ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤EP THE ROLLING STONES続編タックスコードがM/T?? 

2018年になってから半月過ぎましたが今年初めてストーンズのレコードを入手しました!UK盤EP『THE ROLLING STONES』のタックスコードがM/Tとなっているレコードです。1年以上前の記事になってしまいますが2016年11月23日の追加、続編として読んでください。

今回入手したのはこのEPのタックスコードがM/Tとなっているものです。M/Tが使われていたのは63年6月30日までで、7月1日以降はK/Tに替わります。このEP盤『THE ROLLING STONES』は64年1月10日に発売されたので当然K/Tですが、わずかにM/Tのものが存在します。これはおそらくミス・クレジットだと思います。そういえばビートルズのシングルでも発売時期とタックスコードが一致しなかったり、「I Wnant To Hold Youe Hand」の一部にMKTと刻印があり何だかわからないタックスコードになっているものがありますね!発売時期が過渡期にあったためにこういうミスがあったのかも知れません。ラベルです。前回初版と紹介したラベルと同じデザインのラベルですがタックスコードがK/TではなくM/Tとなっています。マトリクスは機械打ちでEFF-2663-1K/EFF-2664-1Kです。

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タックスコードの部分を拡大した写真です。

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B面のラベルも同じようにM/Tとなっています。

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前回初回盤として挙げたラベルです。文字の配置等はM/Tのものと全く同じですがタックスコードがK/Tとなっています。マトリクスも-1K/-1Kと同じです。おそらくM/Tとミスってしまったものが初回盤、あるいは回収盤?で、前回初回盤と紹介したこのK/Tのラベルがセカンドなのかも知れませんね。

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また、最近気づいたんですが、このEPはジャケットの表側は「You Better Move On」から始まっていますが、実際の収録順は「Bye Bye Johnny」「Money」「You Better Move On」「Poison Ivy」です。ということは今まで気にもしなかったんですがジャケットの曲順もAB面逆のミスクレジットなのかな、なんて思ってしまいます。

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裏ジャケの曲目はレコードの順番通りになっています。

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ジャケットの件は今頃気づいたんかい!と言われそうですが今まで全く気がつかないでいたので焦っています。よくレコード店のリストでも「You Better Move On+3」なんて出てますね。今まで当たり前のように見ていてこれは全く気が付かなかったです。ラベルですが、ストーンズのレコードでタックスコードがM/Tになっているレコードは発売時期で「Come On」のシングルしかありませんが、このEPにもあるとは新発見でした。半年ほど前にeBayで初めて見ましたが、その時は何となく疑っているうちにどんどん高値になってしまい落札出来ませんでしたが、今回は信用できるイタリアのコレクターの方から安く譲って頂きました。タックスコードの部分だけ違い他は全く同じなので今まで完全に見落としていました。まだまだ他にも見落としている事があるかも知れないのでこれからもジャケットやラベルをよく見ないといけませんね!

ローリング・ストーンズ メキシコ盤 THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST いろいろ!!

ローリング・ストーンズのメキシコ盤『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』です。これは以前ジャケットだけDiff.カヴァーの時に紹介しましたが、このレコードはカヴァーだけではなく音源も面白いです。タイトルは『サタニック』ではなく「2000光年~」をスペイン語にした『A 2000 ANOS LUZ DE LA TIERRA』となっています。メキシコでは1968年に入ってから発売され、規格番号はモノラルM 1348、ステレオ1348です。ジャケットはモノラル、ステレオ共通でクレジットがないため外からはモノラルかステレオかは判別できません。以前紹介したアルゼンチン盤の『GET YER YA-YA'S OUT』のようにシールドの上からステレオのステッカーが貼ってあったんでしょうか?このモノラル、ステレオに関しては謎の部分が多く後で詳しく触れます。レーベルはLONDONでメキシコでの発売元Peerlessです。ジャケットは厚い紙で作られています。

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右上の部分です。Peerlessのロゴと規格番号の1348があります。

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左上にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケです。タイトルと曲目だけのシンプルなデザインです。

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裏ジャケ右上にPeerlessと規格番号の1348があります。

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曲目の部分です。全てスペイン語で書かれています。その下に英語でクレジットがあります。曲目の左側にLONDONのロゴがあります。

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65年から69年まで作られていたモノラル用の赤ラベルです。LONDONのロゴの上にffrrの耳のマークがあります。面表示はなく、規格番号の後にA/Bとあります。マトリクスは手書きでLD-1348-A M/LD-1348-B Mです。

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B面のラベルです。

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66年から72年まで使われていたステレオ用のラベルです。ラベルの中央にFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDの文字があります。LONDONのロゴの上にffrrのマークがあります。下半分の曲目の部分はモノラルと同じです。マトリクスは手書きでLD-1348-A M/LD-1348-B Mです。これってモノラルと同じマト?内容はモノラルでした。ラベルに堂々とSTEREOPOHICとクレジットがあるのにモノラルとはこれは何が何だか分からなくなってきました(笑)。

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B面のラベルです。こちらも中央に堂々とステレオのクレジットがありますが、モノラルです。

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72年から78年まで使われていたステレオ用のラベルですが、こちらもやっぱりモノラルです。ステレオの表示は何処にもなく規格番号からモノラルにあったMが消えています。オープン・ロンドンで、下半分の曲目などの文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでMS-1348-A/MS-1348-Bです。

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B面のラベルです。

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最初にジャケットだけではなく音源も面白いと書きましたが、このメキシコ盤は曲間が異常に長く、たとえば「Sing This All Together」が終わり聞きなれた感覚で「Citadel」のイントロを待っていると全然出てこないので調子が狂ってしまいます(笑)。面白いのは曲間があるため隠しトラックの「コズミック・クリスマス」が独立している事。そして「She's A Rainbow」はストリート・ノイズの後無音になり少したってからイントロのピアノが始まります。そしてシングルのようにフェードアウトしてしまい、「The Lantern」は鐘の音からフェイドインで始まります。その他全部の曲の曲間が通常の2倍以上はあるので聞きなれたサタニックとはなんだか違う感覚で楽しめます。この曲間が長いのは70年代のラベルまで同じです。また、ステレオと表記してあるのにずっとモノラルだったのは、何らかの事情でメキシコにはステレオのマスターが届かなくて仕方がなくステレオと偽って発売したのではないでしょうか。そうだとしたらかなりテキトーですがこの時代はそんなものだったのかもしれませんね。このレコードはジャケットが独自のもので面白いですが、内容も長い曲間や疑似ステで珍品ともいえるレコードですね!

ローリング・ストーンズ ウルグアイ盤レア・カヴァーVOLUMEN 2!!

ローリング・ストーンズウルグアイ盤では『AFTERMATH』の別カヴァーが有名ですが、こちらもユニークなデザインの『LOS ROLLING STONES VOLUMEN 2』です。内容はUK盤の『No.2』と同じです。順番が前後してしまいますがウルグアイでは最初にメンバーの写真を使ったジャケットで発売されていましたが70年代にこの珍品ともいえるイラストのジャケットに切り替わっています。規格番号はLLU 14402です。ジャケットの紙質はアメリカ盤のような段ボールを挟んだ作りになっています。音はモノラルです。なお、ジャケットのタイトル表記は表裏共何故か『Volumen No.2』となっています。

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左上にLONDONのロゴがあります。

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右上に規格番号のLLU 14402があります。

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裏ジャケです。曲目や解説は全て現地語で書かれています。

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裏ジャケ左上に規格番号のLLU 14402があります。

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裏ジャケ右上にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケ右下にUruguayのクレジットがあります。

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ラベルです。これはウルグアイで71年から75年にかけて使われていたボックスのLONDON ffrrのラベルです。このラベルが使われていることでこのイラストのジャケットは70年代に出たものだと分かります。ラベルではVolumen 2ではなくVol.2表記になっています。面表示はLado 1、タイトルは現地語です。マトリクスは機械打ちでXARL 6619/XARL 6620です。

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B面のラベルです。

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順番が後になりましたが、こちらがウルグアイのオリジナル盤です。1965年に発売され、規格番号も同じLLU 14402です。表側にはLOS ROLLING STONESとグループ名だけしか書かれていません。このオリジナル盤にも番号違いのミスがあります。

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左上にLONDONのロゴがあります。

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右上に規格番号がありますが、何故かLLM 17268となっています。裏ジャケが番号違いで2種あり、中のレコードはLLU 14402なのでこれは後で詳しく触れますがミス・クレジットだと思います。

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おそらく最初に出たと思われるLLM-17268とクレジットされた方の裏ジャケです。

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左上にLLM-17268とあります。

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右上にもLLM-17268とあります。

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こちらは規格番号がLLU 14402と訂正された方の裏ジャケです。表側は上のメンバーの写真のものと全く同じです。裏ジャケの方はイラストのジャケットの裏側とわずかなクレジットを除き殆ど同じです。左上の規格番号LLU 14402の部分や、LONDONのロゴの部分、右下のウルグアイのクレジット等はイラストのジャケットの方の拡大写真と同じです。ただ、表側の右上にはLLM-17268と残っているので先のジャケットがミス・クレジットだったと分かります。(上のジャケットの表側右上の拡大写真と同じです。)

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ラベルです。こちらは60年代のウルグアイ盤に使われていたオープン・ロンドンのラベルです。こちらもタイトル表記がVol.2となっています。マトリクスは機械打ちでXARL 6619/XARL 6620と上のボックス・ロンドンのラベルのマトと同じです。

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B面のラベルです。

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ウルグアイ・ロンドン盤の規格番号はモノラルがLLまたはLLU、ステレオはSLLUが使われています。最初のLLM-17268というのはアルゼンチン盤の『VOLUMEN 2』に使われている番号なので間違って使われてしまったのでは、と思います。2つのジャケットにウルグアイのクレジットがあり、裏ジャケを修正した後にも表側にLLM-17268が残っていることや、アルゼンチン盤のジャケットの方にはアルゼンチンのクレジットがある事からレコードの中身違いでもなさそうです。本題のレア・カヴァーに戻りますが、最初はメンバーの写真が使われていたのに何でイラストのジャケットに替わってしまったのか不思議ですね。イラストの中央にいる男はミックに似ていますがなんか違うし、左側には映画のシーンのようなイラストが使われていておかしいですよね!グループ名が大きくROLLING STONESと書かれているのでストーンズのレコードだと分かりますがこれがなかったらなんのレコードなのか分かりませんよね(笑)。