ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ザ・ラスト・タイム②セカンド・カヴァー!!

前回に引き続き日本盤の「ザ・ラスト・タイム/プレイ・ウイズ・ファイア」です。今回は規格番号はHIT-485のままで67年に再発されたセカンド・カヴァーを紹介します。タイトルの文字の形や色、グループ名の位置等は初回盤のままでメンバーの写真だけ66年頃の写真に入れ替わっています。解説のレイアウトやレコードのラベルも変更となっています。

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裏側です。私のは値段が400円と修正してありますが、実際は370円です。広告が67年頃発売されたレコードに変わっています。この再発盤の発売時期は67年ということで正確の日付が分かりませんが、左上に「この世界に愛を」があるので67年10月以降に発売されたものと思われます。

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ジャケットの内側です。オリジナルと同じ高崎一郎さんの解説と歌詞が載っています。細かいレイアウトがオリジナル盤と変更になっています。

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曲目の部分です。上が65年版、下が67年版です。65年版はタイトルの表記が英語とカタカナが別の場所にありますが67年版はカタカナと英語が並んでいます。

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また、オリジナルではファンクラブの案内がありましたが、67年版ではこれがなくなっています。上が65年版、下が67年版です。その分「プレイ・ウイズ・ファイア」の歌詞の行間に余裕があります。

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レコード袋もピンクから66年以降の青に変わっています。

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ラベルです。ffrrがない60年代後半のラベルです。マトリクスは機械打ちでDSt 1099-7/DSt 1100-6です。両面にJISまーくがマークがあります。初期盤のA面にあった5T4の刻印はありません。マトの枝番はこの他にも別の数字があると思います。

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B面のラベルです。

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これまでも紹介してきましたが、当時規格番号はそのままでジャケットを変えて発売されたタイトルは「彼氏になりたい」「リトル・レッド・ルースター」「ハート・オブ・ストーン」とこの「ザ・ラスト・タイム」の4枚です。他のシングルもラベルのffrrの位置や有無から考えて60年代の終わりまでは売っていたと思われますが、何故この4枚だけジャケットが変わったのか不明です。面白いのは70年8月にビッグ・ヒッツ・リバイバルという企画ものとして発売されたシングルがこの4枚に「一人ぼっちの世界」を加えた5枚で発売されている事です。ならばこの4枚のシングルは当時日本で人気があった曲なのかとも考えましたが、そうなると「テル・ミー」や「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」も入ったはずなのでこの4枚のジャケット変更は未だに謎のままです…。 

ローリング・ストーンズ 日本盤 ザ・ラスト・タイム①オリジナル・カヴァー!!

ローリング・ストーンズの日本盤シングル「ザ・ラスト・タイム/プレイ・ウイズ・ファイア」です。1965年(昭和40年)5月1日に発売され、規格番号はHIT-485です。このシングルは67年に同じ規格番号でジャケットの写真を変え再発されていますが今回は最初に発売されたオリジナルの方を紹介します。ジャケットは日本独自のデザインで、初期の頃のメンバーの写真が使われています。

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裏側に当時のレコードのカタログが載っています。右下に「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」があります。当時の値段は330円です。

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ジャケットの内側には高崎一郎さんの解説と歌詞が載っています。歌詞の右下にファンクラブの案内があります。

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インナーはキング・レコードで65年末まで使われていたピンクのものです。

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ラベルです。LONDONのロゴのロゴの上にffrrと耳のマークがある初期のラベルです。マトリクスは機械打ちでDSt 1099-3/DSt 1100-3です。両面にJISマークがあります。また、A面にだけ離れたところに5T4とありますが何を表しているのかは不明です。

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B面のラベルです。

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このシングルで初期のR&B、ブルースから脱皮してやっとストーンズらしさを出してきたように思います。この頃のブライアンとキースのギターの絡みも最高で、メインのリフを奏でるブライアンに、コード弾きのキースのギターが絡んできます。後半のミックの激しい叫びもこれ以前にはなかったものです。B面の「プレイ・ウイズ・ファイア」は5人の共作で、90年の初来日でも演奏していた静かな曲です。本国イギリスでは初の両面オリジナルのシングルで新しいストーンズを前面に出したシングルになりましたね!次回は規格番号を変えずに写真だけ入れ替えたセカンド・カヴァーを紹介します。

ローリング・ストーンズ インド盤 色違いDIRTY WORK いろいろ!!

ローリング・ストーンズのインド盤『DIRTY WORK』です。1986年に発売され、規格番号はEPIC 10245です。配給元はCBS/EPICでインドでのアナログ盤はこのアルバムが最後になります。このインド盤はジャケットの色が通常の青いものと、インド独自の緑色のもの2種類あります。緑色の方は壁、ソファー、ジュータンの色合いや、メンバーの着ている洋服の色も他国版と全く違った色になっています。ストーンズ・レーベルになってから別ジャケはあまり見かけませんがこれはインド独自の色合いで珍しいですよね!ジャケットは両面光沢のある感じです。

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先にも書きましたがインド盤には通常の青いジャケも存在します。青と言ってもUK盤のような鮮やかな青ではなく少し灰色がかった感じで、ジュータンの色合いがUK盤が新品のジュータン、インド盤は日焼けしたジュータンといった感じです。

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緑と青のジャケットでそれぞれの洋服の色を比べてみると面白いです。こちらはロン、チャーリー、キースです。

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ミックとビルです。

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ROLLING STONESの色も違います。

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緑色の方は右上のタイトルの下にCBSのロゴがあります。青い方はありません。そういえばUK盤もこの場所にロゴはありませんでしたね!

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裏ジャケです。こちらは緑色の方です。

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こちらは青い方の裏ジャケです。

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裏ジャケ下部のクレジットは共通ですが、右上のバーコードの部分が緑色の方は空欄となっています。その下に規格番号のEPIC 10245があります。また、緑色の方はその下にCBSのロゴがあります。

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右下にベロマークがあります。

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下部のクレジットの最後にインドの住所があります。この部分でインド盤と判断できます。

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左下に「違法な録音は音楽業界を殺している」と警告があります。

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私の持っているレコードには2枚共例の漫画の専用のインナーが付いていませんでした。インドではこのインナーが付いていたのかは不明です。

ラベルです。こちらは緑色のジャケットに入っていたレコードです。EPICのレギュラー・ラベルが使われています。ストーンズのレコードでこのラベルは何だか違和感を感じますね。左側にSIDE A、STEREO、右側にEPIC 10245があります。ラベルの下部にMADE IN INDIAがあります。マトリクスは手書きで、10245 A KIRAN/10245 B KIRANです。

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B面のラベルです。

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こちらは青い方のジャケットのラベルです。上部のEPICのロゴの色が微妙に違います。左側のSIDE AとSTEREOの文字が大きく太いフォントが使われています。その下のクレジットの配置も全く違います。タイトルや曲目の文字の大きさも全く違います。マトリクスは上と同じです。同じ国でなんでこんな違いがあるのか不思議ですね!

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B面のラベルです。

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このインド盤の音は平面的な音で何だかラジオを聞いているような音質です。それまでのインド盤はWEA、EMI時代と音が良かったのにこのCBS盤は音が悪くて残念です。そして驚きなのが最後のスチュのピアノが入っていません!何かのミスでマスターからこのボーナストラックが欠落してしまったのかも知れませんが、以前紹介した『エモレス』のインド盤で間違って「Dance Part 2」が入っていたように、インドでは独自のテープ編集をしているんでしょうか?そして、ジャケットもインド盤独自の緑色がベースというのが珍しいですね。何故2種類の色違いが存在するのか分かりませんが、インド盤は緑色の方が良く出回っていて、普通の青い方はあまり見かけないような気がします。先にも書きましたが緑と青のジャケットと並べてメンバーの洋服の色違いを比べてみると楽しめますね!