ローリング・ストーンズの日本盤「テル・ミー/タイム・イズ・オン・マイ・サイド」です。1968年(昭和43年)2月20日に発売され、規格番号はTOP-1242です。前回紹介した「シーズ・ア・レインボウ」(TOP-1240)と同時発売されました。このシングルは当時流行していたグループ・サウンズがこの2曲を取り上げていたので急遽便乗して発売されたと思います。ジャケットは初期のTVショーと思われる写真が使われています。「テル・ミー」の文字がサイケ調となっています。当時の値段は370円です。
裏側は当時のキングレコードのカタログになっています。ストーンズの「この世界に愛を」が載っています。
このシングルは370円版と400円版があります。広告は同じで値段の部分だけ変更となっています。
内側です。大森庸雄さんの解説と歌詞が載っています。この時点ではメ直盤が発売される前ですが最新アルバム『サタニック』についても書かれています。
インナーは青い袋に入っています。
ラベルです。モノラル用の上部にffrrの耳のマークがあるラベルです。その下にLONDONのロゴがあります。左側に回転数、右側に規格番号があります。マトリクスは機械打ちでDST 1742-6/DST 1743-6です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
セカンド・ラベルです。上部にあったffrrの耳のマークがなくなっています。回転数も左から右側へ移動しています。マトリクスはDST 1742 C-3/DST 1743 C-22です。両面共マトと枝番の間にCが入っています。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」はギター・イントロです。日本で最初に発売された同曲のシングルはオルガン・イントロだったので、ギター・イントロとしては初シングル化という事になります。「テル・ミー」は通常のきれいにフェイドアウトするヴァージョンです。このシングルは中古店でもよく見かけるのでストーンズとしては相当売れたシングルだと思います。また、70年代のキングの広告にも載っているのを見た事があるので相当長い間流通していたと思います。この2曲は日本では共に64年に発売されており、この時点で4年が経っていますが最初にも書いたようにグループ・サウンズがこの2曲を演奏していたので急遽発売となったのかも知れませんね!「テル・ミー」は当時オックスが取り上げており、30秒位の映像が残っていますが野口ヒデトのアクションが激しすぎてカメラが追えなくて、最後は失神して倒れてしまします。観客も失神して運ばれていくシーンが見れますが一種の独特な雰囲気がありましたね。余談ですが当時私は赤松愛は女だと思っていて男と知ったのはかなり経ってからでした(笑)。この曲は日本受けするマイナー調のメロディで当時ローリング・ストーンズの名前が日本で浸透したといわれています。確かに私もストーンズ聞き始めの頃よく聞いていましたね~!「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」はザ・タイガースが取り上げていて日本では人気が高かった曲だと思います。また、この2曲は同時に出た4曲入りのEPにも収録されており、どんな形でもいいから発売してしまえ、というレコード会社の姿勢をよく表していると思います。