ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ベルギー・シングル盤 I WANNA BE YOUR MAN!!

ローリング・ストーンズのベルギー・シングル盤「I Wanna Be Your Man / Stoned」です。ベルギーでの記念すべきデビュー・シングルで1964年1月に発売され、規格番号は23.493です。ベルギーのシングル盤は通常2つ折りのジャケットが付けられていますが、このタイトルだけは専用のジャケットは作られずカンパニースリーブに入っています。このカンパニースリーブは64年から66年まで使われていました。上部に大きくDECCAと書かれており、右下に回転数の45R.P.M.と書かれています。BELGIUMの文字はどこにもありません。ベルギーではこのシングルはあまり売れなかったのか他のベルギーのシングル盤と比べて全く見かけません。日本でもそうでしたがこの「I Wanna Be Your Man」をデビュー・シングルに持ってきた国が多いですね。

カンパニースリーブの裏側です。上部レコード取り出し口が丸くカットされ、下部に折り返しがある以外は表側と同じデザインです。

裏側の上部レコード取り出し口が丸くカットされています。

裏側の下部はフリップバック仕様となっています。

ラベルです。ベルギーのシングル盤で64年から65年まで使われていた6角形のデッカのロゴのラベルです。上部にグループ名があります。左側に6角形のデッカのロゴがあります。右側に規格番号、マト、ベルギーの権利協会D.R.があります。ベルギーの他のEP、LP同様シングル盤もMade in Belgiumなどの国名は一切ありません。マトリクスは機械打ちでXDR9-31954//XDR9-31955/1です。枝番の前がスラッシュなのでAB面の境は//です。A面の枝番はありません。

B面のラベルです。

このシングルが発売された64年1月というとビートルズはかなり有名になっていたのでレノン、マッカートニーが作ったこの曲をデビュー・シングルに選んだ国が多いと思いますが、ビートルズ版と比べてスライドギターや走るベースをヒューチャーしてかなりロック調なアレンジになっているのが特徴です。B面の「Stoned」はストーンズにしては珍しいインストルメンタル・ナンバーで、キース(多分)のギター・ソロとスチュのピアノ・ソロをフューチャーしています。また、ベルギーのシングル盤は通常二つ折りのジャケットが付けられていますが、このシングルのみカンパニースリーブという事で、これは全くの想像ですがベルギーにストーンズの写真が届いていなかったのではと思います。この頃ドイツではメンバーの写真の顔を切り取ったジャケットを使いまわし、その後は1stのジャケットの写真を数枚のシングルに使っていましたし、日本での最初の2枚はUKのファーストEPの写真を色違いで使っています。こんなように当時は本国のイギリス以外ではストーンズの写真があまりなくて、ベルギーでの最初のシングルもジャケットが作られなかった気がします。まあ、これは勝手な想像ですので真相が分かりましたら追記します。