ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 THROUGH THE PAST DARKLY いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ盤『THROUTH THE PAST DARKLY』です。1969年9月に発売され、規格番号はSLK 16 625-Pです。ドイツではUK盤と同じ曲目でステレオのみの発売です。このドイツ盤は最初は八角形で発売されましたが、後期へ行くと四角形になったりシングル・ジャケになったり、いろいろとへ変化が激しいので今回はその都度ジャケットとラベルを紹介していきたいと思います。最初はドイツ盤独自の簡易的なジャケットです。このジャケットにはプロモまたは通常盤が入っていますが、プロモ専用に作られたジャケットではないようです。ジャケットはタイトルや曲目だけの簡易的なもので表裏コーティングされています。私は80年代に当時原宿にあったギミーシェルターで買いましたが、最初は何だこのジャケは?と思いました。この簡易的なジャケットはドイツ盤『LET IT BLEED』にもあります。

右上に規格番号のSLK 16 625-Pがあります。

右下にAktuelle Expressausgabeとあります。最速版とでも訳せばいいのか、まだジャケットが出来ていない事を表わしているのかも知れません。

裏側は何も印刷されていません。

初回盤の八角形のジャケットです。見開き仕様で表裏コーティングされています。

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインとなっています。

裏ジャケ右上に規格番号のSLK 16 625-Pがあります。

裏ジャケ下部にドイツでの配給元TelefunkenとDECCAを合わせたTELDECとMade in Germany、住所があります。 

見開きの内側です。各国盤と同じデザインで特にドイツ盤と判別できる箇所はありません。写真のようにレコードは見開きの中央から取り出すようになっていますがUK盤のような上下フリップバックはありません。

こちらは四角形のジャケットです。いつ頃このジャケットに変わったのかは不明ですが規格番号はSKL 16 625-Pで中のレコードはRoyal Sound Stereoのロゴがあるオリジナル盤が入っています。あまり見かけないジャケットなので販売していた期間は短いと思います。ジャケットは八角形で欠落していた四隅が白くなっているのが特徴です。見開きではなくシングル・ジャケとなっており、表裏コーティングされています。

裏ジャケです。シングル・ジャケになってしまったので今まで見開きの内側にあったメンバーが横たわっている写真が裏ジャケに使われています。裏ジャケにこの写真が使われているものは珍しいですよね!

右上に規格番号があります。

右下にMade in GermanyとTELDECのクレジットがあります。

ラベルです。こちらはプロモ盤の白ラベルです。上部にDECCAのロゴがあり、その下にUNVERKAUFLICHE MUSTERPLATTEとあります。これは非売品、サンプルという意味です。左側にRoyal Sound Stereoとドイツの著作権協会GEMAのロゴとマトリクスがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はSeite 1です。このプロモ盤はランナウト・グルーヴのマトリクスがありません。このプロモは簡易的なジャケットに入っていました。

B面のラベルです。

レギュラー盤のラベルです。Ryal Sound Stereoのロゴがあるオリジナルのラベルです。文字の配置は上のプロモ盤からプロモ表記を除いて全く同じです。マトリクスは機械打ちでXZAL-9067-Ⅲ/X ZAL-9068-Ⅰです。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。その他にA面のマトの枝番がⅣとⅤを確認しました。Ⅳのマトの方は9067を間違えて9076と打っていて上から67と修正しています。B面の枝番はずっとⅠのままです。また、A面はXZALと繋がっているのに対してB面はX ZALとXだけ離れています。このラベルは簡易的なジャケットと初回の八角形のジャケット、その次の四角いジャケットに入っていました。  

B面のラベルです。

70年代に入ってからのジャケットです。四角形のジャケットで八角形ですが前のジャケットとは違い四隅の空白が無く全面写真になっています。ジャケットは見開きで表裏コーティングされています。

裏ジャケです。こちらも八角形だった時の四隅が無く全面写真になっています。

右上に規格番号があります。八角形の時と同じ位置にありますが大分印象が違う気がします。

右下にMade in GermanyとTELDECのクレジットがあります。

見開きの内側です。

ラベルです。オリジナル盤の左側にあったRoyal Sound Stereoのロゴがなくなっているセカンド・ラベルです。ロゴがあった部分を除けば他の文字の配置はオリジナル盤と同じです。マトリクスは機械打ちでX-ZAL-9067-Ⅴ/X ZAL-9068-Ⅰです。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

75年からは配給元がNOVAに移行され、新たな規格番号で再発されます。80年代にはデッカに戻りますがここからはNOVAと後期のデッカのジャケットが一部を除き同じデザインですので同時に進めていきます。こちらは75年1月20日に発売されたNOVAレコードのジャケットです。四角形になっています。見開きではなくシングル・ジャケです。規格番号は6.22156です。ジャケットのコーティングはありません。

80年代のデッカ盤のジャケットです。右上にあったNOVAのロゴがなくなり、DECCAのロゴが復活しています。こちらもシングル・ジャケで、規格番号も同じ6.22156です。NOVA盤同様ジャケットのコーティングはありません。

右上の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。NOVA盤の方はデッカのロゴがあった部分を同じ色で消した跡が残っています。

裏ジャケです。見開きでなくなってしまったため、見開きの右ページの部分が裏ジャケとなっています。また、NOVA盤の裏ジャケで左上に大きくRと印刷されているジャケットもあります。

こちらはデッカ盤の裏ジャケです。NOVA盤と同じデザインとなっています。

右上の規格番号の部分です。NOVA盤、デッカ盤共にこの部分同じです。

NOVA盤の一部のジャケットでは左上にRと印刷されています。通常は何も印刷されていませんが、このRは何を意味するのか不明です。

下部中央の部分です。上がNOVA盤でNOVAのロゴとNOVA-RecordsとTELDECの住所、Made in germanyがあります。その下にAn Original DECCA RECORDINGとありますが、DECCAの部分だけDECCAのロゴを流用している面白いクレジットとなっています。下はデッカ盤でこの部分は何もクレジットがありません。

左下の部分です。上がNOVA盤で何も書かれていません。下がデッカ盤でMade in GermanyとTELDECのクレジットがあります。

NOVA盤のラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMAと面表記が、右側にSTEREOと規格番号があります。左下にDECCAのロゴがあり、その右側にタイトル、曲目があります。曲目は左揃いになっています。下部にAN ORIGINAL DECCA RECORDINGとあります。マトリクスは機械打ちで6.22156-00-1/1//6.22156-00-2/1です。マトに/があるのでAB面の境は//です。両面にManufactured in Germanyとオリジナル盤のマトをXXXXXXXと消してあります。

B面のラベルです。

80年代に入ってからのデッカ盤のラベルです。規格番号が6.22156の赤ラベルは2種類ありますが、下半分の曲目の部分がオリジナル盤と同じのでこちらが最初だと思います。上部にDECCAのロゴがあります。右側にGEMAとマト、右側に規格番号と面表記、STEREOがあります。マトリクスは機械打ちでX-ZAL-9067-Ⅴ/X ZAL-9068-Ⅰです。オリジナルのマトと同じですが、A面のXZALがX-ZALとなっており別に打ち直したと思われます。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

上と同じ赤ラベルですが、タイトルと曲目の部分が変更され、曲目が中央揃いになっています。おそらくこれが最終プレスだと思います。マトリクスは機械打ちで6.22196-00-1/1//6.22156-00-2/1です。AB面の境は//です。Manufactured in Germanyの刻印はありません。オリジナルのマトをXXXXXXXと消してあります。また、A面のマトの枝番が1/1ではなく1だけのものも確認しました。

B面のラベルです。

ドイツ盤の音はUK盤と同じ音圧ですがUK盤と比べるとやや低音が効いているように感じます。ジャケットはこうやってまとめてみるとシングル・ジャケになったり見開き仕様になったりと形の移り変わりが激しいのが分かります。また、最初の簡易的な文字だけのジャケットも珍しいと思います。見た事はありませんが、このジャケットは偽物もあるらしくコーティングされていないのは偽物のようです。また、2番目の四角いジャケットで角に白い余白があるジャケットもいかにも急遽作りましたという感じで見開きの内側を裏ジャケに使っているのも面白いです。これはNOVA盤以降の後期のジャケットにも同じことが言えます。裏ジャケに見開きの内側を使っている国も珍しいと思います。いろいろと変化したジャケットですが、大分後のジャケットまでコーティングされていてしっかり作ってあるのがドイツらしいですよね!