ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 ANGIE②プロモ盤!!

前回に引き続きローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Angie / Silver Train」です。今回はプロモ盤を紹介します。規格番号はレギュラー盤とは違いCP 185となっており、プロモ専用のピクチャースリーヴが付けられています。ピクチャースリーヴは柔らかいザラザラした紙質です。

左上にアメリカでNo.1になったというシールが貼られています。このシールの位置は殆どは上の写真のようにピクチャースリーヴの左上に貼られていますが、レコードによってはベロの先端や印刷を避けて余白の部分など違う場所に貼ってあるものもあります。

右上にベロマークと規格番号があります。プロモの番号のCP 185の下にレギュラー盤のHS 979が書かれています。

左下に" DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA "(プロモ用のレコードの販売は禁止です)と書かれています。

ピクチャースリーヴの裏側です。上下フリップバック仕様となっています。左上に表側同様" DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA "と書かれています。曲目の下にスペイン語の文がありますがなんて書いてあるのか分かりません。

右上にベロマークと規格番号があります。プロモ盤の番号CP 185の下にレギュラー盤の番号HS 979が書かれています。

曲目の部分です。タイトルとタイム表記、作者クレジットがあります。その下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットがあります。

下部中央に著作権表示と販売元のHISPAVOXの住所があります。

ラベルです。プロモ専用の白ラベルです。グループ名が『STICKY FINGERS』の時に使われていた焼印のデザインとなっています。右上にベロマークがあります。左側にDISCO DE PROMOCIONと規格番号、回転数があります。右側にPROHIBIDA SU VENTAと法廷納本の番号が書かれています。下部に曲目やプロデューサー・クレジットがあります。他のスペイン・プロモ盤同様曲名は赤で書かれています。マトリクスは機械打ちでCP-185-X/CP-185です。

B面のラベルです。

レギュラー盤同様AB面共にステレオで収録されていて音もいいです。スペインでのHISPAVOX時代(WEA時代)のシングル盤はレギュラー盤とは全く違うピクチャースリーヴが付けられ、レコードもレギュラー盤と違う独自のプレスで作られていたかと思うとそれだけプロモーションに力を入れていたのだと思います。特にこの「Angie」は各国でヒットしたせいかピクチャースリーヴにUSAでNO.1のステッカーが貼ってあるのでプロモーションに力を入れていたんでしょうね!また、この時期になってもラベルに『STICKY FINGERS』の時の焼印のようなグループ名が印刷されていますが、結局スペインでは76年の「Fool To Cry」のシングルまでこのロゴが使われていました。よほどこのロゴを気に入っていたのか面白いですよね。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 ANGIE①レギュラー盤!!

ローリング・ストーンズのスペイン盤「Angie / Silver Train」です。1973年8月に発売され、規格番号はHS 979です。スペイン盤はレギュラー盤のピクチャースリーヴとは違うデザインのスリーヴが付けられたプロモ盤がありますが、写真が多くなってしまうので2回に分けて紹介しようと思います。今回はレギュラー盤です。スペイン盤のシングルはアルバム『GOATS HEAD SOUP』と同じデザインのピクチャースリーヴが付けられています。上部にグループ名とタイトル、規格番号、ベロマークがあります。表裏共にエンボス加工になっています。

セカンド・スリーヴです。アメリカでヒット・チャートの1位になったので"NUMERO UNO EN U.S.A."と書かれた文字が印刷されています。こちらも表裏エンボス加工になっています。

初回とセカンドのスリーヴを並べてみました。上が初回のピクチャースリーヴです。

右上に規格番号HS 979とベロマークがあります。

ピクチャースリーヴの裏側です。上下フリップバック仕様となっています。ローリング・ストーンズ・レコードからこれまでに発売された3枚のアルバムの広告が載っています。いや~この3枚だけでものすごいインパクトがありますよね!

左上にベロマークとスペインでの販売元のHISPAVOXの住所、パブリシャーがあります。

右上に曲目やプロデューサー・クレジットがあります。右側に規格番号があります。スペインでの番号HS 979と各国盤のRS 19105の両方が書かれています。

ラベルです。ピクチャースリーヴとマトから考えてこちらが初回盤のラベルだと思います。この時代になっても『STICKY FINGERS』の焼印のようなグループ名があります。左側に規格番号、面表記、回転数があります。規格番号はスペイン盤のHS-979と各国盤のRS 19105の両方書かれています。右側に法廷納本の番号、S.G.A.E.、ESTEREOがあります。このS.G.A.E.というのはスペイン作家出版社協会のことで作曲家や出版の著作権などを保護する協会です。下部にグループ名、曲名、プロデューサー・クレジット、パブリシャーがあります。マトリクスは機械打ちでHS-979-A-1/HS-979-B-1です。

B面のラベルです。

こちらはセカンド・ラベルです。上のラベルの右側にあったESTEREOがありません。変更はこれだけですが、ステレオのクレジットが無くても音はステレオで収録されています。後からステレオを追加するのは分かりますが、元々あったステレオ表記がなぜなくなってしまったのか不明です。マトリクスは機械打ちでHS-979-A-5/HS-979-B-8です。初回盤の枝番は1/1ですがこちらはかなり進んでいます。おそらくこの中間の数字のものもあると思います。

B面のラベルです。こちらもESTEREOがありません。

「Angie」は日本でも大ヒットしましたね。73年は年初めの来日中止事件とこのヒットで当時私のクラスでもストーンズの名前が知れ渡ったと思います。友人がシングル盤を買ったので貸してもらいカセットに録音して何度も聴きました。ちょうどこの頃ギターを買ったのでアコギのイントロなどを興味深く聴きました。また、ストーンズのコンサートでも何度か「Angie」を体験していますが、やっぱり生で聴くと得した感じになりますよね!今のところ最後に観た2014年の来日でも演ってくれたので嬉しかったですね~。次回は専用のピクチャー・スリーヴが付けられたプロモ盤の方を紹介します。

ローリング・ストーンズ USAプロモEP LOVE YOU LIVE!!

ローリング・ストーンズのUSA盤プロモEP『LOVE YOU LIVE』(正式なタイトルは多分『THE ROLLING STONES』)です。1977年9月30日に配布され、規格番号はEP 287です。同時期に発売された2枚組ライヴ・アルバム『LIVE YOU LIVE』から「If You Can't Rock Me~Get Off Of My Cloud」「Brown Sugar」「Jumpin' Jack Flash」「Hot Stuff」の4曲(1曲はメドレー)が収録されています。『LOVE YOU LIVE』の見開き内側でも使われているアンディ・ウォーホルが撮ったいろんなところをかじってるメンバーの写真のピクチャースリーヴが付けられています。なお、このピクチャースリーヴと表裏同じデザインのピクチャー・レコードがありますがブートです。

ピクチャースリーヴの裏側です。いかにもプロモ盤といった感じの文字だけのデザインとなっています。

曲目の部分です。「Jumpin' Jack Flash」は「Jumping」となっています。これはアルバムでもこのスペルでしたね!

下部中央にプロデューサー、録音場所、作者などのクレジットがあります。"FROM ROLLING STONES LP COC 2-2900"とUSA盤の『LOVE YOU LIVE』の規格番号が書かれています。その下にパブリシャー、一番下にPROMOTIONAL COPYがあります。

左下にベロマークと規格番号のEP 287があります。

右下にNOT FOR SALEがあります。 

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にグループ名と曲目があります。左側にベロマークが、右側に回転数、規格番号、面表記、マト、タイム表記があります。その下にPROMOTION COPY NOT FOR SALEとSTEREOがあります。回転数は45回転となっています。また、規格番号はラベルではEP-PR-287となっています。下部にプロデューサー、作者、パブリシャーなどのクレジットがあります。マトリクスは手書きでST-PR-287A-SP/ST-PR-287Bです。プレス工場はペンシルベニア州のSpecialty recordsです。

B面のラベルです。ラベルでも「Jumpin' Jack Flash」は「Jumping」となっています。

一説にはこのプロモはジュークボックス用に作られたという説もあり、ジュークボックス用の曲目が書かれたストライプが付けられたものはスゴいレアとのことです。私もこのストライプは見た事がありません。このEPはUSA盤『LOVE YOU LIVE』の重々しいサウンドと比べると、低音よりも高音が効いていてすっきりとした音になっています。ハチャメチャな感じのミックスは変わりません。演奏は完全に収録されており、曲間は歓声がフェイドイン、フェイドアウトするようになっています。LPで前の曲と間髪を入れずに始まった「Hot Stuff」だけ演奏がフェイドインで収録されています。ピクチャースリーヴもカッコよく特別な感じがするプロモ盤ですよね!このレコードは86年頃、原宿にあったギミーシェルターで買いました。初めて見た時はなんのレコードか分からずブートと思い入手しましたが、その後資料などでプロモ盤と分かりました。開店後2~3年間ギミーシェルターには珍しいレコードがたくさんありましたね!ギミーシェルターは世界初のストーンズ専門店という事で開店日当日(86年1月28日)オープン前に前から10番目くらいに並んだのが懐かしいです。あの頃はオフィシャルの他にアナログブートも集めていたのでしょっちゅう東京に行き一番多くレコードを買っていた時期でしたね!