ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑥ TIME IS ON MY SIDE+3!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『TIME IS ON MY SIDE+3』です。1964年12月に発売され、規格番号は457.050です。収録曲は「Time Is On My Side」「Congratulations」「Off The Hook」「Little Red Rooster」の4曲です。ちょうどこの時期に発売されたUK盤シングル「Little Red Rooster」のAB面、USA盤シングルの「Time Is On My Side」のAB面をカップリングした内容となっています。ジャケットは64年にパリのシャンゼリゼ通りで撮影された写真が使われており、表側がコーティングされています。

このEPは同じ内容、同じジャケットで71年に規格番号を461.210に変えて再発されています。フランス盤のEPで途中で番号が変わるのは珍しいです。右上の規格番号の部分が黒く塗られて新たな番号が印刷されています。また、右下のDECCAのロゴが黒から水色に変更されています。

右上の規格番号の部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。再発盤の方は黒く塗りつぶして新たな番号を印刷してあります。

デッカのロゴの部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。オリジナル盤は黒で再発盤は水色になっています。

曲目の部分です。

裏ジャケです。こちらはオリジナル盤の裏側です。

曲目の部分です。

オリジナル盤のジャケットにも初期型と後期型があります。後期型はデッカのロゴの枠が2重になっています。デッカのロゴの左下にMade in Franceがあります。右下に印刷所のACEMと発売(再発)された日付が印刷されています。初回盤は12-64です。その他に1-65、3-65、9-65、10-65、6-67、10-67、11-67、12-68、8-69、3-70を確認しました。

右上の部分です。上が初期型、下が後期型で価格コードのMがあります。MEDIUMの活字もフォントが違います。

再発のジャケットの裏側です。曲目が上部にあり、その下はデッカのカタログとなっており、オリジナルのジャケットとはデザインが全く違います。

右上に新たな番号461.210があります。

再発のジャケットの左下にⓅ1964があります。

右下の部分です。再発のジャケットはこの部分に印刷所とMade in Franceがあります。

ラベルです。オリジナルのデッカのロゴが6角形のラベルです。デッカのロゴの上にパブリシャーの1964があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。曲目の下に回転数があります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。

B面のラベルです。

66年以降のデッカのロゴが長方形になったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側のクレジットは上のオリジナルのラベルと同じです。こちらもリムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

71年に新たな番号になったラベルです。デッカのロゴがラベル上部にあります。デッカのロゴの下にMADE IN FRANCEがあります。左側にパブリシャーの1964とフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴが、右側にマト、新しい規格番号461.210、面表記があります。面表記の上に何故かDECCAと書かれています。今まで上部にあったグループ名は曲目の上にあります。回転数はどこにもありません。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

「Time Is On My Side」はオルガン・イントロ・ヴァージョンが収録されています。このEPは何といってもフランスで撮影されたメンバーの写真が美しいことです。当時はあまり本国から写真が入って来なかった時代だったのかこういった現地で撮られた写真が使われていたと思いますが、今となっては貴重な写真だと思います。内容もイギリス、アメリカの両方のシングルのAB面を収録したEPで一気に聴けて便利だと思います。「Time Is On My Side」はGSのタイガースのライヴ盤でストーンズよりも先に聴きましたが最初の頃はカヴァーだとは知らずてっきりストーンズのオリジナル曲だと思っていました。それくらい当時のストーンズにマッチした曲ですよね!また、このEPだけ規格番号が途中で変更になった理由は最後まで分かりませんでした。これは何か分かりましたら追記します。

ローリング・ストーンズ フランス/ベルギー盤EP⑤ IF YOU NEED ME+3 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『IF YOU NEED ME+3』です。1964年8月14日に発売され、規格番号は457.043です。内容はUKエキスポート仕様のEPと同じで、UK盤EP『5X5』から「2120 South Michugan Avenue」がカットされたものとなっています。ジャケットもUK盤EPと同じ写真が使われています。UK盤は周りに余白がありましたが、フランス盤は余白がなく全体が写真となっています。この写真、何気なくただ立っているだけなのになんだかカッコいいですよね!ジャケットは表側がコーティングされています。

左下に規格番号の457.043があります。

右下にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。こちらもUK盤と同じ写真が使われています。UK盤は黒だったグループ名が水色っていうのもフランスっぽいですね!

曲目の部分です。面表記はFace 1/Face 2です。

これはHironori Gotoさんから教えて頂いたのですが、「If You Need Me」の作者が初期型はジャケット、ラベル共にFats Domino-Bartholomewとミスっています。後期型ジャケットではWilson Pickett-Robert Bateman-Sonny Sandersと修正されています。後藤さんありがとうございました!こちらは初期型のミスっている部分です。

こちらは作者が修正された後期型のジャケットです。

右下の部分です。上から初期型、中期型、後期型のジャケットです。このEPは他のフランス盤のEPように裏ジャケのデザインの変更やデッカのロゴなどの変化はありません。後期型は下部中央に見えるPhote:Xというクレジットが追加されただけです。発売された年月は8-64、9-64、12-64、10-67、1-69、11-69、4-70を確認しました。

左下にMade in Franceがあります。

オリジナル盤のラベルです。デッカのロゴが6角形の枠になっています。その上にパブリシャーの1964があります。右側にマト、規格番号、面表記、BEAMがあります。回転数は一番下にあります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。「If You Need Me」の作者がFats Domino-Bartholomewと間違っています。

B面のラベルです。

66年からのデッカのロゴがボックスになったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側のクレジットは上のオリジナル盤と同じです。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。このマトはオリジナル盤と同じです。「If You Need Me」の作者が

B面のラベルです。

「If You Need Me」の作者のミスクレジットはラベルでも間違っています。こちらはオリジナル盤の6角形のデッカのラベルです。

こちらはデッカのロゴが四角になってからのラベルです。Wilson Pickett-Robert Bateman-Sonny Sandersと修正されています。

DECCAのロゴがラベルの上部にある70年代のラベルです。その下にMADE IN FRANCE~があります。左側にフランスの著作権協会のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。回転数は何処にもありません。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。このマトはオリジナル盤と同じです。

B面のラベルです。

このEPはフランス製のジャケットを使ってベルギーでも発売されています。1964年9月に発売され、規格番号はフランス盤と同じ457.043です。ジャケットはフランスから輸入してレコードはベルギーでプレスして販売していました。ジャケットの写真はMade in Farnceと書かれたフランス盤と全く同じなのでここでは省略します。ベルギー盤のラベルです。フランス盤の初回のラベルの6角形のデッカですが、こちらはロゴが違います。デッカのロゴの下にEP盤を表すEXTENDED PLAYがあります。右側は規格番号、マトがあります。その下のD.R.というのは何か調べましたが分かりませんでした。下部に曲目あります。ベルギー盤はシングル、EP、LPの何処にも生産国のクレジットがないのが特徴です。マトリクスは機械打ちでEFF9-2743/1//EFF92740/1です。マトの間にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。 

B面のラベルです。

このフランス盤ははっきりした音で結構いい音が聴けます。内容もウィルソン・ピケットチャック・ベリー、リトル・ウォーターのカヴァーにナンカー・フェルジ名義のオリジナル曲という最高の選曲だと思います。この頃のストーンズのカヴァー曲は完全に自分たちのものにしているのがすごいですよね!おそらく当時のステージのレパートリーだった曲だと思いますがこういう演奏を聴くと当時のストーンズのステージを観てみたかったと思います。そして今回初めてベルギー盤のEPも紹介しましたが、ベルギーではシングル盤はベルギー独自の一枚の紙を折りたたんだピクチャースリーヴが付けられていましたが、4曲入りのEPはフランスやオランダからジャケットを輸入して自国でプレスされたレコードを入れて販売していました。ベルギーで発売されたEPは今後もフランス盤やオランダ盤のEPを紹介した時に一緒に取り上げようと思います。

ローリング・ストーンズ USA盤 MADE IN THE SHADE いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『MADE IN THE SHADE』です。1975年6月6日に発売され、規格番号はCOC-79102です。また、77年には規格番号をCOC 39107と変えて再発されたいます。ストーンズ・レコード初のベスト・アルバムで71年~74年に発売されたシングルA面全曲にB面だった「Bitch」「Dance Little Sister」、そしてシングルではありませんが「Rip This Joint」が収録されており、純粋なテイラー期のベストとなっています。ジャケットは各国盤同様砂漠でヘッドホンで音楽を聴いている女性のイラストです。写真のレコードはプロモ・ステッカーと曲目が書かれたステッカーが貼られています。

曲目のステッカーです。

こちらは再発盤の曲目ステッカーです。上のステッカーの規格番号の部分だけCOC 39107と変更になっています。

裏ジャケです。各国と同様のデザインとなっています。このアルバムはジャケ、インナー共にメンバーの写真は一切ありません。

曲目の部分です。ここでは「It's Only Rock'n Roll」の(But I Like It)がありません。

裏ジャケの右下に規格番号がありますが、上がオリジナル盤(COC 79102)、下が再発盤(COC 39107)です。再発盤のジャケットのその他のクレジットの部分はオリジナル盤と全く同じなのでここで見分けるしかありません。

裏ジャケ下部にROLLING STONES RECODSのクレジットがあります。

その続きです。「Brown Sugar」と「Wild Horses」はアブコに著作権があるのでここではABCKOのクレジットがあります。その他の曲はストーンズ・レコードの登録票所のPromotone B.V.となっています。下の欄にアトランティックのニューヨークの住所が書かれています。

インナーです。しっかりとした硬い紙質で水面のようなデザインとなっています。

インナーの反対側です。こちらも片面と全く同じデザインとなっていますが、左下に規格番号があります。

左下の規格番号の部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。共に横にQUEENS LITHO IN U.S.A.があります。

ラベルです。このタイトル専用のカスタム・ラベルとなっています。ラベルに規格番号が書かれていないので結局オリジナル盤も再発盤も同じラベルが使われています。ヘッドホンの部分にグループ名とタイトル、空白の部分に曲目だけのシンプルなデザインです。ベロマークやプロデューサー・クレジットなども一切ありません。アトランティック・レコードのラベルにあるプレス工場コードもなく、全てこのラベルが使われています。マトリクスは手書きでST-RS-713391A/ST-RS-713392B-2です。他に両面にPRとATGPがあります。他にマトは同じで△19888/△19888-Xがあるものもありこれはカリフォルニア州のMonarch recordsプレスだと思います。再発盤のジャケットに入っていたマトは手書きでST-RS-713391=C  ATQP-75  △19888(10)/ST-RS-713392B-2  ATQP  △19888-X(2)です。

B面のラベルです。

ラベルのデザインは同じですが溝が違うタイプ。マトはオリジナル盤と同じです。

B面のラベルです。

このアルバムに収録されている曲は全部オリジナル・アルバムに収録されていたので発売された当時は買うのを見送り、同じ頃デッカから出た未発表曲集の『METAMORPHOSIS』を叔父に買ってもらいました。当時はレコードからカセットテープに録音して聴くというのが主流でしたので『MADE IN THE SHADE』の曲順のカセットを作れば間に合ったのでホントに価値のあるアルバムなのか疑問に思い後追いで日本盤を買いました。まあシングル曲を一気に聴けるという事で重宝しましたが今考えると未発表テイクが入っているわけでもなくあまり意味のないアルバムになってしまいましたね。しかし、「Brown Sugar」で勢いよく始まり、その後のほぼ発売順に並べた曲順で聴くと71年から74年のストーンズのシングル曲っていい曲ばかりだし、演奏やアレンジもよく出来ていると思いました。