ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑧ GOT LIVE IF YOU WANT IT !!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『GOT LIVE IF YOU WANT IT』です。1965年7月に発売され、規格番号は457.081です。フランスでは「Route 66」がカットされていてUKエクスポート仕様のEPと同じ内容となっています。フランス盤は一見して分かるようにタイトルの下に白文字でTHE ROLLING STONESと印刷されています。ジャケットは表側だけコーティングされています。

右下にDECCAのロゴがあります。UK盤のようにロゴの周りの白枠がなく全体に黒いので印象が大分違います。

左下に規格番号の457.081があります。

裏ジャケです。フリップバック仕様となっています。UK盤と同じ写真が使われていますが、グループ名が入ったり曲目の部分などフランス独自のものとなっています。クレジットがひしめき合っていたUK盤と比べるとシンプルな感じがしますね!

曲目の部分です。以前も書きましたが「We Want The Stones」で印税を取ろうとしたとはせこいですよね(笑)。

右下に規格番号とDECCAのロゴがあります。

このEPは他のフランス盤EPに比べるとジャケットの変更はありませんが、それでも細かい部分が微妙に違っています。右上の部分です。後期型はMと価格コードが追加されています。

右下に印刷所と再発された日付があります。印刷所は初期型はBouchet Lakeraという会社で、後期型は他のフランス盤EPと同じACEMとなっています。フランス盤でACEM以外の会社で印刷されているのは珍しいです。日付はオリジナル盤は7-65です。その他に69、11-69、70、71、7-71を確認しました。ただの69や70は月の表示がありません。

左下にMade in Franceがあります。一番上の初期型だけIMPRIME EN FRANCE(フランスで印刷の意)となっています。

下部中央の部分です。中期、後期型はPhoto:Xとあります。そのPhoto:Xの部分も後期型はずれています。

ラベルです。オリジナル盤の6角形のデッカのラベルです。上部にグループ名があります。このEPは珍しくグループ名の下にアレンジとプロデューサー・クレジットがあります。デッカのロゴの上にパブリシャーの1965があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。曲目の下に回転数の45があります。MADE IN FRANCEはリムにあります。マトリクスは機械打ちでEFF 2821 B1/EFF 2812 B1です。中の数字がA面は2821、B面は2812と順番ではなく数字が飛んで(戻って)いるのが特徴です。また、枝番も両面共B1となっています。

B面のラベルです。

66年からのセカンド・ラベルです。デッカのロゴが四角になっています。こちらもラベルの上部にアレンジ、プロデューサー・クレジットがあります。回転数は左側のデッカのロゴの上に移動しています。右側のクレジットはオリジナルのラベルと同じです。MADE IN FRANCEはリムにあります。マトリクスは機械打ちでEFF 2821 B1/EFF 2812 B1です。

B面のラベルです。

70年代のラベルです。デッカのロゴがラベル上部にあります。その下にMADE IN FRANCEがあります。左側にフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。グループ名やプロデューサー・クレジットは曲目の部分にあります。クレジットの欄が狭いためプロデューサー・クレジットはA. L. OLDHAMと省略されています。マトリクスは機械打ちでEFF 2821 B1/EFF 2812 B1です。マトは最後までオリジナル盤と同じでした。

B面のラベルです。

UK輸出仕様と同じ内容ですが、「Route 66」が無い分A面はあっさりと終わってしまうような気がします。ストーンズ聞き始めの頃ライヴ盤はこのEPと同名のアルバム、そして『GET YER YA-YA'S OUT』しかなく、他のバンドと比べてライヴ盤が少ないと思っていました。特にこのEPは初期のストーンズの貴重なライヴが聴けるので気に入って聞いていました。B面の2曲はスタジオ盤が存在しないのが残念な位いい演奏です。「I'm Alright」は作者が"Nanker-Phelge"となっているので最初はてっきりストーンズのオリジナルだと思っていたのも懐かしいです。「I'm Moving On」はブライアンのスライドとミックのハープが聴けるし、チャーリーのリズム感抜群のドラムや、間奏でのビルの動くベースが素晴らしいと思います。後半のキースの掛け合いのコーラスもいいですよね!BBC音源よりこちらの方が気に入っています。このフランス盤は音もいいし、ジャケットの表側にグループ名が追加されたり、裏ジャケのデザインを少し変えたりして独自のものとなっているのがいいですよね!

ローリング・ストーンズ フランス/ベルギー盤EP⑦ HEART OF STONE+3 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『HEART OF STONE+3』です。1965年2月25日に発売され、規格番号は457.066です。収録されている曲は「Heart Of Stone」「What A Shame」「The Last Time」「Play With Fire」の4曲です。当時のアメリでのシングル「Heart Of Stone」のAB面とイギリス、アメリカでの最新シングルの「The Last Time」のAB面という選曲です。これは以前紹介したドイツ盤のEPとジャケットは違いますが同じ内容です。ジャケットは上部に曲名、グループ名があり、初期のメンバーの写真が使われおり、表側だけコーティングされています。また、このフランス盤のジャケットを使ってベルギー・プレスのレコードも発売されていたのでラベルの時に紹介しようと思います。

右上に規格番号とデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。

曲目の部分です。作者クレジットが何故かA面は"Richard-Jagger"で、B面が"Jagger-Richard"と順番が逆になっています。

このジャケットには初期型と後期型があります。上が初期型、下が後期型で後期型はデッカのロゴの枠が2重になっています。また、初期型はデッカのロゴの下にMade in Franceと発売された日付の3-65があります。後期型は下部中央にMade in Franceがあります。 

後期型は右下に印刷所のACEMと日付があります。この日付は初期型と合わせて3-65、9-65、9-68、8-69、7-71を確認しました。9-68から後期型のジャケットです。また、最初の発売が2月なので2-65があると思いますが未確認です。

ラベルです。オリジナル盤の6角形のデッカです。上部にグループ名があります。その下にImpact Soundのクレジットがあります。デッカのロゴの上にパブリシャーの1965があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。下の曲目の作者クレジットはジャケット同様"Richard-Jagger"となっています。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。

B面のラベルです。こちらは作者クレジットは"Jagger-Richard"となっています。

68年以降のデッカのロゴが長方形になったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側の部分は上のオリジナル盤と同じです。作者クレジットはこのラベルも"Richard-Jagger"となっています。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。作者クレジットはミックが先です。

71年に入ってからデザインが変更になった裏ジャケです。上部に曲目があり、下はデッカなどのカタログになっています。

曲目の部分です。こちらもAB面でミックとキースの順番が逆になっています。

左下にMade in Franceがあります。

右下に印刷所のACEMと日付7-71のクレジットがあります。

ラベルです。デッカのロゴが上部にあるラベルです。デッカのロゴの下にMADE IN FRANCEがあります。左側にフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。このラベルでも"Richard-Jagger"となっています。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。こちらは"Jagger-Richard"です。

このEPはフランス盤のジャケットを使ってベルギーでも発売されています。ベルギー盤のラベルです。上部にグループ名があります。デッカのロゴは6角形ですがフランス盤とは違い白抜きではありません。その下にEXTENDED PLAYがあります。右側に規格番号、マト、BIEM、面表記があります。作者クレジットはこのベルギー盤も同じでA面はキースが先になっています。回転数はどこにもありませんがこのEPも45回転です。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850/1//3D 65M 1851/1です。フランス盤のマトと似ていますが末尾が違います。マトの間にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。

B面のラベルです。フランス盤同様ミックが先になっています。

このEPはいい写真なので持っていたい一枚です。4曲入りですが45回転なので音がいいのも特徴です。このEPと同じ内容のレコードはそれぞれジャケットは違いますが日本、オランダ、ドイツなどで発売されていました。特に日本では当時シングル盤が1枚330円のところEP(コンパクト盤)は4曲も入って400円だったので重宝されたのではと思います。「Herat Of Stone」はアメリカと日本でもシングルで発売されましたが、今考えるとこんな渋い曲がよくカットされたと思います。「The Last Time」からは本格的にヒットを狙った曲調になり、この次の「Satisfaction」と合わせてストーンズの快進撃の第一歩となったような気がします。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑥ TIME IS ON MY SIDE+3!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『TIME IS ON MY SIDE+3』です。1964年12月に発売され、規格番号は457.050です。収録曲は「Time Is On My Side」「Congratulations」「Off The Hook」「Little Red Rooster」の4曲です。ちょうどこの時期に発売されたUK盤シングル「Little Red Rooster」のAB面、USA盤シングルの「Time Is On My Side」のAB面をカップリングした内容となっています。ジャケットは64年にパリのシャンゼリゼ通りで撮影された写真が使われており、表側がコーティングされています。

このEPは同じ内容、同じジャケットで71年に規格番号を461.210に変えて再発されています。フランス盤のEPで途中で番号が変わるのは珍しいです。右上の規格番号の部分が黒く塗られて新たな番号が印刷されています。また、右下のDECCAのロゴが黒から水色に変更されています。

右上の規格番号の部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。再発盤の方は黒く塗りつぶして新たな番号を印刷してあります。

デッカのロゴの部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。オリジナル盤は黒で再発盤は水色になっています。

曲目の部分です。

裏ジャケです。こちらはオリジナル盤の裏側です。

曲目の部分です。

オリジナル盤のジャケットにも初期型と後期型があります。後期型はデッカのロゴの枠が2重になっています。デッカのロゴの左下にMade in Franceがあります。右下に印刷所のACEMと発売(再発)された日付が印刷されています。初回盤は12-64です。その他に1-65、3-65、9-65、10-65、6-67、10-67、11-67、12-68、8-69、3-70を確認しました。

右上の部分です。上が初期型、下が後期型で価格コードのMがあります。MEDIUMの活字もフォントが違います。

再発のジャケットの裏側です。曲目が上部にあり、その下はデッカのカタログとなっており、オリジナルのジャケットとはデザインが全く違います。

右上に新たな番号461.210があります。

再発のジャケットの左下にⓅ1964があります。

右下の部分です。再発のジャケットはこの部分に印刷所とMade in Franceがあります。

ラベルです。オリジナルのデッカのロゴが6角形のラベルです。デッカのロゴの上にパブリシャーの1964があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。曲目の下に回転数があります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。

B面のラベルです。

66年以降のデッカのロゴが長方形になったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側のクレジットは上のオリジナルのラベルと同じです。こちらもリムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

71年に新たな番号になったラベルです。デッカのロゴがラベル上部にあります。デッカのロゴの下にMADE IN FRANCEがあります。左側にパブリシャーの1964とフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴが、右側にマト、新しい規格番号461.210、面表記があります。面表記の上に何故かDECCAと書かれています。今まで上部にあったグループ名は曲目の上にあります。回転数はどこにもありません。マトリクスは12D 64M 1686 P2/12D 64M 1687 P1です。これはオリジナル盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

「Time Is On My Side」はオルガン・イントロ・ヴァージョンが収録されています。このEPは何といってもフランスで撮影されたメンバーの写真が美しいことです。当時はあまり本国から写真が入って来なかった時代だったのかこういった現地で撮られた写真が使われていたと思いますが、今となっては貴重な写真だと思います。内容もイギリス、アメリカの両方のシングルのAB面を収録したEPで一気に聴けて便利だと思います。「Time Is On My Side」はGSのタイガースのライヴ盤でストーンズよりも先に聴きましたが最初の頃はカヴァーだとは知らずてっきりストーンズのオリジナル曲だと思っていました。それくらい当時のストーンズにマッチした曲ですよね!また、このEPだけ規格番号が途中で変更になった理由は最後まで分かりませんでした。これは何か分かりましたら追記します。