前回に引き続きローリング・ストーンズの日本盤「リトル・レッド・ルースター/オフ・ザ・フック」です。今回は規格番号はHIT-440のまま68年に発売されたセカンド・ジャケを紹介します。日本盤の『OUT OF OUR HEADS』でも使われた65年頃の写真が使われています。時代を反映してかタイトル文字がサイケ調になっています。
裏ジャケです。値段が400円に変わりレコードの広告も当時の新曲に変わっています。ストーンズの「この世界に愛を」と「シーズ・ア・レインボウ」が載っています。その他はムーディ・ブルースの「サテンの夜」やプロコム・ハルムの「青い影」です。
見開きの内側です。オリジナルと全く同じ高崎一郎さんによる解説です。
青のレコード袋が使われています。
ラベルです。オリジナル同様ロンドンのロゴの上にffrrがあるタイプです。もっと後期へ行くとこのffrrがないタイプがあるといわれていますがこのタイトルでは今のところ見た事がありません。マトリクスは機械打ちでDSt1029-7/DSt1030-8です。オリジナルと比べると末尾の数字が進んでいます。おそらくこの他にも末尾の数字が違うものがあると思います。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
「リトル・レッド・ルースター」のシングルはこの後1970年に規格番号をTOP-1411と変え再発されるので、このセカンド・ジャケの方はすぐに廃盤になってしまったのかあまり見かけません。両面共この時期にはアルバムで聞けるのでそんなに売れなかったせいもあるかも知れませんね。私は90年代にレコード店の通販カタログで初めてこの存在を知りました。これと「彼氏になりたい」「ハート・オブ・ストーン」「ザ・ラスト・タイム」の4枚にこういったセカンド・ジャケが存在しますが、ジャケットのデザインを変えず値段を上げただけのシングルもあるのでこれらがどういった基準で選ばれたのかは不明です。私が集め始めた時はこの4枚の再発シングルは全く知られていなかったので日本盤なのにまだこんなのがあって驚いたのと同時にコレクション道は奥が深いなと思ったのを覚えています。