ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ブラジル盤 EXILE ON MAIN STREET①オリジナル盤!!

ローリング・ストーンズのブラジル盤『EXILE ON MAIN STREET』です。ブラジル盤もストーンズ・レコードが移籍するたびに再発盤が発売されているので2回に分けて紹介しようと思います。今回はオリジナル盤です。ブラジルでは1972年9月とやや遅れて発売され、規格番号はCOC 2-2.900です。ブラジルでのWEAの配給元はDISCOS CONTINENTALという会社です。ジャケットは各国盤と同じですが、各国盤のように見開きの内側からレコードを取り出す形ではなく、普通の見開きで両側の袖からレコードを取り出すようになっています。これは80年代のCBSプレスまで変わりません。ジャケットは柔らかい紙質でやや暗めの印刷です。表面はツルツルしています。なお、ブラジル盤はオリジナルから80年代の再発盤までポストカードは元々付いていないようです。

右上のタイトルの下に規格番号があります。この部分に規格番号があるのは珍しいですね!

裏ジャケです。中央左寄りにUSA盤のシュリンクの上から貼られていた曲目ステッカーと似たものが直接印刷されています。

UK盤などでは空欄になっていた左上の部分に配給元のCONTINENTALと表側と同じフォントで規格番号があります。一番上の音符のようなものはおそらくDISCOS CONTINENTALのロゴだと思います。

その下にSTEREO、MONOがあります。その下に「このレコードはステレオまたはモノラル機器で再生できます。」と書かれています。3年前にツイッターでiTakatoさんがこのクレジットを見て曲によってモノラルもあるのでは、と投稿されており、その時にブログで取り上げると返信したのですが3年も忘れていました。申し訳ございませんでした。そのおかげで今回新たな発見をしました。ヘッドフォンで聴いたところステレオでしたがなんとこのブラジル盤、全曲ステレオのチャンネルが逆です。このブラジル盤は90年代後半に静岡のレコード店で買いましたが全く気がつきませんでした。これもiTakatoさんが疑問を持たれたおかげです。ありがとうございました。

左側中央にUSA盤のシュリンクの上に貼られていたステッカーと同じ曲目表(規格番号はカットされています)がブラジル盤は直接印刷されています。

見開きの内側です。こちらは各国盤と同じデザインです。表側同様写真が暗いです。

見開きの左側のページ下部に南米盤によく見られるDISCO E CULTURA(レコードは文化です)とパブリッシャーのⓅ1972があります。

一枚目のインナーです。ジャケット同様インナーの写真も暗い感じです。今回のブログは全体に写真が暗いですが、暗い場所で撮っているわけではありません。

右側中央に裏ジャケにあったContinentalのロゴとSTEREO、MONOの印刷があります。ジャケ、インナー共にブラジルの文字が一切ないのでこのロゴでブラジル盤と判断するしかありません。

インナーの反対側です。

2枚目のインナーです。

こちらも裏ジャケにあったSTEREO、MONOの印刷があります。Continentalのロゴは離れた場所にあります。

右上にContinentalのロゴがあります。

インナーの反対側です。

ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。その上に"Stereo Compatival Mono"と書かれています。左側にベロマーク、面表記、パブリッシャーがあります。面表記はLADO 1です。右側に規格番号のCOC 2-2900があります。曲目はラベルの下半分に書かれていますが、円に収めるために活字の大きさが一定ではありません。一番下にプロデューサー・クレジットとマトがあります。リムがラベルの円周全体に文字で埋まっているのがブラジル盤らしいですね。マトリクスは機械打ちでST RS 722507/ST RS 722508/ST RS 722509/ST RS 722510です。なお、ブラジル盤のWEAのラベルは2種類あり、こちらはグループ名とタイトルがジャケットと同じ書体ですが、普通の活字のものも存在します。普通の活字のラベルが初回で、こちらはセカンド・プレスらしいです。

B面のラベルです。

C面のラベルです。

D面のラベルです。

さきにも書きましたが、このブラジル盤はステレオの左右のチャンネルが逆にプレスされています。通常盤と全曲聴き比べてみましたが、ギターやピアノ、コーラスなど全部左右逆でした。次回触れますが再発のEMI盤とCBS盤はチャンネルは正常ですのでこのオリジナル盤だけ何かのミスでチャンネルが逆になってしまったと思います。チャンネル逆はatsu-yさんの"Hot Stuff"の掲示板で10年位前に話題になりましたメキシコ盤の『STICKY FINGERS』でもありましたね!ストーンズのレコードは世界中で出ているのでまだまだこういった新たな発見があるかも知れません。次回はブラジル盤のEMIとCBSからの再発盤を紹介します。