ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 黒くぬれ!!

ローリング・ストーンズの日本シングル盤「黒くぬれ!/ロング・ロング・ホワイル」です。1966年(昭和41年)7月1日に発売され、規格番号はTOP-1053です。このカップリングはUK盤と同じです。(アメリカは「Stupid Girl」)ジャケットはこの少し前に発売された『GOLDEN ALBUM』と同じ写真が使われています。墨の文字で書かれたタイトルがいかにもって感じですね。

f:id:jukeboy:20200521142100j:plain

裏ジャケです。ストーンズは2月に出た「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」と4月に出た「19回目の神経衰弱」の広告が載っています。当時の値段は370円です。

f:id:jukeboy:20200521142325j:plain

こちらは値段が400円に変更後の裏ジャケです。広告は変わらず値段の箇所だけ印刷で400円に変更されています。おそらくこのレコードはこの広告のパターンしかないと思います。

f:id:jukeboy:20200521142558j:plain

見開きの内側です。朝妻一郎さんのライナーと歌詞が載っています。「黒くぬれ!」はロシア民謡を思わせる曲調を持った曲と書かれています。シタールの事には触れていません。

f:id:jukeboy:20200521142832j:plain

インナーはキング・ロンドンの専用の青いものです。

f:id:jukeboy:20200521142958j:plain

ラベルです。最初はプロモ白ラベルです。上部にLONDONとあります。左側に見本盤、右側に非売品と規格番号TOP-1053があります。タイトルはPAINT IT, BLACKとカンマが入っています。マトリクスは機械打ちでDSt 1342-1/DSt 1343-1です。

f:id:jukeboy:20210913142351j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20210913142411j:plain

ここからレギュラー盤のラベルです。初回版のロンドンのロゴの上にffrrの耳のマークがあるラベルです。左側に回転数、右側にTOP-1053があります。レギュラー盤もタイトルはPAINT IT, BLACKとカンマが入っています。マトリクスは機械打ちでDSt 1342-1-1-1/DSt 1343-2です。両面にJISマークがあります。

f:id:jukeboy:20200521143337j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20200521143400j:plain

セカンド・ラベルのffrrの耳のマークがなくなったラベルです。回転数が右側に移動しています。LONDONのロゴの左下にMADE IN JAPANがあります。マトリクスは機械打ちでDSt 1342-11/DSt 1343 B-4です。両面にJISマークがあります。

f:id:jukeboy:20200521143819j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20200521143838j:plain

ストーンズというか邦楽全般の日本語のタイトルはあまり好きではないんですが、この「黒くぬれ!」という邦題は直訳ながらなんだか率直でカッコいいタイトルですよね!シタールを前面に押し出しており、ストーンズはこのシングルからサウンド的にいろいろと冒険するようになりましたね。エンディングでブンブン唸るベースも特徴的で初来日の時もビルはこのフレーズを弾いていましたね。67年の日本独自のアルバム『YOUR POLL WINNERS』は人気投票で選曲されていましたが、この時に1位だったのが「黒くぬれ!」だったので当時の日本では東洋的なメロディもあり相当受けが良かった曲だったと思います。

ローリング・ストーンズ 日本盤 19回目の神経衰弱 !!

ローリング・ストーンズの日本盤シングル「19回目の神経衰弱/クモとハエ」です。1966年(昭和41年)4月1日に発売され、規格番号はTOP 1020です。イギリスでは「As Tears Go By」をB面にして66年2月に、アメリカでは「Sad Day」をB面にして66年2月に発売されているので日本では2ヶ月遅れての発売となりました。また、B面もイギリスで「Satisfaction」のB面に収録されていた「クモとハエ」で日本独自のカップリングとなっています。ジャケットは前回紹介した『ゴールデン・アルバム』の付録のカレンダーと同じ写真が使われています。

f:id:jukeboy:20200513215940j:plain

裏ジャケです。このシングルは裏ジャケはいつものレコードの広告ではなく朝妻一郎さんの解説が載っています。広告がなく解説があるのはこの時代のキングとしては珍しいです!値段は370円です。このシングルは400円版は存在せず、値上げ後はおそらく印やシール等で価格改定されたものだったと思います。

f:id:jukeboy:20200513220012j:plain

見開きの内側です。こちらは歌詞が印刷されています。歌詞が長いため片側だけでは収まりきれないため解説が裏側へ行ってしまったんでしょうか?

f:id:jukeboy:20200513220158j:plain

インナーは青いものが使われています。

f:id:jukeboy:20200513220541j:plain

ラベルです。LONDONのロゴの上にffrrの耳のマークがあります。このシングルはおそらくこのタイプしか存在しないと思います。左側に回転数、右側にTOP-1020があります。マトリクスは機械打ちでDST 1284 B-11/DSt 1285-12です。枝番は私のものでもっと若いものがあると思います。また、A面はDSTとTが大文字となっていますがこれは打ち間違えだと思います。両面にJISマークがあります。 

f:id:jukeboy:20200513220645j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20200513220711j:plain

先にも書きましたがこのシングルは日英米でB面の曲がそれぞれ違うというのが面白いですよね!日本盤のB面に収録された「クモとハエ」ですが日本では『OUT OF OUR HEADS』で既出なのでアメリカみたいに当時未発売だった「Sad Day」をB面に持ってきた方が良かったのかも知れません。余談ですが「Sad Day」は73年8月にシングルで発売されるまで日本では未発売でした。また、ジャケットも日本独自のものですが、『GOLDEN ALBUM』の付録のカレンダーと同じ写真を使っていることからこの当時の日本ではストーンズの写真があまり入って来なかったのでは?と思います。この当時よくアルバムやEPで同じ写真が使われているのはそのせいかも知れませんね。私はこの曲を初めて知った時は面白いタイトルだなぁ~と思いました。ブライアンとキースの全く違う音色のギターの絡みや、エンディングのビルの急降下するベースが印象的なノリのいい60年代中期の名曲ですよね!

ローリング・ストーンズ 日本盤 カム・オン !!

ローリング・ストーンズの日本盤シングル「カム・オン/アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド」です。1966年(昭和41年)2月20日に発売され、規格番号はTOP-1014です。前々回紹介した「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」と同時発売され、TOP-1013とこのシングルと連番になっています。このカップリングはイギリスでのデビュー・シングルですが、日本ではデビュー曲が「彼氏になりたい」だったためこの2曲はEP、LPのどこにも収録されずこの時点で日本初登場となります。ジャケットは『第4集:アウト・オブ・アワー・ヘッズ』やその他EPでよく使われていたお馴染みの写真が使われています。「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」と同時発売のせいか、バックの色は同じ赤で、タイトルも白と黄色で何だか共通点が多いです。

f:id:jukeboy:20200503215318j:plain

裏ジャケです。広告のレコードは「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」と同じです。値段は370円で、このシングルの裏ジャケの広告はおそらくこれだけだと思います。400円に値上げした後はハンコやシール等で値段を修正して対応していたと思います。

f:id:jukeboy:20200503215406j:plain

見開きの内側です。朝妻一郎さんのライナーと歌詞が載っています。デビュー曲なのでストーンズのデビュー当時の事が書かれています。

f:id:jukeboy:20200503215716j:plain

キング・ロンドンの青いインナーが使われています。

f:id:jukeboy:20200503215647j:plain

ラベルです。LONDONのロゴの上にffrrの耳のマークがあるタイプです。左側に回転数、右側に規格番号のTOP-1014があります。このシングルはプロデューサー・クレジットがありません。マトリクスは機械打ちでDSt 1268-2/DSt 1269-4です。両面にJISマークがあります。

f:id:jukeboy:20200503215825j:plain

B面のラベルです。作者はナンカー・フェルジとなっています。

f:id:jukeboy:20200503215847j:plain

「カム・オン」は66年12月に発売されたベスト・アルバム『BIG HITS』に収録されましたが、この時点では人気があるうちに今まで発売されていない曲をとにかく出してしまおう、て感じで発売された感じだと思います。当時「サティスファクション」や「一人ぼっちの世界」といったヒット曲を聞いていた日本人にいきなりこのデビュー・シングルの発売で、サウンドや曲調に違和感がなかったんでしょうか?当時初めてこのシングルを聞いた人に聞いてみたい気がします。