ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 OUT OF OUR HEADS (UK仕様)いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ盤『OUT OF OUR HEADS』です。同アルバムはドイツで1965年9月にUSA仕様で発売されていましたが(規格番号:SLK 16363-P)、71年2月に突然UK仕様で発売されました。規格番号はSLK 16682-Pで、ステレオ(疑似ステ)のみの発売です。ジャケットもUK仕様となっています。ドイツではUSA仕様は65年に一度きり発売されただけで、これ以降アナログ盤は80年代のCD時代になるまでずっとUK仕様で発売されています。このアルバムはUSA仕様で発売された国が多い中、ドイツでは何でいきなりUK仕様になったのか不明です。ジャケットは左上に五つ星があります。ジャケットは表裏コーティングされています。この五つ星のジャケは後期に行くとコーティング無に変わります。このドイツ盤のジャケットはよく見ると左側と下側に黒い枠のようなものがあります。

左上の五つ星の部分です。また、左端が黒い枠のようになっているのが分かると思います。話がそれますがドイツ盤のこの五つ星が付いているレコードは以前紹介した『BEGGARS BANQUET』と『GET YER YA-YA'S OUT』とこのレコードの3タイトルです。 

左下の部分です。左側と下にかけて黒い枠があります。まるで写真の位置がずれて印刷してしまったような感じです!

裏ジャケです。UK盤の『OUT OF OUR HEADS』と同じデザインです。

初回盤は左上にRoyal Sound STEREOのロゴがあります。

右上に規格番号のSLK 16 682-Pがあります。

右下にDECCAのロゴがあります。その下にMade in Germanyとドイツでの配給元TELDECの住所があります。

ラベルです。左側にRoyal Sound STEREOのロゴがある初回盤のラベルです。その下にドイツの著作権協会GEMAのロゴとマトが、右側に規格番号と面表記があります。面表記はSeite 1です。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでZAL-6973/ZAL-6974です。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。ジャケットは両面コーティングされています。

B面のラベルです。

上のラベルからRoyal Sound STEREOのロゴがなくなっているセカンド・ラベルです。71年の終わりにはこのラベルに変わっているので、オリジナル盤のラベルは製造期間は短かったと思います。Royal Sound STEREOのロゴがなくなったため、右側にSTEREOがあります。その他の文字の配置は初回盤と同じです。マトリクスは機械打ちでZAL-6973/ZAL-6974です。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。これは上の初回盤のマトと同じです。ジャケットは五つ星ですがコーティングはありません。

B面のラベルです。

ここからは76年3月以降の再発盤です。ジャケットは周りに黒い枠があります。この枠があるのはドイツ盤だけです。規格番号も6.21428に変わります。

右上の部分です。ラベルと照らし合わせるためそれぞれに番号を振っておきます。右から①76年3月からのNOVAラベル、②80年からのDECCAラベル、③88年9月12日に発売されたシルヴァ―・ラベルのジャケットです。

右上の部分です。上から①76年3月からのNOVAラベル、②80年からのDECCAラベル、③88年9月12日に発売されたシルヴァ―・ラベルのジャケットです。③は規格番号が820 049-1です。

右下の部分です。上から①76年3月からのNOVAラベル、②80年からのDECCAラベル、③88年9月12日に発売されたシルヴァ―・ラベルのジャケットです。①②はこの部分にMade in GermanyとTELDECの住所があります。③はクレジットが一行になっており最後にMade in West Germanyとあります。West Germanyとあるのはこの再発盤だけです。

76年3月に発売されたNOVAのラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMA、面表記、DECCAのロゴがあります。右側にSTEREO、規格番号、マトがあります。曲目は左揃いです。ラベル下部にAN ORIGINAL DECCA RECORDINGとあります。ジャケットは①です。マトリクスは機械打ちで6.21428-00-1/6.21428-00-2です。Manufactured in Germanyの刻印はありません。また、今までのZALから始まるマトはXXXXXXXと消されています。

B面のラベルです。

80年からのDECCAのラベルです。左側にGEMAのロゴ、マトがあります。右側に規格番号、面表記、STEREOがあります。ジャケットは②です。マトリクスは機械打ちで6.21428-01-1/1//6.21428-01-2/1です。Manufactured in Germanyの刻印はありません。また、NOVAラベルにあったZALから始まるマトをXXXXXXXXと消してある部分はありません。

B面のラベルです。

上のDECCAのラベルはストーンズのカタログが載っている専用のインナーに入っています。

インナーの反対側です。

88年9月12日に発売されたシルヴァ―・ラベルです。これはジャケットにUS VERSIONと書かれているにも関わらず内容はUK仕様という珍品となっています。ジャケットはコーティングされていませんが艶のあるジャケットとなっています。規格番号は820 049-1です。

このUK仕様のシルヴァ―・ラベルはドイツ製とオランダ製があります。オランダでは最初からずっとUSA仕様で発売されており、またこのオランダ盤のシルヴァ―・ラベルはドイツ製のジャケット③に入っているので、ここでは例外としてドイツ・プレスとオランダ・プレスの両方取り上げます。こちらはドイツ盤になります。80年代のシルヴァ―・ラベルです。デッカのロゴも青赤のものとなります。上半分の枠の中に回転数、マト、面表記、規格番号があります。左側にMade in West Germanyが、右側にBEAM/STEMRAとⓅ1971があります。タイトルの下にまで(US-Version)があります。ラベルまでUS-Versionと間違っているとは誰か気が付かなかったんでしょうかね?曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで6.21428-01-1/1//6.21428-01-2/1です。ジャケットは③です。

B面のラベルです。

オランダ製のラベルです。同じシルヴァ―・ラベルですが、ドイツ盤と比べるとシンプルな感じです。上部に青赤のDECCAのロゴがあります。その下にSTEREOと規格番号、面表記があります。こちらもタイトルの下に(US-Version)とあります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで820 049 1 81=1 670 01/820 049 1 82=1 670 01です。ジャケットは③です。

B面のラベルです。

音はUK盤のステレオ(疑似ステ)と比べると同じ音圧、音質です。最初にも書きましたがドイツでは65年にUSA仕様で発売されていたのに、71年に突然UK仕様に変わった理由は謎ですね。そのためかドイツではUSA仕様が出ていなかったという説まであったと聞いたことがあります。また、88年の再発盤はUS VERSIONとわざわざ書かれているのも関わらず内容はUK仕様というのが面白いですよね。当時の担当者は内容がこんがらがってしまったのでしょうか?当時は日本を始め、ヨーロッパ、南アメリカなど殆どの国がUSA仕様で発売していたので私もあまり馴染みがないアルバムですが、今聴くと選曲や曲の流れも良く、なかなかいいアルバムですよね!

 

1965年に発売されたUSA仕様のドイツ盤『OUT OF OUR HEADS』はこちらです↓

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 OUT OF OUR HEADS!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)

 

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 GET YER YA-YA'S OUT いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ盤『GET YER YA-YA'S OUT』です。1970年9月に発売され、規格番号はSLK 16670-Pです。ドイツ盤は再発時期によって規格番号やジャケットの細かいクレジット、ラベルなどが変わっていくので順を追って紹介したいと思います。また、UK盤の時にも紹介しましたがドイツへのUK輸出仕様もあるのでそちらも再度取り上げようと思います。最初はオリジナル盤です。規格番号はSLK 16670-Pでジャケットの下部に五つの☆マークがあるのが特徴です。この5つ星のジャケットは初期型は両面コーティングされていますが、後期型はコーティングがありません。

星マークの部分です。この五つ星は『BEGGAR'S BANQUET』にもありましたね!

再発盤のジャケットです。五つ星が無くなっていまて、コーティングもありません。

再発盤の左下にはNOVAやDECCAのロゴがあります。UK盤やUSA盤はこの位置にはロゴはありませんね。

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインです。

右上の規格番号の部分です。ラベルと照らし合わせるために番号を振っておきます。上から①オリジナル盤で表側に五つ星があるジャケット。②UK製のジャケットでレコードもUKでプレスされた輸出仕様のジャケット。規格番号もドイツ盤のSLK 16670/Pとなっています。③規格番号が6.22158のNOVA盤。④規格番号は6.22158で80年代に発売された赤ラベルのデッカ盤です。

左下の部分です。上から①オリジナル盤、③NOVA盤、④再発デッカ盤。NOVA盤はこの部分にNOVAのロゴとMade in Germany、TELDECの住所があります。④の再発デッカ盤はこの部分にMade in GermanyとTELDECの住所があります。

①オリジナル盤の下部中央の部分です。オリジナル盤はこの部分にMade in GermanyとTELDECの住所があります。

オリジナル盤のラベルです。ドイツ・デッカの赤ラベルです。上部にDECCAのロゴがあります。左側にRoyal Sound STEREOのロゴ、ドイツの著作権協会GEMAのロゴ、マトがあります。右側に規格番号と面表記があります。曲目は中央揃いになっています。ジャケットは①で表裏コーティングされています。マトリクスは機械打ちでXZAL-10076/XZAL-10077です。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。 

B面のラベルです。

71年頃からのセカンド・ラベルです。上のラベルで左側にあったRoyal Sound Stereoのロゴがありません。左側にGEMAとマトが、右側にSTEREO、規格番号と面表記があります。規格番号に下線が引かれています。曲目の部分は上のラベルと同じです。このレコードはジャケットは①ですがコーティングされていません。マトリクスは機械打ちでXZAL-10076/XZAL-10077です。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。 これは上のラベルと同じマトです。

B面のラベルです。

セカンド・ラベルのレコードで使われていたインナーです。当時のTELDEC (TELEFUNKEN-DECCA)の写真付きのアーティストの紹介文やレコードのカタログが載っています。ストーンズはハイドパークでの写真とレコードはファースト、No.2、AFTERMATH、LET IT BLEEDなどが載っています。このインナーはあまりみかけません。

インナーの反対側です。

ドイツ盤ではありませんが発売時期から考えてここにUK輸出仕様を入れます。このレコードはイギリスでプレスされ、ドイツに輸出されたものです。よってラベルもUK盤と同じUKデッカのボックスト・デッカの青ラベルとなっています。上部のデッカのロゴの上にMADE IN ENGLANDがあります。UK盤ですが、規格番号の部分がSLK 16.670Pとドイツ盤の番号になっているのが特徴です。ジャケットは②です。マトリクスは機械打ちでXZAL-10076-3W/XZAL-10077-1Wです。

B面のラベルです。

UK輸出仕様の裏ジャケ右上の部分です。イギリス製のジャケットですがこの部分がSLK 16670/Pとドイツの番号になっています。ドイツ盤は番号と記号の間がハイフンでしたが、ここではスラッシュになっています。ジャケットは表裏コーティングされています。

UK輸出仕様の裏ジャケ下部の部分です。Sleeve printed in England by Robert Stace.のクレジットがあります。

76年3月からのNOVA盤のラベルです。規格番号は6.22158に変わります。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMAと面表記、DECCAのロゴがあります。右側にSTEREOと規格番号があります。曲目は左揃いです。一番下にAN ORIGINAL DECCA RECORDINGとあります。ジャケットは③です。マトリクスは機械打ちで6.-22158-00-1/6.22158-002です。A面のマトは打ち間違えたのか6.の次にハイフンがあります。また、オリジナル盤のマトXZAL-10076/XZAL-10077をA面は横線で、B面はXXXXXXXで消してあります。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

80年から87年まで生産していたデッカ盤のラベルです。規格番号は6.22158です。上部にDECCAのロゴがあります。左側にGEMAとマト、Ⓟ1970が、右側に規格番号、面表記、STEREOがあります。曲目は中央揃いになっています。ジャケットは④です。マトリクスは機械打ちで6.22158-00-1//6.22158-00-2/1です。B面の枝番にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。両面共XZALから始まる過去のマトをXXXXXXXと消してあります。Manufactured in Germanyの刻印はありません。

B面のラベルです。

80年代のデッカ盤に使われていたインナーです。この時期に同時に再発されたストーンズのカタログが載っています。

インナーの反対側です。

ドイツ盤はやはりオリジナル盤のジャケットにある五つ星が特別感がありますね!このレコードは90年頃西新宿にあったライフ・インの姉妹店のローリング・ストーンズ・ショップ(という店名だったか?)で買いました。星マークが5つ付いていたので買ったのを覚えています。そのお店は広い店内に半分はアナログ・ブート、半分はオフィシャル盤が並んでいて、ブートもオフィシャルもレア盤がたくさんあったのを覚えています。ストーンズ以外もありましたが殆どストーンズのレコードばかりで今考えると夢みたいなお店でしたね。そしてこの時期にUK輸出仕様があったのも興味深いです。私がストーンズを聴き始めた時はストーンズのライヴ盤はこれと『GOT LIVE IF YOU WANT IT』しかなく、特にこのレコードの貫禄ある演奏が気に入ってよく聴いていたのが懐かしいです。ジャケットがミックでも、キースでもなく、チャーリーというのがとぼけていていいですよね~。ビルがジャンプしてても合わないだろうし、このチャーリーのキャラクターがセンスのいいジャケットとなっていると思います。裏ジャケも当時のライヴ写真を使っていてこれもいいデザインだと思います。今でも聴く頻度が多いアルバムです。

ローリング・ストーンズ USA盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL②再発盤!!

前回に引き続きUSA盤の『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。今回は1987年11月13日に発売されたCBSからの再発盤を紹介します。規格番号はFC 40493です。ジャケットは両面艶があり、色合いはオリジナルのUSA盤より少し明るい感じです。シールドの上にタイトルや代表曲がクレジットされたステッカーが貼られています。

ジャケットに貼られたステッカーです。主な収録曲が書かれています。

裏ジャケです。こちらもオリジナル盤と同じデザインです。右上のバーコードで再発盤と分かります。

バーコードの部分です。

裏ジャケ左下にベロマークがあります。

下部中央に著作権表示があります。WEAからCBSに変更となっています。この続きにCBSのニューヨークの住所が書かれています。

インナーです。オリジナル盤は硬い紙質でしたが、こちらはペラペラな薄い紙です。

インナーの反対側です。こちらもオリジナル盤と同じデザインです。

右下にローリング・ストーンズ・レコードの登録票所Promotone B.V.があります。

左下に規格番号の40493があります。

ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークとSTEREOが、右側に面表記と規格番号、マトがあります。マトはA面がALから、B面がBLから始まっています。曲目は左揃いです。その下に作者やプロデューサー・クレジットがあります。キースのクレジットはRichardsとなっています。マトリクスは手書きでAL 40493-1A/BL 40493-1Aです。 

B面のラベルです。

この再発盤のシリーズは『STICKY FINGERS』から『UNDERCOVER』まで発売されましたが、ジッパーがなくなったり、見開きだったのがシングル・ジャケになったりしてジャケットの作りがオリジナルと比べて簡素化になっていますが、この『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はもともとシングル・ジャケで専用のインナーが付いていただけなのでオリジナルに近い再発でした。この頃になるとCDばかりに目が行っていてレコードが出ていたのに気が付きませんでしたが、この頃からジャケットにバーコードが印刷されるようになりデザインを損ねているのが嫌ですね。音の方もCDと同じで何となくすっきりしたような印象です。アメリカではこの後移籍したヴァージンでもレコードの発売はなく『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はこのCBS盤が最後のレコードとなっています。