ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤ファースト②再発ミック・カヴァ― いろいろ+スイス盤!!

前回に引き続きローリング・ストーンズのドイツ盤『ファースト』です。73年2月にジャケットをミックのステージ写真に変えて再発されました。左側にTHE ROLLING STONESの文字があり、ミックの左側にポスター付きのクレジットがあります。以前紹介したオランダの再発盤にもこれと同じジャケットでしたがポスターの部分は曲目になっていましたね!このドイツの再発盤もジャケット、ラベル共に年代によって色々と変化していくので順を追って紹介したいと思います。また、このレコードはスイス盤が存在しますがジャケットはドイツ製のものを使っているので、ラベルの時にスイス盤も一緒に紹介します。

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INCLUDING MICK JAGGER POSTERの部分です。ナチスの鷹に似たデザインですね。同時期に発売されたドイツ盤の『ROCK'N ROLLING STONES』でもこの鷹が使われていますがヨーロッパの他の国で問題にならなかったんでしょうか?

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こちらは後期型のミック・ジャガーのポスターのクレジットが無いジャケットです。

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裏ジャケです。この写真は70年のヨーロッパ・ツアーの写真でドイツのクラブ・エディション盤などいろいろなレコードで使われていますね。

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裏ジャケは発売時期によってクレジットが異なり5種類存在します。

①表側にポスター表記があり、裏側右上の規格番号はS 17 000 P、左上にSTEREOのクレジットがあります。ミック・テイラー、ボビー・キーズ、ジム・プライスの3人が写っています。

②表側にポスター表記があり、裏側右上の規格番号はS 17 005 P、左上のSTEREOのクレジットはありません。ミック・テイラーら3人が消されています。

③表側にポスター表記があり、裏側の規格番号はS 17 005 Pと6.21695の両方が書かれています。ミック・テイラーら3人が消されています。

④表側にポスター表記があり、規格番号は6.21695。ミック・テイラーら3人が消されています。

⑤表側のポスター表記はありません。規格番号は6.21695でミック・テイラーら3人が消されています。

裏ジャケ右上の部分です。左から①②の規格番号がS 17 005 Pのジャケット。2番目が③の規格番号が中央にずれて規格番号がS 17 005 Pと6.21695の両方が書かれているタイプ。3番目が④規格番号が6.21695のジャケット。真ん中の2枚は右上にうっすらとS 17 005 Pが残っています。右側は⑤後期プレスで右上に6.21695 AFとあります。これだけ表側にポスター表記がありません。

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①②のS 17 005 Pのジャケットでは表側の左上にSTEREOとあるものと無いものがあります。上が初期型で①のSTEREOとある方で裏ジャケにミック・テイラーら3人が載っています。下は②のSTEREOのクレジットがなく裏側からミック・テイラーが消された方のジャケットです。結局ステレオではなかったのでこのクレジットは消されてしまいこれ以降はこのクレジットはありません。

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左側はジム・プライス、ボビー・キーズ、ミック・テイラーがいますが、右側では消されています。75ツアー以降その3人がいなくなってしまったので消したのか、ミック・ジャガーの両側にくっつき過ぎてデザイン的に良くなかったのか分かりませんが、やめたために消したとしたら2006年の編集盤『RARITIES 1971-2003』のジャケットでビルを消しているのでストーンズってやめた人には容赦ないですよね(笑)。まあ、STEREOとクレジットされたジャケットが早々に姿を消したとしたらミックの陰になってテイラーの顔が見えなかったり、ボビーがマイクスタンドにかかっていたりと3人を消した方がスッキリしているのでデザイン的に良くなかったんでしょうね。

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③④の6.21695のジャケットの右側の部分です。左側はS 17 005 Pと6.21695の両方クレジットされています。おそらく規格番号が変わる過渡期のジャケだと思います。右側はうっすらとカセットの番号を消した跡が見えます。

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右下のクレジットの部分です。上から①S 17 005 PでSTEREOとあるジャケット、②STEREOが無いジャケット、③④6.21695で表側にポスター表示があるジャケット、⑤6.21695でポスター表示が無いジャケットです。

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また、①のジャケットの下には例のHartungのクレジットがありますが前回書いたように印刷所なのか不明です。

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ポスターです。LPジャケット6枚分の大きなポスターで、ジャケットと同じミックの写真が使われています。

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ポスターの右上にデッカのロゴと規格番号がありますが、その部分も初期型と後期型で変わっています。

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ポスターの裏側にはストーンズのレコードのカタログがあります。初期型と後期型はレコードの位置は全く同じですが規格番号だけその時発売されていたレコードのS規格と6で始まる番号に変わっています。

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ラベルです。右側に規格番号S 17 005 Pと面表記があります。面表記はseite 1/seite 2です。右上にSTEREOのクレジットがありますが疑似ステでもなくモノラルのままです。このラベルはあまり見かけないのでおそらくステレオではないことに気付きすぐに下のSTEREO無しのラベルの変わったと思います。曲目の部分は前回のオリジナル・カヴァーの最後のラベルと全く同じです。このラベルは①の裏ジャケにミック・テイラーら3人がいるジャケットに見られます。ジャケットにもSTEREOとあったのでこちらも同時に修正されたと思います。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-Ⅱ X/XARL-6272-Ⅰ Xです。Munufactured in Germanyの刻印があります。

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上のラベルからSTEREOのクレジットがなくなったラベルです。その他の文字の配置は上と全く同じです。このラベルは②③のジャケットに入っているのを確認しました。このラベルと②のジャケットの組み合わせが一番多く出回っているように思います。また、少数ですが①との組み合わせもあるようです。マトリクスはXARL-6271-Ⅱ X/XARL-6272-Ⅱ Xです。B面のマトだけⅡに進んでいます。両面Munufactured in Germanyの刻印があります。

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上のラベルとほぼ同じですが、右側のS 17 005-Pの上にあったBestell-Nr.iの文字がありません。その他は文字の配置等全く同じです。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-Ⅱ X/XARL-6272-Ⅰ Xです。両面にMunufactured in Germanyの刻印があります。B面のマトの枝番がⅠですが、このラベルは次の6.21695のラベルに繋がると思うのでここに入れました。②のテイラーらが消されているジャケットに入っていました。上のラベルよりこちらの方が見かけません。

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78年頃からの規格番号が6.21695に変更になったラベルです。規格番号の部分が変更になっただけでその他の文字の配置は上と同じです。このラベルは③④⑤のジャケットに入っているのを確認しました。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-Ⅱ-X//6.21695-01-2/2または、6.21695-01-1/3//6.21695-01-2/3です。マトの途中でスラッシュがあるのでAB面の境は//です。最初のマトはA面が上と同じXARLで始まり、B面が6から始まる変則的なマトで③の規格番号が2つ書かれているジャケットに入っていました。ジャケットも過渡期なのでマトも過渡期なのかも知れません。下のスイス盤のマトから考えてもしかしたら両面XARLで始まるマトもあるかも知れません。後者は両方6から始まるマトで④⑤のジャケットに入っています。Munufactured in Germanyの刻印はありません。

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スイス盤のラベルです。上の6.21695のラベルと似ていますが、左側のドイツ音楽著作権団体を表すGEMAのクレジットの部分がMLとなっています。リムがドイツ盤とは全く違います。リムにチューリッヒとドイツ語でスイスを表す略称のSCHWIZのクレジットがあります。また、下の33の文字も黒枠に白ではなく、黒枠に赤となっています。③のS 17 005 Pと6.21695の両方クレジットがあるジャケットに入っていました。マトリクスは機械打ちでXARL-6271-Ⅱ X/XARL-6272-Ⅰ Xです。Munufactured in Germanyの刻印があります。これはドイツ盤のS 17 005 Pのラベルと同じマトです。それから考えると規格番号が切り替わる頃にプレスされたのかも知れません。

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ドイツ盤に戻りますが、ドイツではこの後80年代に規格番号を820 047-1に変えオリジナルのジャケットで発売されました。80年代の再発盤はあまり取り上げないんですが、ジャケットが珍しいので取り上げます。ジャケット表側はオリジナルと同じ写真を使っていますが、ナント右上にDECCAのロゴがありません!左上のMONOや規格番号のクレジットもないジャケットです。同時期に発売されたオランダ製でヨーロッパに流通したジャケットは左上にDIGITALLY RE-MASTEREDと書かれた赤いストライプがありましたね。

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裏ジャケはドイツ盤で初めて解説が入ったUK仕様になります。レーベルはLONDON、ABKCOになっています。

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ラベルです。80年代のシルバーのラベルです。左側にMade in West Germanyがあります。この再発盤はCDのマスターが使われたため「Tell Me」がフェイドアウトしないで最後までいってしまうヴァージョンが収録されています。マトリクスは機械打ちでC-6.25912-01-1/C-6.25912-01-2です。

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以前紹介したしオランダ盤ほどドイツ盤のジャケットの移り変わりはありませんが、再発盤はオランダ盤と同じデザインのジャケットというのも面白いですね。当たり前ですがファーストは何処の国でも歴史が一番古いのでヴァリエーションが多いですがその変遷をたどっていくと面白いですよね!再発盤に付けられたポスターの規格番号や裏のレコードの広告の規格番号も時期によって作り直しているのも芸が細かくさすがにドイツって感じです!ドイツ盤は後期盤でも音が安定していて落ち着いて聞けていいと思います。