ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スイス・クラブ・エディション② AFTERMATH & OUT OF TIME!!

ローリング・ストーンズのスイス向けのクラブ・エディション盤『AFTERMATH & OUT OF TIME』です。規格番号は25 066で1967年に発売されました。ジャケット、レコード共に当時の西ドイツで作られています。内容もドイツ・クラブ・エディションと同じで『AFTERMATH』から「Mother's Little Helper」がカットされ、1曲目に「The Spider And The Fly」が収録されているという変則的なものとなっています。ジャケットもスイス独自のもので噴水の前でメンバーが並んでいます。薄い紙質でコーティングはありません。

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左下にDECCAのロゴとClub Editionのクレジットがあります。

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裏ジャケです。ドイツ仕様と比べるとシンプルなデザインです。裏ジャケではタイトルが『AFTERMATH + OUT OF TIME」となっています。f:id:jukeboy:20180201160843j:plain

裏ジャケ左上にSTEREOのクレジットがあります。

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上部中央にClub Editionとあります。

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右上に規格番号の25 066があります。

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曲目です。1曲目に「The Spider And The Fly」が収録されています。それ以外はUK仕様の『AFTERMATH』と同じです。

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下部右下にMade in Germanyとドイツのプレス工場TELDECのクレジットがあります。

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下部中央にはTELDECのクレジットとドイツのクラブ・エディション盤同様サブの規格番号SMD 1125-Cがあります。こうやって部分的に拡大してみると裏ジャケには殆ど文字がありませんね!

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ラベルです。ドイツ盤同様えび茶にゴールド文字のラベルです。ボックスト・デッカで、その下にClub Editionがあります。左側に初期のドイツ盤で使われていたSTEREOのロゴと著作権協会のGEMAとマトリクスがあります。右側に規格番号の25 066とその下にSMD 1125-Cがあります。面表示はSelte 1です。タイトル表記は『AFTERMATH + OUT OF TIME』となっています。マトリクスは機械打ちでK LPD Ste-012468-X/K ZAL-7210-Xです。これはドイツのクラブ・エディション盤のマトと同じです。また、B面のマトはドイツのレギュラー盤の『AFTERMATH』と全く同じで、B面にだけManufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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ドイツのクラブ・エディション盤の時にも書きましたが、何で1曲目に「The Spider And The Fly」なのか謎ですね。ジャケットの5人のポーズがばらばらでいかにもストーンズらしくてカッコいいですよね!このレコードはプレス枚数が少なかったせいかカウンターフィットが存在しますが、ジャケットが厚く、ラベルの印刷も不鮮明なのですぐに見分けがつきます。同じ内容のドイツ仕様の『AFTERMATH & OUT OF TIME』は昨年取り上げましたのでよろしかったらあわせて読んでみてください↓

jukeboy.hatenablog.com

 

ローリング・ストーンズ スイス・クラブ・エディション① THE BEST OF THE BEAT!!

ローリング・ストーンズのスイス・クラブ・エディション『THE BEST OF THE BEAT』です。1966年1月に発売され、規格番号は25035です。同時に発売されたドイツのクラブ・エディション盤『THE BEST OF THE ROLLING STONES』と同内容です。1年前の記事になってしまいましたが、ドイツ盤はこちら↓

jukeboy.hatenablog.com

ジャケットはファーストの写真が使われタイトルとグループ名がメンバーの上にクレジットされています。初期のドイツのクラブ・エディション同様日本のペラ・ジャケのような薄い紙質です。光沢はなくコーティングはされていません。

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右上にDECCAのロゴと、規格番号の25035があります。

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裏ジャケです。大きなグループ名と5人の写真もファーストの裏ジャケと同じものが使われています。

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裏ジャケ右上に規格番号があります。

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曲目の部分です。当時のシングルAB面やEPの曲で構成されています。

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印刷所はナント、イギリスのMacNeill Pressとあります!

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上の写真でイギリスの印刷所のクレジットがありましたが、左下には何故かPrinted in Germanyのクレジットがあります??。

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下部中央にドイツのプレス工場TELDEC REPERTOIREとSMD 1080-Cという番号があります。ドイツ盤の番号がBD 1080-Cだったのでこれはサブ的な番号、あるいはドイツ盤と区別するための番号なのかも知れません。

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ラベルです。ドイツ盤同様えび茶にゴールド文字のラベルです。スイスのデッカ盤はレギュラー盤でもMade in Swiss、あるいはMade in Switzerlandのクレジットがありません。このクラブ・エディション盤もやはりスイスのクレジットはありません。ラウンド・デッカのロゴの下にClub Editionがあります。規格番号25035の下に先ほどのMD 1080-Cがあります。左側にドイツの著作権協会GEMAのロゴとその下にマトリクスがあります。マトリクスは機械打ちでLPD-011500-X/LPD-011501-Xです。これはドイツの『THE BEST OF THE ROLLING STONES』のマトと同じです。ただ、ドイツ盤にあったMunufactured in Germanyの刻印がないのでおそらくスイスでプレスされたのかも知れません。

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B面のラベルです。

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このアルバムはセカンド・プレスは存在せず、上のえび茶のラベルだけです。プレス枚数は不明ですが、あまり見かけないのでそんなに多くはないと思います。30年位前最初にこのレコードを見た時はボロボロな状態なのにとんでもない値段で売っていて、どこかの国のファースト・アルバムだと思って見送った記憶があります。その後20年位前に西新宿の某店にWANTを出しておいたら2年位で見つけてくれてそれよりもずっと安い値段で買うことが出来ました。スイスのクラブ・エディション盤は何枚か出ていますが当時ストーンズディスコグラフィ本にも載っていなくてレア・カヴァー・ブックで初めて知ったレコードです。

ローリング・ストーンズ UK輸出仕様EP③ THE ROLLING STONES!!

ローリング・ストーンズのUK輸出仕様EP『THE ROLLING STONES』です。ジャケットや内容は当時の最新アルバム『OUT OF OUR HEADS』(UK仕様)からでこのEPはイギリス国内では発売されていません。規格番号はSDE 7503で、1965年11月に発売されています。番号は7501~7503と先の2枚と続きになっています。北欧、主にスウェーデンに向けて輸出されたようです。ジャケットは表側だけコーティングされています。

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左上の規格番号の部分です。

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裏ジャケです。こちらも『OUT OF OUR HEADS』と同じ写真が使われ、アルバムをコンパクトにしたデザインになっています。フリップバック仕様になっています。

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裏ジャケ右上の部分です。MONOと規格番号SDE 7503があります。

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曲目の部分です。『OUT OF OUR HEADS』からの3曲とイギリスではシングル「Get Off Of My Cloud」のB面だった「The Singer Not The Song」が収録されています。

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こちらはおそらくセカンド・ジャケと思われるものです。表側は同じですが、フリップバックではなくクレジットが多少違っています。表側はコーティングされています。

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DECCAのロゴの部分です。印刷所は先の2枚の輸出仕様同様MacNaill Pressです。上がオリジナルのジャケット、下がセカンド・ジャケです。セカンド・ジャケの方は真ん中のラミネートの部分が空欄になっています。フリップバックがないため印刷が全体に下へずれています。

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裏ジャケ左下の部分です。上がオリジナル、下がセカンド・ジャケです。セカンド・ジャケではラミネートの会社のクレジットがこちらへ移動しています。こちらもフリップバックだった部分にクレジットされています。

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ラベルです。規格番号がSDEで改行され2列になっています。おそらくこのEPはこのタイプのものしかないと思われます。マトリクスは機械打ちでEFF-2850-1C/EFF-2851-1Cです。

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B面のラベルです。

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60年代のイギリスではシングル、EP、アルバムの収録曲が重ならないようにしていたためかこの仕様では未発売でした。このジャケットの写真は初期のストーンズの何だか危ない5人組といった感じで好きな写真なのでアルバムをミニにしたようなジャケットがいい感じですね~。これと同じ内容ではドイツ、オランダ(裏ジャケ違い)、ジャケットのデザインは違いますがオーストラリアで発売されています。フランスではジャケットは同じですが、曲目が違うEPが出ています。日本では当時この4曲を収録したレコードがなく77年にアルバムからあぶれた曲を集めた『A ROLLING STONE GATHERS NO MOSS』が発売されるまであまり馴染みがなかったですね。この内容のEPが日本で出なかったのが不思議です。勢いのいい「She Said yeah」やノリノリでグルーブ感のある「Talkin' Bout You」のカヴァー曲を聞くとストーンズってホントに演奏が上手いな、と思います。フォーク調のオリジナル「The Singer Not The Song」 も哀愁がありいい感じです。ジャケットもかわいいしこの当時のストーンズのいろいろなタイプの曲が聞けてなかなかいいレコードですね!