ローリング・ストーンズの日本での3枚目のアルバム『ザ・ローリング・ストーンズ第3集』です。内容はUSA盤『NOW』と同じで、1965年(昭和40年)8月に発売されました。規格番号はMH-208です。ジャケットはUSA盤『NOW』と同じデザインで、タイトルの部分だけVOL.3に変わっています。タイトル文字の色はUSA盤がゴールドだったのに対しこちらは黄色になっています。タイトルやジャケットの下に合わせている写真の位置はUSA盤のステレオと同じです。ぺらジャケで、紺色の帯が付けられています。帯にあるキャッチコピーは「ますます人気上昇の五人組!!注目の最新アルバムはこれだ!!」です。当時の値段は1500円です。また、タイトルの部分だけですが以前紹介した南アフリカ盤の『THEN』とこの日本盤の『VOL.3』は数少ない『NOW』の別カヴァーですよね!
右上にロンドンのロゴと規格番号のMH 208があります。
裏ジャケです。中央が凹んだフリップバック仕様になっています。曲目と解説があります。解説はDAIKURO SHIMODA(漢字不明)という方です。
右上にMH 208と¥1500があります。
右下に©1965とJISマークがあります。
下部中央にキングレコードのクレジットがあります。
左下にロンドンのロゴがあります。
A面の曲目です。日本ではファーストは英国と同じ曲目で発売されたので「Mona」がここでダブっています。私は70年代にこのレコードを買いましたが、当時はなんで同じ曲が入っているのか不思議でした。邦題は「愛しのモナ」です。
B面の曲目です。「Oh, Baby」は「おお、ベビー」という邦題になっています。この邦題、現在では使われていませんね!
歌詞カードです。表側上部にタイトルと曲目があります。この部分は裏ジャケの曲目の部分と全く同じです。下部にMH 208があります。
歌詞カードの裏側です。こちらは下部にキングレコードや©1965などのクレジットがあります。
このレコードはプロモ盤(見本盤)も存在します。当時のキングレコードのプロモ専用のスリーヴに入っています。中央の丸い穴の下にSample Recordと印刷されています。
プロモ盤(見本盤)のラベルです。ロンドンの白いラベルが使われています。左側に見本盤と面表記NO.1があります。右側に非売品と規格番号のMH-208があります。マトリクスは機械打ちでDLBT261-1-1-1/DLBT262-1-1-1です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
レギュラー盤の青いラベルです。レギュラー盤は2種類のラベルがあり、こちらは初期型のキングのモノラル専用のラベルです。76年のGP規格で疑似ステで再発されましたがこのMH-208規格ではモノラルのみの発売でした。マトリクスは機械打ちでDLBT261-1-1-1/DLBT262-1-1-2です。両面にJISマークがあります。レコードは厚くずっしりとしています。
B面のラベルです。
後期型のラベルです。「BIG HITS」などに使われていた中央に太いラインがあるタイプなのでおそらく66年以降のラベルだと思います。一見ステレオのラベルのようですが太いラインの中にステレオの文字は何処にもなく、音源もモノラルです。マトリクスは機械打ちでDLBT261-1-1-7/DLBT262-2です。それぞれ一番最後の数字が進んでいます。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
私は76年にGP規格の再発盤で買いましたが、最初の印象はなんて地味なアルバムなんだろうと思いました。「Heart Of Stone」や「Little Red Rooster」は知っていましたが後はあまり印象に残る曲がなく、このアルバムをまともに聞くようになったのは2、3年経ってからだと思います。しかし聞けば聞くほどいいアルバムで、カヴァー曲の「Down Home Girl」でのギターの鋭いカッティングや、「Oh Baby」や「Down The Road Apiece」ではノリのいい素晴らしい演奏を聞かせてくれます。こうして聞くと初期ストーンズのカヴァー曲のセンスってホントにいいですよね!隠れた名作アルバムだと思います。