ローリング・ストーンズのウルグアイ盤では『AFTERMATH』の別カヴァーが有名ですが、こちらもユニークなデザインの『LOS ROLLING STONES VOLUMEN 2』です。内容はUK盤の『No.2』と同じです。順番が前後してしまいますがウルグアイでは最初にメンバーの写真を使ったジャケットで発売されていましたが70年代にこの珍品ともいえるイラストのジャケットに切り替わっています。規格番号はLLU 14402です。ジャケットの紙質はアメリカ盤のような段ボールを挟んだ作りになっています。音はモノラルです。なお、ジャケットのタイトル表記は表裏共何故か『Volumen No.2』となっています。
左上にLONDONのロゴがあります。
右上に規格番号のLLU 14402があります。
裏ジャケです。曲目や解説は全て現地語で書かれています。
裏ジャケ左上に規格番号のLLU 14402があります。
裏ジャケ右上にLONDONのロゴがあります。
裏ジャケ右下にUruguayのクレジットがあります。
ラベルです。これはウルグアイで71年から75年にかけて使われていたボックスのLONDON ffrrのラベルです。このラベルが使われていることでこのイラストのジャケットは70年代に出たものだと分かります。ラベルではVolumen 2ではなくVol.2表記になっています。面表示はLado 1、タイトルは現地語です。マトリクスは機械打ちでXARL 6619/XARL 6620です。
B面のラベルです。
順番が後になりましたが、こちらがウルグアイのオリジナル盤です。1965年に発売され、規格番号も同じLLU 14402です。表側にはLOS ROLLING STONESとグループ名だけしか書かれていません。このオリジナル盤にも番号違いのミスがあります。
左上にLONDONのロゴがあります。
右上に規格番号がありますが、何故かLLM 17268となっています。裏ジャケが番号違いで2種あり、中のレコードはLLU 14402なのでこれは後で詳しく触れますがミス・クレジットだと思います。
おそらく最初に出たと思われるLLM-17268とクレジットされた方の裏ジャケです。
左上にLLM-17268とあります。
右上にもLLM-17268とあります。
こちらは規格番号がLLU 14402と訂正された方の裏ジャケです。表側は上のメンバーの写真のものと全く同じです。裏ジャケの方はイラストのジャケットの裏側とわずかなクレジットを除き殆ど同じです。左上の規格番号LLU 14402の部分や、LONDONのロゴの部分、右下のウルグアイのクレジット等はイラストのジャケットの方の拡大写真と同じです。ただ、表側の右上にはLLM-17268と残っているので先のジャケットがミス・クレジットだったと分かります。(上のジャケットの表側右上の拡大写真と同じです。)
ラベルです。こちらは60年代のウルグアイ盤に使われていたオープン・ロンドンのラベルです。こちらもタイトル表記がVol.2となっています。マトリクスは機械打ちでXARL 6619/XARL 6620と上のボックス・ロンドンのラベルのマトと同じです。
B面のラベルです。
ウルグアイ・ロンドン盤の規格番号はモノラルがLLまたはLLU、ステレオはSLLUが使われています。最初のLLM-17268というのはアルゼンチン盤の『VOLUMEN 2』に使われている番号なので間違って使われてしまったのでは、と思います。2つのジャケットにウルグアイのクレジットがあり、裏ジャケを修正した後にも表側にLLM-17268が残っていることや、アルゼンチン盤のジャケットの方にはアルゼンチンのクレジットがある事からレコードの中身違いでもなさそうです。本題のレア・カヴァーに戻りますが、最初はメンバーの写真が使われていたのに何でイラストのジャケットに替わってしまったのか不思議ですね。イラストの中央にいる男はミックに似ていますがなんか違うし、左側には映画のシーンのようなイラストが使われていておかしいですよね!グループ名が大きくROLLING STONESと書かれているのでストーンズのレコードだと分かりますがこれがなかったらなんのレコードなのか分かりませんよね(笑)。