ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL②再発盤!!

前回に引き続きUSA盤の『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。今回は1987年11月13日に発売されたCBSからの再発盤を紹介します。規格番号はFC 40493です。ジャケットは両面艶があり、色合いはオリジナルのUSA盤より少し明るい感じです。シールドの上にタイトルや代表曲がクレジットされたステッカーが貼られています。

ジャケットに貼られたステッカーです。主な収録曲が書かれています。

裏ジャケです。こちらもオリジナル盤と同じデザインです。右上のバーコードで再発盤と分かります。

バーコードの部分です。

裏ジャケ左下にベロマークがあります。

下部中央に著作権表示があります。WEAからCBSに変更となっています。この続きにCBSのニューヨークの住所が書かれています。

インナーです。オリジナル盤は硬い紙質でしたが、こちらはペラペラな薄い紙です。

インナーの反対側です。こちらもオリジナル盤と同じデザインです。

右下にローリング・ストーンズ・レコードの登録票所Promotone B.V.があります。

左下に規格番号の40493があります。

ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークとSTEREOが、右側に面表記と規格番号、マトがあります。マトはA面がALから、B面がBLから始まっています。曲目は左揃いです。その下に作者やプロデューサー・クレジットがあります。キースのクレジットはRichardsとなっています。マトリクスは手書きでAL 40493-1A/BL 40493-1Aです。 

B面のラベルです。

この再発盤のシリーズは『STICKY FINGERS』から『UNDERCOVER』まで発売されましたが、ジッパーがなくなったり、見開きだったのがシングル・ジャケになったりしてジャケットの作りがオリジナルと比べて簡素化になっていますが、この『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はもともとシングル・ジャケで専用のインナーが付いていただけなのでオリジナルに近い再発でした。この頃になるとCDばかりに目が行っていてレコードが出ていたのに気が付きませんでしたが、この頃からジャケットにバーコードが印刷されるようになりデザインを損ねているのが嫌ですね。音の方もCDと同じで何となくすっきりしたような印象です。アメリカではこの後移籍したヴァージンでもレコードの発売はなく『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はこのCBS盤が最後のレコードとなっています。

ローリング・ストーンズ USA盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL①オリジナル盤!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。1974年10月に発売され、規格番号はCOC 79101です。録音は73年11月よりドイツのミュンヘンで行われ、プロデュースにミックとキースの共同によるグリマー・ツインズが初めてクレジットされています。ミック・テイラーが参加した最後のアルバムとなり、けっこう彼のギターが目立っているアルバムです。この時期のストーンズにしては珍しくホーンが一切入っていません。ジャケットの絵はガイ・ピーラートという人によるものです。写真のジャケットは曲目ステッカーとプロモ・ステッカーが貼られているものです。USA盤はUK盤と比べると色合いがやや暗い感じです。

曲目ステッカーの部分です。裏ジャケにある壁に書かれたタイトル文字と同じ書体でタイトルが書かれています。その下にA面B面に分かれて曲目があります。一番下に規格番号のCOC 79101があります。表側にグループ名もタイトルも書かれていないので販売促進のためにこういったステッカーが貼られていたんでしょうね。

裏ジャケです。表側の賑やかさとはうって変わってこちらには誰もいない対比が面白いです。

左下にベロマークと規格番号があります。

下部中央にローリング・ストーンズ・レコードの登録票所のPromotone B.V.とPrinted in U.S.A.があります。

インナーです。厚紙でしっかりとした造りです。こちらはスチュやニッキー・ホプキンス、ビリー・プレストンの鍵盤プレイヤーとエンジニアのアンディ・ジョンズとキース・ハーウッドが載っています。残念ながらこの5人は全員この世にはいません。

右下に規格番号とPrinted in U.S.A.があります。

インナーの反対側です。各国盤同様曲目やメンバーのクレジットがあります。

A面の曲目です。

B面の曲目です。

ラベルです。どれが初版とかというわけではなくプレス工場別に取り上げていきます。最初はLYです。これはニューヨーク州のShelly Products,Inc.です。コードがSHもこの工場です。『HOT ROCKS』の「Brown Sugar」「Wild Horses」のラフミックスを収録してしまった工場で有名ですよね!上部に規格番号のCOC 79101とグループ名、タイトルがあります。左側にベロマークとSTEREOが、右側にSIDE ONEと著作権表示があります。曲目とその下にあるクレジットは左揃いです。また、リムは全てROLLING STONES RECORDS~から始まる新住所75 Rockefeller plazaとなっています。これ以降のラベル全てこのリムとなっています。マトリクスは手書きでST-RS-743197-E/ST-RS-743198-Jです。この他にROLLING STONES RECORDSとPRがあります。このPRとあるのはPresswell Recordsで作られたマザーを使用している意味です。このROLLING STONES RECORDSとPRはこれ以降のラベルの全てのマトにありますので、これ以降は省略します。

プレス工場コードはCPです。これはニュージャージー州のColumbia Pitmanです。Pというコードもここです。マトリクスは手書きでST-RS-743197-E/ST-RS-743198 Lです。B面のマトの枝番の間のハイフンはありません。

プレス工場コードはGRTです。これはテネシー州のGRT Record Pressingです。溝が中央の穴付近にあります。

プレス工場コードはPRです。これはニュージャージー州Presswell Recordsです。マトリクスは手書きでST-RS-743197-F/ST-RS-743198-Mです。溝が2重になっています。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch Recordsです。マトリクスは手書きでST-RS-743197-F F  △13795/ST-RS-743198 L L-EX  △17395-Xです。A面の最後のFとB面のL-EXの部分は薄く書かれています。

プレス工場コードはFTです。これはカルフォルニア州のFidelatone Mfg.です。マトリクスは手書きでST-RS-743197-G/ST-RS-743198-Kです。

プレス工場コードはSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。マトリクスは手書きでST-RS-743197-J/ST-RS-743198-Jです。

上と同じSPですが、リムが後期のものでWのロゴがあります。マトリクスは手書きでST-RS-743197-J/ST-RS-743198-Vです。リムにWのロゴがあるのはこのラベルだけで溝の形も違います。

プレス工場コードはRIです。これはインディアナ州のPRC Company Richmondです。右側のSIDE ONEの文字が大きく、曲目の下のクレジット部分も中央揃いになっているのでそれまでのラベルと大分印象が違います。マトリクスは手書きでST-RS-743197 K/ST-RS-743198-J  J J-1です。B面のJ J-1は薄く書かれています。

プレス工場コードはありません。マトリクスは手書きでST-RS-743197-R/ST-RS-743198 Rです。他に両面にAT/GY  AT14Pがあります。

日本盤の『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』は1974年11月10日に発売されましたが、発売された時レコード店でこのアルバムを見かけ、「もうストーンズの新アルバムが出たんだ。」と驚いたのを覚えています。ただ、中学生ですぐにLPを買うお金がなく、買ったのは翌年の春高校へ入学した頃だった記憶があります。アルバムで気に入った曲は「If You Can't Rock Me」、「Time Waits For No One」、「If You Really Want To My Friend」で特に「Time~」は気に入って何度も聴きました。特にミック・テイラーのギターが素晴らしいですよね!ちょうど75年3月にNHK「ヤング・ミュージック・ショー」でタイミングよくこのアルバムのPVを流したので、当時このアルバムは一気に私のフェイバリット・アルバムになりました。今でもストーンズのベスト3に必ず入るアルバムです。次回はコロンビア(CBS)からの再発盤を紹介します。

3年前の記事になりますがUK盤の『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はこちらです↓

ローリング・ストーンズ UK盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL①WEAオリジナル盤いろいろ!!  - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)

 

ローリング・ストーンズ ハンガリー盤 MISS YOU!!

ローリング・ストーンズハンガリー・シングル盤「Miss You/Faraway Eyes」です。ハンガリーではEMI傘下のPEPITAというレーベルから1978年に発売され、規格番号はSPSK 70353です。「Miss You」のピクチャースリーヴはメンバー5人が壁の前に立っているデザインですが、ハンガリー盤は独自のデザインで、ミックのイラストと後ろに怪しい女性がいる訳の分からないデザインです。ミックの衣装から考えてこれは76年ツアーの時のミックのイラストですね。タイトル文字といいこのイラストといい何だかブートレグみたいですよね!レコードは右側から取り出すようになっています。

右上に販売元のPEPITA FAVORITのクレジットと規格番号のSPSK 70353があります。

ミックの左肩の上にSTEREOがあります。

裏ジャケです。表側と同じ女性のイラストと左上にベロマークがあります。ベロマークの下にMiss YouとRolling Stonesと書かれています。この女性の顔をアップにしてみると何の意図があってこのデザインにしたのか分からなくなります。「Faraway eyes」ってことなんでしょうか?

ベロマークの部分です。その下にタイトルとグループ名があります。

ラベルです。左側に縦書きで大きくPEPITAとあります。その左側にSTEREOと回転数の45があります。右側に面表記Aとマトとタイム表記があります。上部にものすごく小さな文字でタイトルのMiss Youと作者クレジットがあります。下部にこれも小さな文字でROLLING STONESとLisenceed by EMI Records Ltd.があります。リムにMADE IN HUNGARYがあります。マトリクスは機械打ちでSPSK 70353 A  11P MG/SPSK 70353 B 1P MGです。末尾のMGは文字が潰れていてM6かも知れません。

B面のラベルです。

このシングルは各国盤同様両面エディット・ヴァージョンが収録されています。音質はUKシングル盤と比べると音がこもった感じです。特にスネアの音がおとなしく聞こえるのでリズムのメリハリがありません。いやしかし「Miss You」の別ジャケは珍しいのでこのハンガリー盤は独自のピクチャースリーヴが貴重だと思います。ハンガリーで発売されたストーンズのレコードはデッカ時代はアルバム『BIG HITS』とシングル「Honky Tonk Women」だけで、ストーンズ・レーベル以降はこのシングルと、未確認ですが『SOME GIRLS』だけしか発売されなかったようです。『SOME GIRLS』もこのシングルと同じPEPITAというレーベルから発売されているので別ジャケなのか不明ですが、もし入手出来ましたら取り上げます。