ローリング・ストーンズの日本盤シングル「19回目の神経衰弱/クモとハエ」です。1966年(昭和41年)4月1日に発売され、規格番号はTOP 1020です。イギリスでは「As Tears Go By」をB面にして66年2月に、アメリカでは「Sad Day」をB面にして66年2月に発売されているので日本では2ヶ月遅れての発売となりました。また、B面もイギリスで「Satisfaction」のB面に収録されていた「クモとハエ」で日本独自のカップリングとなっています。ジャケットは前回紹介した『ゴールデン・アルバム』の付録のカレンダーと同じ写真が使われています。
裏ジャケです。このシングルは裏ジャケはいつものレコードの広告ではなく朝妻一郎さんの解説が載っています。広告がなく解説があるのはこの時代のキングとしては珍しいです!値段は370円です。このシングルは400円版は存在せず、値上げ後はおそらく印やシール等で価格改定されたものだったと思います。
見開きの内側です。こちらは歌詞が印刷されています。歌詞が長いため片側だけでは収まりきれないため解説が裏側へ行ってしまったんでしょうか?
インナーは青いものが使われています。
ラベルです。LONDONのロゴの上にffrrの耳のマークがあります。このシングルはおそらくこのタイプしか存在しないと思います。左側に回転数、右側にTOP-1020があります。マトリクスは機械打ちでDST 1284 B-11/DSt 1285-12です。枝番は私のものでもっと若いものがあると思います。また、A面はDSTとTが大文字となっていますがこれは打ち間違えだと思います。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
先にも書きましたがこのシングルは日英米でB面の曲がそれぞれ違うというのが面白いですよね!日本盤のB面に収録された「クモとハエ」ですが日本では『OUT OF OUR HEADS』で既出なのでアメリカみたいに当時未発売だった「Sad Day」をB面に持ってきた方が良かったのかも知れません。余談ですが「Sad Day」は73年8月にシングルで発売されるまで日本では未発売でした。また、ジャケットも日本独自のものですが、『GOLDEN ALBUM』の付録のカレンダーと同じ写真を使っていることからこの当時の日本ではストーンズの写真があまり入って来なかったのでは?と思います。この当時よくアルバムやEPで同じ写真が使われているのはそのせいかも知れませんね。私はこの曲を初めて知った時は面白いタイトルだなぁ~と思いました。ブライアンとキースの全く違う音色のギターの絡みや、エンディングのビルの急降下するベースが印象的なノリのいい60年代中期の名曲ですよね!