ローリング・ストーンズの日本盤シングル「マザー・イン・ザ・シャドウ/フーズ・ドライヴィング・ユアー・プレーン」です。1966年(昭和41年)11月1日に発売され、規格番号はTOP-1049です。この昭和41年の日本では「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」から始まってこのシングルで6枚目ものシングルが発売され、まさにストーンズにとって快進撃の1年でしたね!珍しく英米日と同じカップリングで、英米は9月発売だったので日本では2ヶ月遅れの発売となっています。ジャケットは日本独自のデザインです。
裏ジャケです。当時の値段は370円で広告に「黒くぬれ!」が載っています。このレコードはこの広告のものしか存在せず、400円に価格変更後は値段の部分だけが¥400と印刷し直されています。
見開きの内側です。朝妻一郎さんのライナーと歌詞が載っています。USA盤の「マザー・イン・ザ・シャドウ」のジャケットに使われたメンバーの女装写真について触れています。ちなみにそれぞれ女性の名前が付けられていたそうで、フロッシー・ジョーンズ、モリ―・リチャード、ベネロープ・ワイマン、サラ・ジャガー、ミリセント・ワッツだったそうです。日本盤は女装写真が使われず惜しかったですね!歌詞は「マザー・イン・ザ・シャドウ」のみで、「フーズ・ドライヴィング・ユアー・プレーン」の歌詞は載っていません。「マザー・イン・ザ・シャドウ」の歌詞も何故か一部分しか載っていません。
こちらは後期型の見開きの内側です。相変わらず「フーズ・ドライヴィング・ユアー・プレーン」の歌詞は載っていませんが、「マザー・イン・ザ・シャドウ」の歌詞は全部載っています。聞き取れなかったのかも知れませんが、上のジャケットでなんで歌詞が省略されたのかは不明です。
2枚のジャケットの歌詞の部分を並べてみました。右側の最初のは「マザー・イン・ザ・シャドウ」の歌詞が相当省略されているのが分かりますね!
インナーはキング・ロンドンの青い袋が使われています。
ラベルです。こちらはホワイト・ラベルのプロモ(見本盤)です。左側に見本盤、右側に非売品とTOP-1091があります。LONDONのロゴもレギュラー盤とはデザインが違います。マトリクスは機械打ちでDST 1416-1/DST 1417-1です。両面にJISマークがあります。この頃になると今までDStだった部分がDSTと全て大文字になっています。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。こちらは初回盤のロンドンのロゴの上にffrrの耳のマークがあるラベルです。左側に回転数、右側にTOP-1091があります。日本盤としては珍しくエンジニアのDave Hassingerのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでDST 1416-1/DST 1417-1です。両面にJISマークがあります。このマトはプロモと同じです。
B面のラベルです。
こちらはffrrの耳のマークがなくなった後期型のラベルです。回転数が右側へ移動しています。マトリクスは機械打ちでDST 1416-14/DST 1417-14です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
日本では「マザーズ・リトル・ヘルパー」に続いてマザーという言葉が2枚続きましたが、こちらは元のタイトルが長いので「Have You Seen~」ではなく、相当省略したタイトルになっています。ブラスを加えたサウンドや、途中のブレイクするアレンジで勢いのある曲で新しいストーンズを感じられます。隠し味の叩きつけるようなスチュのピアノもいい感じですね! B面はブルース調のルーズな曲で当時アルバムには収録されませんでした。2曲共リアル・ステレオはありませんが、「マザー・イン・ザ・シャドウ」はブートでリアル・ステレオが聞けるのでいつか正式に発表してほしいですよね!