ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USAプロモ・シングル TIME WAITS FOR NO ONE!!

ローリング・ストーンズのUSA盤のプロモ・シングル「Time Waits For No One」です。ストーンズの曲の中でも名曲として人気がある曲ですがアルバムからのシングルカットはなく、プロモ盤のみ作られました。片面にモノラル、片面にステレオが収録されてされており、モノラルはここでしか聴けない貴重なものとなっています。プロモが配布された正確な年月は分かりませんが、裏ジャケのライナーの日付が1975年1月21日となっているのでこの時期に作られたと思います。規格番号はPR 228です。このPRから始まる番号はローリング・ストーンズ・レコードではプロモだけ作られてレギュラー盤が無い場合に割り振られているプロモ専用の番号となっています。このプロモ盤は白地にアルバムのジャケットを載せた専用のピクチャースリーヴが付けられています。

アルバムのジャケットの下に規格番号PR 228やFOR PROMOTIONAL USE ONLYとあります。表側だけだと何の曲が収録されているのか分かりません。その下に回転数、ベロマークがあります。ベロマークの下にDistributed by Atlantic Recordsと書かれています。

ピクチャースリーヴの裏側です。このライナーでこのプロモ盤には「Time Waits For No One」のモノラル、ステレオが収録されていることが分かります。

ラベルです。こちらはモノラル側の白ラベルです。プレス工場コードはSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、回転数、マトとMONOがあります。右側に規格番号のPR-228、タイム表記、そして"From Rolling Stones LP COC-79101"とあります。その下にNOT FOR SALE、FOR PROMOTIONAL PURPOSESがあります。ONLYではなく、PURPOSESとなってますがプロモ盤でこういう表現は珍しいです。マトリクスは手書きでPR-29482-2/ST-PR-29482-2です。

ステレオ側の青ラベルです。モノラル側と文字の配置は同じですが、左側のベロマークの下のマトがステレオ用になっており、その下にSTEREOがあります。

このプロモ盤は86年に当時原宿で開店したばかりの頃の「Gimme Shelter」で初めて見て、最初はなんのレコードだろうと思って買いました。USA盤のアルバムと聴き比べてみるとこのシングルはやや音圧が低く、ステレオ感があまりありません。モノラルなのかな?と思ってモノラルの方と比べるとモノラルでもなくステレオ感のないミックスとなっています。モノラルの方は完全にモノラルで左右のスピーカーの音を束ねた感じです。このシングルに関しては通常盤のアルバムの方が音がいいかも知れません。アルバム『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』は高校に入学した75年に買いましたが、アルバムの中で特に気に入った曲がこの「Time Waits For No One」でした。チョット物悲しいメロディとギターソロが美しく何度も聴いたのを覚えています。ホントに隠れた名曲ですよね!

ローリング・ストーンズ USAシングル盤 AIN'T TOO PROUD TO BEG いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「Ain't Too Proud To Beg/Dance Little Sister」です。1974年10月25日(12月説もあり)に発売され、規格番号はRS-19302です。A面はテンプテーションズの66年のヒット曲のカヴァーで、作者はノーマン・ホイットフィールドとエディ・ホランド・ジュニアです。ストーンズ・ヴァージョンはビリー・プレストンが参加しています。両面共この1週間前の10月18日に発売されたアルバム『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』に収録されており同アルバムからの第2弾シングルとなります。このシングルは片面にモノラル、片面にステレオを収録したプロモ盤も作られました。プロモ盤はアルバム・ヴァージョンと同じです。このシングルは一部ベロスリーヴに入っているものもありますが、アトランティックのカンパニースリーブが使われています。

プロモ盤です。レコードは3か所のプレス工場で作られていますが、枝番の若い順に取り上げていきます。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、MONOがあります。右側に規格番号、出版社、タイム表記があります。その下に"From Rolling Stones LP COC 79101とあります。リムはROLLING STONES RECORDSから始まる住所が75 ROCKEFELLER PLAZA N.Y.です。マトリクスは手書きでRS-29480-2/ST-RS 29480-2です。 

ステレオ側のラベルです。青ラベルで左下にSTEREOがあります。その他の文字の配置はモノラル側と同じです。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsのことです。左側にベロマークが、右側にMONO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでRS-29580-4/ST-RS 29480-4です。

ステレオ側のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマーク、右側にPLUG SIDE、MONO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。その下にPROMOTION COPY、NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでRS-29480-5  △96154/ST-RS 29480-9  △96155です。

ステレオ側のラベルです。

テストプレスです。プレス工場コードはSPです。上部にタイトルがあります。左側にマトとMONOが、右側に規格番号とタイム表記があります。下部にアーティスト名があります。マトリクスは手書きでRS-29480-1/ST-RS-29480-1です。両面マト1はこのテスト盤だけです。

ステレオ側のラベルです。

ここからはレギュラー盤です。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、出版社、タイム表記があります。その下に"From Rolling Stones LP COC 79101"とあります。マトリクスは手書きでST-RS 29480-2/ST-RS-29484-1です。

上と同じSPですがリムにWのロゴがあります。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでST-RS 29480-12  1-1/ST-RS-29484-1  1-2です。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS 29480-4/ST-RS-29484-5です。B面の枝番は文字が潰れているので6にも見えます。

プレス工場コードはMOです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS-29480-8  △96155/ST-RS-29484-9  △96156です。

『ACETATES』というブートレッグにこの曲のエデイット・ヴァージョンが収録されています。ギターソロ前のサビの部分がカットされ、いきなりギターソロへ飛びエンディングはフェイドアウトしてしまうというヴァージョンですが、このプロモ盤でも使われておらずなんで作られたのか分かりません。まあ、もともと3分29秒と短い曲ですのでハサミを入れる必要がなかったと思いますがこのプロモで使えば面白かったですよね。私は75年にNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」でこの曲のPVを観てカッコいい!と思ったのを覚えています。テンプスのオリジナルもいいですが、ストーンズ・ヴァージョンもカッコいいですよね。

ローリング・ストーンズ USAシングル盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「It's Only Rock'n Roll/Through The Lonely Nights」です。アメリカでは1974年7月26日(ミックの誕生日)に発売され、規格番号はRS 19301です。アルバムは10月18日に発売されたので3か月前に先行シングルとして発売され、B面にはアルバム未収録の曲が収録されているというアルバムからのカットが当たり前となっていた当時としては珍しいシングルです。この曲はプロモ用のシングルも作られ、プロモ盤には片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。モノ、ステレオ共にエデイット・ヴァージョンが収録されています。このエデイット・ヴァージョンは、2回目のサビの途中のlile it, yes I doからいきなりギターソロへ飛びそのままエンディングへ突き進むというここでしか聴くことができないヴァージョンとなっています。通常ヴァージョンは5分3秒、エデイット・ヴァージョンは4分45秒なのでそんなにカットしてあるわけではないですがそれでもコーラスの途中から急にギターソロへ飛ぶと違和感がありますね!最初はプロモからいきます。レコードはアトランティックのカンパニースリーブに入っています。

ラベルです。このシングルは3つのプレス工場でプレスされていますが、ここではマトの枝番が若い順に取り上げていきます。最初はプレス工場がSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。モノラル側の白ラベルです。左側にベロマーク、マトとMONOがあります。右側に規格番号、タイム表記、その下にEDITED VERSIONとあります。エデイット・ヴァージョンなので通常5分3秒のところここでは4分46秒となっています。タイトルの下のプロデューサー・クレジットがThe Glimmer Twinsとなっているのが新しい時代を感じさせますね。マトリクスは手書きでRS 29271-2/ST-RS-29271-3です。このシングルのリムは全てROLLING STONES RECORDSから始まり、住所が75 ROCKFELLER PLAZAです。 

ステレオ側の青ラベルです。左側にSTEREOがあります。こちらも同じエデイット・ヴァージョンで、ステレオとなっています。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側はベロマークだけです。右側に大きくEDITED VERSIONがあります。その下にMONO、規格番号、マト、タイム表記があります。マトリクスは手書きでRS 29271-3/ST-RS 29271-5です。ハイフンの有り無しはレコードの通りに書いています。

ステレオ側のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマークがあります。右側にPLUG SIDE、MONO、規格番号、マト、タイム表記があります。その下にEDITED VERSION、PROMOTION COPY、NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでRS 29271-5  △95365/ST-RS 29271-8  △95366です。

ステレオ側のラベルです。

テストプレスです。プレス工場コードはSP(Specialty records)です。上部にタイトルがあります。左側にMONOとマトがあります。右側に規格番号とタイム表記があります。下部にアーティスト名と全体にシンプルなラベルです。マトリクスは手書きでRS 29271-2/ST-RS-29271-3です。このマトは一番最初のSP製のプロモと同じマトです。

ステレオ側のラベルです。

ここからレギュラー盤です。レギュラー盤は両面ステレオで、「It's Only Rock'n Roll」は通常のタイムのアルバム・ヴァージョン、B面に「Through The Lonely Nights」が収録されています。この「Through The lonely Nights」は長い間このシングルでしか聴くことが出来なくて重宝されていましたね!こちらも3か所のプレス工場でプレスされていますが、マトの枝番の若い工場から取り上げていきます。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号とタイム表記があります。レギュラー盤のリムも全てROLLING STONES RECORDSから始まる住所が75 ROCKFELLER PLAZAです。マトリクスは手書きでST-RS 29270-5/ST-RS-29272-1です・ 

プレス工場コードは上と同じSPです。文字の配置も上と同じですが、リムにWのロゴがあります。マトリクスは手書きでST-RS 29270-3/ST-RS-29272-1です。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS 29270-8/ST-RS-29272-5です。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、タイム表記があります。文字の大きさは上のPL盤よりも小さいです。マトリクスは手書きでST-RS 29270-10  △95367/ST-RS-29272-8  △95366-Xです。

この曲はロン・ウッドの『俺と仲間』のセッションで録音されたもので、最初はロン(ギター)、ミック(ヴォーカル)、ケニー・ジョーンズ(ドラムス)、ウィリー・ウィークス(ベース)、そしてデヴィッド・ボウイ(バック・ヴォーカル)で録音されたそうです。ストーンズ・ヴァージョンはそのテープを元にキースのギターとイアン・スチュワートのピアノを追加したものです。また、この曲はプロモーションビデオも作られていますが、ストーンズ演奏中に泡が出てきてメンバーが沈んでいくというストーンズ史上サイコーに面白いPVでしたね!タイトルになった"It's only rock'n roll but I like it"という言葉もストーンズにしか言えない王者の風格がありますね!ライヴではチャック・ベリー調のロックン・ロールで演奏していますが、このスタジオ盤はルーズな演奏が心地よく一度でいいからこの雰囲気でライヴ演奏してくれませんかね。