ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 BROWN SUGAR!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Brown Sugar/Bitch」です。「Brown Sugar」から「Fool To Cry」までのスペイン盤は独自のピクチャースリーヴが付けられており、デザインもカッコいいものが多いので順を追って紹介したいと思います。スペインでのローリング・ストーンズ・レコーズの配給元はHispavoxというスペインで1953年に設立されたレーベルです。いろいろなレーベルのレコードを製造、販売していましたが、1985年にEMIに買収されています。「Brown Sugar」は1971年5月に発売され、規格番号はH 719です。ピクチャースリーヴは両面エンボス加工になっており、表側は70年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われています。

セカンド・スリーヴです。下部左側にNUMERO UNO EN INGLATERRAと右側にNUMERO UNO EN U.S.A.の文字が加わっています。これはそれぞれイギリス、アメリカで(ヒットチャート)NO.1という意味です。

左側のNUMERO UNO EN INGLATERRAの部分です。また、拡大するとピクチャースリーヴがエンボス加工になっているのがよく分かると思います。

右側のNUMERO UNO EN U.S.A.の部分です。

上が初回盤のスリーヴ、下が両側にナンバー・ワンと書かれたセカンド・スリーヴです。

右上に規格番号があります。スペインの番号のH 719の下にUK、USA盤などのRS 19100の番号が書かれています。

左上にベロマークがあります。

タイトルの部分です。グループ名はUK盤などのラベルにあった焼印のデザインとなっています。

ピクチャースリーヴの裏側です。こちらは『STICKY FINGERS』のインナーと同じ写真が使われています。

左上にベロマークがあります。

ミックとキースの間にAB面のタイトルとメンバーの担当楽器がスペイン語で書かれています。

裏側下部に配給元のHISPAVOXの住所のクレジットがあります。

ラベルです。グループ名は『スティッキー』の焼印のデザインになっています。左側に規格番号、面表記、回転数があります。面表記はCARA A /CARA Bです。右側にDepdsita Legal : M.11.871-1971とありますがこれは後藤博則さんに教えて頂き納本制度図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度)とのことだそうです。後藤さんありがとうございました!下部にグループ名とタイトルがあります。マトリクスは機械打ちでH-719-A-1/H-719-B-1です。

B面のラベルです。

こちらはセカンド・ラベルです。文字の配置は上のラベルと同じですが、一番下のプロデューサー・クレジットの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。マトリクスはH-719-A-3/H-719-B-2です。A面のマトは機械打ちですがB面は手書きです。

B面のラベルです。

初回盤の曲目の部分です。プロデューサーのジミー・ミラーの下には何も書かれていません。

セカンド・ラベルの曲目の部分です。グループ名とタイトルがやや上に上がり、プロデューサーのジミー・ミラーの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。

プロモ白ラベルです。規格番号がレギュラー盤とは違いCP-92となっています。左側に規格番号CP-92とUK、USA盤の番号のRS 19100、回転数があります。右側にレギュラー盤にもあったDepdsita Legal : M.11.871-1971のクレジット、その下にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA(販促用ディスクの販売は禁止されています)と書かれています。初回のレギュラー盤同様一番下ジミー・ミラーの下には何も書かれていません。マトリクスは機械打ちでCP-92-A-1/CP-92-B-1です。このプロモはレギュラー盤と同じピクチャースリーヴに入っています。

B面のラベルです。こちらも右側にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTAと書かれています。

このスペイン盤は両面モノラルで収録されています。「Brown Sugar」はモノラルですが終わりがモノラルの「オーライ」ではなくステレオの「イェ~」になっています。通常盤もプロモも全部「イェ~」で終わるので、おそらくステレオの両チャンネルをそのまま束ねてモノラル化したものと思います。「Bitch」はリフがかっこいいし、サビでちょっとマイナー調になるのがいいですよね。この「Brown Sugar」と「Bitch」のカップリングはストーンズ史上最高のシングルだと思います。特にこのスペイン盤はライヴ写真を使った独自のピクチャースリーヴ付きなのがいいですよね!この後スペインでのシングル盤は「Fool To Cry」まで独自のピクチャースリーヴが付けられており、更に「Tumbling Dice」以降のプロモ盤はレギュラー盤とは違ったプロモ専用のピクチャースリーヴが付けられているので今後も順を追って紹介したいと思います。