ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本編集盤 MAX 20!!

ローリング・ストーンズの日本編集盤『MAX 20』です。1971年(昭和46年)11月5日に発売され、規格番号はMAX 112です。これは一枚のレコードに20曲も詰め込んだシリーズで発売された企画もののレコードです。当時の値段は2500円です。20曲も収録してあるせいか当時は標準でLP1枚で2000円だったのでこの値段は高いでよね。帯に「レコード界のすべての常識を打ち破った超デラックス・シリーズ」とあるようにこれからストーンズを聴いてきいてみようかなという初心者にはありがたいレコードだったと思います。ジャケットは当時最新ツアーだった70年のステージ写真が使われています。こちらはオリジナル盤のジャケットです。

こちらは再発盤です。どこが違うの?と言われそうですが、上部のMAX 20と書かれているところが上のジャケットではただのmax 20と書かれているのに対し、こちらはSUPER max 20となっています。帯の部分も上のジャケットではmax 20 SERIESで、こちらはSUPER max 20となっています。値段も2800円になっています。

帯を外した写真です。ストーンズって5人もいるせいかステージ写真を撮った時に絶対に誰か外れてしまうのですが、この写真はメンバー5人が1枚の写真に収まっていていい写真だと思います。このシリーズはmax 20や白い部分は元々作られていた白いジャケットに、ストーンズだったらストーンズの写真を表側から背表紙、裏側まで包むように貼り付けられている作りになっています。

このシリーズのタイトルの部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。オリジナル盤はmax 20、再発盤はSUPER max 20とSUPERが頭に付いています。

帯の部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。オリジナルはmax 20 SERIESで、再発盤はSUPER max 20となっています。値段もオリジナル盤は2500円、再発盤は2800円です。

写真の右上にロンドンのロゴと規格番号MAX 112があります。

裏ジャケです。こちらは69年ツアーのミックの写真と曲目があります。

裏ジャケのミックの腕の左側にオリジナル盤は¥2500と〈20曲入り〉と書かれています。再発盤はこの部分に何も書かれていません。

見開きの内側の最初のページです。帯裏にはこのmax 20シリーズの広告が載っています。オリジナル盤は右側のページにレコードが入っていました。

帯の裏側にMAX 20シリーズの広告が載っています。ジリオラ・チンクエッティ、トム・ジョーンズなどが出ていたようです。

再発盤の見開きの内側です。レコードを入れてあった袋がなく、レコードは普通のジャケットのように袖から取り出すようになっています。この帯の広告はストーンズの『メタモ-フォーシス』が載っているのでこのレコードは75年頃までは生産されていたようです。左側のページは上のジャケット同様何も書かれてなく、右側のページには曲目と越谷政義さんの解説が載っています。解説にはストーンズがデビューした頃のイギリスのミュージック・シーンや、デビューから現在までの事が書かれています。この方は当時のストーンズのいろいろなレコードで解説を書かれていますが、全部同じような内容でなんだかなぁという感じです。オリジナル盤はレコードの袋の次からこの解説が載っています。

『メタモ―フォーシス』の広告です。

A面の曲目です。

B面の曲目です。

2番目のページです。こちらは曲毎の解説が書かれています。ROLLING STONESという文字の中にストーンズのメンバーの写真がちりばめれていてなかなか凝った造りになっています。右側の白い部分は歌詞と訳詞になっています。

3番目のページです。歌詞と訳詞が載っています。

4番目のページです。左側は歌詞と訳詞、右側のページは他のアーティストと共有だったためか空欄になっています。

歌詞の最後の部分にSTEREOと発売元のキングレコードのクレジット、Ⓟ1971があります。ジャケットのデザインはW. KAWAGUCHIさんという方です。

オリジナル盤は見開きの最初のページにレコードが収納されていた分、ジャケットの幅が厚いです。

ラベルです。最初は見本盤です。上部に見本品、STEREO、非売品、回転数が書かれています。左側に面表記があります。右側に何故かここでも回転数があります。回転数が2ヶ所に渡って書かれていますが、片方は33 1/3 R.P.M.に対してもう片方はSPEED 33 1/3と全く表示が違うのが面白いです。その下に規格番号とパブリッシャーのⓅ1971があります。曲目は中央揃いです。片面10曲なのですごく多い気がしますね。下にグループ名とマトがあります。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1530-1/SDLBT 1531-1です。

B面のラベルです。

プロモ盤には当時のキングレコードのプロモ専用のジャケットが使われています。

レギュラー盤のラベルです。上部にffssとロンドンのロゴがあります。中央に"FULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUND"のラインがあります。左側に面表記があります。右側に回転数、規格番号とパブリッシャーがあります。曲目は中央揃いです。一番下にグループ名とマトがあります。マトリクスは機械打ちで2500円盤がSDLBT 1530-4S/SDLBT 1531-4S、2800円盤がSDLBT 1530-10/SDLBT 1531-15です。見本盤が1/1だったので2800円盤の方はかなりマトが進んでいます。

B面のラベルです。

「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」はギター・イントロ・ヴァージョンです。1枚のレコードに20曲も詰め込んであるのが無理やりという感じもしますが、初心者の人がストーンズのヒット曲を聴くのに持って来いのレコードだったと思います。ただヒット曲に混ざって「スージーQ」や「南ミシガン通り2120」が収録されているのがどうしてなのか不明ですよね。何故か67年頃の「この世界に愛を」や「シーズ・ア・レインボウ」などのサイケ期のシングル曲が一切入っていないのも特徴です。「テル・ミー」で始まるのも当時この曲が日本で人気があったためだと思いますが、日本ではこの曲から始まる編集盤ってわりと多いですよね。「彼氏になりたい」は当時はシングル、EPなどが廃盤になっていたのでここで聴けて便利だったんだろうな、などといろいろ考えてしまう編集盤でした。