ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 TUMBLING DICE いろいろ!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Tumbling Dice / Sweet Black Angel」です。1972年5月に発売され、規格番号はHS 822です。「Tumbling Dice」のシングル盤といえばベロ・スリーヴですが、このスペイン盤は『EXILE ON MAIN STREET』に入っていたポストカードの写真を使った独自のピクチャースリーヴが付けられています。タイトルは「Tumbling Dice」は「Dados Rodando」、「Sweet Black Angel」は「Dulce Angel Negro」とスペイン語表記となっています。表裏エンボス加工になっています。

右上に規格番号HS 822とUK盤などで使われていたRS 19103の番号があります。その下にベロマークがあります。

ピクチャースリーヴの裏側です。上下フリップバック仕様となっており、スペイン盤の『STICKY FINGERS』のLPとカセット、シングル「Brown Sugar」が載っています。缶詰から指が出ているジャケットはカセットテープでも発売されていたんですね。

左上にベロマークがあります。その下のMUSIDOR N.V.というのはストーンズ・レコードのことでストーンズの商標やメンバーの肖像権などをしているオランダのアムステルダムに拠点を置いている会社のことです。

曲目の部分です。スペイン語表記の「Dados Rodando」、「Dulce Angel Negro」と、その下に英語表記と作者クレジット、プロデューサーのジミー・ミラー、ストーンズ・レコードの登録票所があります。右上に規格番号があります。

右下にスペインでの販売元のHispavoxの住所が書かれています。

ラベルです。各国盤同様サイコロのイラストがります。その下にグループ名があります。左側にベロマークが、右側に納本制度の番号、規格番号のHS-822と各国盤の番号のRS 19103、ESTEREO、面表記、回転数があります。面表記はCARA A / CARA Bです。曲名はスペイン語で書かれており、その下に英語表記があります。グループ名の下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットと登録票所があります。マトリクスは機械打ちでHS-822-A-1/HS-822-B-1です。

B面のラベルです。こちらも曲名はスペイン語で書かれています。

ここからはプロモ盤です。このシングルから「It's Only Rock'n Roll」まではプロモ専用のピクチャースリーヴが付けられています。規格番号もレギュラー盤と違いCP 141です。上部にスペイン語表記でタイトルの「DADOS RODANDO」書かれています。このイラストは「Tumbling Dice」の広告やポスター等に使われていたものです。何だか怪しい感じですが、この曲に合ってますよね!右側にさりげなく『メインストリート』のジャケットのリンゴを3個口の中に入れている人のイラストが書かれています。下にベロマークとROLLING STONES RECORDSがあります。ピクチャースリーヴの紙質はやや薄い感じです。

右上に規格番号のCP 141があります。

裏側です。上下フリップバック仕様となっています。中央に曲目が書かれています。

右上にベロマークと規格番号があります。

左上に"DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA"(販売禁止のプロモ盤)とあります。

曲目の部分です。スペイン語表記とその下に英語表記と作者クレジットがあります。

下部にプロデューサーのジミー・ミラーとストーンズ・レコードの登録票所があります。一番下に配給元のHISPAVOXの住所が書かれています。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にサイコロのイラストとグループ名があります。その下に左右に分かれて"DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA"のクレジットがあります。左側にベロマーク、右側に納本制度の番号、規格番号のHS-822と各国盤の番号のRS 19103、回転数があります。レギュラー盤にあったESTEREOと面表記は書かれていません。ESTEREO表記はありませんが両面ステレオで収録されています。曲目の部分はレギュラー盤同様スペイン語表記と英語表記と作者クレジット、その下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットと登録票所があります。このプロモ盤はベロマークがカラーで、タイトルも赤い文字で書かれているので白黒のイメージが強いプロモ盤とはチョット違う感じがしますね!マトリクスは機械打ちでCP-141/CP-141.です。両面同じですが、B面のマトの最後にピリオドが打たれています。

B面のラベルです。こちらも曲名がスペイン語で書かれています。

このスペイン盤の特徴は何といっても独自のジャケットがカッコいいですよね!『メイン・ストリート』に付いていたポストカードの写真を使うとはセンスがいいです。このポストカードの写真はノーマン・シーフによるもので、撮影日当日ビルは欠席、キースはべろんべろんに酔っぱらって来たそうです。ビル役の人がいて後でビルの顔に差し替えたそうですが、何十年も騙されていましたね(笑)。「Tumbling Dice」でこのポストカードの写真を使った国は他にメキシコ盤がありますがそれはまたの機会に紹介します。また、プロモ盤専用のジャケットもこのまま正式に発売してもいけそうなデザインでこのスペイン盤のシングルはレギュラー盤、プロモ盤共に特別な感じがします。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 BROWN SUGAR!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Brown Sugar/Bitch」です。「Brown Sugar」から「Fool To Cry」までのスペイン盤は独自のピクチャースリーヴが付けられており、デザインもカッコいいものが多いので順を追って紹介したいと思います。スペインでのローリング・ストーンズ・レコーズの配給元はHispavoxというスペインで1953年に設立されたレーベルです。いろいろなレーベルのレコードを製造、販売していましたが、1985年にEMIに買収されています。「Brown Sugar」は1971年5月に発売され、規格番号はH 719です。ピクチャースリーヴは両面エンボス加工になっており、表側は70年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われています。

セカンド・スリーヴです。下部左側にNUMERO UNO EN INGLATERRAと右側にNUMERO UNO EN U.S.A.の文字が加わっています。これはそれぞれイギリス、アメリカで(ヒットチャート)NO.1という意味です。

左側のNUMERO UNO EN INGLATERRAの部分です。また、拡大するとピクチャースリーヴがエンボス加工になっているのがよく分かると思います。

右側のNUMERO UNO EN U.S.A.の部分です。

上が初回盤のスリーヴ、下が両側にナンバー・ワンと書かれたセカンド・スリーヴです。

右上に規格番号があります。スペインの番号のH 719の下にUK、USA盤などのRS 19100の番号が書かれています。

左上にベロマークがあります。

タイトルの部分です。グループ名はUK盤などのラベルにあった焼印のデザインとなっています。

ピクチャースリーヴの裏側です。こちらは『STICKY FINGERS』のインナーと同じ写真が使われています。

左上にベロマークがあります。

ミックとキースの間にAB面のタイトルとメンバーの担当楽器がスペイン語で書かれています。

裏側下部に配給元のHISPAVOXの住所のクレジットがあります。

ラベルです。グループ名は『スティッキー』の焼印のデザインになっています。左側に規格番号、面表記、回転数があります。面表記はCARA A /CARA Bです。右側にDepdsita Legal : M.11.871-1971とありますがこれは後藤博則さんに教えて頂き納本制度図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度)とのことだそうです。後藤さんありがとうございました!下部にグループ名とタイトルがあります。マトリクスは機械打ちでH-719-A-1/H-719-B-1です。

B面のラベルです。

こちらはセカンド・ラベルです。文字の配置は上のラベルと同じですが、一番下のプロデューサー・クレジットの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。マトリクスはH-719-A-3/H-719-B-2です。A面のマトは機械打ちですがB面は手書きです。

B面のラベルです。

初回盤の曲目の部分です。プロデューサーのジミー・ミラーの下には何も書かれていません。

セカンド・ラベルの曲目の部分です。グループ名とタイトルがやや上に上がり、プロデューサーのジミー・ミラーの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。

プロモ白ラベルです。規格番号がレギュラー盤とは違いCP-92となっています。左側に規格番号CP-92とUK、USA盤の番号のRS 19100、回転数があります。右側にレギュラー盤にもあったDepdsita Legal : M.11.871-1971のクレジット、その下にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA(販促用ディスクの販売は禁止されています)と書かれています。初回のレギュラー盤同様一番下ジミー・ミラーの下には何も書かれていません。マトリクスは機械打ちでCP-92-A-1/CP-92-B-1です。このプロモはレギュラー盤と同じピクチャースリーヴに入っています。

B面のラベルです。こちらも右側にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTAと書かれています。

このスペイン盤は両面モノラルで収録されています。「Brown Sugar」はモノラルですが終わりがモノラルの「オーライ」ではなくステレオの「イェ~」になっています。通常盤もプロモも全部「イェ~」で終わるので、おそらくステレオの両チャンネルをそのまま束ねてモノラル化したものと思います。「Bitch」はリフがかっこいいし、サビでちょっとマイナー調になるのがいいですよね。この「Brown Sugar」と「Bitch」のカップリングはストーンズ史上最高のシングルだと思います。特にこのスペイン盤はライヴ写真を使った独自のピクチャースリーヴ付きなのがいいですよね!この後スペインでのシングル盤は「Fool To Cry」まで独自のピクチャースリーヴが付けられており、更に「Tumbling Dice」以降のプロモ盤はレギュラー盤とは違ったプロモ専用のピクチャースリーヴが付けられているので今後も順を追って紹介したいと思います。

ローリング・ストーンズ フランス盤 TUMBLING DICE!!

ローリング・ストーンズのフランス・シングル盤「Tumbling Dice / Sweet Black Angel」です。1972年4月14日に発売され、規格番号はRS 19103です。フランスでのローリング・ストーンズ・レコードの販売元はFILIPACCHI MUSICという会社です。フランスでは各国盤同様専用のベロスリーヴで発売されましたが、フランス独自にアレンジされたベロスリーヴとなっています。上部にROLLING STONESとグループ名があります。ベロの先端にベロマークがあるというユニークなデザインです。ベロ・スリーヴの場合レコード取り出し口は上からが多いですがこのフランス盤は右側です。

右上に規格番号RS 19103とおそらく価格コードと思われるJがあります。

左下にベロマークがあります。コーナーは丸くカットされています。

裏側です。こちらはベロが左右反転していますが上部にグループ名があるなど同じデザインです。右上の規格番号の部分も表と同じです。文字の配置や黒いベロマークなどフランスというお国柄かなんとなくおしゃれな感じですね。

右下の部分です。ベロマークとフランスでの販売元のWEA FILIPACCHI MUSICのクレジットがあります。縦書きのimprimer graphicolorは印刷所のクレジットです。

このフランス盤のスリーヴは裏側のレコード取り出し口は切り込みがあるタイプとないタイプの2種類あります。中に入っているレコードのラベルから判断して、切り込みが無い方が初期型で、切り込みがある方が後期型だと思います。

ラベルです。上部にダイスのイラストがあります。左側に回転数、プロデューサー・クレジット、面表記、Ⓟ1972、フランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にベロマークと規格番号のRS 19103とマトがあります。リムの最後にMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちでRS 19103-A2/RS 19103-B2です。両面に手書きでROLLING STONES RECORDSと書かれています。

B面のラベルです。

こちらはダイスが一回り小さくなっているラベルです。この小さいダイスのラベルがセカンド・ラベルといわれています。規格番号とマトは左側に移動しています。上のラベルにあった回転数と面表記がありません。プロデューサー・クレジットも右側のベロマークの下へ移動しています。グループ名、曲目は上のラベルよりも太い文字となっており、グループ名が上にあります。リムの最後にMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは手書きで19103 AS 1/RS 19103 BS 2です。枝番のAとBの後にSが追加されているのが後期型のマトの特徴です。

B面のラベルです。

マトが初期型と後期型で全く違いますが、いつ頃後期型のラベルに変わったのかは不明です。このフランス盤の特徴は何といってもベロ・スリーヴにグループ名を入れたりして独自にアレンジしたことだと思います。ベロの先端にベロマークがあるというのもユニークですよね!「Tumbling Dice」はステレオで収録されています。このルーズなノリはストーンズにしか出せない独特なものでイントロのギターのフレーズやドラムの入り方、ミックのヴォーカルなどどれをとっても素晴らしいですよね。「Sweet Black Angel」はミックとキースが全編にわたってハモっているアコースティックな曲でこのシングルは両面共私の好きな曲です。