メ直盤『THEIR SATANIC MAJESTIES REQUEST』です。日本では『サタニック・マジェスティーズ』の邦題で68年3月に発売されました。純粋な日本盤(SLC-192)は翌月の4月20日の発売ですので約1ヶ月早く輸入された事になります。このレコードの特徴は何といってもその後の日本盤では実現しなかった3Dのジャケットが使われていることでしょう!カタログ・ナンバーはUSA盤のNPS-2がそのまま使われ、帯、解説、歌詞が付属しています。帯のタイトルの文字がサイケ調でいい雰囲気です。
ジャケットは両面コーティング、見開きの内側はUK盤と同じです。帯は他のメ直盤と同じ1枚の紙になっています。リア・カヴァーはUK盤のDECCAのロゴがLONDONに、規格番号がTXS 103からNPS 2に変更されています。ジャケットはイギリス製で印刷所はRobert Staceです。背もイギリス盤と同じデザインですがロゴがLONDON、規格番号がNPS 2となっています。
LONDONのロゴを拡大した画像です。LONDONなのにDECCAの住所が書かれています。
レコードは英米で使用されたサイケ調の袋に入っています。日本盤は普通のビニール袋だったのでこちらの方が雰囲気あっていいですよね~!
インナーは解説が亀淵昭信さんです。日本盤では実現しなかったサイケ・インナーと見開きの中の絵の迷路の事に触れているので日本盤では終わりの5行がカットされてイラストに変っていますがその個所以外は同じ文章です。右上にNPS 2 ¥2200とあります。
レコードのラベルです。DECCAのTXS規格(ステレオ用)に使用されていたグリーンのラベルです。DECCAの部分がLONDONとなっていますが、この色でLONDONとはチョット見慣れない感じですね!マトリクスはZAL-8126-T2-4K/ZAL-8127-T2-7Kです。
なお、この規格番号で白ラベルのプロモ見本盤が作られています。こちらのマトリクスはZAL-8126/ZAL-8127です。
ストーンズ・ファンの間ではなにかと不評のアルバムですが私はこのアルバムが大好きです。72年からストーンズを聞き始め、このアルバムを買ったのは75年。当時C-90のカセットのA面に『サタニック~』を、B面にブートの『HONOLULU 73』を録音して何度も聞いていたのを覚えています(笑)。ブートもその1年半後に『NASTY MUSIC』が出るまでは幻の日本公演だなんて言ってホノルルがお気に入りでしたね~。話が脱線してしまいましたがブートの話はまたの機会に。『サタニック・マジェスティーズ』はいろいろな音がちりばめられていて67年という空気を感じられるいいアルバムだと思いますよ!