ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ UK盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL①WEAオリジナル盤いろいろ!! 

ローリング・ストーンズの『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』UK盤です。1974年10月18日に発売され、規格番号はCOC 59103です。プロデューサーは途中でジミー・ミラーが降板したため、初のグリマー・ツインズによるものです。このアルバムのマトはA2/B2が一般的ですが、最初期盤にはごくわずかにA1/B2があります。また、テスト盤にA1/B1というレギュラー盤にはないマトもあるのでまとめて紹介しようと思います。ジャケットのイラストはギィ・ベラートという人によるものです。

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裏ジャケです。表側は賑やかで、裏は誰もいない静寂のこの対比が面白いですよね!

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裏ジャケ左下にベロ・マークと規格番号のCOC 59103があります。

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下部中央にストーンズ・レーベルの配給元のWEAのクレジットがあります。

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その右側に印刷所Shorewood Packaging Co. Ltd.のクレジットがあります。『EXILE ON MAIN STREET』のUK盤のパッケージもこの会社ですが、この会社は本社はアメリカにあり、60年代からイギリスでレコードのジャケットなどを制作、印刷している会社です。

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ジャケットのわずかな違いですが裏側右下にストーンズ・レーベルの登録商標であるPROMOTONE B.V.があるものと無いものがあります。これはどちらかが初版という事はなくただ単に印刷ミスのような気もします。

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インナーです。スチュ、ニッキー・ホプキンス、ビリープレストンやエンジニアのアンディ・ジョンズとキース・ハーウッドの写真がちりばめられています。

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右下に規格番号のCOC 59103があります。

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反対側です。曲目と各クレジットが載っています。これって前作の『GOATS HEAD SOUP』と同じパターンですよね。

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このインナーの曲目には「Luxury」のタイム表記があるものと無いものがあります。こちらはタイム表記が無い方です。

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こちらは5.02とタイム表記がある方です。

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ラベルです。最初にも書きましたが、このタイトルはレギュラー盤のマトとは違いテストプレスだけ枝番が若いです。白い無地のラベルで、ボールペンでグループ名とタイトルが書かれているだけです。片面は何も書かれていません。マトリクスは機械打ちでCOC-59103-A-1/COC-59103-B-1です。

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A面のマトです。機械打ちでCOC-59103-A-1です。レギュラー盤のA2のマトと比べ、音圧が高くはっきりしています。特に音の塊のような「If You Can't Rock Me」は各楽器の音がそれぞれにはっきりと聞こえます。「Tell The Next Good Bye」のアコギや、「Time Waits For No One」の各楽器の音がきれいに響いているような気がします。

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B面のマトです。機械打ちでCOC-59103-B-1です。こちらもレギュラー盤と比べると「Dance Little Sister」のそれぞれの楽器がよく聞こえ、「Fingerprint File」などは音がはっきりきれいに鳴っています。

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通常盤のラベルです。ストーンズ・レーベルのイエロー・ラベルです。マトリクスが機械打ちでCOC-59103-A1/COC-59103-B2のものが初版です。このマトはどういった理由か不明ですがあまり見かけません。他に両面に手書きでROLLING STONES RECORDSがあります。通常のマトはA2/B2です。

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A面のマトがA1の写真です。 

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B面のラベルです。こちらは2種類存在し、曲名の前に振られている番号が1から始まるものと、A面からの続きで6から始まるものがあります。こちらは1から始まるものです。「Luxury」のタイム表記がここでは4:30となっていますが実際に計ってみると5:02です。

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こちらは「Luxury」の前の番号が6となっています。以後7~10と続きます。また、「Luxury」のタイム表記は4:30から5:02と修正されています。タイムが正確に直されているのでこちらの方が後のラベルかも知れません。

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1から始まる方の曲目の部分です。

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6から始まる方の曲目の部分です。下部のESSEX MUSIC INT.の後も6-10となっています。

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このアルバムは当時発売されたのを全く知らず、レコード店で初めて見た時に「あれ、もうストーンズの新しいアルバムが出たんだ。」と思った記憶があります。当時は中学生でお金もなくシングルはすぐに買いましたが、アルバムを買ったのは半年以上も後の75年高校へ入学した頃だったと思います。初めて聞いたときはミック・テイラーの流れるような伸びやかなギター・ソロが気に入りましたが、もうテイラーはいないと思い愕然とした記憶があります。前作から何となく都会的な雰囲気になってきましたが、このアルバムは南部を抜けて完全に都会的なストーンズが聞けますね。69年以降のアルバムではホーンが全く入っていないのも特徴です。「If You Can't Rock Me」「It's Only Rock'n Roll」などのストーンズ調の曲に混ざって、当時はレゲエといわれてもピンとこなかった(レゲエ自体どんなものか知らなかった)「Luxury」や、ソウル的な「Fingerprint File」など新しい試みも見られ、「If You Really Want To Be My Friend」ではブルー・マジックのコーラスを加えた都会的で大人っぽいバラードが聞けます。この曲のテイラーのソロは短いですが流れるような美しいフレーズで好きです。そしてなんといってもテイラーの美しいギター・ソロが聞ける「Time Wais For No One」がこのアルバムで一番好きな曲です。おそらく70年代で一番聞いたアルバムだと思います。「It's only rock'n roll, but I like it」まさにストーンズのためにあるような言葉ですよね!