ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 MILESTONES いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのドイツ盤『MILESTONES』です。1972年3月に発売され、規格番号はSLK 16725-Pです。ジャケットのデザイン、内容はUK盤と同じです。70年ツアーのミックの写真に左上にタイトルが書かれています。このドイツ盤は76年3月に規格番号が6.21437に変わり再発されているので順を追って紹介しようと思います。後でも触れますが、ジャケットは裏ジャケの規格番号がSLK 16725-Pのもので両面コーティングされているものが初回盤のジャケットになります。ジャケットは厚い紙質でしっかりとした造りになっています。 

裏ジャケです。こちらはミック以外の4人の写真が載っています。

右上に規格番号があります。上がオリジナル盤、下が再発盤です。ラベルと照らし合わせるため番号を振っておきます。上のオリジナル盤で初期型は両面コーティングありが①、後期型のコーティング無が②、下の再発盤を③とします。

A面の曲目です。冒頭に米印が付いている曲は疑似ステです。その他の曲はリアル・ステレオとなっています。

B面の曲目です。「Time Is On My Side」はギター・イントロです。

左下の部分です。上がオリジナル盤①②、下が再発盤③です。オリジナル盤はこの部分はUK盤同様イギリスの住所が書かれています。再発盤はMade in GermanyとTELDECの住所が書かれています。

下部中央の部分です。上のオリジナル盤①②はここにカセットの番号が書かれています。再発盤③は何も書かれていません。

右下の部分です。オリジナル盤①②はこの部分にMade in GermanyとTELDECの住所が書かれています。再発盤③はレーベル・コードが書かれています。

ラベルです。オリジナルのroyal sound stereoのロゴがある赤ラベルです。上部にデッカのロゴがあります。左側にroyal sound stereoのロゴとGEMA、マトがあります。右側に規格番号、面表記、疑似ステのマークがあります。面表記はSeite 1/Seite 2です。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでX ZAL-10776-P/X ZAL-10777-Pです。両面にMunufactured in Germanyの刻印があります。ジャケットは①のコーティングのある方です。

B面のラベルです。

76年にジャケットの番号が6.21437に変わってからのラベルです。上部にデッカのロゴがあります。上のラベルで左側にあったroyal sound stereoのロゴが無くなり、GEMA、マトがあります。右側にSTEREOが追加され、その下に規格番号、面表記、疑似ステのマークがあります。面表記はSeite 1/Seite 2です。曲目は中央揃いになっています。規格番号はSLK 16725-Pのままとなっています。マトリクスは機械打ちでX ZAL-10776-P/X ZAL-10777-Pです。両面にMunufactured in Germanyの刻印があります。ジャケットは②のコーティングが無い方です。

B面のラベルです。

80年代の再発盤のラベルです。上部にデッカのロゴがあります。左側にGEMA、マト、パブリッシャーがあります。右側に規格番号、面表記、STEREO,疑似ステのマークがあります。面表記はSeite 1/Seite 2です。また、STEREOの表記が面表記の後に移動しています。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで6.21437-01-1/6.21437-01-2です。以前のX ZALから始まるマトをXXXXXXXXと消してあります。Munufactured in Germanyの刻印はありません。ジャケットは③です。

B面のラベルです。

80年代の再発盤にはストーンズディスコグラフィが載った専用のインナーが付けられています。

インナーの反対側です。

このドイツ盤はUK盤同様結構いい音です。原盤はイギリスでストーンズがデッカから離れた後に許可なく発売された編集盤ですが、この選曲はいったいどういった基準で選ばれているのかイマイチよく分かりませんね。「She's A Rainbow」は冒頭にストリート・ノイズ入りのものです。また、このレコードを見るたびに30年以上前に某評論家の方が書いた本にこのレコードに収録されている「I Wanna Be Your Man」はリアル・ステレオだと書かれていたのを思い出します。私はその記事を読んで慌ててUK盤の方を買いましたが、実際は疑似ステでがっかりしたことがありました。その後知り合ったマニアの方も同じような体験をされていて「あの記事には騙されましたね~。」と笑いながら話したのを覚えています。こんな変哲もない編集盤で盛り上がれるのもストーンズならではと思います。