徴です。曲目は左揃いになっています。マトリクスはXZAL-9363-2/XZAL-9364-2です。ここから日付はなくなっています。

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右側にNPS-4、SIDE ONEがあります。リムはありません。全体に大きな文字です。マトリクスはXZAL-9363-2  W/XZAL-9364-2  Wです。Wは丸で囲まれています。Wはプレス工場コードでカルフォルニア州のH.V. Waddellという工場でプレスされたレコードです。

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上と同じラベルですが、一番下のXZAL 9363の後にWが追加されています。同じくH.V. Waddellでプレスされたレコードです。マトリクスも同じです。

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右側にNPS-4、SIDE ONEがあります。上と同じ文字の配置ですが、リムがあります。一番下のXZAL 9363の後にWが無いラベルです。マトリクスも同じでXZAL 9363-2  W/XZAL-9364-2  Wです。Wは丸で囲まれています。

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上と同じラベルですが、一番下のXZAL 9363の後にWが追加されています。ここまでの4枚はH.V. Waddellのプレスになります。マトリクスも同じでXZAL-9363-2  W/XZAL-9364-2  Wです。Wは丸で囲まれています。

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左側にMade in U.S.A.が、右側にNPS-4、side oneがあります。面表示は全部小文字になっています。曲目は左揃いです。マトリクスはT1  XZAL-9363-2  -2/T?  XZAL-9364-2  -1です。?の部分は5を反転したような文字で判読不明です。

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薄いブルーのラベルで右側にNPS-4、SIDE ONEがあります。文字が縦長のフォントになっています。マトリクスは上と同じでT1  XZAL-9363-2  -2/T?  XZAL-9364-2  -1です。

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濃いブルーのラベルです。右側にNPS-4、side oneがあります。面表示は小文字です。Made in U.S.A.が一番下にあります。マトリクスはXZAL-9363-2-RE  △14180/XZAL-9364-2-RE  △14180-Xです。

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右側にNPS-4、SIDE ONEがあります。レコードの溝の形から後期プレスだと思います。マトリクスはXZAL-9363-2  NPS-4  A 1-1-1  PRC-C/XZAL-9364-2  NPS-4  B 1-1-1  PRC-Cです。

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左側にNPS 4、XZAL 9363が、右側にSIDE ONE、MADE IN U.S.A.があります。マトリクスはB-1  ⇔  XZAL-9363/B-1  ⇔ XZAL-9364です。その他に両面に丸で囲まれたTRと判読不明の文字が2つあります。

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いつもはここで終わり86年のアブコからの100% VIRGIN VINALシリーズは省略しているんですが、この『LET IT BLEED』だけは付属のインナーも付いているので続けて紹介します。裏ジャケです。バーコードと下部に100% VIRGIN VINYL~のクレジットがあります。

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インナーです。色は白に変わっています。左下のロンドン・レコードだった箇所が全部ABKCOに変わってます。London Bachのクレジットは残されています。 

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左下のABCKOのクレジットの部分です。

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ラベルです。86年からのABCKO赤ラベルです。マトリクスは手書きで8004-1 A  36192/80048004-1 B  36208です。他にMJS A ?とサインのようなものがあります。

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LONDONの青ラベルは大まかに見てマトに日付が入っているグループ、Wが入っているグループ、そしてその他のグループに分けられます。日付は11月11日のものが多いですね。全米3位とセールス的にも成功したアルバムだったのでいろいろな工場でプレスされたせいかこの時期になってもまだラベルのバリエーションが異常に多いので驚きました。このアルバムのセッションの時にミック、ビル、チャーリーの3人にニッキー・ホプキンス、ライ・クーダーで録音した音源が72年に『JUMMING WITH EDWARD』として発売されています。先日発売された50周年記念盤にこういう音源や没テイクや未発表曲も併せて発売してくれたらよかったのに残念です。いやしかし、このアルバムは今でも全曲ライヴでの定番曲ばかり収録されており、内容も歌詞と曲調がいろいろなタイプの曲でこの頃のストーンズの制作意欲が最高潮だったことも伺わせる素晴らしいアルバムですね!